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生まれ変わったら武藤静香になって、Radyのセットアップを着て、彼氏と夜中のドンキへ出かけたい/北条かや
2018.07.02 更新

出典 http://mutoshizuka.jp/

武藤静香になりたい

「生まれ変わったら誰になりたいですか?」と聞かれたら、最近は迷わず「武藤静香」と答える。ギャルのカリスマで、10代の頃から「egg」「Ranzuki」「小悪魔ageha」などのファッション誌で人気を博してきた。読モとして活躍中の20代前半、武藤静香は、当時まだ珍しかった「部屋着(ルームウェア)」のジャージセットアップを商品化。それが大ヒットし、今では「Rady」なるブランドとして、月商ウン億円を稼ぎだす。先日は、8年以上寄り添った「夜の仕事出身」の彼と結婚&妊娠&出産もすませ、億ションに住みながらアパレルプロデューサーを続けている。「ギャル社長」の鏡だ。私は生まれ変わったら、彼女のようにすべてを手に入れた(ように見える)女になりたい。前置きはこのくらいにして、今回は彼女が目をつけた「ジャージのセットアップ」について語りたいと思う。実はこのセットアップ、上下で1万円以上するのに、若い女性にバカ売れしているのだ。なぜ彼女たちは、1万円以上するジャージを着るのか。何の目的があるのか。私には分かる。

マイルドヤンキーという言葉を知っている時点でインテリ系

マイルドヤンキーという言葉もそろそろ聞き飽きたが、そもそも「マイルドヤンキー」なる言葉を知っている時点で、みなさんは相当「インテリ系」である。本物のヤンキーというか、自分がマイルドかストロングかも意識しないヤンキーたちは、ヤンキーという言葉を「スケバン」か「不良」と同じような、ダサい死語とすら思っている。そんな”生粋の”ヤンキー女子の1人(仮にNさんとする)は、高卒後、地元のアパレル販売員になるも賃金の低さに不満を抱き、東京へ出てきてキャバクラ嬢になった。数年前のことだ。スカウトされて歌舞伎町へ。まだ22歳だから、六本木は早いと思ったし、歌舞伎町の雰囲気は金髪の自分にあっていると思った。同じ頃、当時、爆発的に流行っていた雑誌『小悪魔ageha』のメイクをマネするように。同業(ホスト)の彼もでき、あっという間に同棲が始まった。西新宿5丁目の部屋で、彼の仕事の帰りを待つ。

彼氏にも受けがいいセクシーさ

ヤンキー系の男女は、ドンキのような近場か「おうちデート」がメインだから、部屋着は可愛いのがいい。『小悪魔ageha』人気読モの武藤静香がデザインしたジャージのセットアップは、部屋着になるにもかかわらず、セクシーなデザインだ(キャバ嬢なら、1着1~2万円くらい、パッと使えるだろう。「Rady」は価格設定も上手だと思う)。ホストの彼も「セクシーだね」と言ってくれそうだ。この写真を見てほしい。ちょっと西海岸のハリウッドセレブっぽい雰囲気もあるし、体型カバーもできる。デザインもちょっとB系っぽくて、ヤンキーな彼が好きそうではないか。うーん、可愛い。

武藤静香プロデュースの「Rady」

出典 http://rady.jp/

そうなのだ。武藤静香のジャージセットアップは、「彼に好かれたいけど、楽な格好でいたい、体型カバーもできて、一緒にお出かけもできる部屋着がほしい」という、キャバ嬢たちのニーズを顕在化させた。彼女自身も、部屋着のデザインを始めたきっかけは、「お水系の彼が帰ってくるのが遅いから、可愛くてセクシーな部屋着で迎えたかった」からだそう。綿のパジャマや、ねずみ色のスウェットではダメ。ただでさえ男は”裏切りやすい生き物”(by『小悪魔ageha』)なのに、女として見られなくなったらおしまいだ。

アウトサイダーな雰囲気も演出できる「Rady」

マイルドかストロングかはともかく、キャバ嬢になるポテンシャルを秘めた女の子たちは、アウトサイダーな雰囲気が好きだ。大きく道はそれないけれど、ちょっぴりワルなノリが楽しい。女友だちは多いけど彼氏のことも大好きで、いつも一緒にいたいと思っている。夜中のドンキは、「彼といつも一緒にいる感じ」を演出できる楽しいレジャーだ。「Rady」のセットアップは、そのレジャーに魅力的なファッション性を加えてくれるスパイス。あのジャージなら、周囲にガンを飛ばしてもカッコいいし、たとえスッピンでもオシャレに見えるから不思議だ。B系+セレブ系の入り混じったデザインは、身にまとうとちょっぴり「ワル」な雰囲気が漂う。そう、武藤静香のジャージは、「男に愛される、ちょっぴりヤンキーな私」を売っているのだ。2ちゃんねるでは、大ヒットした「Rady」を妬む人々が、武藤静香の億ションを「ジャージ御殿」などと揶揄しているが、それだけ社会現象になったということだろう(最近は偽物やパクリ商品も出回っているので注意してほしい)。

いろいろ書いてきたが、結局「アパレル商品」のヒットは、「どんな”私”を演出させてあげられるか」にかかっているのだろう。武藤静香の「Rady」は、「ちょっとアウトサイダーだけど、愛される私」を売っている。私も生まれ変わったらキャバ嬢になって、Radyのセットアップを着て、彼氏と夜中のドンキへ出かけたい。そういう「私」なら、女として毎日が楽しいだろうから。

出典 http://rady.jp/

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北条かや

1986年、石川県金沢市生まれ。ライター。同志社大学社会学部、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。最新著書は『こじらせ女子の日常』(宝島社)『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)。その他の著書に『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』(いずれも星海社)がある。NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」、TOKYO MX「モーニングCROSS」などに出演。
【Twitter】@kaya_hojo
【Facebookページ】北条かや
【ブログ】コスプレで女やってますけど

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