その他のワキガ・多汗症

  • レーザー治療(スマートリポ、レーザー・デオドラント)(ワキガ・多汗症)とは

    皮膚を切らないワキガのレーザー治療機器です。汗腺にレーザーを照射してワキガ、多汗症の原因を破壊します。照射は、皮膚に穴を開けて直径1mmのファイバーを毛根部に挿入し行います。数あるレーザーの中でスマートリポは痩身目的で使用されていますが、アポクリン腺の形状が脂肪細胞と似ていることからワキガ、多汗症の治療に使用されることがあります。

    術後の包帯固定は1~2日のみで済みます。汗腺のある皮下の脂肪組織にレーザーを照射して汗腺を破壊します。切開でのワキガ手術とは異なり、皮膚に針で小さな穴を開けるのみで皮下の剥離はしないため、包帯固定が短期で済みます。1回の施術では完全に治療することが難しいため、複数回の施術を必要とする場合があります。

    術後の固定や運動制限、痛みが少ないため小学生から施術が可能となります。

    この記事は、
    城本クリニック 立川院
    滝本磨理香医師が監修しています。

  • 吸引法(超音波吸引法)(ワキガ・多汗症)とは

    脇の下を約0.5~1cm切開し専用の管(カニューレ)を挿入します。超音波による高速振動でアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊し、吸引をします。高振動による摩擦熱が組織破壊してしまう可能性があります。それを防ぐために冷却水を散布しながら施術を行います。

    クリニックにより様々な機器を使用していますが、脂肪吸引でも使用されるベイザーから出される特殊な超音波を用いてアポクリン汗腺を破壊し、吸引管を使用して吸引を行うクリニックもあります。血管や神経を傷つけることなく的確にアポクリン汗腺のみの破壊を行い、一度の手術でより効果を実感することができます。

    直視下摘除法と比較して傷口が小さく済み、ダウンタイムが短く済みながら直視下摘除法と同様の効果を実感できる施術法になります。また手術時間が直視下摘除法と比較して短時間で済むため、身体への負担も軽く済み、若年層への手術も可能としているクリニックも多いです。

  • 直視下摘除法(剪除法、反転剪除法(切開法))ワキガ・多汗症とは

    ワキガの原因はアポクリン汗腺が毛根に住んでいる細菌と反応し、臭いが発生することです。アポクリン腺は皮膚の深い部分の毛根に近いところに存在しており毛根ごと切除することで改善します。

    多汗症はエクリン汗腺という汗の分泌腺が原因となり、もともと汗の腺が多い方、分泌を促す自律神経のバランスが崩れやすい方がかかります。エクリン腺は皮膚の浅い部分に存在しているため、切除が難しいですが神経を遮断することで改善をすることができます。

    ワキガ・多汗症の治療では様々な施術方法がありますが、完全に治療をしたい方、臭いがとても気になる方には切開で手術をすることが勧められます。わきを約4センチ切開し、目視でアポクリン腺、エクリン腺、毛根の大部分を除去します。クリニックによって手術方法が異なり剪除法、反転剪除法とあります。術後約1週間は血栓予防も含めわきを上げることができないため、日常生活に支障が出ます。軽いデスクワークであれば約3日で可能となりますが身体を動かす作業は1週間控えるようになります。傷跡は術後目立ちにくくなります。

  • ミラドライとは

    ミラドライは2018年にマイクロ波による腋窩多汗症治療機器として、厚生労働省から正式に承認を受けた治療です。またアメリカのFDA(米国食品医薬品局)でも認められており世界的にも多汗症、わきが、減毛に効果を実証されています。

    ミラドライはマイクロ波を真皮深層から皮下組織浅層へ照射し、加熱することでアポクリン汗腺とエクリン腺にダメージを与え、破壊します。一度破壊された汗腺は半永久的に再生されることがないため、永続的な効果が期待できます。傷跡の残る切開法や一時的な効果のボツリヌストキシンに変わる最新の治療法です。

    また熱が伝わる表皮から真皮浅層は、冷却機能で冷やしながらの施術を行い熱傷などの皮膚ダメージを予防します。基本的に局所麻酔を使用しての施術になるため、痛みも抑えられています。

    一度の施術で多くの汗腺が破壊されますが、消滅しなかった汗腺が臭いや汗を出すことがありますので、その際には再度照射する必要があります。ダウンタイムが2~3日と短く済むため休みが取れない場合でも気軽に施術を受けることができます。また、照射によって減毛効果もあります。

    この記事は、
    BIANCAクリニック銀座
    服部有美医師が監修しています。

  • ボトックス(ワキガ・多汗症)とは

    メスを使用せず無毒化したボツリヌストキシン(ボトックス)を使用して軽度なワキガ・多汗症を改善させます。ボツリヌストキシンは交感神経を遮断することでエクリン汗腺の生成を抑えます。ボツリヌストキシンには神経の末端から分泌される伝達物質(アセチルコリン)の分泌を抑える働きがあります。これによりエクリン汗腺も働きを抑制することができます。

    ワキガ、多汗症の軽症の方や夏の露出が増える期間だけ臭いや汗を抑えたいという方におすすめです。施術時間は両脇で約10分ほどで終わり、当日から日常生活を送ることができます。手の平、足の裏の多汗症改善にも効果を発揮しますので、同時に希望の際には医師に相談してください。

    効果は約4~6カ月持続します。繰り返し注入することで、より効果を感じることができます。ただ一度で効果を実感できない場合があり、その際には約2週間経過後再度注入する必要があります。また妊活中、妊娠中、授乳中の方は施術ができません。

    この記事は、
    東京美容皮膚科クリニック
    二宮幸三医師が監修しています。

  • シェービング法(稲葉式改良法)とは

    軽度のワキガかつ手術に抵抗がある方、半永久的に効果を感じたい方にお勧めな施術がシェービング法です。

    わきの下を約3~4cm切開し特殊なシェーバー付き管(カニューレ)を挿入しアポクリン汗腺、エクリン汗腺を除去する手術になります。一度の施術で約60%の効果を感じることができますが、重症な方には除去が不十分になる可能性があるため他の術式にするか、再度手術を行う場合があります。

    直視下摘除法と比較し傷口が小さく、術後の痛み、内出血が短く済みます。またデスクワークや日常的な家事は翌日から行えます。ただ腕を使う激しい運動は約1カ月は控えてください。

  • ビューホットとは

    顔のリフトアップでも使われているフラクショナルRF(高周波)を用いたワキガ、多汗症の治療法、医療用機器です。ビューホットは30ゲージの細い針が36本ついたハンドピースの先端から出る高周波が汗のもととなる汗腺(エクリン腺、アポクリン腺)をピンポイントに破壊していきます。高周波を出している際には皮膚のやけどを防ぐために冷却板でクーリングします。

    その結果、汗や臭いを抑えることができ、ワキガや多汗症を改善していきます。従来のワキガ治療のように手術によってワキを切開する必要がないため傷が残らないことや即効性が高く翌日から臭わなくなることが治療効果の特徴です。

    ビューホットの最大のメリットは1度の施術で直視下摘除法と同等の効果を実感できることです。傷口が小さく、固定も不要となり翌日からシャワーも全身可能なため、固定等で腕を動かしてはいけないという直視下摘除法手術と異なり、周囲に施術をしたことがばれないというのもメリットになります。

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