誰もが憧れる大きくてパッチリとした二重。でも、「生まれつき一重だから……」と諦めていませんか? しかし、諦めるのはまだ早いですよ。女性の方ならご存知かと思いますが、自力で二重を作るというメソッドはネットでもひとつのジャンルとして定着しており、巨大掲示板をはじめ、ツイッターを代表とするSNSでも人気のトピックになっています。

プチ整形などの力を借りずに、自力で目を二重にするというものです。ここでは、不器用さんでも簡単にできる自力二重の方法を紹介します!

二重は遺伝するため、両親または祖父母が二重の人がいないと二重になりにくいとか、瞼の薄い人が二重には有利で、脂肪があって、厚い人には難しいという話もありますが、一方で、自力二重法をやり始めたらすぐになったとか、まつ毛へのアプローチで簡単に二重になったとか個人差があり、ありとあらゆるパターンがあるので、これから紹介する方法もとりあえず試してみてくださいね。

【監修医師からのワンポイント】

キレイで整った二重には誰しもが憧れるもの。そんな美しい二重まぶたを求めて、ご自身でもできる数々の方法が研究されてきました。どうしても自力では二重になれない方、またその手間を省きたい、アイプチなどでまぶたがかぶれたり伸びたりするのが心配、などのお悩みの方はぜひ美容外科で二重整形のカウンセリングも受けてはいかがでしょうか。二重埋没法をはじめとした二重整形の技術がすごく高まっています。予想より少ないダウンタイムや費用で、ご希望の二重を実現できる最良の手段となりえます。

目次 

1.二重とは?
1-1.二重には大きく2種類ある
1-2.日本人の二重まぶた率は3割程度!?
1-3.二重にならない理由
2.自力二重のやり方古今東西
2-1.自力二重の定番! アイプチでのクセづけ
2-2.意外とみんなやってる? ヘアピンでクセづけ
2-3.蒸しタオルでまぶたのむくみを解消! 
2-4.二重になるためのマッサージ
2-5.瞼の筋トレをコツコツ続けて二重の癖をつけましょう! 
3.自力二重の一番簡単な方法は?
4.よく聞く『埋没法』とは?
4-1.埋没法の効果はずっと続くの?
5.まとめ

1.二重とは?

二重とは、目を開いた時にまぶたにラインが入っている目のことをいいます。もっというと、まぶたの奥にある挙筋腱膜と、まぶたにある皮膚が繋がった状態で、開いたときに一緒に引き上げられ折りたたまれたような形になり、二重のラインができます。
まぶたが重たそうな一重や、ちょっと冷たそうに見える奥二重と違って、くっきりとラインが入った二重の目は、かわいい印象を与えます。

なぜ二重がいいかというと、目が大きく華やかに見える、外国人みたい、芸能人・女優のきれいな人はほとんど二重という理由が挙げられそうです。
日本人の7割は一重瞼なのだそうです。瞼の皮膚が厚く、しっかりしているからです。これらからも二重だと、人と違って、パッチリ目になり、優越感が持てるということもあるかもしれません。

やはりなりたい目といったら、パッチリした二重が一番人気です。

1-1.二重には大きく2種類ある

二重には大きく「末広型」と「平行型」の2種類があります。

「末広型」は日本人に多いタイプの二重です。目頭側から目尻にかけて徐々に二重幅が広がっているのが特徴です。平行型の二重と比べると少し控えめな印象になりますが、涼しげで美人と言われる人に多い目です。

「平行型」は目頭から目尻にかけて二重の幅が一定なのが特徴です。くっきりとした二重なので、華やかさがあります。欧米人に多くみられるタイプの二重です。

「二重になりたい」という場合、この平行型の二重のことをイメージする人がほとんどです。

補足として、「奥二重」も二重に分類されます。奥二重さんの場合は、実は二重なのですが、まぶたで二重のラインが隠れてしまっているので、一重に見えてしまうという特徴があります。目尻の方にだけ、ほんのりとラインが見える感じです。

そのため、一般的に「二重」といった場合、奥二重は含まれず、二重のラインがくっきりとした末広型か平行型の二重のことを指します。

1-2.日本人の二重まぶた率は3割程度!?

みんなが憧れる二重ですが、実は日本人の二重まぶたの割合はかなり低いんだそうです。奥二重など中間のものもありますが、おおむね、日本人のもとからの二重まぶたの割合はたった3割程度と言われています。

つまり、日本人の大半は一重ということです。周りには二重の人を結構見かける気もしますが、実際には二重の人はかなり少ないというのは意外ですね。

1-3.二重にならない理由

では、どうして日本人は二重になりにくいのでしょうか?

二重と一重の違いとは、見たところラインが入っているかどうかというだけのことに思えますが、実はそれよりももっと深いところに原因があります。

日本人のまぶたは、皮膚が厚く、まぶたに皮下脂肪が多いといいます。それが二重になりにくい原因となっているのです。冒頭の二重とはの説明で出てきた挙筋腱膜が厚い皮膚、脂肪に阻まれて、折りたたむ力が弱くなり、二重にならず、そのため東アジアの人々や日本人は一重の人が多いです。

「一重まぶたは腫れぼったく見える」といいますが、実は一重まぶたが腫れぼったいということではなくて、まぶたに脂肪が多くて腫れぼったいから二重にならないというのが本当のところです。

一重であるのは瞼の皮膚が厚いからで、それと同時に脂肪も厚くなっているからです。もちろん太っているということでなく、日本人にはもともとそのような人が多いのです。

薄い布を折りたたんで、その状態をキープさせるのは簡単ですよね。しかし厚い布は折りたたむのも大変ですし、たたんだ状態をキープするのも大変。すぐに元に戻ってしまいます。

一重である日本人の瞼の状態は、ちょうど厚い布のようなものです。
自力で二重にしたい人は、まず脂肪やむくみをとって、瞼じたいを薄くしましょう。

2.自力二重のやり方古今東西

では、まぶたが腫れぼったいから整形しか二重になる方法はないのかというと、そうでもありません。

定期的に2chやツイッターなどのSNSでも、「自力で二重にした!」とか「自力で二重にする方法」というテーマが話題になっています。

では、自力で二重をつくる簡単な方法をご紹介していきましょう。

2-1.自力二重の定番! アイプチでのクセづけ

二重をつくる便利アイテムの定番といったらアイプチですよね。最近ではお馴染みのノリタイプのものだけでなく、アイテープやメザイクといったものも出てきて、選択肢が増えてきました。使いこなせるようになるまで、少し練習が必要ですが、上手に使えるようになると、アイプチしているとバレずにキレイな二重をつくることができますよ。

簡単に二重をつくれると人気の高いアイプチですが、アイプチを使い続けることで「自然と二重のクセがついた」という声も多く聞かれます。つまり、アイプチは二重を一時的につくるだけでなく、二重のラインのクセをつけて、二重を定着させるのにも効果的なアイテムということなんです! 

ただ、アイプチについては「毎日やってたら、自然とクセが付いてアイプチいらずになった」という人もいる反面、「何年もやっているけど、アイプチないと一重に戻ってしまう」という人もいるので、効果については個人差があるようです。

アイプチは日中用のほか、就寝時に使って二重の癖付けをするという夜用タイプもあります。

アイプチで自力二重

2-2.意外とみんなやってる? ヘアピンでクセづけ

アイプチと同じく、二重のラインのくクセをつける方法として、ヘアピンを使っているという人も多くいます。

方法はとっても簡単で、二重のクセをつけたいラインの幅を決めて、その部分を毎日ヘアピンでなぞるだけ! 
毎日、根気よく続けていくことで自然とクセがついて、二重になるんだそうですよ。

ヘアピンじゃなくても爪やアイプチのプッシャーなど、ほかのものでもクセづけはできます。

2-3.蒸しタオルでまぶたのむくみを解消!

そもそも二重にならないのは、まぶたの皮膚が厚く、まぶたに脂肪が多いというのが原因です。一重さんのまぶたは、いわばまぶたがむくんだ状態です。ですから、まぶたのむくみを解消してあげれば、自然と二重になるはずです。

蒸しタオルを使ったまぶたのむくみを解消する方法をご紹介しましょう。

  • 1.まず、人肌よりも温かめの蒸しタオルを用意します。
  • 2.蒸しタオルを5分程度、まぶたの上に乗せます。
  • 3.その後、冷水でしぼったタオルを1分程度まぶたの上に乗せます。
  • 1~3を、2~3回繰り返します。

この方法でまぶたの血行を促進することができますから、毎日続けることでまぶたのむくみが取れ、まぶたの脂肪を減らすことができます。

2-4.二重になるためのマッサージ

目元の血行を良くし、まぶたの脂肪を落とす方法として、マッサージがあります。マッサージを続けていくと、腫れぼったい目も改善され、自然と二重ができやすくなります。

注意点としては、目の周りはデリケートなので力を入れ過ぎないこと、またマッサージの時にまぶたを引っ張ってしまうと、まぶたのたるみにつながるので気を付けてください。

2-5.瞼の筋トレをコツコツ続けて二重の癖をつけましょう! 

ぽっこりお腹を改善・予防したい人が腹筋を鍛えるように、瞼の筋肉もトレーニングをして筋力アップすることで、自力で二重にすることができます。
もちろん、1日や2日でできることではありません。しかしコツコツと続けていたら、30日くらいで二重になったという人もいます。

二重瞼をめざせる瞼の筋トレ法

二重瞼をめざせる瞼の筋トレ法

その1

  • 目を思いきりぎゅっと5秒間つぶる。
  • 次に目を思いきり大きく開いて5秒間キープ。
  • これを5回1セットとして、気が向いたときに何度も繰り返す。

目をつぶるときと開くときの差を大きくして、筋肉を思いきり動かすようにするのがポイント。眉毛も一緒に動いてしまうと効果が薄れるので、眉毛が動かないように額全体を手で押さえて行うと上手にできます。

その2

  • 右ウインクを10回繰り返す。次に、左ウインクを10回繰り返す。
    (左右の順番は逆でもOK)
  • これを1セットとして、気が向いたときに根気強く繰り返す。

閉じるほうの目はきちんと閉じ、開いているほうの目はできるだけぱっちりと開いておくように意識しながらトレーニングしましょう。ウインクは、瞼の筋肉が発達していないと上手にできません。
自信がない人は、慣れるまで鏡を見てきちんとできているかチェックしながら行うとよいでしょう。繰り返すうちに、瞼の脂肪やむくみがとれ、やはり1カ月くらいで二重になれたという人も多いようです。

瞼専用のトレーニングマシンを使って、毎日楽々筋トレ!

自分で瞼の筋トレをするのは難しいという人には、とっておきのアイテムがあります。
なんと、瞼専用のトレーニングマシンがあるのです! 瞼にあてれば、毎分1万回以上の高速微振動と同時に、微弱電流や遠赤外線による刺激が加えられ、簡単に筋トレすることができます。継続使用することで、自然に瞼が鍛えられて二重ができるというもの。お値段は1万円弱ですが、頼れるアイテムです。

3.自力二重の一番簡単な方法は?

以上、自力で二重にするための簡単な方法を5つご紹介しました。

どれも簡単な方法ではありますが、テクニックいらずで一番簡単にできる方法は、目の周りのマッサージでしょう。
お風呂上りにアイクリームを塗って、やさしくマッサージしてあげるのを習慣にすれば自然と二重になれるかもしれません。

瞼の筋トレで自力二重

ただ、人によってはほかの方法が効果が出やすいということもありますから、もし一定期間やってみて効果が感じられない場合はほかの方法を試してみるのがオススメです。

4.よく聞く『埋没法』とは?

以前は二重まぶたの整形手術というと、まぶたにメスを入れる切開法が基本ですが、最近ではまぶたにメスを入れることなく二重まぶたにすることができる埋没法を受ける人が増えてきています。

施術方法としては、二重にしたいラインを決めて、そのラインに沿って数か所を糸で留めるという方法です。片目1〜3本の医療用の糸を使って、糸の結び目を埋める位置や糸の通し方でさまざまな手法が開発されています。

埋没法のメリットは、メスを入れないので、施術時間も15分~20分程度ですし、施術後のハレが少なくて済むという点です。入院も必要ありませんし、施術を受けた次の日からメイクもできるので仕事を持っている人でも気楽に受けやすいという点もあります。

自力で二重にするには、日々の努力が必要となりますが、埋没法だと二重が一瞬でできてしまいます。また、アイプチなどで起こりがちなまぶたの伸びやたるみが起きないことも魅力です。そして、何より毎朝の二重にするためにがんばる時間が不要になります。

4-1.埋没法の効果はずっと続くの?

気になるのは二重の状態がずっと続くのかということ。埋没法はいわゆるプチ整形なので、切開法と比べて効果が持続しにくいというデメリットがあります。

もちろん、効果が持続する人もいますが、まぶたの皮膚が厚い人や、まぶたが腫れぼったい人、さらには二重の幅を広く作った人は二重がとれやすくなります。

これは糸の留め方、強度によります。値段も安く、簡単な留め方をしている埋没法だと、時間が経つと糸が緩んできます。これは日常でも糸で留めたものでは起きることですよね。
瞼の筋肉が弱い人や、花粉症などのせいで目をよくこする人などは、糸が緩んだり切れたりして二重ラインがなくなってしまう場合もあります。
埋没法の中でも、多くの点数で留めた方法や強固に留めた方法では、とれにくくなります。美容クリニックではそのようなタイプの埋没法は何年保証という形で保証がついていることもあります。
また、とくにトラブルがない限り、基本的に抜糸は必要ありません。

苦労して自力でつくってきた二重がプチ整形だと一瞬でできるので、思いきって施術してよかったという人もたくさんいます。
まずは自力で二重ラインづくりにトライしようとしている人も、思うようにいかなかったときは美容整形でのプチ整形を考えてみるのもいいですね。

5.まとめ

誰もが憧れる二重まぶたですが、残念ながら日本人はまぶたの構造上、二重になりにくいのが実情です。そうだったとしても、根気よく二重のクセを付ける努力をしたり、まぶたのむくみを解消するための努力を続けたりすることで、自力で二重をゲットすることは可能です。もし、一重まぶたで悩んでいるなら、ぜひ今日から二重になるための努力をスタートしてみましょう! 

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

maricchi

maricchi

美容系ライター。エステティシャンとしての経験をもつ。国内外問わず優秀なコスメを探すのが趣味。

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監修:

高橋渉 医師

CLINIC W

新潟大学医学部医学科卒業後、多摩総合医療センター勤務。東京大学医学部附属病院では助教を務める。その後大手美容外科で院長、技術指導医を歴任。他の美容外科クリニックでも研磨を積み、2024年1月群馬県高崎市にCLINIC Wを開業する。目元整形と美肌治療を専門とし、地域密着型のクリニックとして、はじめての方でも安心して始められる美容医療を提供している。
得意な施術は、目元の治療(二重埋没、クマ治療は3,000症例以上)、脂肪吸引。

2008年 新潟大学医学部医学科 卒業
2010年  多摩総合医療センター ジュニアレジデント
その後、東京大学医学部附属病院 シニアレジデント、助教
2020年 大手美容外科 入職
その後、高崎院初代院長、品川院院長、技術指導医を歴任
2022年 東京美容医療クリニック、ウィクリニック
2023年 吉祥寺アイビークリニック、盛岡美容外科
2024年 群馬県高崎市でCLINIC W 開業

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

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