でべそ修正・へそ形成とは(概要・基礎知識)

臍(さい)ヘルニアは、胎児期にへその緒が繋がっていた部分の腹壁が閉じないでいる状態のことです。開いている部分のことをヘルニア門とよびます。小児の臍ヘルニアは通常は1〜2歳くらいまでに自然閉鎖します。しかし、中にはそのまま改善しない場合もあります。大人になってからも肥満、妊娠などが原因で脆弱な部分の腹壁が裂けて後天的に臍ヘルニアとなる場合もあります。また、いわゆるでべその状態であってもヘルニア門はなく、単に皮膚が余っておへそが飛び出ているようにみえるだけのものもあります。

臍ヘルニアの場合は、腹腔内に通じている部分を縫合閉鎖し、ヘルニア門を閉じます。その上で余っている皮膚があれば整えて綺麗な臍の形を作ります。全身麻酔での手術となります。
ヘルニア門のない、皮膚の余剰のでべその場合は、余剰皮膚を切除して綺麗な形に整えるだけで済むので、局所麻酔で手術が可能です。

でべそ修正・へそ形成が向いている人(こんなお悩みに)

・べそを治したい方
・へその形状を修正したい
・妊娠、出産や肥満が原因でへそが出てしまった方

ダウンタイム/経過

臍ヘルニアの場合、ヘルニア門を縫い合わせて閉じているため約1週間程度体を動かした時などに強い痛みや違和感があります。
表面の縫合創は1週間程度で抜糸します。瘢痕が馴染むまでには半年程度かかります。
約1週間腫れが残る可能性ありますが痛みはほとんどありません。抜糸時期は術後約1週間です。瘢痕が馴染むまでに半年程度かかります。

費用

15~43万円

リスク・副作用

感染、腫れ、内出血、傷跡が目立つ、理想とは違うへそになってしまう可能性、後戻り、血腫、再発

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

五反田希和子医師

ビスポーククリニック 福岡院

長崎大学医学部医学科卒業。現在はビスポーククリニックに勤務。
美容医療は「喜びの医療」をモットーに診療し、形成外科専門医のほかに日本レーザー医学会専門医としての資格を持つ。

長崎大学医学部医学科 卒業
国立病院機構 九州医療センター
久留米大学病院 形成外科
済生会福岡総合病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
宗像水光会病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
済生会二日市病院 形成外科
ビスポーククリニック福岡院 院長

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