顎形成

  • 顎形成術(顎削り、顎ヒアルロン酸、顎プロテーゼ)とは

    顎の長さや突出度合で顔の印象に影響を及ぼし、顎先の位置でEライン(エステティックライン)のバランスを大きく左右します。Eラインとは顔を横から見たときに鼻の先端と顎を結んだ線で、そのラインより少し内側に唇があるのが理想のEラインです。

    (オトガイ)が長い、しゃくれている、曲がっているなどの症状に合わせ適切な術式を決定します。一般的には顎削り、オトガイ水平骨切り、顎プロテーゼ、顎ヒアルロン酸が挙げられます。一時的な改善や気軽に行いたい場合は顎のヒアルロン酸注入により引っ込んだ顎を前に出します。
    また顎プロテーゼは引っ込んだ顎に人工物を入れることで前に出しEラインを形成します。

    しかし顎プロテーゼを入れた場合顔が大きく見え、顎が長くなった印象になることがあります。顎を短くしたい、小さくしたい、人工物以外で前後に出したい、形を整えたい方には顎削り、顎骨切りが適応となります。詳しい術式については顎の状態をみて医師が決定します。
    手術の場合は口腔内を切開するため、表側には傷が一切付きません。

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    牧野美容クリニック
    牧野太郎医師が監修しています。

  • ガミースマイル改善とは

    笑った時に上の歯茎が出てしまう状態をガミースマイルといいます。改善方法は上口唇挙筋という筋肉にボツリヌストキシンを注入する方法、歯茎の上の粘膜を切除する粘膜切除、耳介軟骨移植法、上顎短縮( Le Fort I 型)骨切り術があります。

    ボツリヌストキシン注入は効果が一時的な改善です。粘膜切除は上口唇と歯茎の間の空間を小さくさせることで、見える粘膜の面積を減らします。耳介軟骨移植法は耳の後ろの軟骨(耳介軟骨)を切り取り、鼻と上唇の境目に挿入する方法です。
    耳介軟骨移植では鼻の中、耳の後ろに傷ができます。歯茎の骨が前突、縦に長い、粘膜切除では効果が出ない場合は上顎骨切り(Le Fort I型=ルフォーI型)です。

    施術方法は余分な上顎骨を鼻のあたりから水平に骨切りして、歯と上顎全体を引き上げるというものです。引き上げたあとはプレートで固定します。骨切りという手術が必要となりますが、重度のガミースマイル、上顎後退症、下顎前突症の治療にも効果が期待でき、術後の噛み合わせの心配はありません。
    下顎枝矢状分割法(SSRO)、下顎枝垂直骨切り術(IVRO)と同時に行う必要がある場合があります。

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  • 下顎分節骨切り(反対咬合、受け口、セットバック)とは

    反対咬合、受け口は前歯よりも下の歯が突出している状態で歯列矯正を数年かけて治療をすることもできますが、歯軸を改善するだけで骨全体が突出している場合は効果が感じられません。下顎分節骨切り術は反対咬合や受け口を1日で改善することができます。

    術式は左右の下の第一小臼歯を一本ずつ抜歯して、抜いた箇所の根本から下顎部分を骨切りして、歯と骨をセットにして後退させ、プレートで固定します。 反対咬合、受け口は下顎枝垂直骨切り術(IVRO)が適応になる場合もありますが、ダウンタイムが長いので重症でない場合は下顎分節骨切りが適応になります。

    顎が長い場合など顎骨切りが行われます。術後に歯の間に隙間ができて目立つ場合があり、歯科的な治療、セラミックによるブリッジ、歯列矯正などの治療が必要になる可能性があります。

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  • SSRO、IVRO受け口治療とは

    歯のかみ合わせが上下逆になっている受け口(反対咬合)や顎の左右差を改善する手術は下顎枝矢状分割法(SSRO)、下顎枝垂直骨切り術(IVRO)にて改善が可能です。

    SSRO、IVROは上顎骨切り術などと併用し、もしくは単独で口元の改善を行います。多くは矯正歯科で歯列矯正後に大学病院にて手術を行うことが主流でした。近年、SSRO、IVROで小顔効果が期待できることから美容外科での審美的治療にも行うことが増えています。

    ただし通常の骨切り、削りと異なり骨を切って移動させプレート固定します。術式により顎間ゴムで固定が必要になり、固定中は固形物を食べることが難しいので長いダウンタイムが必要です。
    また知覚麻痺が出ることがあり、難しい手術になるので、医師と入念なカウンセリングを行い治療計画を立てる必要があります。

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