業者が無免許で施術し、逮捕者続出! アートメイクとは何か、医師の見解とともに正しく理解する
2017.05.27 更新

無免許で施術、逮捕者が続出! アートメイクの背景にはなにがある?

画像出典 http://weheartit.com/

アートメイク施術の無免許問題

若者を中心に高い人気を誇っているのが、アートメイクの施術です。アートメイクとは、特殊な針を使用してまゆ毛や唇の輪郭、アイラインなどに色素を定着させていく施術ですが、これは医療行為に当たり、施術者は医師、看護師、准看護師である必要があります。ところが、無免許者によるアートメイクの施術が次々に露出し、逮捕者が続出しています。
では、そのような背景にはいったいなにが潜んでいるのでしょうか。
まずは、アートメイクについて医師の意見を伺ってみることにしましょう。

銀座よしえクリニック・広瀬嘉恵総院長のお話です。

「アートメイクは人の皮膚に針等で色素を入れるものであり、危険性の高い行為であるため、日本では医師免許を有しない者が業として行えば医師法違反にあたるとされています(平成13年11月8日医政医発第105号、国民生活センターHPより)」

出典 http://www.artmaketokyo.com/

また、聖心美容外科クリニックの鎌倉達郎統括院長は、

「アートメイクは、落ちないメリットがある一方、失敗した際の修正が難しい施術です。
技術者による差が大きいため、アートメイクサロン選びは十分にお気を付けください」

出典 http://www.biyougeka.com/

という警鐘を鳴らしています。
つまり、医療機関ではない違法なサロンなどでの施術を受けることは非常に危険であるということですね。
では、アートメイクにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

以下は、大塚美容形成外科・阪田和明総院長のお話です。

「アートメイクとは、皮膚の浅い部分に専用の針で皮膚に色素を定着させ、自然なアイラインを作る技術です。通常のお化粧とは異なり、水や汗で落ちないのが最大の特徴です。毎日のメイクの手間が省けるのはもちろんですが、スポーツで汗をかいたり海やプールなどに入った時にも落ちることはないので、常に自然で美しい目元を保つことが出来ます」

出典 http://www.otsuka-biyo.co.jp/

では反対に、アートメイクを行うデメリットはどのような点にあるのでしょうか。
上記の医師のお話を総合的に分析してみると、アートメイクは水や汗にも落ちない、普段のメイク時間を短縮することができるというメリットを持つ半面、失敗した際の修正が困難な場合がある、そして、医療行為であるため、ある程度のリスクを背負うというデメリットを持ち合わせているということがわかります。
さらに、アートメイクの染料に金属成分が配合されていた場合には、CTやMRIの検査を受けられなくなる場合があるという点も、デメリットとして捉えることができるでしょう。

タトゥーを入れた女性?

画像出典 http://weheartit.com/

そして、近年問題となっているのが無免許者による施術ですね。たとえば、以下のような事件がありました。

「東京・渋谷の人気アートメーク店「LURA」が摘発され、実質的経営者ら3人が医師法違反の疑いで逮捕された。3人は医師免許がないにもかかわらず、7人の客に「アートメーク」という医療行為をさせた疑い。

出典 http://www.news24.jp/

ではなぜ、このような事件が起こってしまうのでしょうか? その背景にあるのは、安価な施術料金設定にあるようです。アートメイクは医療行為ですが、疾病の治療として認められるものではなく、自由診療となりますので、すべて自費負担しなければなりません。つまり、医療機関でのアートメイクの施術料金は全般的に高額な設定となっており、この部分に目をつけて悪徳業者が無免許にも関わらず、安価な価格で集客を行い、事件に発展したと考えられるということです。
そして、逮捕者が出た背景には、利用者による苦情が挙げられています。

では、万が一アートメイクの施術結果が気に入らなかった場合や失敗の可能性がある場合には、どうすればよいのでしょうか? 完全にアートメイクを消し去ることはできるのでしょうか?

タトゥーを入れた女性の手

画像出典 http://weheartit.com/

高輪皮膚科・形成外科の三宅美帆子看護師によると、

「刺青との大きな違いは入れる深さと色素です。
刺青(タトゥー)は表皮の下の真皮(1~3mm)に直接着色していきますが、アートメイクは表皮の0.02~0.03mmの部分に着色していきます。
表皮はターンオーバー(お肌の新陳代謝、生まれ変わり)をしますが、真皮はしません。
そのため、アートメイクはターンオーバーをしない真皮に着色する刺青のように、永久に色素が残ることはなく、ターンオーバーと共に徐々に退色していきます。退色の過程で、薄く、細くなっていくので、一度入れたら一生このデザイン?と不安になる方もいるかもしれませんが、後で形を変えることも可能です。(技術者の入れ方と形により限度がありますが)。

出典 https://call-to-beauty.com/
美容外科形成外科川崎中央クリニック・南部正樹院長によると、

「以前は一度入れた刺青(いれずみ)、タトゥーやアートメイクを消去するには手術以外方法がなく、傷跡も目立ちましたが、現在は医療レーザーを使用し、傷跡を残さず刺青(いれずみ)、タトゥーやアートメイクを消去する事が可能になりました。ただし、入れている色や深さ、インクの種類などにより施術時間や回数 に個人差がありますので、診察が必要です」

出典 http://kawasaki-irezumi.com/

とのこと。
また、金沢中央クリニック・小神博文院長は、

「アートメイク除去で切除法は当然ながらレーザーにて除去しているサロンなどがあるようですがレーザーにてアートメイクを消す行為も「レーザーにより色素を 破壊する治療行為」となり医師法第17条に違反し、無資格で医療行為を行ったエステ経営者と施術者が逮捕されます。違法だけでなく衛生面・安全性において も危険です。クリニックで安全にアートメイクを消すことをお勧めいたします」

出典 http://www.kanazawa-chuoh.com/

と述べています。
女性看護師と医師

画像出典 http://weheartit.com/

まとめ

アートメイクのメリット、デメリットを第一線で活躍する医師の見解とともに紹介しました。アートメイクは医療行為ですので、施術を受けるのであっても除去するのであっても、必ず医療機関で医師、看護師のもとで行いましょう。

(注)なお、本コラムにて紹介した内容は、各医師の見解です。個人差や状態により異なるので、上記内容がすべてあてはまるわけではないことをご了承ください。実際の施術にあたってはカウンセリングで医師にご相談ください。

yamada

山田美羽

美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。

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