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人と話しているときにあなたは相手のどこに目がいきますか?
この質問に対して、多くの人が目元と口元と答えるそうです。そして目元と口元の印象で相手が若々しく見えるのか、それとも老けているように見えるのかを感じとるようです。
それなのにもかかわらず、顔のスキンケアは念入りに行っているのに、唇のケアについては重要視していない人が多いのも事実。特に最近はウイルス拡大の影響を受けてマスク生活が当たり前となったこともあり、なおさら唇のケアはおさぼりがちな状況にもなっていると思います。でもお肌は完璧なのに唇はさっぱりではもったいない!
正しい唇のケア方法を身につけて、ふいにマスクを外したときにも相手に「お!」と思わせる魅力的な唇を手に入れましょう!
【監修医師からのワンポイント】
マスク生活になり3年。初めて出会った方もマスクで顔半分が隠れているため、鼻・口元・顎ラインを想像しますよね。そしてマスクを外した時、想像と現実のギャップ。見えない部分だからこそ、お手入れが必要です。口元だけで、お顔の印象がかなり変わるため、リップヒアルロン酸をさせて頂いた患者様はその変化に驚かれます。単に唇を分厚くするのではなく、お顔に元気な印象を与えてくれます。そして保湿などの日々のケアが美しさを保ってくれます。
唇に関するお悩みとその原因
唇に関するお悩みとしてよく挙げられるのが、
- ・乾燥しやすい、荒れやすい
- ・縦じわが目立つ
- ・くすみ、黒ずみ、色味が悪い(唇のトーンの低下)
- ・唇のシミ、ほくろ
- ・唇が薄くなった、唇の輪郭がぼやける
- ・人中が長くなる
以上の6点です。
それぞれのお悩みが起きてしまう原因がもちろん存在します。
一つずつ詳しくみていきましょう。
乾燥しやすい、荒れやすい
唇が乾燥しやすく、荒れやすいのは唇が通常の皮膚(肌)とは異なる構造をしているのが原因です。
唇は肌と同様、一番上に角層といわれる層があるのですが、その層が肌に比べて圧倒的に薄くなっています。また、肌に比べると皮脂を作り出す皮脂腺が少なくなっています。肌は皮脂腺があることにより表面に皮脂膜を作り出すことができますが、唇は皮脂膜ができにくくなっています。
角層が薄く、皮脂膜ができにくいということは唇に水分を閉じ込めておく働きが弱く、水分が蒸発しやすくなるため、その結果乾燥を招きます。
そして肌と同じように乾燥しているときはバリア機能が低下します。肌のターンオーバーは約28日である一方で、唇のターンオーバーは大体3〜4日程度と言われています。
唇のバリア機能が低下していると外の刺激によりダメージを受けやすく、それを修復するためにもともと短いターンオーバーがさらに早まり未熟な皮膚が作り出されてしまいます。その結果、唇の荒れを引き起こし、ガサガサとした唇になってしまいます。
縦じわが目立つ
縦じわが目立つ根本的な原因は唇の乾燥です。
目元の小じわを想像するとわかりやすいのですが、目元の小じわも乾燥が進むと目立ち、しっかりと保湿をして肌に潤いがある状態だと肌はふっくらとして見え、シワが目立たなくなります。唇もこれと同じで、乾燥している状態だと縦じわがくっきりと目立ちやすくなってしまい、素敵な口紅を塗ってもきれいに見えなくなってしまいます。
乾燥が進む原因としては紫外線が挙げられます。紫外線を浴びて唇が日焼けをすると水分が蒸発して唇は乾燥しやすくなります。
そして年齢を重ねると唇の脂肪量が減り、ハリを維持するコラーゲンの量も減少するので全体的にボリュームダウンします。すると唇がしぼんで縦じわが目立ちやすくなってしまいます。
くすみ、黒ずみ、色味が悪い(唇のトーンの低下)
唇のトーンが低下する原因は色素沈着、日焼け、血行不良です。
一つ目の色素沈着は口紅などの化粧品が落としきれないことにより、化粧品の成分や汚れが唇に残り、それらが定着することで引き起こされることがあります。また、化粧品をしっかり落とそうとするあまりにクレンジングの際に強い力で擦ったり拭き取ったりしてしまい、その摩擦の影響で色素沈着を引き起こすこともあります。唇は肌に比べて薄いため、外部の刺激によるダメージも受けやすくなっているのです。
二つ目の日焼けについてですが、唇も肌と同じく日焼けをします。日焼けをすると肌が黒くなるように、唇も日焼けをすることでくすんだり、黒ずんだりしてしまいます。
三つ目は血行不良ですが、全身の血行の状態は唇の色味に大きく影響します。唇は構造が薄くなっているため、血行がよければ赤みを増し、血行が悪ければくすんだ色や紫に近い色味になってしまいます。冷え性の方や貧血の方はもちろん、過度にストレスを感じている場合も緊張などにより血管が収縮してしまい血行不良を引き起こし、唇の色味が悪くなってしまいます。
唇のシミ、ほくろ
唇にシミができる主な原因は紫外線と摩擦です。
シミができないように肌には日焼け止めクリームをしっかり塗り、美白に有効な成分が入ったものでスキンケアを行うなど手厚い日焼け対策を行っている方は多いのですが、唇については何もしていないという人は多いはずです。
唇はメラニン色素が少ないためすぐにシミやほくろができるとは言い難いのですが、日々ダメージは積み重なっていくため、ある日突然できていたということは少なくありません。
また唇に長期間に渡って湿疹が続いた場合、その炎症の跡が色素沈着として残ることもあり、これはアトピー性皮膚炎の方に多くみられると言われています。
唇が薄くなった、唇の輪郭がぼやける
年齢を重ねると唇のボリュームが減少し、唇が薄くなった、輪郭がぼやけるようになったと感じるようになります。この変化は30〜40代頃から気になり始める方が多いようです。
ボリュームがなくなる原因としては唇の脂肪の量が減ってしまい、コラーゲンが減少し、ハリや弾力が低下することで唇がしぼんだ印象になってしまうことが挙げられます。
人中が長くなる
日常ケアで若々しい唇の土台作りを
若々しい印象を与える唇を作るために、まずは簡単にできる日常ケアから取り入れていきましょう。唇はターンオーバーが早いので状態が悪くなるのが早いですが、反対にケアをしてから効果が現れるまでのスピードも早いので頑張りましょう。
①リップクリームをこまめに塗る
唇を守るためにリップクリームはこまめに塗りましょう。
日中は紫外線対策としてUV効果のあるリップクリームを塗るといいでしょう。食事のあとはリップクリームが取れてしまいやすいので、唇の汚れを拭き取ってから塗り直します。
しかし1日中UV効果のあるリップクリームを使用してしまうと、UV効果のある成分が逆に唇に刺激となってしまうことがあるので、夜間に使用するものはUV効果のない保湿重視のリップクリームやリップバームがおすすめです。
睡眠時は追加で保湿することもできないため、寝る前は特に念入りに保湿をしておくようにしましょう。
②リップスクラブを使用する
唇はターンオーバーが早いため余分な角質ができたり、ごわつきが出たりしやすいです。つるつるな唇を維持するためにも定期的にリップスクラブでケアを行いましょう。
しかし、つるつるな唇を追い求めるばかりに毎日実施するのはNGです。毎日やってしまうと必要な角質まで取り除かれてしまい、逆に状態を悪くしてしまいます。頻度は週1〜2回なので、適切な頻度で実施しましょう。
基本的なやり方としてはスクラブを適量とって指で円を描くようにマッサージしていきますが、このときにマッサージの力が強すぎると摩擦によるダメージが強く出てくすみやシミの原因となるのでその点も注意しましょう。
スクラブ後は唇が敏感となり乾燥しやすい状態のため、必ず保湿を行うようにしてくださいね。
③口紅や食事の汚れはしっかり落とす
口紅や食事の汚れが唇に残った状態だと荒れや色素沈着の原因となってしまいます。
食事ごとに唇を拭き取ってきれいな状態を保ち、メイクが残らないようにしっかりとクレンジングを行うようにしましょう。とくに最近の口紅やグロスは落ちにくいように作られているものが多いのでクレンジングを適当に行うと成分が残りやすいので気をつけましょう。
クレンジングを行う際にも過度に擦ることは避け、終わったあとはすぐに保湿をするように心がけましょう。
お悩み別唇の印象を変える美容医療を解説
日常ケアで潤いのある唇を作ることは可能ですが、それ以上に色味や形を整えるとなると自分の努力だけでは補いきれない部分もあります。そんなときに力となってくれるのが美容医療です。お悩み別におすすめの治療法を紹介していきます。
くすみ、縦じわ、ボリュームダウンが気になる方に
レーザートーニング
レーザートーニングはシミやそばかす、肝斑の治療によく使用されるレーザーです。このレーザーは低出力のレーザーを満遍なく照射することで皮膚のへのダメージは最小限にしつつメラニン色素を除去し、気になるシミなどを薄くし、色ムラを整える効果が期待できます。
このレーザートーニングを繰り返し唇に照射することで、唇のくすみや黒ずみを改善し、トーンアップさせる効果があります。また色味の調整だけではなく、唇にハリやツヤが出て縦じわが目立たなくなる、唇がふっくらとするという効果も期待できます。
一度の照射で劇的な変化をする治療ではないですが、ダウンタイムなく施術できることから人気がある治療法です。
しかしレーザートーニングを導入しているクリニックでも唇の照射をメニューとして扱っているクリニックは限られるため、施術を希望する場合にはクリニック探しに少々手間がかかるのがデメリットかもしれません。
唇のシミ、ほくろが気になる方に
Qスイッチレーザー、アレキサンドライトレーザー、ピコスポット
施術名をいくつか並べましたが、これらは全て一般的にシミ取りレーザーで用いられるものとなります。肌にできたシミと同じように、唇にできたシミについてもシミ取りレーザーでピンポイントで治療することが可能です。
照射直後は白っぽく色が抜け、その後カサブタになり、7〜10日程度でカサブタが剥がれ落ちます。1〜3カ月ほどすると唇全体の色味も整ってきます。
ダウンタイムは少々ありますが、唇はターンオーバーが早いため、レーザーを当てた箇所も綺麗に治りやすいという傾向があり、唇のシミやほくろが気になっている方にはおすすめの施術です。
縦じわ、ボリュームダウン、人中の長さが気になる方に
ヒアルロン酸
ほうれい線などの気になるシワを目立たなくするためによく使われるヒアルロン酸ですが、ヒアルロン酸で唇の形を調整することが可能です。
ヒアルロン酸を唇に注入することでボリュームを足すことができ、厚みが増し、縦じわが目立たなくなります。上唇に厚みができると人中の長さも短くなったように見える効果もあり、その点でも若々しさを作り出すことができます。
ヒアルロン酸治療は内出血というダウンタイムがあるものの、即効性のある治療として非常に人気のある施術ですが、体内に徐々に吸収されていくため1年に1回くらいの頻度でメンテナンスを行う必要があります。
また顔の中でも唇への注入は特に痛みを感じやすい部位なので、痛みに弱い方はあらかじめ麻酔の使用についても担当医に相談しておくようにしましょう。
人中の長さが気になる方に
リップリフト(人中短縮術)
こちらは外科的な治療で人中の長さを短くする治療となります。
リップリフトでは唇の方には手をつけずに鼻の下を形に沿って数ミリ切除し、皮膚を持ち上げることで人中の長さを短くします。皮膚を持ち上げることで上唇も持ち上がるため、その点でも若々しい印象を作り出すことができます。
術後1週間程度で抜糸を行いますが、その間が腫れや内出血のピークとなります。その後徐々に腫れや内出血は軽快し、傷の赤みが目立たなくなるのは大体半年〜1年とされています。
このように長期間のダウンタイムはありますが、マスクで傷跡を隠しやすい場所であることから、仕事や学校がある方でも行いやすい手術とされています。
しかし皮膚を切除しすぎてしまうと、笑った時に歯茎が見えてしまうガミースマイルという状態になってしまいます。取りすぎた皮膚は戻ってきません。どの程度切除するかについては担当医としっかり話し合いをしておきましょう。
年齢に負けない魅力的な唇は作れます
普段ケアを怠りやすい箇所でありながら、顔の印象を大きく左右するのが唇です。例えば唇が荒れているとそれだけで年齢が2〜4歳程度上に見えてしまうそうです。丁寧な日常ケアでツヤツヤな唇を保ちつつ、気になる部分は医療の力を借りて補正するというのが良いバランスなのだと思います。マスクで隠すのではなく、いつ見られても自信を持てる魅力的な唇を手に入れましょう。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
つーさん
ナース歴11年目。岩手県出身。地元の大学卒業後、都内の大学病院にてNICU勤務→美容ナースとして5年間勤務→現在は保険診療のクリニックで勤務中。美容ナース時代は大手美容クリニックにて2年間勤務し、その後個人クリニックへ転職、脱毛クリニックでアルバイトをしていたため、美容外科・美容皮膚科を幅広く学んできた経験がある。
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監修:
執筆:
つーさん看護師
大手美容クリニックにて美容ナースとして働き始め、現在は個人の美容クリニックで勤務しており、美容ナース歴は7年目。
これまで複数のクリニックで医療脱毛、美容皮膚科、美容外科の領域を学び、幅広く経験を重ねている。
そのため、患者様に対して必要な治療をピックアップし、サポートできるのが強み。
個人クリニックでは管理職の経験があり、スタッフ育成やクリニック運営に携わってきた。
都内大学病院勤務(NICU)
大手美容クリニック(美容皮膚科・美容外科)
美容クリニック(美容皮膚科・美容外科、医療脱毛)
内視鏡クリニック
美容クリニック(美容皮膚科・美容外科、医療脱毛)
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