プロフィール
東海大学医学部卒業。皮膚科医として大学病院で経験を積み、都内の皮膚科にて副院長を歴任。2016年しのぶ皮膚科開院し院長に就任。しのぶ皮膚科では、一般皮膚科治療はもちろん、美容治療はヒアルロン酸注入を中心に、先生目当てに患者様が来ている。安心してリピートできるクリニックとして人気に。さまざまなSNSで積極的に発信、テレビ出演も多数。
日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医
日本皮膚科学会会員など
経歴
東海大学医学部卒北里大学皮膚科
獨協大学皮膚科
新宿皮フ科副院長
しのぶ皮膚科院長
所属学会・資格等
日本皮膚科学会会員日本美容皮膚科学会会員
日本美容外科学会会員
抗加齢学会会員
点滴療法研究会会員
日本フットケア学会会員
日本フットケア技術協会会員
日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医
日本HARG協会会員
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水光注射(ダーマシャイン、Derma Shine)とは
ヒアルロン酸をはじめとする美肌成分を肌の浅い部分に注入して、内側から白く発光するようなツヤのある美肌を実現する治療方法です。美容大国・韓国で開発され日本でも人気を呼んでいます。
使用するのはゲル状で柔らかい非架橋ヒアルロン酸と呼ばれるタイプで吸収が早いヒアルロン酸です。このヒアルロン酸をベースにボトックス、成長因子、ビタミン、プラセンタ、トラネキサム酸などをブレンドした美容成分を専用の機械で皮膚に注入することで、ツヤとハリのある瑞々しい肌を目指します。
注入に使用するのはダーマシャインバランスという専用の機器です。ハンドピース部分に31Gの細い針が5針ついており、スタンプを押すようにして肌に針を挿入し、薬剤を注入していきます。施術時は表面麻酔を使用し、かつハンドピースの先で皮膚を吸引しながら注入していくため、痛みを感じにくいのが特徴です。
ダーマシャインバランスは肌に挿入される針の長さ、薬剤の注入量、皮膚を吸引する圧力などを細かくコントロールできるため、均一な深さにまんべんなく有効成分を届けることができます。スピーディーかつ効果的な施術ができ、出血もほとんどありません。 -
ジェネシスとは
ジェネシスは、米キュテラ社で開発されたFDA(アメリカ食品医薬品局)承認のロングパルス(Nd:YAGレーザー)機器です。波長の長い(1064nm)レーザーなので、表皮深層から真皮層上部にまで熱を与えることができます。
ジェネシスは複合的な美肌効果が得られるのが特徴です。まず、表皮層へアプローチすることで、古い角質が除去されます。同時に新陳代謝が促進されるので、シミ、そばかす、肌のくすみなどが改善し、透明感がアップ。キメも整います。また、レーザーが産毛のメラニンに反応して産毛が除去されるので、化粧のりのよい滑らかな肌に近づきます。
真皮層上部へのアプローチでは、与えられた熱によってコラーゲンが増生します。これによってハリの低下や小じわ、開いた毛穴などのお悩みを解消してくれます。また、ジェネシスは赤ら顔の解消にも有効です。これはYAGレーザーがもつ、血液中のヘモグロビンに反応し血管拡張を抑制する作用によるもの。赤みのあるニキビ跡の解消にも適した治療です。
ジェネシスの照射は肌から1~2cm離して行います。痛みは少なく暖かく感じる程度で心地よいと感じる方もいます。顔だけではなく、手の甲や首にも照射できます。
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プラセンタ注射(ラエンネック、メルスモン)とは
プラセンタとはヒトの胎盤(たいばん)です。胎盤には赤ちゃんの細胞を育て活性化させるための成長因子としてのアミノ酸やビタミン、酵素などが豊富に詰まっています。この胎盤から抽出されたエキスがプラセンタエキスです。
日本では40年以上前から肝機能障害などの治療薬としてプラセンタ製剤が使用されていましたが、美容や疲労回復改善などにも効果があることが分かってきました。
美容クリニックではシミやくすみ、乾燥、ニキビなどの炎症を抑える美肌効果のほか、慢性的なだるさや疲労感の改善などのために自由診療のひとつとしてプラセンタ注射が行われています。一方、肩こりや腰痛などの体の痛みや冷えといった更年期障害の症状があれば保険適用で治療を受けられる場合もあります。
プラセンタ注射で使用されているプラセンタ製剤は正常分娩したヒトの胎盤から抽出されたエキスです。日本では「ラエンネック」「メルスモン」の2つが厚生労働省、薬事法の承認を受けた製剤として一般的に使用されています。 -
高濃度ビタミンC点滴とは
高濃度のビタミンC(アスコルビン酸)を点滴し、免疫力や抗酸化力を高める治療方法です。美肌効果やストレスの緩和、疲労回復、エイジングケアとしても効果が期待できます。
ビタミンCはサプリメントなどで摂取してもすぐに体外に排出されてしまい、あまり吸収されません。しかし、点滴で血管中に直接投与すると、飲む場合の数十倍の量を吸収させることができるのです。
高濃度ビタミンC点滴によって体内のビタミンC濃度が高まると、活性酸素が除去されさびない体に近づくことができます。シミやシワといった肌の老化抑制、コラーゲンの生成によるお肌のハリ改善、たるみの予防などにも効果を発揮します。
また、免疫力が上がることで風邪をひきにくい体質になり、さまざまな病気の予防にもつながります。ストレスにさらされやすい方や慢性的な疲労にお悩みの方にも適した治療と言えるでしょう。
安全性の高い治療と言われていますが、事前に溶血性貧血を起こさないために必要なG6PD検査などの血液検査を実施します。目的によって使用するビタミンCの容量や点滴の頻度が異なるので、2回目以降は血液中のビタミンC濃度をチェックしながら治療を続けていくのがベストと言えます。 -
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは
炭酸ガスレーザーは水分に反応し熱エネルギーを発生させる波長(10600nm)のレーザーで、治療する部位を瞬間的に蒸散、蒸発させます。この際、周辺の血管は熱により一瞬で固まるので、出血がほとんどありません。
水分量の多いイボやほくろ、もりあがったシミの除去に適した治療方法です。蒸散させるのは皮膚の表面のみで、皮膚の深い部分や周辺の正常な皮膚にダメージを与えることがほとんどありません。そのため傷跡が残りにくく、患部の回復も早いのが特徴です。切開してイボやほくろを取り除く治療に抵抗のある方や液体窒素で効果がなかった方などにもおすすめです。
イボやほくろの大きさにもよりますが、治療時間は5分から10分程度と短く、局所麻酔を使用しますので痛みに耐えられないということはほとんどありません。
なお、根深いイボやほくろなどは2回に分けて治療することがあります。テープでの保護や紫外線防止、かさぶたを無理矢理、はがさないなど術後のケアも重要な治療なので医師のアドバイスに従うようにしましょう。 -
フォトフェイシャル(IPL)とは
有害な紫外線を除いた幅広い波長を持つマイルドな光・IPL(Intense Pulsed Light)を照射することでシミ、そばかす、くすみ、ニキビ、赤ら顔などさまざまな肌トラブルの改善を目指す治療方法です。
IPLの光は肌トラブルの原因であるメラニン色素やヘモグロビンの色素のみに反応して熱に変わりダメージを与えます。光によってダメージを受けた色素はターンオーバーとともに徐々に表面に浮き上がって剥がれ落ちていきます。シミやくすみ、赤みなど複数のトラブルに同時にアプローチできるのがフォトフェイシャルの特徴と言えるでしょう。
また、光によって肌のターンオーバーが活性化されるため、コラーゲンを作り出す繊維芽細胞の働きが高まりキメや質感の整ったハリのある肌に近づくことができます。
IPLの光はマイルドでトラブルのない正常な皮膚組織へのダメージは最小限です。施術後の痛みや腫れ、赤みが少なくダウンタイムを気にせず治療を受けられるのも大きなメリットのひとつです。 -
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、グリコール酸やサリチル酸などの化学薬剤を顔に塗って、洗顔ではなかなか落とすことができない古い角質を取り除き、透明感のある肌に導く治療方法です。
古い角質が除去され、正常なターンオーバーが促されることで薄いシミや軽度のシワなども改善、健やかな肌を保つ効果も期待できます。また、ニキビ跡の解消や角質が厚くなることによってできるニキビの予防にも効果を発揮します。
ピーリングに使用する薬剤は肌トラブルによって異なります。 フルーツ酸(AHA)とも呼ばれるグリコール酸は肌のゴワつきやくすみの改善に。ニキビ菌を殺菌し、皮脂を溶かす作用のあるサリチル酸はニキビ治療に使用されます。
ケミカルピーリングは刺激が強いというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし実際には穏やかな酸の力で古い角質をはがれやすくし、ごく軽度の炎症によって起こる表皮の再生作用を利用して本来のキメ細かい、ハリのある肌に整える治療です。イオン導入などの治療と組み合わせるとより効果的です。 -
フラクショナルレーザーとは
フラクショナルレーザーとは、ミクロの点状レーザーを肌に照射することによって肌に無数の穴を開け、そのダメージから回復する創傷治癒効果を利用して肌の生まれ変わりを促す治療方法です。
お肌が生まれ変わることでニキビ跡やシミ、そばかすなど色素によるトラブルが解消するだけでなく、コラーゲンの増殖によって肌にハリが戻ります。これによって軽度のしわやたるみの改善、開いた毛穴を引き締める効果なども期待できます。
フラクショナルレーザー1回の治療で約10~15%の肌が入れ変わると考えられています。治療を4~5回繰り返すことでより高い美肌効果が実感できるでしょう。
治療直後にGF(成長因子グロースファクター)を肌に塗布する「グロースファクターパック」を実施したり、エレクトロポレーション導入などを組み合わせることも可能です。
フラクショナルレーザーの機器にはフラクセル3デュアル、INFINIフラクショナルRFレーザー、eco2フラクショナルレーザー、モザイクレーザー、インフィニHYBRIDなどさまざまな機種があります。 -
レーザートーニング(メドライトC6)とは
スイッチNd:YAGレーザーを使用した色素性皮膚疾患用の医療機器「メドライトC6」は通常のシミ治療の他、これまで治療が難しいとされていた肝斑を改善させることができる「レーザートーニング」という照射モードを搭載しています。
このレーザートーニングでは、弱いパワーのレーザーを均一に照射することでメラニン色素を徐々に減らし、境界線のはっきりしないシミや肝斑を悪化させずに改善することが可能です。また、肝斑やシミ、そばかす、ニキビ跡といった色素性皮膚疾患を薄くしながらも、正常な肌の細胞にはダメージを与えないため、副作用が起こるリスクも最小限に抑えられています。
また、肌の真皮層にまでレーザーが浸透することでコラーゲンの生成が促されます。これによって肌にハリが戻り、毛穴の目立たないキメの整った肌に整う効果も期待できます。 二の腕や背中、お尻や太ももにできるブツブツ「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」改善にも効果的です。 -
イオン導入とは
皮膚には、外的刺激から自らを守るバリア機能があります。このバリア機能は有害な不純物などの異物が侵入するのを防いでくれますが、肌に有用な美容成分の浸透も妨げてしまうという側面があります。
イオン導入は皮膚に微弱な電流を流すことにより、電力の反発を起こさせ、バリア機能を一時的に低下させて有効成分を浸透させる治療方法です。浸透しにくいビタミンC誘導体などを肌の深部まで届けることが可能となり、化粧品として肌に塗るときの30~50倍もの浸透効果が発揮できるとされています。
使用する成分は美白・美肌効果のあるビタミンC誘導体(APPS)ののほか、美白・保湿効果のあるプラセンタ、肌荒れ改善・シミの解消に効果が期待できるトラネキサム酸、毛穴の開きを改善するGG(グリシルグリシン)などがあります。
イオン導入は痛みや副作用がほとんどなく、継続することで肌コンディションを底上げし、老化を遠ざけることにつながります。費用も比較的安く、美肌のための基本的なケアとして取り入れたい施術のひとつです。 -
赤ら顔治療とは
毛細血管拡張などによる顔の赤みを治療する施術です。赤ら顔の原因には毛細血管拡張症の他に、炎症、日焼けなどがあります。毛細血管拡張以外が原因の赤ら顔は、それぞれの原因に応じた治療が必要となります。
血管拡張症の赤ら顔は、何らかの原因で皮膚の下にある毛細血管が拡張し、透けて見えることで顔が赤く見えます。顔全体が赤くなるケースもあれば鼻の周りや頬、Tゾーンなど限定的に赤くなっているケースもあります。
毛細血管拡張症の赤ら顔の治療には毛細血管の中の酸化ヘモグロビンに反応するレーザーやIPLを使って血管を収縮させて赤みを抑える治療の他、外用薬や内服薬(漢方など)による治療を行うこともあります。なお、治療に使われる機械は、ヘモグロビンに反応するレーザーである「Vビーム」やロングパルスYAGレーザーを搭載した「ゼオ」などがあります。
赤ら顔の原因が毛細血管拡張症や赤あざをはじめとする血管腫などの場合、レーザー治療でも保険が適用されることがありますが、治療と治療の間を3カ月ほどあける必要があります。自由診療の場合、2週間から1カ月おきに治療を受けることも可能です。 -
Qスイッチルビーレーザーとは
694nm(ナノメートル)というメラニンの吸収が非常に高い波長の光をレーザーで照射することにより、メラニンのみを効率よく破壊し、シミ、そばかす、アザ、ほくろなど、メラニンが原因となっている色素系皮膚疾患の治療を行うことができます。
アザの治療に用いられることが多いレーザーですが、Qスイッチルビーレーザーは、メラニンが原因の青、黒、茶色のあざに、毛細血管の異常による赤いあざは赤い色素に反応するLPヤグレーザーを使用します。
Qスイッチルビーレーザーはメラニンのみを破壊するため、周辺組織にダメージを与えることなく安全に治療が行えるのが特徴です。レーザーを当てた箇所はかさぶたとなり、かさぶたの下からはキレイな皮膚が出てきます。シミなどの状態にもよりますが、1回の照射でQスイッチルビーレーザーによる治療が終わるケースもあれば、複数回照射が必要なこともあります。
また、タトゥー除去治療にもQスイッチルビーレーザーを利用することができますが、使われているタトゥーの色素によってはQスイッチルビーレーザーでは効果が薄い場合があります。 -
トレチノインとは
トレチノインとはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50倍~100倍とされています。しわ、ニキビの治療用医薬品として米国でもFDA(米国食品医薬品局)に認可されている外用剤(塗り薬)です。
トレチノインは角質をはがし皮膚のターンオーバーを促して、皮膚が新しく生まれ変わる働きを促進させます。また、皮脂腺の活動を抑えて皮脂分泌を抑制する効果や、真皮層のコラーゲン生成を促進してたるみやしわを改善する効果、皮膚のヒアルロン酸分泌を増やして肌の潤いを保つ効果などがあります。
また、トレチノインはシミのもととなるメラニンを外に追い出す働きがあるため、メラニンの生成を抑制するハイドロキノンと併用することで、できてしまったシミの改善と予防にも効果があるとされています。トレチノインやハイドロキノンはいずれも医師の院内製剤としてのみ処方できる成分です。使用する期間や方法は医師の指導に従うようにしましょう。 -
にんにく注射とは
にんにく注射とは、ビタミンB1が主成分の注射のことです。ビタミンB1に含まれる硫化アリルの臭いがにんにくの臭いに似ていることからこの名前がつけられました。医療機関によって注射と点滴が選べる場合があります。
医療機関によって注射液の調合には違いがあり、ビタミンB1の他、ビタミンB2、B6、B12、ビタミンC、ブドウ糖などが入っている場合もあります。ビタミンB群には、疲れや倦怠感のもととなる疲労物資(乳酸)を分解し、新陳代謝を高めターンオーバーを促進する効果があるため、疲労回復効果や肌荒れの改善効果が期待できます。肩こりや腰痛にお悩みの方にもお勧めできる治療です。
にんにく注射にビタミンCが配合されているタイプなら、風邪の予防やストレスの緩和のためのケアにも役立ちます。ビタミンCには、シミのもととなるメラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの生成を促進する作用があるため、継続して受けることでエイジングケアにもつながります。 -
ハイドロキノンとは
「お肌の漂白剤」とも呼ばれており、アルブチンやコウジ酸の約100倍の美白作用がある成分です。医療機関では外来受診の上、軟膏として処方されます。
ハイドロキノンは、シミの原因となるメラニンを合成するチロシナーゼという酵素の作用を弱めることでメラノサイトの働きを抑え、メラニンの数を減らします。すでに肌にあるシミを薄くし、これからできるシミも予防することができます。また、摩擦による色素沈着やケガや手術跡部分の色素沈着の治療にも使用されます。
医療機関では、5%〜10%と低濃度から高濃度まで取り扱いがあるため、シミの濃さに応じて濃度を使い分けられるメリットがあります。これに対して市販のハイドロキノン配合の化粧品は濃度が低く価格も1万円以上と高額で、できてしまったシミを薄くする効果はありません。
クリニックによってはトレチノインと併用して治療をおこなう場合もあります。肌のターンオーバーを促進させるトレチノインとメラニンを薄くするハイドロキノンを併用することで患部だけ代謝を早め、より効果的にシミを薄くすることが可能です。 -
フォトRFとは
フォトRFは肌悩みを総合的に改善するフォトフェイシャル(光治療)に高周波「RF(Radio Frequency)」をプラスしたものです。FDA(米国食品医薬品局)が認可した医療機器で、高周波を併用しているのが特徴となっています。
フォトRFでは、従来のフォトフェイシャルよりも低出力で皮膚のターンオーバーを促進してメラニンを排出し、肌にダメージを与えることなくシミ、そばかす、ニキビ跡、赤ら顔などを改善していきます。
また、肌の弾力のもととなるコラーゲンの生成を促進させるため、加齢とともに気になってくるハリの低下やシワ、軽度のたるみ、毛穴の開きなどを改善させ、お肌の総合的なエイジングケアとしても効果的です。
フォトRFは広域な波長帯をカバーすることで、これまで反応しにくかった薄いシミにも効果を発揮できるとされています。美肌効果だけでなく、レーザー照射により脱毛効果も得られるので、産毛が薄くなって肌がツルツルになるという効果も期待できます。 -
フォトシルクプラスとは
フォトシルクプラスはイタリアDEKA社が開発したUPL(U-Shape Pulse L)という光を使った治療器による施術です。
UPLは波長が広い従来のIPL(フォトフェイシャル)と比較すると、波長が狭くメラニン粒子の分解に優れていて、よりシミに特化した治療器であると言えます。IPLで薄くならなかったシミや肝斑の改善にも用いられ、効率的に治療ができることから施術費用を抑えることにもつながります。
フォトシルクプラスでは、このUPLを皮膚に照射することで、肌表面のしみと肌の奥に潜んでいるしみ予備軍や肌のくすみの原因となっている色素にも反応し、しみやくすみを改善していきます。
また、光の作用でコラーゲン生成を促進する作用があり、肌のツヤやハリアップなどの総合的な肌質向上、お肌の若返りが期待できます。その他、大人ニキビや赤みのあるニキビ跡、赤ら顔、毛穴の開きといった幅広い肌トラブルにも対応できる、優れた治療器です。
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アキュチップとは
アキュチップはスポットでシミやそばかすの治療ができる光治療器です。メラニンやヘモグロビンの色に反応しやすい性質があり、シミそばかすの他、ニキビ跡や毛細血管の拡張による赤み、小さな血管腫なども治療できます。
アキュチップのヘッド部分は1ショット6mmと小さいため、狙った箇所にピンポイントで照射可能です。小さなシミや小鼻の脇の赤みなどにも効率よく照射でき、周囲の肌にダメージを与えることがありません。また、冷却しながら照射を行うので痛みが少なく、術後の赤みもメイクでカバーできる程度です。
通常、患部を一定期間テープで保護する必要がなく、長いダウンタイムが取れない方に適しています。 照射後一週間程度で患部にかさぶたができ、自然にはがれた後は徐々に色調が薄くなっていきます。
1回の治療でも変化が見られますが、濃いシミなどは2週間おきに3回ほど施術を繰り返すとより効果的です。施術後、トレチノインとハイドロキノンの外用薬を使用するとさらなる効果が期待できます。
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マイヤーズカクテルとは
アメリカのジョン・マイヤーズ医師によって開発された点滴療法です。もともとは慢性疲労、喘息、うつなどの患者さんに対し体に必要不可欠なビタミンC、ビタミンB群にグルタチオン、マグネシウムなどのミネラルなどを組み合わせた点滴を行うことで症状の改善効果が見られたことから、広く行われる治療となりました。
にんにく注射や美容点滴、疲労回復点滴などクリニック独自の処方による点滴や注射で一時的な回復効果を狙った治療は他にもありますが、マイヤーズカクテルがこれらの治療法と違うのは、元々体内にある栄養素であるビタミンとミネラルから構成されるシンプルな点滴であるという点でしょう。
マグネシウムが含まれているというのも特徴のひとつです。マグネシウムは血液の流れを良くし、体温や血圧を調整する働きがあるため、体の内側からバランスを整え、アンチエイジングや美肌、健康維持に効果が期待できます。
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疲労回復点滴とは
総合ビタミン点滴やにんにく点滴(注射)とも呼ばれ、点滴による疲労回復を目的とした治療です。クリニックによって配合されている栄養素は異なりますが、主にビタミンB群、ビタミンC、グリチルリチン酸などが配合されており、オプションでプラセンタを加えることもできる場合があります。
ビタミンB1は疲れや倦怠感のもととなる疲労物質(乳酸)を分解する働きがあり、疲労回復や肌荒れに効果のある栄養素です。ビタミンCは抗酸化力や免疫力を高める効果が期待できます。グリチルリチン酸は漢方では甘草とも呼ばれ、抗炎症、免疫調整、肝臓での解毒作用があるため、二日酔いや風邪などにも効果のある成分です。
なお、更年期の症状や冷え、代謝の低下が気になる方にはプラセンタの追加がおすすめです。肝機能の改善や二日酔対策にも効果が期待できます。
疲労回復点滴は、血管に直接注入するため注射よりも即効性が高いことが特徴です。疲れが溜まっているとき、血行が悪く肩こりや冷え性が気になるとき、蕁麻疹、肌荒れ、二日酔い対策の他、運動などの活動前にも適した治療と言えるでしょう。
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美白注射(美白点滴)とは
ビタミンCやグルタチオンをはじめとした美白に有効な成分を注射や点滴などで直接、体内に入れることで、シミ、そばかす、くすみなどの原因となるメラニンの生成を抑制し、体の内側から美白効果を得るための治療法です。
美白注射では主にメラニンの生成を抑えるビタミンC、肝斑の治療薬としても用いられているトラネキサム酸、肌のターンオーバーを促進するビタミンB1やプラセンタエキスなどが配合されています。
美白点滴では、もともと体内にある成分で不足すると肌荒れや代謝の低下、疲労感、老化を招くとされるグルタチオンをプラスした美白点滴が人気です。美白点滴にはビタミンCがプラスされていることもあります。
美白点滴や注射はクリニックによって使用する成分や濃度が異なります。施術時間は注射なら数分、点滴では10~30分の時間が必要となり、いずれも治療を繰り返すことでより効果が実感しやすくなります。まずは効果や費用、施術時間の違いなどをカウンセリングで確認してから治療を受けるのがおすすめです。 -
肝斑治療とは
30代〜40代の女性に多く見られる左右対称のシミが肝斑です。出産後や30代後半以降に現れることが多く、女性ホルモンが影響しているシミの一種であると考えられています。現在、クリニックで行われている肝斑の治療には主に以下の5種類があります。
(1)ハイドロキノンやトレチノイン塗布薬処方によるホームケア
(2)内服薬処方によるホームケア
(3)レーザー治療(ピコレーザー)
(4)光治療器によるレーザートーニング
(5)メソダーム導入(イオン導入)
各クリニックによって独自の処方で薬を配合し、他のクリニックと差別化している場合もあるので、ホームページなどでよく確認しましょう。レーザーや光などのマシン治療に外用薬と内服薬を使ったホームケアを併用することで、さらに高い効果が期待でできます。
なお、シミにはさまざな種類があり不適切な治療を受けると悪化してしまうことがあります。まずは、本当に肝斑であるのかどうか専門医による鑑別してもらうこと、そして適切な治療を受けることが大切です。
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ADM治療とは
ADMは「後天性真皮メラノサイトーシス(aquired dermal melanocytosis)」の略で両側性太田母斑様色素斑とも呼ばれる症状です。やや青みを帯びた褐色や灰色、茶褐色など色調はさまざまでで詳しい原因は分かっていません。
通常のシミが皮膚の浅い層である表皮層に存在しているのに対し、ADMは皮膚の深い層である真皮層に色素があるため光治療や低出力のレーザートーニングなどでは対応できません。そこで使用されるのがQスイッチレーザーやルビーレーザー、ピコレーザーなどです。
いずれのレーザーもメラニン色素の黒い色に反応、皮膚の深くまで浸透するため短時間で施術可能であり、かつ高い効果が期待できます。Qスイッチアレキサンドライトレーザーやルビーレーザーは保険適応となりますが、ピコレーザーをはじめとする一部のレーザーは自由診療となります。必要な施術回数は症状によって異なりますが、3~6回程度要することが多くなっています。
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そばかす治療とは
そばかすは雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれるシミの一種です。1mmから4mm程度の小さいシミが無数に点在しているのが特徴で白人や色白の人に多いのが特徴です。
そばかす治療では、そばかすを改善すると同時に肌のトーンを明るくしていきます。現在、美容クリニックで主におこなわれるそばかす治療は以下の3つがあります。
(1)機器を使用してレーザー治療や光治療
(2)トラネキサム酸やビタミンCなどの内服
(3)ハイドロキノンの外用
機器を使用する治療では、QスイッチアレキサンドライトレーザーやライムライトやマックスGといったIPL光治療器を使用します。レーザーは1回の照射でそばかすが薄くなりますが、術後の赤みが強く出ます。
一方、 IPL 光治療器はくすみも解消させることができ、肌の質感も向上します。さらに術後の赤みが少ないというメリットがありますが、5回以上の治療が必要となり完全にそばかすを消すことは難しいと言われているため、レーザーでの治療が推奨されることが多くなっています。 -
シミ治療とは
過剰に作られたメラニンが沈着して起こるシミ。美容皮膚科や美容外科では自宅でのスキンケアやサプリでは、なかなか対応が難しいシミに対しても積極的な治療を行っています。
ひとことでシミと言っても、実際には老人性色素斑、肝斑、雀卵斑(そばかす)、ADM(あざ)、炎症性色素沈着などさまざま種類があり、経験豊かな医師でなければシミの種類を見分けるのは困難とされています。シミの種類によって、それぞれ適した治療法があり、適切な治療を施すことができるのも美容医療の特徴です。
美容クリニックでは、シミの治療に対しビタミンCやトラネキサム酸などの内服薬、塗り薬(ハイドロキノン)、光治療、レーザー治療、ケミカルピーリング、イオン導入、美白注射(点滴)など多くの治療法をおこなっているので、選択肢が多いのもメリットです。複数の治療を組み合わせて、より高い効果を目指すこともできます。
シミの色や濃さによって治療内容や期間、経過は異なります。ダウンタイムがある治療もあるため、シミの状態とライフスタイルに合わせて治療を選ぶことをおすすめします。 -
QスイッチYAGレーザーとは
QスイッチYAGレーザーはシミや肝斑、アザなどの色素系皮膚疾患や脂漏性角化症の治療や入れ墨の除去などに用いられるレーザーです。
短い時間の間に狙った箇所に高エネルギーで照射できるため、肌の正常な部分へ与える影響がほとんどなく、 メラニン色素のみを破壊することができます。
濃いシミだけでなく薄く淡いシミにも対応可能であるため、1回で治療が完結することが多く、通常のレーザー治療のように何度も通院する必要がないのが特徴です。ただし、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や大田母斑は、3~6カ月に1度、複数回治療を受ける必要があります。
QスイッチYAGレーザーを搭載したマシンはスペクトラ、M22、メドライトC6などがあります。1064nmと532nm、2つの波長を搭載しており、お悩みに合わせて使い分けることができるのも特徴です。シミやアザなどへのダイレクトな照射は532nmの短い波長を、レーザーが禁忌とされていた肝斑への治療には1064nmの長い波長のモードを使用したレーザートーニングを行うことができます。 -
ライムライトとは
ライムライトはIPL(Intense Pulsed Light)光治療の一種です。日本人医師が日本人の肌のために開発した光治療器であるため、白人向けに作られた従来の光治療や一般的なレーザー治療では治療が難しかった日本人に多い薄く細いシミ・そばかす・ニキビ跡などにも効果が期待できます。
レーザーのようにメラニン色素を直接、破壊するのではなく、メラニンを含んだ表皮部分に熱エネルギーを照射し、ターンオーバーを促進させて肌から排出させやすくするのがライムライトの原理です。シミやそばかすが薄くなるだけではなく、ターンオーバーが促進されることでハリが向上し毛穴が目立たなくなり、肌の質感がアップします。また、血行を促進する効果があるためくすみの解消にも有効です。
肌への負担が少なくダウンタイムが取れない方にも適しています。 レーザーのように肌に負担をかけることなく徐々にシミを薄くしていくことができる治療方法です。 -
ヘリオケアとは
ヘリオケアは中央アメリカに生息するシダ植物の一種であるFernBlock(Polypodium Leucotomos)の抽出物から作られている飲むタイプの日焼け止めです。経口摂取により、紫外線防御効果、抗酸化作用、抗炎症作用、日焼けによる赤みや皮膚へのダメージを軽減することが世界各国の皮膚科学会で報告されています。
ヘリオケアには、内服薬と塗布するジェルタイプがあります。内服薬は有効成分の濃度によって3段階に種類が分けられていますが、多くの美容クリニックでは最も濃度の高いヘリオケアウルトラDを薦めています。
ジェルタイプのヘリオケアはSPF50、またはSPF90と日焼け防止効果が高く肌が弱い方でも使用できます。敏感肌の方はもちろん、レーザー治療やピーリング後に使うことができるほど刺激が少なく、お子様でも安心して使うことができます。
飲むタイプの日焼け止めだけでは完璧な効果は期待できません。効果を実感したい方は内服薬と塗布ジェルを併用し、体の内側と外側、両方から紫外線をシャットアウトしましょう。 -
ダーマペンとは
肌の気になる部位に極細の針で穴を開けるカートリッジ式の美容医療機の名称であり、施術名でもあります。
針で皮膚に穴を開けると、人間の体は針によってできた傷を修復しようと働きます。この治癒作用を利用したのがダーマペンです。修復の過程でコラーゲンやエラスチンが産出されることでお肌のハリもアップ。肌細胞が活性化するため、ニキビ跡や毛穴の開き、小じわ、くすみなどのお悩みも軽減させることができます。
また、肌に微細な穴が開いた状態でプラセンタやトラネキサム酸、成長因子(グロースファクター)といった肌悩みにあった有効成分を肌に塗れば、浸透率はより高くなります。透明感のある肌、みずみずしい肌など、なりたい肌に近づくことが可能です。
ダーマペンは手動で行うものも市販されていますが、セルフケアでは肌に垂直に当てることが難しく、満足な効果は期待できません。クリニックでは専用のマシンを使い、肌の状態に合わせて医師が針の穿刺深度や穿刺速度を設定するため、より安全に、かつ高い効果を得ることができます。
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ハイドラフェイシャルとは
ハイドラ(水流)を利用して行うフェイシャルトリートメントです。クレンジング、ピーリング、皮脂や角栓の吸引、美容成分導入を同時に行える安全な医療機関専用マシンを使用します。皮脂のつまりやオイリー肌、ニキビ肌の改善や古い角質による肌のごわつき、くすみ、乾燥肌の解消などに適した施術です。
ハイドラフェイシャルで行うピーリングは、薬剤を使ったケミカルピーリングと比べ、とてもマイルドで痛みや赤みの出にくいのが特徴です。水流を使って不要な皮脂や角質を浮かせていくため、潤いを保ちながら透明感のある肌を取り戻すことができます。同時に、ターンオーバーの正常化やコラーゲンの産出をうながす効果も期待できるでしょう。
月に1回のペースで定期的に施術を受ければ、お肌の潤いや透明感を保ちながらニキビや吹き出物などの肌トラブルを予防することにもつながります。顔だけでなく、デコルテや背中といったボディへの施術も可能です。
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エレクトロポレーションとは
エレクトロポレーションは、特殊な電気パルスを当てることによって皮膚にダメージを与えずに皮膚の細胞膜に微細な隙間を開け、美容成分を肌の内部に送り込む美肌治療です。針を使うメソセラピーよりも導入効果が高く、浸透率はイオン導入の約20倍と言われています。
さらにエレクトロポレーションでは、イオン導入や超音波導入では浸透させることが難しかったヒアルロン酸、コラーゲン、成長因子といった高分子の美容成分を素早く浸透させることが可能です。針を使わないため、施術時の痛みもなくダウンタイムを考慮する必要がないことも大きなメリットとなるでしょう。
シミやくすみが気になるならビタミンC誘導体やトラネキサム酸を、エイジングケアなら成長因子を、お肌の乾燥が気になるならヒアルロン酸とお悩みに合わせて導入する成分を選ぶことができます。
1回の施術料金が手ごろで続けやすいところもエレクトロポレーションの魅力でしょう。単独の治療でも変化が実感できますが、肌に微細な穴を開けるフラクショナルレーザーと併用すると相乗効果が期待できます。
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