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五十回も見えてきた、人気連載「美人女医インタビュー」。第四十四回は、表参道と銀座で、幅広い治療を提供しているBIANCAクリニックの松田朋子(まつだ ともこ)先生です。
従来の施術も大事にしながら最新の美容治療も多く取り入れてるBIANCAクリニック。その中で美容医療に携わり約10年、カメラマンから医師という異色の経歴を持つ松田先生にエイジングケアを中心として、詳しく聞いてきました。
関西弁の柔らかいトークは、初めての患者さんもすぐに友達感覚で相談できそう。
前職から医師を目指すきっかけ、ご自身の美の秘訣、長年クマ治療を追求しているからこその美容医療観など、これを読めば松田先生がよくわかります。カウンセリング検討されている方は是非お読みください!
目次
- ・医師を志した理由
- ・大学卒業後の経歴
- ・美容医療を志した理由
- ・得意な施術について
- ・BIANCAクリニックの特徴について
- ・来られる患者様に多いお悩みについて
- ・痛み対策について
- ・女性のエイジングケア開始時期について
- ・自身で結果が出た美容医療施術について
- ・BIANCAクリニックの将来像
- ・オフ、休みの過ごし方について
- ・ワークライフバランス、働き方について
- ・憧れの医師について
高校卒業後、関西でカメラマンの仕事をしていましたが、幼いときに阪神大震災を経験したことがずっと引っ掛かっていました
ー松田先生が医師を志した理由を教えていただけますか。
松田先生(以下M):私はもともと高校卒業後、関西でカメラマンの仕事をしていましたが、幼いときに阪神大震災を経験したことがずっと引っ掛かっていました。友人のお父さまが亡くなったり、もし次に同じことが起きたとき自分で何かできることがないかと考え、仕事をしていましたが医学部に入学しました。
ーインスタグラムを拝見しましたが、お母さまは女手一つで育てられたのですね。お母さまのご希望もあったのでしょうか。
M:母に「実は将来やりたいことができて大幅に道が変わるかも」と相談したときはびっくりしていましたが応援してくれました。
病気を治すことや、命を救うことはもちろん大事ですが、一方で体が健康でも心がそうではない方、容姿で悩んでいる方の手助けをできたらいいなと考えました
ーお母さまも背中を押してくれたのですね。では大学ご卒業後の経歴を教えてください。
M:大学卒業後は関西の民間病院で研修をしていましたが、その後は美容医療の分野に行こうと決めていました。美容に携わって10年程度になります。
ー皮膚科から外科治療までいろんな症例を経験されています。
M:はい、その中でもクマの治療を専門的に行ってきました。
ーなぜ研修後、美容医療に進んだのですか。
M:研修後進路を決める際、美容医療とは全く別の道ですが、実は救命救急と迷っていました。ただ、学生、研修時はどの科に行っても人が亡くなると泣いてしまっていました。上司から「おまえが泣いてどうする」と怒られることもありましたが、なかなか慣れず、私はこれを続けていけるのだろうかと迷いがありました。
もちろん病気を治したいという思いがきっかけでこの道に入りましたが、たまたま先輩に美容医療に進んでいる方がいて美容クリニックを見学した際、容姿にコンプレックスがおありで後ろ向きの気持ちだった方が、美容医療によって前向きになりその人の生活や生き方が変わった話を聞いて、病気を治すことや、命を救うことはもちろん大事ですが、一方で体が健康でも心がそうではない方、容姿で悩んでいる方の手助けをできたらいいなと考えました。
また幼い頃から親戚の仕事で雑誌の撮影を手伝ったり、美的センスに関わることが身近な環境にありましたし、過去に携わっていた美術系の仕事も活かせるのではと思いました。
患者様としっかり話して、どこをゴールにするかを大事にしています。私は美容医療は本来無理にしなくてもいいと考えています
ーでは松田先生の得意な施術を教えてください。
M:施術の中ではやはりクマ治療を一番多く行っています。
ー婦人科系などの外科治療もされますか。
M:はい。婦人科の女性器形成や胸の乳頭縮小なども対応しています。
ーその中でもクマ治療についてお聞きしたいのですが、目元は年齢が出やすい部分なんでしょうか。
M:目元のクマに関してですが、加齢とともに出る方が一番多いです。あとは遺伝的なものがあり皮膚の厚みや骨格などで出やすい、出にくいがあるかと思います。年齢を重ねてクマが出てきたと思っていたけれど実は幼い頃からあって、ご家族皆さんもクマがあるケースもあり、患者様の手術をしたら「実は母、姉もそうだから手術をしてほしい」とご家族の紹介が最近すごく増えている気がします。
ークマも何種類かあると思いますが、特に目の下の膨らみはお化粧でも隠せず一番気になります。
M:年齢的に出てくる方が多い印象です。普通は一回出始めたらなかなか良くなることは難しいです。高級なアイクリームを買ったり、ネットなどで知った目周辺の筋肉の体操などされる方もいますが「変わらなかった」とご来院する方もいらっしゃいます。物理的に脂肪が中にあるので、なかなか外からのクリームなどでは改善が難しく、脂肪を取る手術が必要となります。
ー外からでは膨らみはなかなか改善しないのですね。脂肪を取る脱脂の治療で、松田先生が気を付けていることや手術で工夫していることはありますか。
M:治療にあたって脱脂だけでいい方もいらっしゃいますし、まずその方に何が適切な治療なのか見極めます。太った方がダイエットをしたらお腹の皮膚が余ってしまいます。やはり脱脂だけだと同じことが目の下にも起きてしまって、「膨らみはなくなったけど老けた」となる可能性もありますので「この患者様にとっては何が一番大事なのか」をカウンセリングから気にしています。
あとは仕上がりだけが大事だとは思っていないです。その方の生活スタイルや、仕事などでお休みが取れない、周りにバレたくない、やはり手術は怖いという方もいらっしゃると思うので、その方としっかり話して、どこをゴールにするかを大事にしています。私は美容医療は本来無理にしなくてもいいと考えています。
手術で工夫していることは注入ですね。
注入にはこだわりがあり、色々な脂肪を使い分け、正面からだけでなく斜めや横、立体的に考えて注入しています。
ー脱脂後に脂肪などを注入をするか、皮膚を切除するかなどの選択肢があるということでしょうか。
M:そうです。例えば絶対に手術が嫌な方もいらっしゃるので、まずはフィラー系の注射などでも膨らみが軽度であれば改善することもありますので、一度それを試すことなどをご提案しています。手術にしても脱脂だけでいいのか、脱脂後脂肪を入れるのかで治療が異なります。
脂肪注入をする場合太ももから脂肪を採取しますので、それが怖い方は脱脂後、注入はフィラー系の製剤を用います。ただフィラー系はいずれなくなるので、繰り返すと手術より費用が高くなってしまう場合もあります。メリット・デメリットをご説明し治療を行っています。
ーでは手術をしたら半永久的に維持はしますか。
M:いえ、脱脂は再発します。
ーそうなんですか。再発しないと思っていました。
M:クマ治療専門のクリニックで働いていましたが、他院で手術された方の2回目、3回目の手術の相談が結構多くありました。脱脂だけだと再発があり、脂肪を入れることで再発が緩和します。
ー脂肪を入れても再発することはあるのでしょうか。
M:脱脂後、脂肪注入までやった場合、ある程度の期間で何回もする手術ではないと思います。ただ、老化は止められないので10年、20年経ったら大体の方は痩せ、特に目回りがちょっとくぼむなどボリュームが減ってきます。この手術をしても皆さん年齢は重ねるので、そこに対してまた脂肪を入れる選択肢も0ではないですが、初めと同じようにはならないと思います。
医者と患者様の前に人対人だと思いますのでその部分を信頼していただいて、友達の家に来る感覚でご来院してくれるのはとてもうれしいです
ーなるほど。つぎにBIANCAクリニックの特徴について教えてください。
M:まずスタッフ同士がすごく仲がいいです。患者様に満足していただくのはもちろんですが、患者様に笑顔になっていただくためには、まず自分たちが笑顔でいることが大切なので、そういった意識をみんな持っているかなと思います。あと施術に関しては、いろいろな機器や手術内容を取り入れてるので幅広くお悩みに応えられ、美容外科、美容皮膚科共に患者様がとても多いです。
ーでは、松田先生が美容医療の医師をしていてよかったこと、うれしかったことはなんですか。
M:やはり何より患者様が喜んでくれて、次のご来院のときにすごく笑顔だったり、『先生のお陰で前向きになれた』『長年の悩みがなくなりました』という言葉を聞いたとき美容外科医になってよかったと思います。患者様の笑顔が何よりのプレゼントです!
ー他の手術も松田先生にしてもらいたいという相談もありますか。
M:はい、あります。クマ治療をした患者様から、ヒアルロン酸など注入の相談、たるみの糸のリフトアップの相談など色々です。クマが満足して信頼して頂いた結果だと思うので嬉しいです。
また治療とは全然関係ないプライベートな悩みで「最近、実はこういうことがあって……」など相談されることもありました。医者と患者様の前に人対人だと思いますのでその部分を信頼していただいて、友達の家に来る感覚でご来院してくれるのはとてもうれしいです。
ーでは貴院にいらっしゃる患者様に多いお悩み、年齢層はいかがでしょうか。
M:シミ治療やヒアルロン酸などの注入系が多い印象があります。年齢層は若い方が多いと思いますが、私はクマの手術が多いからなのか、最近年齢が高い方も増えてきました。
ー土地柄(銀座)で患者さんの傾向はありますか、松田先生は長年銀座のクリニックにご勤務されています。
M:例えば10年前の銀座と今の銀座は全くカラーが違うと思っています。昔は高級な雰囲気で、年齢層も高めの方がショッピングにいらっしゃっていた印象でした。一時的に中国の方が増えていましたが近年はコロナで減っていますし、若い方がショッピングしやすいお店もできているので、今は銀座だからこの年齢層などの患者様の傾向はないかなと思います。
ー次に松田先生は施術の痛み軽減にどんな対策をとられていますか。
M:例えば注入治療は麻酔をゆっくり打ったり、ブルブル震えて痛みを軽減するアイテムがありますので、痛みをそらすため、それを治療する箇所と違うところに当てるなどしています。あとやはりお声掛けが大切です。無言でやるより「痛くないですか? 大丈夫ですか?」と、自分だったら言われたほうが不安が軽減します。患者様からは「痛い」と言いにくいと思いますのでお声掛けすることで「あっ、ちょっと痛いです」と言いやすくなります。
これはオペ中も同様で、患者様からも「いっぱい声を掛けてくれたから不安じゃなかった」と言ってもらえるのはうれしいです。
ーたしかに声を掛けてもらえるとかなり安心します。では、女性はいつからエイジングケアをしたほうがいいでしょうか。
M:エイジングケアを何と捉えるかですが、特にいつからとはないと思っています。外側からの治療もありますが、子供の頃から老化はしますので、幼い頃から日焼け止めを塗るとか、内面でいうとバランスのいい食事を摂るなど男女かかわらず思春期などでも気付いたときから、始めていいかなと思います。
最近ではハイドラフェイシャル、メソナJなど当院で受けていますがあまり痛くないのが好きです
ー先生が具体的に始めたエイジングケアは?
M:私は遅いです。あんまり詳しくなかったので、むしろ「焼いたほうがいい」と言われて育てられ「日焼けしたほうが痩せて見えるから」と海で日焼けオイルを塗って焼いていました。今になっておなかにシミができてしまい、日焼け対策は若い頃からしていればよかったです。
ー日焼けが流行った時期もありましたが、やはり美容には大敵ですね。実際に美容医療の施術で結果が出た治療はありますか。
M:ピコトーニングです。もともと色黒であまりシミはできませんでしたが、一時期ゴルフをしていた時、ピコトーニングでケアしていたおかげでシミが緩和されました。最近ではハイドラフェイシャル(渦巻水流で肌表面や毛穴の奥の汚れを洗浄・除去し、潤い補給まで行う美肌治療)、メソナJ(高分子の有効成分であるコラーゲンやヒアルロン酸、成長因子などを真皮層まで導入できるメソポレーションという技術を用いた施術)などを当院で受けていますが、あまり痛くないのが好きです。
あとはハイフですね。ハイフの後はやっぱり違います! 年齢的にもたるみが気になるので、定期的にやっていきたい治療ですね。
ー痛さにちょっと弱いのですね。
M:はい。痛さに弱いので癒される系の施術が好きです。ハイドラフェイシャル、メソナJは肌をいたわる感じで、施術中も癒されます。
ーつぎに今後BIANCAクリニックをどのようなクリニックにしていきたいですか。
M:今も患者様と一人ひとりに親身に対話をしていますが、忙しいときも時間をしっかり割いて患者様に向き合っていきたいです。またどんな医療もそうですが、新しいものがどんどん出てくるので、今までの施術を大事にしながら新しいものにもアンテナを張り、自分たちがしっかり勉強をし、ほんとにいいかどうかを見極めて治療を提案していきたいと考えています。
ー松田先生がBIANCAクリニックを選んだ理由は何でしょうか。
M:以前(BIANCAクリニックの)堀田理事長と一緒に働いてたことがあり、彼の医療への向き合い方や技術を知っているからです。
休日はワンちゃんとゆっくり過ごしています
ーなるほど。ここからプライベートなことをお伺いしますが、オフはどのように過ごしていますか。
M:ワンちゃんのシロとゆっくり過ごしています(笑)。
ー最近シロ君と一緒に出掛けたところはありますか。
M:逗子のほうに行きました(笑)。逗子マリーナにあるマリブホテルは凄くよかったです! おしゃれでワンチャンOK!東京からもアクセスしやすいですし、日本にいながら海外気分になれる。海外旅行ができない今おすすめです。コロナが落ち着いたら、また行きたいですね!
ー貴重な愛犬との時間ですね。松田先生はお忙しい時期ですがお仕事とプライベートをどのように両立されていますか。
M:友人との美味しい食事や旅行などですが、今年は少し難しいですね。最近はお家時間を満喫しています。模様替えしたり家電を買ったり。最近はマッサージチェアを買いました(笑)。
以前はゴルフもしてたのですが、別件で骨折して以来やめてしまっていました。できれば今年は再開したいですね。
ー休日もお仕事のことを考えることも?
M:インスタグラムは当院に入職して初めて使用したので、休みの日などに操作を調べたりしています。
麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗先生は、優しいけど強い女性という印象があります。私も自分がいることで周囲が明るくなるような女性でありたいです
ー分かりました。では、憧れの医師はいらっしゃいますか。
M:麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗先生です。以前ハワイの学会の勉強会で一緒になったことがあったのですが、開業されていてお子さんもお持ちで、大変なときでも常にポジティブで、先生がいらっしゃるとその場がすごく明るくなります。優しいけど強い女性という印象があります。私も自分がいることで周囲が明るくなるような女性でありたいです。
ーでは、最後の質問ですがSNSなどの症例写真で注目している医師はいらっしゃいますか。
M:表参道レジュバメディカルクリニックの平田玲奈先生はご自身のセンスがインスタグラムに表れていて、すごくおしゃれだし、新しい治療にも積極的に取り組んでいらっしゃるのでよく拝見しています。SNSやブログは似たり寄ったりになりやすいと思いますが、平田先生は、他と違う印象を受けます。
ー本日は貴重なお話しありがとうございます。
プラス5(松田先生をよく知るための5つの質問)
Q:好きなお笑い芸人は?
A:ずっとダウンタウン一筋
Q:大阪(or兵庫or京都等ご出身の都道府県)の自慢できるところは?
A:情にあつい人が多い&安くて美味しいお店がある。
Q:海外旅行で、最後に一カ国行けるとしたらどこに行く?
A:やっぱりハワイ
Q:好きなカメラマンは?
A:教科書的ですがやっぱり巨匠。リチャード•アヴェドンやウィリアム•クラインとかでしょうか? 沢山いて決めれないです。
Q:ペットと行けるおすすめのレストラン教えてください!
A:キンプトンホテル(ホテル内もリードでOK)、canal cafe(テラスが気持ちいいです)、ボンダイカフェ(広尾と代々木公園近くにあります)
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*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
BIANCAクリニック銀座
住所:東京都中央区銀座1-5-6 銀座レンガ通り福神ビル 4F
電話番号:03-6263-2690
診療時間:10:00〜19:00 休診日:不定休
撮影:田中利幸
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監修:
松田朋子 医師
BIANCAクリニック表参道院
東海大学医学部卒業。大手美容外科、大手美容クリニックなどで院長として勤務後、2020年にBIANCAクリニックへ。数多くの美容医療の症例に対応しその中でも最も多くクマ治療を行う。
日本美容外科学会
日本美容外科医師会など
東海大学医学部 卒業
近畿中央病院 勤務
大手美容外科 勤務
大手美容クリニック 院長就任
美容専門クリニック 勤務
銀座みゆき通り美容外科 勤務
2020年 BIANCA cosmetic surgery & medical spa 入職
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