切除術(紡錘型切除法)(刺青・タトゥー除去)とは(概要・基礎知識)

刺青の入った部分の皮膚を切り取り、縫い合わせる手法です。比較的小さな刺青を、確実に少ない通院で除去したい方にお勧めです。完全に元のきれいな肌に戻すわけではなく、刺青が傷跡に置き換わる治療です。

小さな刺青で周囲の皮膚に余裕があれば、一回ですべてを切除する「単純切除法」、大きな刺青では複数回に分けて行う「分割切除法」で切除します。分割切除法では術後、皮膚が回復し、伸びるまで手術の期間を3~6カ月、空ける必要があります。

どちらの方法で行うかは刺青がある部位、大きさ、向きによって変わります。
また、切除法で重要なのは最小限の傷跡、かつ目立ちにくい傷跡にするためどのようなデザインで切除するかという点です。技量が高く治療経験が豊富な医師に相談するようにしましょう。

切除術(紡錘型切除法)(刺青・タトゥー除去)が向いている人(こんなお悩みに)

・小さい刺青を、短時間で確実に除去したい方

ダウンタイム/経過

痛みは個人差がありますが、鎮痛剤を飲めば治まる程度です。
術後約1週間で抜糸を行います。腫れや浮腫などのダウンタイムは約1~2週間です。
傷跡は3ー6ヶ月かけて目立たなくなります。アフターケアとしてテーピング保護を術後数ヶ月間行うことをお勧めします。

費用

刺青の大きさによって25,000~200,000円程度

リスク・副作用

術後は痛みやむくみ、熱感などがあります。刺青が傷跡に置き換わる治療なので、傷跡が残ります。また、傷跡が盛り上がり、ケロイドや肥厚性瘢痕になる可能性がありますが、その場合は適宜アフターケアをします。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

服部有美医師

BIANCAクリニック銀座

東京医科大学医学部卒業。その後形成外科医とし勤務。銀座ケイスキンクリニック形成外科担当や大手美容外科で勤務し、2019年よりBIANCAクリニックにて勤務。
形成外科医専門医としてのスキルを活かし、目元や顔のエイジングケア全般の施術を得意としています。SNSではスキンケア情報やボトックス注入、肌系メンテナンスなど自身が受けた施術を発信しています。プライベートはママ業も忙しい。

東京医科大学医学部 卒業
東京女子医科大学 卒後臨床研修センター入職
2011年 東京女子医科大学 形成外科 入局
2013年 日本大学医学部附属板橋病院 形成外科 出向
2017年 銀座ケイスキンクリニック 形成外科担当医
2018年 城本クリニック入職
2019年 BIANCAクリニック入職

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