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ムダ毛処理、どうしていますか? お手軽にセルフで処理をしている方は多いのではないかと思いますが、安全・確実にムダ毛処理を行うのであれば、やはり医療脱毛にまさるものはないでしょう。
とはいえ、ひとことで医療脱毛といってもさまざまな種類があり、異なった特徴を持っています。また、医療脱毛はメリットの多いムダ毛処理方法ではありますが、デメリットがまったくないわけではありません。ここでは最新の情報をまじえながら医療脱毛のメリットとデメリットについて詳しく説明します。
目次
- 1.医療脱毛の種類
- 1-1.ニードル(針)脱毛
- 1-2.レーザー脱毛
- 1-3.エステの光脱毛は医療機関となにが違うの?
- 2.医療機関で脱毛を受ける前に知っておきたいことまとめ
- 2-1.医療機関で脱毛を受けるメリット・デメリット
- 2-2.クリニックだからといってトラブルがゼロなわけではない
- 3.まとめ
1.医療脱毛の種類
「医療脱毛なら、もう二度とムダ毛が生えてこない」と考える方がいるかもしれませんが、実はそうではありません。いわゆる「永久脱毛」というのは原則として「施術完了後1カ月の時点でムダ毛の再生率が20%以下のもの」を指しています。こうした意味での永久脱毛に近い効果が得られる施術が医療脱毛です。まずは医療脱毛の種類からみていきましょう。
1-1.ニードル(針)脱毛
かつて永久脱毛といえば、このニードル脱毛のことを指していました。ニードル脱毛のメリットは以下の通りです。
- ・毛根をひとつひとつ焼き切るため、一度処理した毛穴からはほぼ、ムダ毛が生えない
- ・レーザーや光に反応しない、白髪になったムダ毛にも効果がある
- ・日焼けした肌や地黒の肌、色素沈着が起きた肌でも施術できる
- ・ワキのムダ毛を針脱毛することでワキガの症状が軽減することがある
- ・絶縁針と呼ばれる針そのものは刺激が少ないため、レーザーや光が照射できない眉下の脱毛も可能
永久脱毛の定義から見ても、ニードル脱毛はもっとも効果が高い方法です。でも、残念ながら現在ではニードル脱毛の施術を行う医療機関は非常に少なくなっています。その理由を説明しましょう。
■処理に莫大な時間とお金がかかる
ニードル脱毛とは、毛穴1本1本に電極針を指し込み、毛根組織を丸ごと破壊してしまう方法であるため、処理を行った毛穴からは新しい体毛が生えてこないというメリットがあります。でも、これは同時に1度にひとつの毛穴しか処理することができないということ。処理に莫大な日数を必要とします。
費用が高額であるという点もデメリット。料金は1分300円からなど、他の脱毛方法とは計算方法も異なります。また、衛生面から針は1本4,500円程度のものを自分専用にクリニックで購入する必要があります。
https://twitter.com/seka_lover/status/977018661457166337
■施術中の痛みに耐えられない
ニードル脱毛は施術中に強い痛みがあります。注射やクリームで麻酔をしてもらうこともできますが、麻酔をしても痛いという声も。
また、痛みは針の刺し方によっても違ってきます。痛みが強すぎることのないよう、毛穴に優しく針を刺すという技術を身につけるには時間がかかるのだそう。現在の医療機関では、この技術を習得した技術者はかなり少なくなっているでしょう。施術者の技術や集中力によっても結果が左右されることもあります。
ニードル脱毛はとにかく痛いのが特徴。処理中には激痛を伴うため、それでリタイアしてしまう方も少なくありません。
■施術を受けられる医療機関が少ない
高度な技術が必要かつ、時間のかかる施術であるため、採算がとりづらい施術メニューです。そのため、施術を行っている医療機関が少なく、レーザー脱毛や光脱毛のように全国どこでも受けられるとは限りません。
■エステでの針脱毛は違法!
一部のエステサロンで針脱毛を行っているところがあるようですが、針脱毛は医療行為であり、医療資格のある人しか施術できません。エステでの針脱毛契約はこれまで何度もトラブルが起きています。針脱毛をしたいという方は、必ず医療機関で受けるようにしてください。
1-2.レーザー脱毛
今、もっとも一般的な医療脱毛の方法がレーザー脱毛です。レーザーのエネルギーが体毛の黒い色に反応するという性質を生かした合理的な脱毛方法です。レーザー脱毛方法のメリットは以下の通りです。
- ・1度に広い範囲のレーザー照射を行うことができる
- ・針脱毛と比較すると痛みが少ない
- ・エステでの光脱毛と比較すると効果が早く現れる
- ・医療機関で行われているため、万が一の肌トラブルにもすぐ対処してもらえる
- ・針脱毛と比較すると費用が安い
レーザー脱毛の効果は1週間後~2週間後に現れはじめます。また、レーザー脱毛は繰り返し行うことによって照射を行った部分の体毛が生えにくくなるというメリットを持っています。毛根を焼き切るニードル脱毛ほどではありませんが、永久脱毛に近い効果が得られる方法です。レーザー脱毛を「永久脱毛」と呼ぶこともあるようですが、脱毛を行った毛穴から体毛が再生する確率はゼロではありません。
レーザー脱毛はニードル脱毛と違って1回で効果が実感できるわけではありません。脱毛するパーツやムダ毛の濃さ、太さなど個人差もありますが、5~8回程度の施術を受ける必要があります。
現在では、最新の脱毛マシンにこだわらなければ、エステサロンとそれほど変わらない価格で脱毛を受けることも可能です。最近はクリニックの間でも価格競争が起きているので、年々、安くなってきています。
■レーザー脱毛はいろいろな種類がある
レーザー脱毛では、ムダ毛や肌質にあったレーザーを選ぶことができます。脱毛に使われるレーザーの種類は大きく分けて3種類。クリニックのなかには異なるレーザーを使用した脱毛マシンを複数導入し、患者さんにあったレーザーを選ぶことができるところもあります。
また、アメリカのサイノシュア社のElite、Elite+(エリート、エリートプラス)というマシンのように、濃い毛によく反応をするアレキサンドライトレーザーと産毛や色黒の肌にも効果があるヤグレーザーのモード切替の機能が搭載されているものも。ムダ毛の毛質によってレーザーの種類を切り替えることもできるのです。
多くのレーザーは照射口が広めで連続して照射できます。全身脱毛をトータルで行うと1回4時間程度。針脱毛と比較すると飛躍的に施術時間が短縮されました。実際には上半身と下半身に分けて施術を行い、1回1.5~2時間程度が一般的です。このことが価格を抑えることにもつながっています。脱毛に使用されるおもなレーザーの種類を紹介しましょう。
・アレキサンドライトレーザー
濃いムダ毛に効果が高いものの、うぶ毛には効果が低い。
・YAG(ヤグ)レーザー
色黒の肌でも照射しやすい。肌の奥まで到達しやすいので、ヒゲやVIOの脱毛に適している。
・ダイオードレーザー
熱エネルギーの温度が低いため、痛みが少ない。幅広い毛質や肌の色に対処できる。
1-3.エステの脱毛は医療機関の脱毛となにが違うの?
出典 http://girlydrop.com/
医療脱毛にメリットが多いと分かっていても、費用の面から考えると少しでも安い脱毛サロンを選びたいという方もいるでしょう。キャンペーンでは「ワキ脱毛100円」など、びっくりするような価格設定もありますが、医療脱毛とエステ脱毛はなにが違うのでしょうか。
エステで使用される脱毛機はレーザーよりもエネルギーが低い光を使ったマシンです。熱エネルギーで毛根にアプローチして、ムダ毛を減らすという原理はレーザー脱毛と同じですが、出力が制限されているため、レーザーのように効果的に毛母細胞と毛乳頭にダメージを与えることができません。そのため、脱毛効果を実感するまでの時間が長くかかります。
「一般社団法人日本エステティック振興協議会の美容ライト脱毛自主基準では、『美容ライト脱毛とは、除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で、エステティックサロンで行われる光脱毛をいう。』と定義されている。」
■資格がなくても施術できる光脱毛
光脱毛はエステティシャンなど医療資格がない人も施術することができます。そのため、まれに適切なレベルを超えた照射が行われて火傷などのトラブルが起こることも。トラブルの件数自体はクリニックより多いのが実情です。国民生活センターに寄せられたエステでの脱毛トラブル報告をいくつか紹介しましょう。
「何度か施術を受けたことがあるエステで、全身とデリケートゾーンの光脱毛をした。店員が肛門周りに光を照射させたところ、激痛が走った。痛みを訴えたが、痛い方が効果があると言われて、そのまま施術を続けた。歩くと痛かったため鏡で確認したところ、肛門の上あたりがやけどになっていて皮膚がズルむけの状態だった。そのことをエステに申し出ると、「病院に付き添うので行って欲しい、施術代を返金、治療費は支払う」と言われた。診察を受けたら、光脱毛との因果関係を認められ、乾くのに時間がかかる部位なので、完治には1年以上かかることもあり、ケロイド体質なら治っても引きつると言われた。(受付年月:2016年1月、被害者:岐阜県・30歳代・女性)」
「すべての範囲が脱毛できるというインターネット広告を見て店舗に出向き、以前利用した美容クリニックより安いと思って契約した。施術前には書面に書かれた注意点を読まれたが、詳しい説明はなかった。初回施術後、背中や胸、腕、わきなどに広範囲に発疹ができたためサロンに電話すると、毛のう炎ではないかと言われた。すぐに皮膚科を受診したところ、毛のう炎と診断され塗り薬をもらった。その後5カ月ほど、発疹が良くなりかけてはぶり返すことが続き、わきには黒ずみもできてしまった。これ以上施術を受けたくない。(受付年月:2017年1月、被害者:大阪府・20歳代・女性)」
脱毛エステサロンのなかには皮膚科と提携しているところがありますが、トラブルの際、どこまでカバーされるのか(皮膚科の費用はサロンが負担するなど)しっかり確認するようにしましょう。
脱毛エステは安価で脱毛できるとして若い人を中心に人気がありますが、トラブルの報告も少なくありません。効果や最終的に支払う費用の総額を考えると、クリニックでの医療脱毛をお勧めします。
2.医療機関で脱毛を受けるメリット、デメリット
医療機関の脱毛はエステに比べて短い期間で効果を実感できます。でも、デメリットがまったくないわけではありません。また、医療機関でもトラブルになることはあります。ここからは医療機関で脱毛を受ける前に知っておきたいことをまとめました。
2-1.医療機関で脱毛を受けるメリット、デメリット
■医療機関で脱毛を受けるメリット
・有資格者の施術だから安心。トラブル対応もスピーディー
針脱毛やレーザー脱毛は医療行為であるため、資格のある医師か看護師しか施術することができません。医師が必ず在籍している医療機関なので、万が一肌トラブルが起きたときにも速やかに対処してもらうことができます。クリニックのなかには、施術後の炎症を防ぐための軟膏などが、施術費用に含まれているところもあり、安心して施術を受けることができるといえます。
・効果が現れるのが早い
医療脱毛は針脱毛では原則1回、レーザー脱毛では3~5回程度で脱毛効果を実感できるようになります。そのため、「来年の結婚式までに背中を脱毛したい」「来年の夏までに腕と脚をツルツルにしたい」というような、いつまでに脱毛したいという希望がある場合、医療脱毛をおすすめします。
脱毛エステの施術はいわゆる「永久脱毛」を目指すものではなく、ムダ毛を減らす「減毛」を目的とします。施術回数も8~10回以上で実感できるところが多く、クリニックよりも時間がかかります。一度、契約した回数プランが終わっても、脱毛効果に満足できず新たに契約をしなければならないということも。この場合、初めからクリニックに通っていた方が安く済むケースが多いのです。
■医療機関で脱毛を受けるデメリット
・料金が高い
エステサロンの光脱毛よりも料金が高めです。ただし、エステで複数回契約をするよりは安くすむことが多いです。
・痛みが強い
ニードル脱毛と比較すると、痛みが弱いレーザー脱毛ですが、痛みがないわけではありません。ムダ毛が濃い部分やワキやVIOのように色素沈着が起きている部分や皮膚が薄い部分は痛みが強く、麻酔が必要と感じる人もいます。
・肌に負担がかかる
ニードル脱毛は針を刺して毛根に直接はたらきかけるため、肌への影響は少なめ。ただし、レーザー脱毛は肌に負担がかかることがあります。施術後は肌が乾燥しないようにケアし、紫外線に当たらないように注意しましょう。また、太陽光にアレルギーのある方や敏感肌の方は事前にテスト照射を受けてから契約をすることをお勧めします。
2-2.クリニックだからといってトラブルがゼロなわけではない
出典 http://girlydrop.com/
脱毛の施術に関するトラブルは、医療資格がない施術者が行う脱毛エステの方が多くなっていますが、クリニックでもゼロではありません。いくつか例をあげてみましょう。
「近所の皮膚科でひざ下のレーザー脱毛を受けた。医師から施術内容については何も説明がないまま、女性スタッフが施術を行った。足がやけどのようになったが、4日目には腫れが引いたので、2回目の施術を受けた。施術後同じように赤くなり蕁麻疹がでた。レーザーの跡が残り、スカートがはけない状態になった。医師に相談したところ、蕁麻疹はレーザーによる皮膚の反応で1カ月で治ると言われた。週1回通院したが良くならないので、別の病院を受診すると、完治するのに半年かかると言われた。(受付年月:2015年12月、被害者:東京都・30歳代・女性)」
■リスクについての説明があるクリニックで施術を
国民生活センターに寄せられている医療脱毛のトラブルを調べてみると、未熟な技術や施術ミスによるトラブルよりも、光アレルギーによるじんましんや炎症、毛のう炎など体質によって起こるトラブルが目立ちます。
こうしたトラブルを防ぐためには事前にリスクについて説明を受ける必要がありますが、上の表を見ると「脱毛によって起こりうるトラブルや副作用」について、事前に説明を受けた人は100人中、医療機関で35人、エステで32人程度にとどまっています。医療機関であっても、脱毛によるトラブルを防ぐために以下の3点に留意する必要があるといえるでしょう。
- ・必ずテスト照射を受けてトラブルが起こらないか確認する
- ・脱毛をすることで起こりうるリスクについて説明してもらう
- ・初めて脱毛する場合、全身脱毛など広範囲の契約は避ける
特に敏感肌の方やアレルギー体質の方は注意が必要です。毛のう炎や硬毛症(光やレーザーによってかえってムダ毛が濃く、太くなる症状)など、リスクについての説明も事前にきちんと行うクリニックを選ぶようにしてくださいね。
3.まとめ
医療機関で受ける脱毛は効果を実感するのが早く、万が一のトラブル時もスムーズに対応してもらえます。デメリットは費用が高いことと、効果が高い分、痛みが強いことが挙げられます。
とはいえ、費用と脱毛にかかる時間の短さを考えると、納得できる価格設定のところが多くなっています。とはいえ、医療機関ならトラブルがゼロというわけではありません。医療脱毛を受けるメリットとデメリットを理解し、リスクについてもきちんと説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

山田美羽
美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。
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医療脱毛が受けられるクリニック
- 住所: 東京都豊島区南池袋1-19-5 Gビル南池袋01 7F
- 最寄駅: JR池袋駅東口徒歩3分、東京メトロ 池袋駅38番出口徒歩3分、西武池袋線池袋駅南口徒歩2分
- 院長: 石田 美保
- 診療時間: 11:00〜20:00
- 休診日: 火・年末年始
- 住所: 東京都豊島区南池袋1-19-6 オリックス池袋ビル2F
- 最寄駅: JR池袋駅東口徒歩1分 , 東京メトロ丸の内線・副都心線有楽町線徒歩1分
- 院長: 赤尾 健
- 診療時間: 10:00~19:00
- 休診日: 年中無休
- 住所: 東京都新宿区新宿3-17-4新宿レミナビルB1F(受付)・B2F(※リゼクリニック新宿院は女性専用クリニックです。)
- 最寄駅: 地下鉄新宿三丁目駅B5出口徒歩1分、JR新宿駅東口徒歩4分
- 院長: 大地まさ代
- 診療時間: 月水~日10:00~14:00、15:00~20:00、火11:00~15:00、16:00~21:00
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