まつ毛がもう少し長かったらな……と思ったことはありませんか? Twitterなどで美容に興味のある方がまつ毛を長くしたいというツイートを見かけることも多いですが、そこでおすすめされているのがまつ毛育毛に効果があると言われているルミガン。2014年にはついに日本でも「グラッシュビスタ」の名で、まつ毛貧毛症の薬として、厚生労働省から認可されました。

ルミガンを使用することで、まつ毛を長く濃くすることができると言われています。
しかし、それと同時に目の充血、まぶたが腫れるというような副作用に関する口コミがあったりします。そこで、今回はルミガンについてみていきましょう。

目次

まつ毛の悩みを解消してくれるルミガンとは

まつ毛の悩みを解消してくれるルミガンとは<

今はつけまつ毛やまつエクなどまつ毛を長く見せることができるアイテムがいろいろとありますよね。ルミガンは、まつ毛の育毛に効果を発揮してくれるまつ毛美容液です。

ルミガンによってまつ毛がとても長くなったという人がたくさんいますが、その一方でルミガンの副作用に注意を促している人もいます。
ルミガンというのは一体どのようなものなのでしょうか。

まつ育毛剤ルミガンとは

◇ルミガンって?

ルミガンとは育毛効果があるまつ毛美容液のことです。
まつ毛美容液もいろいろとありますが、ルミガンは市販のまつ毛美容液ではなく「医療用」になります。
そもそも、ルミガンはもとは美容液ではなく、緑内障や高眼圧症の治療薬として使われていた点眼薬です。

治療でルミガンを使用している患者さんからまつ毛が伸びた!という育毛効果が報告されて、そこからまつ毛美容液としても使用されるようになったわけです。
ルミガンに配合されていて育毛作用があるビマトプロストは、医薬品として認可されているまつ毛美容液「ラティース」、ルミガンのジェネリック医薬品でもある「ケアプロスト」にも含まれています。
ルミガンの効果は、育毛だけでなく増毛、自然にまつ毛がカールするという嬉しい効果もあると言われています。

◇ルミガンの効果=量ではない!

ルミガンにはまつ毛が伸びる効果がありますが、たくさん使用すればそれだけ多くの効果を得られるというわけではありません。
まつ毛というのは、ゆっくりと時間をかけることで育っていくものです。
ですから、焦らずにじっくり行うことが大切です。

ルミガンの使い方について

ルミガンを効果的に使用するためには、正しい使い方を知ることがとても大切です。
ルミガンの使い方は以下の通りとても簡単です。

  • 1.化粧を落として顔を清潔な状態にします(コンタクトをしている場合は外してくだい)
  • 2.ルミガンの専用アプリケーターの先にルミガンを1滴垂らして、まつ毛の生え際に塗る
  • 3.生え際以外にこぼれた場合、しっかり拭き取る

以上がルミガンの使い方です。
たったこれだけで済みますのでとても簡単ですよね。

ルミガンには使い捨ての専用アプリケーターがついています。清潔な状態を保つためなので、使用するときは専用アプリケーターを使うようにしましょう。
アプリケーターは片目につき1本です。

細菌が感染したりするのを防ぐためですので両目に1本使わないように注意するようにしましょう。
細いブラシですので、まつ毛の生え際部分に簡単に塗ることが出来ます。
専用アプリケーターは使い捨てなので、細いシャドウブラシ、綿棒などを代わりに使っても問題ありません。

ルミガンのメリットとは

まつ毛だけでなく毛には毛周期というサイクルがあり、まつ毛にも成長期、退行期、休止期という3つのサイクルがあります。
この一連を毛周期というのですが、まつ毛は毛の寿命が短いということもあって、髪の毛と違い一定の長さまで伸びるとそれ以上伸びることはありません。
伸びることはなくても、マスカラや加齢によって抜けたり短くなったりするものです。

ですが、まつ毛の毛周期を整えれば毛の周期が長くなり、まつ毛の成長段階を長くし、毛の寿命をのばすことができるようになるので、まつ毛を長くし本数を増やすことができます。
毛周期を整えることで理想のまつ毛を手に入れられるというのは、ルミガンの大きなメリットです。

ほんの少しでもまつ毛が伸びてくれれば嬉しさを感じることができるものです。
まつ毛はゆっくり成長するので、時間はかかりますがコストパフォーマンスが良く経済的というのもルミガンのメリットの1つです。

ルミガンで副作用が出ないための正しい使い方

ルミガンで副作用が出ないための正しい使い方

ルミガンにはまつ毛を育毛する効果があるとされています。まつ毛が伸び、量が増えるという嬉しい効果がありますが、その一方で目の充血、かゆみ、腫れ、色素沈着するというような副作用やトラブルがあるという声も聞きます。
このような副作用やトラブルを起こさないためにも、正しい方法でルミガンを使うことが大切です。

クリニックと並行輸入品の違いを知る

ルミガンの副作用を防ぐためにもどの商品を使用するのかということはとても大切です。

◇大手通販モール輸入品の購入は危険?

ルミガンを販売しているサイトも今はとても増えているのですが、大手ショッピングサイトで購入するのはあまりおすすめできません。
個人輸入サイトからの購入もおすすめできるとは言えないでしょう。

大手通販モールや実績のある個人輸入サイトとはいえ、個人事業主でも簡単に商品を販売することができるので、そこで販売されているルミガンが本物かどうかわかりません。
それだけでなく、保管状態なども安全であるとは言えません。

ルミガンを購入するのであれば美容クリニックで購入するようにしましょう。
クリニックや病院で販売されているものは本物でしょうし、保管状態などはきちんとしていて安心できるものであると言えます。
ですから、ルミガンの副作用の危険を少しでも回避するため、ルミガンを購入するのであればクリニックでの購入がおすすめです。

ルミガンは使用したあとのケアが大切

ルミガンの副作用と言われている充血やかゆみ、色素沈着などを防ぐためには目元に刺激を与えないようにすることが大切です。ルミガンはもともと目の治療薬として使用されていたので、充血やかゆみなどの副作用がそこまで重篤になることはほとんどありません。

ですが、副作用は起こらないに越したことはありませんよね。
こうした副作用を防ぐためにも、ルミガンは使用したあとにきちんとケアをすることが大切になると言えるでしょう。

ルミガンを使用する時は……

  • ・ルミガンを使用する前に、ワセリンやアイクリームをまぶたに塗る
  • ・塗っているときにまつ毛の生え際からはみ出してしまった場合は、きちんとティッシュでオフする

というようなケアが必要になります。

面倒に思うかもしれませんが、使用のときにきちんとケアするだけでルミガンの浸透を防いで、かゆみ、まぶたの腫れ、色素沈着などの副作用が起こる原因を減らすことが出来ます。

ルミガンの気になる副作用

ルミガンの気になる副作用 まとめ

もともとは、緑内障、高眼圧症の治療に使われていたルミガン。
今はまつ毛を育毛させる美容液として人気が高く多くの人に利用されています。
しかし、副作用やトラブルがあると言われているのも事実で、利用することによって目のかゆみ、充血、色素沈着などをもたらすことがあると言われています。
どのような副作用があるのか見ていきましょう。

ルミガンの思わぬ副作用とは

ルミガン使用に多いとされている副作用は以下の通りです。

  • ・色素沈着
  • ・目の充血やかゆみ
  • ・皮膚が薄くなることによって起こる目元のしわ、上眼瞼の垂れ下がり
  • ルミガンだけでなくまつ毛美容液には副作用が起こる可能性が高いとされています。

  • ・目の周りの産毛が濃くなる

ルミガンを使用したいけれど、ルミガンの副作用が気になっているという人は多いようですね。目の治療に使われるルミガンは、体質に合わないと副作用が起こってしまうことがあります。まつ毛を長くするためにルミガンを使用したのに、目の充血、かゆみ、目元のシワ、色素沈着などの副作用が起こってしまっていては意味がありませんよね。

ルミガンの副作用が起こってしまったら?

ルミガンを使用したことによってもしも副作用が起こってしまったらどうすれば良いのでしょうか?

◇ルミガンを使って充血やかゆみが起こったら

ルミガンの使用で充血やかゆみ、目がゴロゴロするなどの違和感といった副作用が出てしまうことがあります。

もともと目の治療に使用されている点眼薬ですので、そこまで大きなトラブルにまで発展するということはほとんどありませんが、副作用が出ているのに使用を続けていると、とりかえしのつかないことになってしまう可能性だってあります。
ですから、目が充血する、かゆみがあるというような症状が出た場合は、1度ルミガンの使用を中止するようにしましょう。
中止することによって症状が治まることがほとんどです。

◇ルミガンで色素沈着が起こったら

ルミガンを使用し続けていると目の周りに色素沈着が起こることがあるとされています。目の周りの色素沈着なんて嫌ですよね。
このような副作用を予防するためには、ルミガンは化粧を落としてからの使用が良いと言われています。

色素沈着は刺激によっておこることが多いので、ルミガンを使用した後にメイクをすることはおすすめできません。
メイクを落とした素顔の状態で使用するのが良いです。

注意をしていても色素沈着の副作用が起こってしまった場合は、使用をいったんやめるようにしてください。
ほとんどの場合は、使用を中止することで自然に色素沈着が薄くなり治まります。
ですが、症状を中止しても症状が長引いたり、悪化したりするというような場合はすぐに眼科、もしくは美容皮膚科で診察してもらうようにしましょう。
色素沈着に有効な治療法を提案してくれるはずです。

◇ルミガンで目の周りの産毛が濃くなった場合

ルミガンが皮膚に拡がってしまったためです。避けるコツは拡がらないようピンポイントで、丁寧に塗ることです。

まとめ

ミガン副作用が出ないようにするための方法・まとめ

いかがでしたか?
ルミガンは、臨床実験でも確かな育毛効果が確認されています。
まつ毛が長いというだけで、目元の印象も大きく変わります。
しかし、紹介した通り、目のかゆみや炎症、色素沈着などの副作用やトラブルが起こる可能性があるというのも事実です。
それでもまつ毛を育てたいから利用したい!というのであれば、副作用についても理解した上できちんとしたクリニックからルミガンを購入して使用するようにしましょう。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

kanako

kanako

美容系ライター。元美容外科勤務。

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監修:

依田拓之 医師

よだ形成外科クリニック

東邦大学医学部卒業。形成外科医として経験を積み、美容外科院長を歴任。宮城県仙台市に2010年よだ形成外科クリニックを開業。2020年で開院10周年。
日本形成外科学会認定専門医の資格を持ち、現在では少なくなった総合的な美容医療を地域に提供しています。目元、鼻などの美容外科治療はもちろん、エイジングケア、美肌、男性・女性のAGA、男性診療まで幅広いメニューは安心してかかりつけ医にできそうです。

東邦大学医学部卒
東京警察病院形成外科入局
美容外科クリニック院長
よだ形成外科クリニック院長