眉の形が決まらない、左右の形が揃わない。直しているうちにドンドン濃くなり、やがて学校や会社に遅れそうになる。休日の急な来客。ノーメイクでコンビニへ、そんな時に限って人に会う。
アイラインが涙や皮脂で滲んで、夕方にはくまの様になってしまう。
ノーメイクが別人だと、秘かに噂されていませんか?
表皮に専用の針と色素で色を入れていく、日本では一般的に「アートメイク」と呼ばれていますが、海外では、パーマネントメイク、セミパーマネントメイクなどと呼ばれています。わかりやすく言うと、浅い刺青です。日本では、医師または医師の管理のもと看護師が行う「医療行為」となります。
刺青との大きな違いは入れる深さと色素です。
刺青(タトゥー)は表皮の下の真皮(1~3mm)に直接着色していきますが、アートメイクは表皮の0.02~0.03mmの部分に着色していきます。
表皮はターンオーバー(お肌の新陳代謝、生まれ変わり)をしますが、真皮はしません。
そのため、アートメイクはターンオーバーをしない真皮に着色する刺青のように、永久に色素が残ることはなく、ターンオーバーと共に徐々に退色していきます。退色の過程で、薄く、細くなっていくので、一度入れたら一生このデザイン?と不安になる方もいるかもしれませんが、後で形を変えることも可能です(技術者の入れ方と形により限度がありますが)。
三宅看護師によるアイラインのアートメーク施術例
お色は、液体または粉末の色素を混ぜて作るので、肌の色、眼の色、髪の色に合わせ、自分の好みの色を作ることができますが、新陳代謝により徐々に退色するため、ブラウンをいれた場合、ターンオーバーとともに赤みが強くなり、やがてオレンジへと少しずつ薄くなります。そのため、明るいお色を入れる程薄くなるのは早くなります。また、同じお色を入れても発色と退色には個人差が生じます。
個人差はありますが、アートメイクを綺麗に保つために、目安として1年に1回のメンテナンスをされるといいでしょう。
三宅看護師による唇の輪郭アートメーク施術例
アートメイクについての知識がついたならば、いざ、アートメイクを受けるには? どのクリニックを選べばいいと思いますか?
出来栄えに大きく左右するのが、デザイン力と技術です。
一言でアートメイクといっても、施術者により仕上がりに大きな差が出てしまうのも事実です。不自然な、いかにもアートメイクをやりましたという違和感のある眉毛をしている方を見たことありませんか?
よりナチュラルに仕上げるには、その方のお肌の状態、骨格、筋肉、表情、全体のバランスを考慮したデザイン力、また自然なグラデーションのついた、よりナチュラルに仕上げる技術力が必要になります。
アートメイクは、しっかりとしたデザイン力、技術のある技術者による施術で、本来の美しさをより引き出すことのできる素晴らしい技術です。特に眉はお顔の印象が変わるほど重要なパーツです。
デザイン力、技術力、また豊富な経験を持った信頼できる技術者のいる医療機関を慎重に選び、毎日をいきいきとお過ごしくださいね!
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
高輪皮膚科・形成外科
看護師。様々なクリニックで医療分野におけるアートメイクの活用に尽力し、現在はバイオタッチメディカルクリニックにて勤務。(現在は高輪皮膚科・形成外科は閉院)
看護師。アヴェニュークリニック、ヴェリテクリニック、タカナシクリニック、その他全国のクリニックに於いて、医療分野におけるアートメイクの活用に尽力し、高輪皮膚科・形成外科勤務
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