「肝斑ってレーザーだと悪化するんじゃないの?」確かに、治療の仕方を間違うと、そういうこともあります。ですが、レーザーによる肝斑の改善は、決して不可能ではありません。
レーザーで肝斑が悪化する理由や、肝斑を治療できるレーザーについてご紹介します。
レーザーでシミを改善する治療では、レーザーで効果的に炎症を起こさせることが治療のキモ。「肝斑治療をレーザーで行うと悪化することがある」と言われるのも、この点に由来しています。
通常のレーザー治療を肝斑に対して行うと、炎症後色素沈着を起こし、さらに濃くなってしまうことがあるのです。
肝斑治療の内服薬であるトラネキサム酸の効果は、炎症を抑えること。つまり、炎症を抑えることが肝斑の治療につながるのです。
なお、肝斑の原因は色々ありますが、主には皮膚に対する過剰な摩擦、簡単に言うと「こすりすぎ」だとされています。
肝斑治療でレーザーを使う場合は、メドライトC6やレブライトなどで「レーザートーニング」と呼ばれる治療を行います。
レーザートーニングは、肌に効果的な炎症を起こすためのレーザー治療ではなく、肌の代謝(ターンオーバー)を促すためのレーザー治療です。
また、レーザートーニングによる治療に加え、ビタミンCなど美白効果のある成分の導入をしても良いでしょう。また治療中は、スキンケアがとても重要になります。
洗顔はスクラブのない低刺激のものを選び、ローションや乳液はもちろん、ファンデーションをつける際にも刺激を与えないよう優しくつけるようにしましょう。
レーザーで肝斑治療を行う最大のメリットとしては、トラネキサム酸が利用できない人でも肝斑の治療が受けられることでしょう。トラネキサム酸は、炎症を抑えるとともに、出血を抑える効果もあります。
そのため、55歳以上では脳梗塞のリスクが高くなり、服用できないケースがあるのです。
デメリットとしては、効果が感じられない場合があること、人によってはレーザーが合わずに肌荒れすることがあります。
また、レーザートーニングによる治療を受けている間は、紫外線ケアやホームケアによって大きな違いが生まれるとも言われています。
レーザートーニングを受けるなら、自己流ではなく医師の指導に従った適切なケアを行いましょう。
肝斑の治療をレーザーで行えるクリニックでは、内服薬と併用するところも珍しくありません。よりスピーディーに肝斑を治療するためには、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。
内服薬だけ、レーザーだけなど治療法にとらわれず、自分に合った治療法を医師に教えてもらいましょう。
美容医療系ライター
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