年齢とともにどんどん増えるシミや頑固なくすみをなんとかしたい!と思ったとき、皆さんならどうしますか? 市販の美白化粧品は効かないし、だからといってレーザーで治療をするのは怖いし、ダウンタイムがある施術はムリ……。こうした方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのがフォトシルクプラスです。効果が実感しやすく、ダウンタイムがほとんどないことから今、シミ取り施術のなかで人気が高いと言われています。ここではフォトシルクプラスの施術がどんなものなのか詳しくお話していきます。

目次

  • 1.シミ取り施術の一番人気!フォトシルクプラスってどんな施術?
  • 1-1.フォトシルクプラスとは
  • 1-2.フォトシルクプラスの効果
  • 1-3.フォトシルクプラスのメリット・デメリット
  • 1-4.フォトシルクプラスのダウンタイム
  • 1-5.フォトシルクプラスの副作用・失敗例
  • 1-6.フォトシルクプラスを受けらない人
  • 1-7.フォトシルクプラスの口コミ
  • 2.フォトシルクプラスの施術
  • 2-1.フォトシルクプラスの施術プロセス
  • 2-2.フォトシルクプラスの経過
  • 2-3.1回でも効果がある?  フォトシルクプラス施術の頻度
  • 2-4.フォトシルクプラスの価格
  • 3.まとめ

1.シミ取り施術の一番人気!フォトシルクプラスってどんな施術?

  

1-1.フォトシルクプラスとは

 フォトシルクプラスとは

出典 https://lasertechib.com/

「フォトシルクプラスってレーザーとは違うの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。フォトシルクプラスとはレーザーではなく、イタリアの医療機器メーカーDEKA社の光治療器。膣のアンチエイジング治療ができる機種として有名なモナリザタッチも同社の製品です。

フォトシルクプラスでは同社が特許を取得したUPL(U-Shape Plus Light)という光を採用、レーザーよりも安全性の高い治療を行うことができます。現在では、汎用性と安全性、信頼性の高い機種として世界中の美容クリニックで導入されている治療器になっています。

UPLはメラニン色素に反応し、シミやくすみといった症状を改善します。また、照射によって熱を与えられることで、肌のコラーゲンが増殖し、肌のハリが高まる作用も。フォトフェイシャルで使用されていたマシンが進化したものと言えばわかりやすいかもしれませんね。

肌の水分を吸収してやけどを起こしやすくする950nm(ナノメートル)以上の波長をカットしているので、肌へのダメージがほとんどありません。同時に肌をクーリングする機能もついているため、施術後の赤みも最小限に抑えることができます。

1-2.フォトシルクプラスの効果

フォトシルクプラスの効果

さまざまな治療に使用できる汎用性の高さがフォトシルクプラスの特徴。主な効果は次の通りです。

  • ・シミやそばかす、くすみ、色素沈着などの色素性病変
  • ・シワの改善や肌のハリアップなどのアンチエイジングケア
  • ・炎症性のニキビ、ニキビ跡の改善
  • ・血管病変の症状の改善(赤ら顔、毛細血管拡張症)
  • ・脱毛効果

■フォトシルクプラスは肝斑にも効く?

通常のレーザーではかえって濃くなることもあり、治療が難しい肝斑。フォトシルクプラスで改善された症例も多く、高濃度ビタミンCの点滴や内服薬と並行して治療を行うことで薄くなると言われています。
ただし、フォトシルクプラスで肝斑を改善させるには治療経験の多い医師の施術が必要不可欠です。

■フォトシルクプラスはニキビ跡にも効く?

血管病変の症状に効くフォトシルクプラスはヘモグロビンの影響で起こる肌の赤みに吸収される特徴があります。このため、ニキビが治ってから間もない赤いニキビ跡の改善に効果的です。くぼみのあるニキビ跡(クレーター)の治療には適していません。

■フォトシルクプラスで顔のムダ毛もなくなる?

通常のレーザーのような強い作用はないものの、メラニン色素に反応する特性があるため、顔に照射した場合、産毛が少しずつ減っていきます。

■手の甲や首、腕や脚、背中にも照射可能

フォトシルクプラスの照射ができるのは顔だけではありません。水分を吸収する光がカットされているため、皮膚の薄い手の甲にも照射することができます。また、腕や脚、ニキビ跡が気になる背中などにも照射することができます。体のシミが気になる方にもおすすめです。

1-3.フォトシルクプラスのメリット・デメリット

フォトシルクプラスは人気の高い施術ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。

■メリット

  • ・肌へのダメージが少なく、やけどが起こりにくい
  • ・痛みが少なく麻酔が必要ない
  • ・照射範囲が広いので広範囲のくすみ改善にも効果的
  • ・肌全体の代謝が改善されるため、新しいしみができにくくなり、美白効果も
  • ・広範囲のハリアップやシワの改善が期待できる
  • ・隙間なく照射することで肌全体をキレイにできる
  • ・ハンドピースが小さく扱いやすいため操作性に優れ、効果につながりやすい
  • ・これまでのフォト系の治療器(フォトフェイシャルなど)と比べて小さいしみや薄いしみがとれやすい

■デメリット

  • ・照射範囲が広いので「ここだけに当てたい」といったピンポイントの治療が難しい
  • ・レーザーと比べてマイルドな光を使用しているため、完全に消えないシミもある
  • ・レーザーに比べるとシミが再発しやすい
  • ・費用が高い

1-4.フォトシルクプラスのダウンタイム

通常のレーザー治療ではシミ取りの施術を行った後、患部がかさぶた状態になり、数日間テープなどで保護して過ごさなければなりませんでした。フォトシルクプラスの光はレーザーよりもマイルドな作用であるため、ダウンタイムはほとんどありません。施術直後から、メイクをして帰宅することが可能。ランチタイムに施術を受けに来る女性もいるほどです。

レーザーのように患部にテープなどを張る必要はないので仕事を休む必要もなし。特別なアフターケアもありません。ただし、洗顔時は肌を強くこすったりしないように注意してくださいね。

ダウンタイムがほとんどないということは、治療としての安全性も高いということ。この安全性の高さもフォトシルクプラスの人気が高い理由のひとつでしょう。

1-5.フォトシルクプラスの副作用・失敗例

フォトシルクプラスの副作用・失敗例

フォトシルクプラスの施術後、一時的な赤みやヒリヒリ感じることもありますが、徐々に収まっていきます。その他に以下の症状が出る可能性があることも知っておきましょう。

■シミが一時的に濃くなる?

施術後、シミは一時的に濃くなって、やがてかさぶたになってはがれ落ちていきます。肌の奥にあったシミが浮き上がってきたようなイメージで驚く方もいるかもしれません。これは表皮の深い部分まで作用しているということなのですが、気になることもあるでしょう。そばかすのように広範囲の悩みに対して施術をした場合、しばらくの間はマスクなどで隠す必要があるかもしれません。

「施術直後はシミがぶわーっと浮き出てきます。シミ予備軍まで呼び覚ましたって感じです。確かに一週間ぐらいでぽろっと落ちます。
ただし、複数回やらないと消えません。フォトシルクをやると、刺激によって肝斑が出現したりするので、予防のために『内服薬』処方されます。『外用薬(クリーム)』も。けっこう根気がいりますよ」

出典 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

また、特別なアフターケアが必要ないといっても照射によって肌が敏感になっていることは変わりありません。施術後は日焼けどめや日傘を使用するなどして、しっかり紫外線対策をとるようにしてください。

■フォトシルクプラスで効果がない例・施術者の技術レベルにもよる!

フォトシルクプラスの施術は医師が行うクリニックと看護師が行うクリニックとがあります。レーザーよりマイルドな光といっても出力設定や照射方法をあやまると火傷や肝斑が濃くなるなどの肌トラブルになることがあります。同じ照射レベルで漠然と顔全体に照射したり、せっかく顔全体への効果が期待できる機種であるのにも関わらず、部分的に非常に少ない照射回数で済ませてしまったりしては、効果が発揮できません。最大限の効果を発揮したい人は治療経験が豊富な医師が治療するクリニックを選びましょう。

1-6.フォトシルクプラスを受けられない人

光線過敏症や光アレルギーのある方、肌に強い炎症のある方、妊娠中の方、光の感受性が強くなる薬を内服している方、日焼けしている方などはフォトシルクプラスを受けることができません。

1-7.フォトシルクプラスの口コミ

人気の施術、フォトシルクプラスは若い女性や男性の間でも施術を受ける人が増えているようです。いくつか口コミをチェックしてみましょう。

■ポジティブな口コミ

■反応が薄い……という口コミ

■痛みに関する口コミ

2.フォトシルクプラスの施術

フォトシルクプラスの施術

ここからは美容クリニックやメディカルエステなどで実際に行われているフォトシルクプラス施術の現状についてお話していきます。

2-1.フォトシルクプラスの施術プロセス

フォトシルクプラスの施術は以下のようなプロセスで行われています。

①医師によるカウンセリング

肌の状態をチェックし照射箇所や照射回数、出力レベルなどを選定。メリットとデメリット、アフターケアの方法や施術を受けることで考えられるリスクの説明も受けます。フォトシルクプラスの効果が出るかどうかも医師の診察によってある程度判断できます。

②冷却ジェルの塗布

メイクを落としてから、ジェルを塗っていきます。この際に眉毛や髪の生え際などをテープで保護。さらに目に光が入らないよう、ゴーグルを装着します。

③照射

いよいよ照射です。シミや色素沈着の箇所などを確認しながらていねいに照射していきます。照射中は熱感とはじかれたような痛みがありますが、麻酔が必要なほどではありません。
照射回数や範囲の広さにもよりますが、施術時間はだいたい15分程度です。

④施術後のケア

肌の状態によって肌を冷却することがあります。最後にジェルをふき取り、洗顔したあと炎症止めの薬を塗って終了。治療前の肌の状態によっては肝斑やシミが濃くなるのを防ぐために内服薬を処方することもあります。

2-2.フォトシルクプラスの経過

施術後、1~2日でシミが濃くなったように感じられます。早いものは直後から濃くなることも。やがてかさぶたとなって1週間から10日程度ではがれていきますが、このときかさぶたを無理やりはがしたりしないようにすること。炎症を起こしたり、キレイになるまで時間がかかってしまいます。自然にはがれ落ちるのを待つようにしましょう。

2-3.1回でも効果がある? フォトシルクプラス施術の頻度

1回でも効果がある? フォトシルクプラス施術の頻度

1度の治療で全てのしみが消えることはありませんが、1回の施術でも、しみがとれたり薄くなったり、肌のトーンが明るくなったり、ハリがアップしたように感じることができます。より効果を出したいのであれば1カ月に1回の治療を5回程度受ける必要があります。
持続性については、ボトックスやヒアルロン酸のように何カ月という期間の目安がありません。施術回数が多ければ、それだけ美肌をキープできる期間も長くなるでしょう。施術後に保湿と紫外線対策をしっかり行うようにすれば、効果を長続きさせることが可能です。

2-4.フォトシルクプラスの価格

フォトシルクプラスの施術は1回当たり顔全体で20,000~40,000円程度が相場となっています。割安になる3~5回のパックプランを用意しているところもあります。看護師が施術するクリニックは低価格な事が多いので、医師の施術なのか看護師の施術なのか事前に確認しましょう。
また、初回お試し価格を設定しているクリニックもあるので、まずはこうしたクリニックで試してみてもいいのではないでしょうか。

3.まとめ

気になるシミや肝斑を薄くするだけではなく、肌のハリや毛穴の開き、小じわなど顔の肌質を全体的に改善してくれるフォトシルクプラス。ダウンタイムがなく安全性の高い施術ですが、他の施術と同様しっかりした知識と技術レベルを持つクリニックで受けるべきであることは言うまでもありません。今ある肌トラブルの改善だけではなく、将来にできるシミを少なくしたいという方にも最適の施術と言えるでしょう。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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監修:

三宅真紀 医師

表参道美容皮膚科 原宿本院

関西医科大学医学部卒業。総合病院にて内科、皮膚科等を経験後、大手美容皮膚科の院長を歴任。現在は表参道美容皮膚科原宿本院にて勤務。
大学生の頃ニキビ治療で美容皮膚科に通っていた経験から美容医療の分野へと進みました。しみ・しわ・たるみ・ニキビ・注入治療など美容皮膚科治療全般を得意としていますが、特にシミ治療の症例数は多く、定評があります。

日本抗加齢医学会専門医
日本レーザー医学会認定医など

関西医科大学医学部卒
都内総合病院
シロノクリニック横浜院長
表参道美容皮膚科 原宿本院

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

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