ニキビや吹き出物、毛穴詰まりに効果的であるといわれているのが、美容皮膚科などの医療機関で受けることができるケミカルピーリングです。ケミカルピーリングは表皮に溜まっている古い角質を薬品の力を借りて軟らかくし、無理なく剥がすという方法であるため、適切に行うことによりお肌のターンオーバー周期を正常化させる効果を期待することができます。ですが、ケミカルピーリングを受けるに当たっては注意が必要で、ケミカルピーリングを受けることができない人も存在しています。
まず、自己免疫疾患をお持ちの方やウイルス感染者の方はケミカルピーリングを受けることができません。ウイルス感染者の場合では単純に二次感染や三次感染を防ぐことが先決、また、自己免疫疾患をお持ちの方の場合では、使用する薬物に対して身体が異常な反応を起こすことが考えられ、それによって臓器などに異変が起こる可能性があるからです。
また、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患をお持ちの方、ケロイド体質の方、ケミカルピーリングを行う範囲内に傷がある方も施術を受けることができません。そして、妊娠中や授乳中の方も施術を受けることができませんので、お心当たりのある方は、必ず妊娠していないことを確認した上でケミカルピーリングを受けるようにして下さいね。
上記の問題が当てはまらない方は、原則としてケミカルピーリングを受けることができます。ただし、ケミカルピーリングを受けるに当たっては、その前後にしてはいけないことがいくつかありますので、注意する必要があります。
上記に該当する方はケミカルピーリングを受けることができませんので、ケミカルピーリングの予約を入れた場合には、その1週間前からの行動に十分注意しましょう。また、ケミカルピーリング後に行ってはいけないこともあります。
これが、ケミカルピーリング後の注意事項となっています。
薬品で古くなった角質を取り除くわけですから、多かれ少なかれ、ケミカルピーリングを受けたあとのお肌には、なんらかの異変が現れやすくなります。お肌に現れやすい異変は以下のようになっています。
このような状態が起こることがありますが、これはすべての人に起こるということではありませんので、ケミカルピーリングを受ける際には事前カウンセリングでこの部分についてもきちんと説明を受けておくとよいでしょう。
また、寝不足が続いている、あるいはなんとなく体調が思わしくない日には、ケミカルピーリングを受けないほうがよいでしょう。というのは、寝不足や体調不良が起こっている日は体内の免疫力が低下している可能性があると考えられ、ケミカルピーリングで受けたダメージに対する回復力が弱くなっている可能性があるからです。
すぐにでもケミカルピーリングを受けたいという方の場合ではこのように細かい部分を無視してしまいがちですが、大切なお肌のためにも、体調を万全に整えてクリニックへ向かって下さいね。
さまざまな肌トラブルに効果を発揮するといわれているのがケミカルピーリングですが、場合によっては受けることができないことがあるということがわかりましたね。ケミカルピーリングは高濃度の酸で表皮の角質を溶かして剥がす施術であるため、それを受けるためには、まずあなたご自身の体調を整え、注意事項をしっかり守ることがなにより大切です。
※効果の現れ方には個人差があり、すべての方への効果保証はできません。必ず専門家のカウンセリングを受け、内容についてよく理解した上で施術を受けるようにしてください。
美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。
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