妊娠中・ストレス時の発症が多い、シミのひとつ“肝斑”の治療法。美容皮膚科医の見解総まとめです!
2017.05.27 更新

出典 http://weheartit.com/

30~40代の女性に多いと言われる肝斑。気づかないうちにできていることも多いこのシミは、長期化する場合もあるので、あらかじめ治療法を知っておくとよいかもしれません。美容皮膚科の肝斑治療に対する意見、見解まとめました。

池本繁弘先生が院長を務める池本形成外科・美容外科では、肝斑をこのように説明しています。

肝斑とは、頬や額などへ左右対称にもやもやと地図状に広がる淡褐色のしみです。(中略)肝斑という病名は、“色が肝臓に似ている”からつけられた名称ですので、肝機能や肝障害とは一切関係ありません。

この肝斑とよく似たものには、アザの一種である後天性真皮メラノサイトーシスや、ある種の皮膚炎からくる色素沈着症があり、治療方法が全く異なります。肝斑治療において最も大切なことは、シミの種類を熟知している医師の診察を受けて、診断をつけることです。

出典 http://www.ikb-clinic.com/

内服薬を用いた肝斑治療とは?

トラネキサム酸での肝斑治療ってどういうもの?

大河内昌弘先生が院長を務めるおおこうち内科クリニックでは、次のように説明しています。

肝斑の場合、内服治療をまず開始します。
肝斑治療薬としてトランサミン(トラネキサム酸)+ビタミンCの治療が定着しています。

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トラネキサム酸は本来、止血剤として処方される薬ですが、美白効果のある、抗プラスミン薬としても知られています。メラノサイトの活性化因子のひとつであるプラスミンの働きをブロックすることで、メラニンを作り出す前の段階でメラノサイトの活性を阻害して、肝斑の出現を抑えてきます。

出典 http://www.okochi-cl.com/

トラネキサム酸(トランサミン)の服用でよく起きることとは?

吉種克之先生が総院長を務めるTOKYO ISEA CLINIC (東京イセアクリニック)では、以下の点を挙げています。

肝斑の治療に使うトランサミンは、ニキビの治療に用いる抗生剤のように、強い抗炎症作用で一時的に症状を抑えるものではなく、弱い抗炎症作用を長く効かせるタイプのお薬です。効果を最大限に出させるためには、血中濃度を一定に保つことが重要になります。つまり、飲んだり飲まなかったりでは、あまり効果を期待できません。また、2~3日飲んだからといって急に効果があらわれるお薬でもありません。

出典 http://www.tokyoisea.com/

外用薬を使用した治療もあるの?

「トレチノイン」「ハイドロキノン」を併用した治療法とは?

豊福一朋(とよふく かずとも)先生が院長を務める山手皮膚科クリニックでは、このように説明しています。

肝斑がよくできる場所は、紫外線が多くあたる前額、頬骨部、上口唇、下顎です。左右対側性(※編集部注 左右の部位で似たような症状になる)に境界明瞭な褐色の色素斑を生じ、目の周囲が抜けるのが特徴です。
(中略)よって、トレチノイン/ハイドロキノン療法が治療の基本となります。また、トラネキサム酸(商品名トランサミン)の内服も効果があり、外用療法と併用することがあります

トレチノイン/ハイドロキノン療法は、漂白期と治癒期に分かれます。
1)漂白期:治療開始2~6週目ではトレチノインおよびハイドロキノンを併用し、表皮メラニンの排出を促します。多くの場合は治療開始後3~4日のうちに皮膚が紅くなる皮膚炎症状と、ターンオーバーの亢進により落屑(皮膚の皮がうすく剥ける状態)、乾燥がみられます。

2)治癒段階期:シミが消失あるいは軽減した段階で治癒段階に移行させます。トレチノインを中止しハイドロキノンのみを広範囲に外用します。

ハイドロキノンは、米国では美白剤として古くから使用されており、高い安全性を持っています。ハイドロキノンは
1)メラニンを合成するタイロシネースという酵素の活性を抑制
2)メラニン細胞を破壊
3)メラニンの凝集したメラノソームを分解することにより、シミを消す、あるいは薄くする作用があります。

出典 http://www.yamate-clinic.com/

化粧品のハイドロキノンクリームとは?

相川佳之(あいかわ よしゆき)先生が統括院長を務める湘南美容外科クリニックでは、このように説明しています。

日本で「美白」用の化粧品で使われている成分には、ビタミンC(誘導体)、コウジ酸、プラセンタが有名です。
しかしながら欧米で美白(ブリーチ)といえば、ハイドロキノンが主流です。
ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きのある成分。「肌の漂白剤」とも言われる強力な作用を持っています。
日本では従来から医院・クリニックで「シミ・ソバカス」等の治療で使われています。
ハイドロキノンの美白効果はコウジ酸やアルブチンの100倍とも言われ、資生堂が開発に10年近く費やしたアルブチンも構造上はハイドロキノンの仲間です。

出典 http://www.sbc-skincare.com/

ハイドロキノンを導入する時の注意点は?

征矢野進一(そやの しんいち)先生が院長を務める神田美容外科形成外科医院では、このように説明しています。

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色の薄いシミなどは早い方で1カ月ほどで消えていきますが、シミの状態によっては数カ月と時間のかかる場合もあります。

盛り上がりのあるシミの場合など状態によってはレーザーや削皮や電気乾固での治療の方が適してる場合があります。

ハイドロキノンにアレルギーをお持ちの方はこの治療はできません。

外用薬を塗布した部位は赤くなったりヒリヒリするなどの症状が現れ、古い角質の剥脱が起きる際にポロポロと皮が剥けるような状態になることがあります。

出典 http://www.kandabiyou.com/

レーザー機器を用いた肝斑治療とは?

QスイッチYAGレーザーとは?

沖正直先生が院長を務める銀座ファインケアクリニックでは、このように述べています。

ルートロニック社の最新QスイッチYAGレーザー「スペクトラ」は、世界中で販売されている最先端の肝斑(シミ)治療機器です。世界一短い照射時間とトップハットビームという技術によるキレの良い痛みのないレーザーエネルギーを丁寧に肝斑(シミ)部位に照射をします。

施術を2週間ごとに繰り返し行なうことにより、肝斑(シミ)をキレイに除去していきます。

•532と1064波長のQ(ナノセック)とロングパルス(ミリセック)搭載のトリプルモード搭載レーザーで肝斑をキレイに除去していきます。
•一度の照射で表在性のシミを消します! きれいな肌を実感できます。
  ※ 肝斑は表在性のシミではありませんのでご注意ください。
•表皮のターンオーバーを活性化させることで、ニキビ肌の肌質改善、毛穴の縮小効果があります。
•わずか15分の治療時間。痛みが少なく、麻酔も施術後の冷却も必要ありません。
•ダウンタイムはありません。照射後にガーゼ・絆創膏も必要ありません。その日にメイクをしてご帰宅できます。
•治療を継続することにより小じわ改善や美白効果、キメ・ハリの整った透明感のある肌を手に入れることができます。

出典 http://www.ginzafine.com/

レーザー治療のデメリットとはどういうもの?

簡野晃次先生が院長、理事長を務める銀座エルクリニックでは、レーザー治療でのメリット、デメリットを説明しています。

やけどや感染などが稀に起こることがあります。 レーザー照射後は医師の指示に従ってください。

強くありませんが、軽度な痛みがあります。

創部に対して保護が必要になります。 塗り薬と茶色テープで照射部分の保護をしてください。

出典 http://www.elcli.com/

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メソセラピーとはどういう治療法なの?

片桐衣理先生が総院長を務める衣理クリニック表参道では、このように説明しています。

目の下や頬などにもやもやと広がる肝斑は、ホルモンバランスの乱れが主な原因。
内科的要因が影響しているため、いったん消えても再発する場合が多く、シミの中でも治療が難しいタイプです。

さらに美白メソ(※編集部注 さまざまな成分がブレンドされた美白注射の施術)で美白成分を高濃度にブレンドしたカクテルをシミに直接注入して、ピンポイントで消したい肝斑やシミを強力に撃退します。
最後は体の内側に美白成分を行き渡らせる美白点滴をプラス。
内服薬と外用剤などのホームケアも併用し、あらゆる角度から肝斑にアプローチします。

肌の生まれ変わりをスムーズにし、メラニン色素の産生を抑えて肝斑やシミを改善します。

出典 http://www.eri-clinic.com/

メソセラピーは誰にでもできるの?

廣瀬裕先生が院長を務める町田マリアクリニックでは、このように注意を呼び掛けています。

以下のような方には施療していません。
妊娠している方
心臓ペースメーカー装着の方
電子機械、金属などの人工器官、人工物、金糸、導体物等を内蔵している方
足部静脈血栓症の方
てんかんの既往症の方
静脈瘤の方
創傷部位などへの直接施術

出典 http://www.tas-clinic-shinjuku.com/

肝斑治療について気をつけることとは?

肝斑治療は、お薬の処方や施術といった医療に関わる分野の一つです。そのため、ほかの病気治療と同様に、体質によって希望する治療ができない場合があります。従ってカウンセリングと検査を受けることが重要です。また何らかの要因で施術ができない場合は、代替えの治療法を提案してもらうことも良いでしょう。

肝斑治療の費用と期間はどれくらい?

肝斑治療の費用については、お薬の処方であっても健康保険が利用できない場合もあるので、医師やクリニックにしっかりと聞くことが必要です。また根気よく取り組む例が多いので、治療期間はどのくらいかかるか、目安を調べるのもおすすめします。

肝斑治療についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか? 様々な治療法がある反面、人によってはできない治療法もあることがおわかりいただけたかと思います。医師にご相談の上、ご自身にピッタリ合った肝斑治療を探してくださいね!

(注)なお、本コラムにて紹介した内容は、医師の見解であり、個人差や状態により異なるので、上記見解がすべてあてはまるわけではないことをご了承ください。実際の施術にあたってはカウンセリングで医師にご相談ください。

yuki

kanako

美容系ライター。元美容外科勤務。

アンチエイジング、美肌治療が受けられるクリニック

美容皮膚科
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最寄駅:JR恵比寿駅西口より徒歩8分
院長:城野 親徳
診療時間:10:30~12:30 15:00~17:30
休診日:祝
形成外科 美容外科 美容皮膚科
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最寄駅:JR大宮駅西口徒歩5分
院長:木塚 雄一郎
診療時間:10:00~19:00
休診日:年中無休
美容皮膚科
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最寄駅:JR新宿駅南口徒歩4分
院長:荒牧 奈央
診療時間:10:00~19:00
休診日:

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