※この記事は川路先生が東京美容外科に在籍されていた当時の記事です。
反響があるとの嬉しいお声もいただく、恒例の美人女医インタビュー。今回は全国展開している東京美容外科の大阪梅田院院長の川路智子先生です。
女性ならではの視点、配慮を反映した診療に対する思いを語ってもらいました。特に豊胸術、アンチエイジング治療への考え方は必見です。
ご自身がいつもされている美容医療施術も大公開。女性なら一度は相談したくなるかも!?

カウセリングをする川路智子先生

自身の経験と身内が医療関係者だったことから、そちらに進むのは、とても自然なことでした

ーまず最初の質問です。お医者さんを志した理由は何でしょうか?

川路先生(以下K):昔、自分自身が交通事故にあったことがあったんです。全身打撲で、顔は血だらけで、しばらくは動くのが大変でした。あのときは元通りになるのかとても心配で心細かったです。そのときに医療の大事さを痛感しました。その体験が大きかったのと、両親が医師だったこともあり、そちらに進むのは、とても自然なことでした。

ーなるほど。そこから医学部に行かれて?

K:そうです。その事故のとき、顔は傷だらけで。形成外科の先生に「治るか分からない」と言われました。「絶対治る」という言葉は、医療では使ってはいけないので。そのように言われたとは思うのですが、やはりそのときは結構つらかったですね。

ーそうですよね。

K:はい、結構しんどかったです。

ーそのときの治療で、お医者さんとかナースさんと接するうちに、医療のほうに自分は進みたいという気持ちが、どんどん強くなっていくと。

K:そうですね。あとは、けがだけを診るのではなくて、個人を診てほしいという、そういう思いがあったかもしれないですね。ベルトコンベア的な流れ作業ではなく。その事故のとき、最初に診てもらった先生に加害者と被害者を間違えられたことがあって、「加害者のほうでしたっけ?」と言われたことがありました。なんでもない事ですが、意外とショックで。その時に患者側の気持ちをもう少し察する事ができる医師になろうと思いました。

大学をご卒業されて、そのあとの経歴を簡単でいいので、振り返っていただけますでしょうか。

K:医療センターで2年間研修をしてから形成外科に入り、その後、美容外科へと進みました。美容外科のクリニックは今回(東京美容外科)で3院目なんです。これまで他院で、12年ほど勤めていました。

得意施術は豊胸、目元、若返りなどです。あと女性器の相談はよく受けます

カウセリングをする川路智子先生

ー先生は、形成外科のご出身ということで。

K:そうです。

ー二重形成や鼻とか、あとは脂肪吸引、豊胸など基本的に美容外科に関わる施術は、すべてやられてきたということでしょうか?

K:はい、そうですね。

ー一番得意な施術はなんでしょうか。

K:豊胸、目元、若返りなどです。あとは女性なのでやはり女性器の相談はよく受けますね。相談しやすいのだと思います。

ーなるほど。婦人科のお悩みや豊胸などの女性ならではのものは、女医に相談したいというか。

K:はい。私も自分が産婦人科に行く時には、女医さんに診てもらいたいなって正直思います。なので、この分野は自分が手伝えたらなと思います。

ー形成外科から美容の領域に進まれた理由はありますか。

K:単純に皮膚を縫うのが好きだったのと、あとは入院されてる方を綺麗にさせて頂きたいという思いがありました。高齢の方でも、もう少しきれいで若々しくいれたら、入院中も、ご本人、ご家族ともに嬉しいのではないかと漠然と思っていましたし、美容外科であれば、それが叶えられるのかなと思いました。

ー先生は10年以上自由診療のほうをされている思うんですけど、例えば大学病院の形成外科などの保険診療との一番大きな違いはなんでしょうか。

K:病気ではない方がいらっしゃる点です。

比較的結果が早く出る外科的治療が性分にあってるのかもしれないですね

注入治療をする川路智子先生

ー形成、美容の外科治療のほかに、美容皮膚科のほうはされていますでしょうか。

K:前職で、美容皮膚科もしていました。

ーレーザー治療ですか。

K:レーザー治療もしていました。ただ、どちらかというと、結果がすぐ出るものが好きみたいです。レーザーはやはり積み重ねです。1カ月ごと、2カ月ごとに照射して、半年後、1年後に結果が出ます。肌治療はとても大事ですが、私は比較的結果が早く出る外科的治療が性分にあってるのかもしれないですね。

ー外科をされる先生は、そういうふうに言われますね。美容皮膚科の先生とは少し違いがあるかもしれません。女医さんでもバリバリの形成外科医、美容外科医の方は案外少ないですよね。美容の外科治療されてる医師の方が言う、すぐに結果が出るというのは確かにそうですね。美容外科の醍醐味ということですかね。

K:そうですね。ものを作るというか、何か形を作っていくのが好きなんだと思います。例えば脂肪吸引だったら、像を彫っていくのに似ています。削ぎ落として中に入っているものを出してあげるようなイメージです。豊胸は美しさを足していくイメージ。そういうのが好きなんだと思います。

ー例えば、形成外科で交通事故に遭われた方の手足や顔とかを修復していくようなのが好きというか、きれいになっていく過程、そういうのを形づくるというところにやりがいを感じておられる。

K:そうですね。ただ形成外科での手術は多くの場合ハードな損傷からのリカバリーなので、元通り以上にはならないことが多いと思います。そこがやはりしんどいですね、見ていても。

美容外科だと、その方の素質をもっとそれ以上に引き出してあげることができるのが、気持ち的に嬉しいです

川路智子先生

ー気持ちとしては治してあげたいけど難しい場合もあると。

K:限界があります。だけど美容外科だと、その方の持ってるものを、素質をもっとそれ以上に引き出してあげることができるというのが、こちらも気持ち的に嬉しいし、上がりますね。

ー患者さんもそうですよね。

K:そうですね。そう言って頂けると、ほんと嬉しいですね。

ー分かりました。施術のことについてお聞きします。豊胸術でいうと、やり方はバッグを入れるのと、ヒアルロン酸注入、あと脂肪注入と、大体大きく3つに分かれると思うんですけど、どの方法がベストかは医師により見解が異なります。ホームページに書いてあることも違いますし、患者さんはちょっと悩んでしまうこともあるかもしれません。先生が思うベストな豊胸術とはなんでしょうか。豊胸術に対する先生のポリシーを教えてください。

K:基本的にその方の希望が優先されます。ただ、ヒアルロン酸を希望されても、例えば授乳後でかなりたるみが大きいと、ヒアルロン酸だけでは対応できない方もいらっしゃいます。そういう場合は、バッグの方が形は綺麗になりやすいことを伝えます。
でもバッグに抵抗がある方もいらっしゃるので、そういう方は、ヒアルロン酸から始めるのも1つだと思います。けど、ほんとにいいなと思うのは、バッグと脂肪注入を一緒にするのが綺麗ですし、触った感じも自然な仕上がりになります。痩せていて皮膚が薄い方でも、バッグの辺縁が触れることなく、ふかふかな胸になりやすいですよ。

ー併用するということですね。

K:そうです。併用が望ましいと思います。

ー分かりました。豊胸術は基本的にバッグとヒアルロン酸メインで、先生としては、バッグと脂肪注入を併用する方法も良いと思ってらっしゃる。

K:はい。

ーそれで、きれいにしていくという。

K:どちらも綺麗だと思います。ただ、ヒアルロン酸を何度も施術していくのは感染のリスクを高めるだけでなく、組織の癒着を進行させる可能性もあります。

美容先進国の韓国の医師から、生きた技術を習得しています

ー分かりました。次の質問にいきます。現在所属されているクリニックの特徴を教えてください。

K:東京美容外科は、韓国とのつながりがすごく強いんです。

ー指導医の先生も韓国の医師の方は多いですよね。

K:そうなんです。ですので海外での活動も活発なんですね。美容先進国の韓国の医師から、生きた技術を習得しています。鼻形成やリフトの権威の先生を海外から招聘して講習会も行っていますので、技術力の向上に熱心なクリニックです。

ー美容整形の最先端の国から先生をお呼びして、日本の先生のレベルを引き上げるような感じなんですね。

K:そうです。韓国が全て優れてるとは言い切れないと思いますが、韓国での美容外科の需要は日本の比ではありません。症例数も圧倒的です。そういう意味でも、学ぶ点が多いと思います。

ー韓国の方は美肌に関する施術の需要も多そうですよね。

K:美肌に関してもすごく意識は高いですよね。気軽に皆さんレーザーや点滴治療をされています。しっかりとした手術もしやすい環境にあると思います。

ー障壁が低いというか。

K:そうです。学校に入ったお祝いで父親が娘に美容整形をプレゼントする。娘だけでなく、母親にも一緒にプレゼントして、ついでに父親も一緒にやっちゃおう的な感じですよね。

きれいになるのは別にずるいことではないと思うんですよね。人間、ハートって言うじゃないですか

川路智子先生

ー日本とはそういう意味では環境が違いますよね。

K:そうですね。日本ももうちょっとそんなに後ろめたく思わず気軽に受けれるようになったらいいなと思います。綺麗になるのは別にずるいことではないと思うんですよね。人間、ハートって言うじゃないですか。なので、顔形は好みで変えてもいいような気はするんですけどね(笑)。

ー美容医療ということで、先生が日々やってらっしゃるようないわゆる美容整形と言われる外科オペをしたんだけど、実際、友達や家族に言う時には「ちょっとプチ整形で、ヒアルロン酸打ったのよ」と言ってしまったりとか。「外科の整形したんですよ」ということに抵抗がある方がいたり。

K:カミングアウトはなかなかしづらいですよね。

ーそういう面はあるかもしれません。

K:私の友達も施術しにクリニックに来てくれます。ご飯会でその来てくれる友達同士だと安心して情報交換してますね。私も交えながら(笑)。した者同士でないとなかなかそうはいかないと思います。

ー最近タレントさんとかでも、行きつけの美容皮膚科をテレビで公表したりとか多くなりましたね。

K:そうですね。それはありがたいです。

レーザーでケアしないのはもったいないです

ーレーザー治療は浸透してきていますか。

K:はい。レーザー照射は今結構安くなってます。皆さんに早い時期から照射して欲しいと思います。若い方から高齢の方まで。

ーほとんどの美容皮膚科系の女医さんがそういうふうにおっしゃりますね。

K:そうですね(笑)。

ー科学的に証明されてることを何でやらないのかという。

K:そう。もったいないなって。

ーもったいないってことですね。

K:そう。「もうちょっと待ってから」と、よくおっしゃるんですけど、待っちゃダメ! 今だからと思います。

ー美容医療の先生をしていてよかったと思うことはどういうことがありますか?

K:患者様が美しさや若さを取り戻されて、日常をハツラツと過ごされて、自信をとり戻したのを見ると、この仕事をしていてよかったなと思います。たまに涙ぐまれて喜んでいただく方がいらっしゃいます。そうすると、ほんとにその方の為になることができたなと実感します。

ー例えば女性の患者さんが次に来たときに表情が活き活きと変わってきたりとか。

K:そうです。毎日楽しいとか下着を選んだり、つけるのが楽しくなったりとか。

ー面と向かって言ってもらえることは一番医師冥利につきますね。

K:そうですね。皆さん表情が明るくなっていかれるので、それが嬉しいですね。リピートされる方も多いのでその都度お話して、必要なことを提供できるのが、嬉しいですし、その方とまたお話ができるのが嬉しいです。

きれいなままの頃からのお手入れがやっぱりその後の5年後、10年後を決めます

ー次の質問にいきます。女性はいつからアンチエイジングをするべきできしょうか。

K:20代半ばですね。

ー25歳くらいですか。

K:25~6歳ぐらいかな。今は老化が進んでから対処する時代ではなくて、予防がとても大事という認識が皆さんあると思います。綺麗な頃からのお手入れが5年後、10年後を決めて、20年後、30年後にも影響します。25~26歳ぐらいからは何かしらのお手入れをして欲しいなと思っています。

ーレーザーを当てたり、ボトックスとか。

K:そうですね。ボトックスはほんとにシワが出ていたら、若い頃でも、それこそ10代でもやってもいいと思いますね。深く刻んでいってしまうので。

ー蓄積していくと。紫外線のケアも。

K:大事です!

ー今だと飲む日焼け止めのヘリオケアを飲んだりとか。

K:いいと思います。日焼けはほんとに大敵だと思います。

ー美容皮膚科の女医さん皆さん、おっしゃいますね。一番悪いって。

K:百害あって一利なし(笑)。自分でもやっぱりそれは気を付けますね。

ー夏に海行くのは、もう紫外線を浴びに行くみたいな。

K:そうですよね。でも、たまに行きたいですよね。

ーレジャーとしては行きたいんです。

K:そのときはもう飲む日焼け止めと、皮膚の日焼け止めを併用して頂いて。

ーしっかり準備して。

K:はい。パラソルの下で(笑)。焼けたら、保湿して、アイシングして。

ーそれくらい紫外線は気を付けないといけないという。

K:気を付けて下さい。日焼けしてしまったなら、アフターケアを万全に。できてしまったシミにはレーザーを(笑)。

自分では、もう出てきたなと思ったらやりますね。早期発見早期治療です

ー分かりました。先生ご自身の美容法、結果が出た医療の施術でもいいですし、化粧品、エステ、寝る前にいつもこれをやってるとか、何かありますか。

K:引き締めのレーザー、水光注射をたまにします。あとボトックスも眉間にやります。寄っちゃうんで(笑)。自分でうちますよ(笑)。

ー水光注射もご自分でやりますか?

K:水光注射はナースにやってもらいます。うちのナースは上手ですよ。

ーレーザーとかボトックスで日常的にケアされてるという。

K:そうですね。出てきたなと思ったらすぐケアします。早期発見早期治療ですね。

ー見つけたらすぐという。

K:それが望ましいですね。ただ、忙しいと、すぐに時間が経ってしまいます。実際、レーザーや水光注射を何カ月かやってないので、そろそろしないとです(笑)。

ーそれでは次の質問いきます。どのようなクリニックにしていきたいかということと、今後こういう施術をもっと広げたいとか、こういうふうな美容医療の医師になりたいとか、ありますでしょうか。

K:専門分野に強いクリニックですので、そこを生かして信頼されるクリニックになりたいなと思います。ここに行けばどうにかなるんじゃないかっていう砦的な。

ー分かりました。

K:あとはやっぱり、患者様が通いやすいクリニックにしていきたいですね。

ー気楽に来てもらえるような。

K:敷居が高くなく、気楽にお手入れに来れるような、たまにしっかりケアをしていけるような。

ーメンテナンスということですね。では次にいきます。普段院長をされている大阪で来る患者さんの悩みの内容と、東京で診療されたときに来る方の悩みの内容は違いますか?

K:どちらも都心なので比較的情報量が多くて、おしゃれな方が多いですよね。東京も大阪も小綺麗にしておきたい方は若返りや、他にはしっかりと鼻や目元の手術をしたいという方が多いのは変わらないです。
もちろん、地方でもそうなんですが、意外と感じるのは、入れ墨除去を希望される方が多いことです。まだ受け入れられにくい環境だからでしょうか。なので、結構ざっくり切って欲しいというご希望も多いです。

ーレーザーでは処置できないんですか?

K:ある程度、取れるんですよ。青色とか黒い系のものは。でもちょっと白抜けしてしまったり、回りの皮膚のテクスチャとちょっと違うんですよね。それで満足される方もいれば、そこに何かがあったと分かるのであれば、最初から切りたいという方もいます。

ー削皮でしたっけ、削るのは。

K:削皮です。削皮は見た目が綺麗にならないことが少なくないんです。

ー最終的な仕上がりが。

K:ひどいケロイド状態になる方が多いです。なので、削皮をされたあとにまた切るという方もいらっしゃいます。

スタッフとミーティングをする川路智子先生

ー再手術で来られたりとかして。

K:そうですね。

同じ人に3回プロポーズされたことがありました

ー分かりました。最後の質問なんですけど、若い頃の忘れられない恋愛を教えてください。

K:あまりないんですけど、同じ人に3回プロポーズされたことがありました。

ーそれはすごいですね。

K:ありがたいことだなと思います。

ー最終的にその方とは?

K:その方とは……(笑)。

ープロ野球のドラフトで何回も指名拒否する人みたいですね(笑)。

K:どうなんでしょうね。今思えばいいお話だったかな。あんまり過去を振り返らないので(笑)。

ーわかりました。今日はありがとうございました。

東京美容外科大阪梅田院エントランス

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