美しい肌は、女性なら誰もが憧れるもの。いくら美人でオシャレでもお肌がカサカサだと、台なしになってしまうからです。逆に言えば、潤い肌は女性にとって大きな武器にもなり得ます。
では、潤い肌とは、どういう状態のお肌のことを言うのでしょうか? ここでは、潤う美肌に導く、コラーゲンアップの方法をご紹介します。
みずみずしく張りがあって、血色も良い、そんなお肌はみんなの憧れですが、悲しいことにお肌の潤いは年齢と共に少なくなっていく傾向があります。
お肌の潤いのために大切な要素は、「皮脂」、「天然保湿因子」、「細胞間脂質」の3つです。
「皮脂」は肌の脂のことです。皮脂があることでお肌の上は弱酸性に保たれ、細菌やウイルスをはじめ、外からのあらゆる異物や刺激から私たちの体は守られています。皮脂は多すぎても少なすぎてもダメで、皮脂のバリアー機能が有効に働くためには、量的にも質的にもバランスの取れた状態であることが大切です。
「天然保湿因子」とは、NMFとも呼ばれお肌の水分を保持する役割をしています。NMFが不足すると、外から吸収した水分を保つことができなくなりカサカサしてしまいます。またカサカサしたお肌からはNMFがどんどん流出するので悪循環に陥ってしまいます。
「細胞間脂質」は、セラミドを中心とした脂質で、肌の角質同志を繋ぐ接着剤の役割をし、お肌の弾力を作っています。また、その構造により溜め込んだ水を逃がさないという働きもあります。
ガサガサ、ゴワゴワとしたちりめんジワや、乾燥が原因のかゆみなど、何らかのトラブルを抱えたお肌が「潤いのない状態」といえます。見た目、触った感じ、もちろん化粧ノリも悪く、皮膚炎や吹き出物のリスクも高くなってしまいます。
クリームなどの油分をべったり塗ってもその時だけで、時間が経つと粉を拭いたり洗顔すらも刺激になってしまい悪循環に陥ることもあります。
化粧品、食べ物、サプリメントなど、お肌の潤いに着目したアプローチ方法はたくさんあり、どれを選んでよいのか正直なところ迷ってしまうこともあります。それぞれのメリットがあり、またデメリットもあるので、自分に合った方法を見つけることが必要です。
高価な化粧品ですと、長く続けることが難しくなってきますし、食べ物やサプリメントですと、「摂った!」という感じの割に、お肌や必要なところに作用していると確かな効果を実感できるまでは時間もかかり、ただ消化されて体のエネルギーとして使われて終わりではないのかと疑念が残ることもしばしばです。
出典 https://www.flickr.com/photos/
しっかり潤いを実感したいなら、美容皮膚科などのクリニックで相談することも一つの方法です。クリニックでは、肌の内側からふっくらさせるために、直接コラーゲンやヒアルロン酸などの注入を行うこともできます。
中でもクリニックならではの方法は、紫外線や刺激によって壊れてしまった皮下細胞へ、「自己多血小板血漿」を注射する、「PRP療法」です。自分の血小板を注入することで、細胞の持つ修復機能がアップし内側からの潤いアップを期待しよう、という方法です。
実際に美容目的以外の医療でも、主に慢性的な腱鞘炎や関節炎などの整形外科的症状を和らげる治療として、注目されています。
クリニックでは専門のドクターが、お肌の潤い不足の原因や対策を一緒に考えてくれます。アレコレ自分流で試すよりも、プロの診断を受ける方が、美肌への近道になるかもしれません。
※効果の現れ方には個人差があり、すべての方への効果保証はできません。必ず専門家のカウンセリングを受け、内容についてよく理解した上で施術を受けるようにしてください。
美容系ライター。元美容外科勤務。
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