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人気企画「イケメン医師に会いたい!」第十五回は、東京六本木、ヴェアリークリニック(Veary Clinic)の井上裕章(いのうえ ひろあき)先生です。
東京大学医学部卒業後、骨盤臓器の外科手術を専門としてがん治療に携わる中、ある患者さんとの出会いをきっかけに医師としての価値観が大きく変わり、美容医療の分野へ。
不感症、婦人科形成などデリケートゾーンの悩みを美容医療で解決すべく男女の下半身美容に特化するクリニックを立ち上げました。一般的に男性医師が婦人科形成を診ることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、井上先生の論を聞くと目から鱗とも言える気づきが。
綾野剛然としたルックスと声。鉄門出身を感じさせない気さくさ。カウンセリングでなにより安心感が重要になってくる治療分野で、この先生には一度相談してみようと思わせる雰囲気があります。診療中にはなかなか聞けないプライベートもしっかり教えていただきました!
目次
- ・医師を志した理由
- ・大学卒業後の経歴
- ・美容医療を志した理由
- ・得意な施術について
- ・ヒアルロン酸注入法の尿もれ治療と名器形成の違い
- ・膣トレはどの程度効果があるか
- ・女性器形成の切る治療と切らない治療について
- ・ヴェアリークリニックの特徴について
- ・不感症治療に着目した理由について
- ・美容医療の医師をしていてよかったこと
- ・痛み対策について
- ・今後のヴェアリークリニックについて
- ・お休みの過ごし方、趣味について
- ・仕事とプライベートの両立について
- ・若い頃の忘れられない恋愛
直接的に人のためになることに喜びを感じるタイプでしたので、そのような観点で医師という職業が選択肢にあったんだろうなと思います
ー初めに井上先生が医師を志した理由をお聞かせください。
井上先生(以下I):医学部を受けるときに明確な理由があったわけではないですけど、あとから思い返すと間接的より直接的に人のためになることに喜びを感じるタイプでしたので、そのような観点で医師という職業が選択肢にあったんだろうなと思います。
ー医師以外の職業の選択肢はありましたか?
I:あまり考えていなかったです。受験の段階では医学部に行く時点で基本的には医者になると考えていて、他に明確にやりたいことはなかったかもしれないです。
見た目のコンプレックスもときとして人によっては命より重いことがあることを知って、美容の領域に進みました
ーでは大学ご卒業後の経歴を教えてください。
I:大学卒業後は都内の総合病院で初期研修をして、そのあと外科のがん治療等を中心とした外科の専門研修に入り、そこでしばらくやっているうちに美容のほうも並行してやるようになって今に至ります。
ー外科では具体的にどのような手術をされていたのでしょうか。また美容医療も並行したその経緯は?
I:まず、がん診療の外科で、大腸、肛門、子宮、生殖器、外性器、それから膀胱、尿道、こういった泌尿器領域をひっくるめて骨盤臓器の手術をするところで研修をしていました。
そこで直腸がんの患者様との出会いがありました。その方はご自身の女性器の外見にすごくコンプレックスを持っていて、「がんになったこともショックだけれど、女性器のこともずっと悩んでいます」と、大腸がんの治療を拒否するぐらいにまで悩んでいました。
そこから婦人科形成の領域に関してよく調べるようになりました。それまでは命が一番重たいものだし、とにかく命に直結するような治療に携われることに喜び、やりがいを感じていましたが、見た目のコンプレックスもときとして人によっては命より重いことがあることを知って、美容の領域に進みました。
ー外科で下半身の治療を専門的にされていた中で、実は性器にコンプレックスをお持ちの患者さんが多くいらっしゃったのですね。
I:その方に出会って私の中の医師としての価値観が変わるまでは、コンプレックスを言われても気付いていなかったですが、しっかり耳を傾けてみると本当にたくさんいるんだなと知りました。
最初は知り合いの医師のもとで働かせてもらったり、無給で教えてもらいに行ったりなど全般的な美容施術を行っていましだが、元々の出だしは女性器の外見にコンプレックスを持った患者様との出会いがきっかけであったし、下半身に特化しているクリニックも先生もあまりいないと思い、特に自分で力を入れてやりたいと考えました。
パートナーももちろん変わりますが、頂く感想としてはご自分もすごく感覚がよくなったと言われることが多いです
ーでは、一番得意な施術は何でしょうか。
I:ヒアルロン酸を用いた治療が一番得意です。中でも、膣にヒアルロン酸を直接入れる治療などは特に力を入れています。
ー膣にヒアルロン酸を入れる治療として尿漏れの治療と名器形成がありますが、注入方法は違うのでしょうか。
I:注入方法には違いはなく、尿漏れにヒアルロン酸を用いますが、それメインで行うよりは名器形成治療の副次的な効果として望めると考えたほうがよいと思います。
当院での名器形成の施術内容としては、まずヒアルロン酸で隆起を作るのがベースになりますが、その隆起を作るのに単に膨らませるのではなく、形状や、圧が高まる位置はどこがベストかなど考えて注入を行っています。
ー注入後膣圧計で測ると数値は目に見えて変化はありますか?
I:直後から多くの人で変化があります。
ーそれに伴って感度もよくなるのですね。どちらかと言えばパートナーの感度が変わるのでしょうか。
I:パートナーももちろん変わりますが、頂く感想としてはご自分もすごく感覚がよくなったと言われることが多いです。ヒアルロン酸は皮膚の下に入れると肌質がよくなってくると言われていますが、同じことが膣粘膜の下に入れた場合も起きて、粘膜の質改善、湿潤性が高まりすごく滑らかになったとうれしい感想を頂けることが多いです。
ーお互い満足度が高くなるのは嬉しいです。とは言えやはり治療に抵抗がある方はいらっしゃると思います。手軽にできる膣トレーニングは名器形成ほどの効果は得られますか?
I:膣トレーニングとヒアルロン酸注入は両輪で考えたほうがよいと思います。膣圧を取る場合、膣圧を構成する要素は大きく分けると2つあって、一つは筋肉のギュッと締める力の問題で、もう一つは粘膜の構造上の問題です。分かりやすく言うと良好な状態の粘膜はすごくフカフカのクッションみたいになっていますが、これが女性ホルモンのバランス・生活習慣・食習慣の乱れ、あとは体重の激しい変動などで体に負担が掛かると、フカフカだった粘膜がパサパサというか、クッションの綿が抜けたような状態になってしまいます。
こうなると圧も下がるし、湿潤性も下がって乾燥しやすくなります。なので、膣トレの筋肉の問題と粘膜の構造上の問題は分けて考え、粘膜が綿が抜けたクッションみたいになっていれば、例えばヒアルロン酸を注入してあげればそれは改善しますし、膣トレは筋トレと一緒なので普段やっていただき、その両輪で考えたほうがいいと思います。
切る治療で膣縮小手術と言われるものは、私個人としては最後の手段というか、なるべく避けたほうがいいと思っています
ー両方大切なのですね。では膣を狭くする方法ですが貴院で行っているヒアルロン酸注入法と、あとハイフなど機器の治療、メスで切る治療がありますが、それぞれのメリットとデメリットは何でしょうか。
I:まず3つの中で2つに分けると切る治療と切らない治療になると思います。
切る治療で膣縮小手術と言われるものは、私個人としては最後の手段というか、なるべく避けたほうがいいと思っています。その理由の一つは切って縫うと傷が治っていく過程でどうしても瘢痕化、固くなったり、くっついていくところがさっきクッションに例えましたけど、そこに綿が入りにくい状態になって粘膜の質が落ちる可能性があります。
もちろん狭くはなりますが、痛みを感じるようになったり、乾燥を感じて滑らかさを失ってしまうなどありますし、あとはダウンタイムがかなり辛いという方が多いです。月単位でダウンタイムがあるので切る治療は正面から「いいですよ」と言える治療ではないのかなと考えます。
切らない治療では、ヒアルロン酸注入の治療やハイフ、レーザー系の治療があります。これらはダウンタイムがほぼなくお手軽なのが共通のメリットだと思います。ヒアルロン酸注入のメリットで、私がいつもお伝えしているのは即効性と確実性です。直接注入して膨らみを出すので確実に効きます。
もちろん量がたくさん必要になる場合はありますが、十分量を使えば確実に効きます。ヒアルロン酸のデメリットは顔やどの部位でも言えますが、一種の重篤な合併症を完全にゼロにはできないことです。顔は皮膚壊死、失明の報告がゼロではないことと同じで、膣へのヒアルロン酸注入も血管塞栓の報告などがあります。
確率はものすごく低いですが、ヒアルロン酸を使う治療ではそこは避けて通れないのがひとつデメリットとしてあります。もうひとつはメリットにもなり得ますが永続しません。吸収されていくのでいつか消えてしまいます。逆に言うと体に異物を残しにくいという意味ではメリットとも捉えられますが、1回打ったら一生続くというものではないのはデメリットといえると思います。
次にハイフ、レーザー系はメリットとしてはヒアルロン酸を用いた場合に起きる重篤なリスクは基本的には低いです。ただ照射の深さを間違えると膣の回りには尿道や直腸など大事な臓器があるので、そこに損傷を与えてしまったという報告はあります。あとはこれも顔のハイフも同じですが、引き締めでご自身が持っている以上のポテンシャルを大きく出していくのはどうしても望みにくいです。
ヒアルロン酸は持っている以上のポテンシャル、膨らみを出していけますが、ハイフ、レーザー系などの機器は膨らみを出すわけではなく、先ほどクッションで例えましたが、綿が抜けてしまいパサパサになったところをキュッと引き締めるみたいなイメージなので劇的な効果や即効性は望めない可能性があるところがデメリットだと思います。
ーなるほど。次にヴェアリークリニックの特徴を教えてください。
I:下半身の美容医療に特化し、女性はもちろん男性にも強みを持っています。基本的に施術内容は下半身を中心にしていることが特徴です。あともう一つはプライベートな空間を作れるように一つの動線を一人の患者様しか通らないようにしていますので、ご来院からお帰りになるまで一貫してプライバシーが保たれていることも特徴です。
ーでは他の患者さんにばったり会うことは……。
I:基本的に遅刻していただかなければないと思います(笑)。
不感症については、その悩みがあっても医療で解決できる可能性があるのさえ知らずにそのまま諦める方が多く、もっと知ってもらわないといけないと思い着目しました
ープライベートな空間が多いのは安心できます。クリニックの特徴の続きですが、男女の下半身に特化したクリニックは国内にはなかなかないと思います。特にGショットなど女性の不感症の治療にも着目した背景はありますか?
I:一番はそういう悩みを抱えている方はとても多くいらっしゃいますが、医療で解決できることをそもそもご存知でないです。自分の顔のここが気になる、鼻が低いなど、治療をやるやらないは別にして選択肢として何かしらの医療行為でそれを治せる、改善できることを今の時代、皆さん、知っていらっしゃいます。
ですが、不感症については、その悩みがあっても医療で解決できる可能性があるのさえ知らずにそのまま諦める方が多く、もっと知ってもらわないといけないと思い着目しました。
ー実際にクリニックにいらっしゃる患者さんはGショットなどで不感症は解決できると知りますが、クリニックをご存知ない患者さんに対してどのようなアプローチで広めていますか。
I:まずはそれを知識として選択肢に入れてもらう必要があり、メディアなどで発信させていただいています。
ー分かりました。では、美容医療の医師をしていてよかったことをお聞かせください。
I:うれしい感想を頂けるときです。「ありがとうございます」と言われたときはやはり一番うれしいです。
ー病院に勤務していたときの感覚と違いますか。
I:やはりスピード感が違います。がんの治療をやっていたときは手術して終わりではなく、まず5年再発しなかったら治ったと言えるというふうになっているので、長い時間軸でのお付き合いで、それはそれで楽しみはありましたが、美容医療だと効果の面などダイレクト感は強いのかなと思います。
ー次に、痛みの対策はどのようにしていますか。婦人科検診などでもデリケートな部位なので緊張して余計に痛みを感じやすいです。
I:膣粘膜にヒアルロン酸を打つ施術は、実は痛みが低く、本来は全然痛くないです。なので恐怖心を取ってあげれば基本的にはほぼ無痛でできる施術なので、きちんと事前に説明をしています。また実際にメスを使い痛みが生じるような施術の場合は、麻酔が効いてる間は痛くないはずなので、麻酔が切れ始めていないか常に気を付けながら治療を行っています。
あえて男性の先生を希望する患者様もいらっしゃいます。理由は、男性には絶対にないものなのでフラットな目で見てくれるから、という方は実は多いです
ー続いて女性患者さんが男性医師へ女性器の相談は話しづらく抵抗があると思います。診察する際に患者さんのケアはどのようにしているのでしょうか。
I:意外と誤解されているのは、普通にいい医療が受けれるなら医師の性別はどちらでもいいと思っていて、女性の先生がいいとか、男性の先生がいいとか考えている方はそれほどいないと思っています。ですが今は一般的に女性医師が美容外科に進むとまず「婦人科形成」を行うケースがとても多いと感じます。
ー女性医師のほうが多い印象です。
I:それが売りになるからと婦人科形成はそれほど詳しくないし、好きでもないけど、「婦人科形成専門です」と言っている女性医師は世の中に多く、その辺を患者様が分かっている場合があり、あまり男女気にしていない方は多いです。あともう一つはあえて男性の先生を希望する患者様もいらっしゃいます。理由は、男性には絶対にないものなのでフラットな目で見てくれるから、という方は実は多いです。
ーでは、今後ヴェアリークリニックをどのようなクリニックにしていきたいでしょうか。
I:さきほど出てきたプライベートな空間作りを意識していることにもつながりますが、秘密基地ではないですが、患者様のプライバシーを保ち、気軽に来ていただき、人に言いにくい悩みを話せる空間になればいいなと考えています。
言葉を紡ぐのが好きなので、そういうのをずっと考えて過ごしています
ーでは、ここから井上先生のプライベートをお伺いします。休日はどのように過ごしていらっしゃいますか。
I:休みの日はほぼ何もしてないです。
ー疲れを取るのにずっと寝てる?
I:いや、起きていろいろ何か考えごとをしています(笑)。
ー趣味はありますか?
I:趣味はほとんどないんですが、今瞑想が流行っているじゃないですか、無になるみたいな。その逆が好きでめちゃくちゃいろんなことをずっと考えていて、無になる逆の瞑想みたいなのをやっています。
ー逆にそのほうがリラックスできると。
I:そうです。あとは文章を書くというか言葉を紡ぐのが好きなので、そういうのをずっと考えて過ごしています。
仕事とプライベートをそんなに分けて考えてないです。外科時代は、緊急のコールが来たら24時間365日、仕事に向かうという感じでした
ークリエィティビィティを刺激されそうです。今一番お忙しい時期だと思いますが仕事とプライベートの両立はどのようにしていますか。
I:仕事とプライベートをそんなに分けて考えてないです。多分これはがんの外科時代の癖だと思いますが、あの頃は休みの日という概念もないし、就業時間の区切りもないので、緊急のコールが来たら24時間365日、仕事に向かうという感じでした。どこで遊んでいても、誕生日でも関係なかったです。その感覚が染みついてるので、逆に言えば両立はうまくできていると思います。
ー分けないほうがバランスが取れているのですね。
I:そうです。
ー次に皆さんにお伺いしていますが、若い頃の忘れられない恋愛はありますか。
I:若い頃の忘れられない恋愛は特にないです(笑)。今の妻ぐらいです。
ーそうなんですね。奥さまとはどちらで出会ったのですか?
I:大学の先輩の知り合いです。
ー一途ですね。。インタビューは以上です。ありがとうございました。
I:ありがとうございます。
プラス5(井上先生をよく知るための5つの質問)
Q:趣味である言葉を紡ぐ際にはどのような形で残していますか?
A:手書きでノートに書くことが多いです
Q:普段のファッションと好きなブランドは?
A:ユニクロの黒のスキニーデニムをもう昔からずっと履いています。古くなったら買い換えて今多分25本目くらいです
Q:六本木この店は外せない!
A:あまり外食しないのでわからないので逆に教えてほしいです
Q:世界と日本の好きな街を教えて下さい
A:旅行にほとんど行ったことがないので世界では特にありません。日本では上野です。大学時代の大半を上野で過ごしました
Q:東京大学医学部合格のコツは?
A:3回に1回くらいは合格点が取れる学力になったら、あとは運です(笑)
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
ヴェアリークリニック
住所:東京都港区六本木4-2-35 アーバンスタイル六本木三河台2F
電話番号:03-6820-2457
診療時間:10:00~19:00
休診日:不定休
カウンセリングを申し込む
※井上先生の診察をご希望の場合、ご予約時にその旨お伝え下さい。
撮影:Take Ohta(SIMA)
PR:ヴェアリークリニック
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監修:
井上裕章 医師
Veary Clinic(ヴェアリークリニック)
東京大学医学部卒。外科専門医として骨盤臓器の疾患の手術に力を入れる。そこで出会ったがんの女性患者さんをきっかけに美容医療の道に進む。デリケートゾーンの全ての悩みは美容医療で解決すべく、日本初、男女の下半身美容に特化するクリニックを東京六本木に開院。特に女性の不感症治療を得意とし、井上院長こだわりの手技でGショット、名器形成には定評がある。
日本外科学会認定外科専門医
日本性機能学会など
東京大学医学部卒業
国際医療福祉大学三田病院 初期研修 修了
国立国際医療研究センター病院 外科専門研修 修了
東京大学医学部附属病院 勤務
東京大学医学部附属病院 外科学専攻 大学院進学
都内美容クリニック 勤務
都内美容形成クリニック 勤務
2022年 Veary Clinic 開院
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都港区六本木4-2-35 アーバンスタイル六本木三河台2F
- 最寄駅: 都営大江戸線六本木駅7番出口徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅6番出口徒歩3分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩7分
- 院長: 井上 裕章
- 診療時間: 10:00〜19:00
- 休診日: 不定休
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