若いころと比べて「顔の長さやのっぺり感が気になる」というお悩みはありませんか? キレイにメイクを仕上げても、顔のコンプレックスを解消するのはなかなか難しいですよね。そんなお悩みを解決してくれるのが、鼻と唇の距離を近づけて見せる「人中短縮メイク」。
そこで今回は、顔ののっぺり感を解消して、美人の黄金比に近づける人中短縮メイクのやり方をご紹介します。大人でも自然に仕上がるポイントや美容ライターおすすめのアイテムをご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「人中」とは?

「人中」とは、鼻と上唇の間にある縦のくぼみのことです。人中は、顔の中心に位置しているため、長さや深さによって顔の印象が大きく変わります。人中が長いと顔が大きく見え、のっぺりとした印象を与えます。一方、人中が短いと小顔で美人な印象に見えます。そのため、人中を短く見せることは美人の秘訣とされています。
実際、芸能人の中にも、鼻の下が長く見えることに悩んで整形手術を選ぶ人も多いようです。整形手術には、鼻の下の余分な皮膚を切開して人中を短くする「リップリフト(人中短縮)」があります。整形手術によって人中が短くなるだけでなく、唇も上向きになりボリュームが増します。しかし、人によっては整形手術の前にまずはメイクで様子を見てみたいという方も多いかと思います。
その場合は、メイクで人中を短く見せる方法がおすすめです。まずはメイクでトライしてみて、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。

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「人中短縮メイク」とは?

人中短縮メイクは、鼻と唇の間の距離を短く見せるメイク方法です。この方法を使うだけで顔が引き締まり、小顔効果が期待できます。鼻の下が長くてのっぺりとした印象の方や、立体感のある唇を演出したい方、顔全体のバランスを整えたい方におすすめです。
40代以降になると、重力の影響で人中が長くなり、老けて見えることがあります。しかし、シェーディングとハイライトのテクニックを活用すれば、鼻と唇の距離を数ミリだけ近づけるだけで、簡単に若々しく美人な印象になれます。また、リップの塗り方を変えるだけで、自然にボリュームのある唇に見えます。まるで整形をしたかのような効果が得られるでしょう。
ただし、人中の短さだけでなく、黄金比率も重要です。人中から唇の真ん中までの距離と、唇の真ん中から顎先までの距離の比率が1:2が理想的とされています。人中の長さは個人によって異なるので、人中を短くしすぎると違和感が生じる可能性があります。
メイクを始める前に、自分に合った人中の長さを確認しましょう。自分に合った長さを確認するには、両手で上唇を持ち上げて、高さを調整すると分かりやすいです。わずかな変化でも顔の印象が違って見えるので、試してみてくださいね。

「人中短縮メイク」のメリット

人中短縮メイクをすると、小顔になり、美人の黄金比率である「1:2」に近づきます。唇には立体感が生まれて、若々しく可愛らしい顔立ちを演出してくれるのも嬉しいメリットです。
芸能人では、YouTubeのメイク動画が1日で100万回再生されるほど大人気の指原莉乃さんも人中短縮メイクを取り入れています。指原莉乃さんは、上唇と鼻下にシェーディングを入れることで、人中が短く見える効果を実現しています。
人中短縮メイクは、整形なしでも顔が引き締まった印象を手に入れられるため、若い女性から大人女性まで多くの人が取り入れています。手持ちのコスメで簡単にできるメイク方法なので、初心者の方でも挑戦しやすいのも魅力の1つです。

初心者でもできる人中短縮メイクの簡単なやり方

ここでは、初心者の方でも真似するだけで美人顔に仕上がる「人中短縮メイク」のやり方を解説します。整形には見えないのに、鼻と口の距離を自然に近づけさせることができるメイクテクニックを【4STEP】で紹介するので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

【STEP1】鼻の下にシェーディングで影を入れる

まずは、鼻の下にシェーディングで陰影を入れましょう。鼻の下に影を入れると、顔全体がすっきりとした印象に見えます。また、鼻の下に横長の逆三角形を描くように影を入れると、人中を短く見せつつ、肌にもとからあったような影を演出できます。
影を入れたら、肌になじむまでぼかして、自然な仕上がりになるように調整してください。シェーディングの色味は、肌よりも少し暗めのものがおすすめです。アイブロウやアイシャドウでも代用できますが、2色以上の色がセットされたパレットを使う場合は、自分の肌色に合うようにブレンドして使いましょう。

【STEP2】シェーディングで鼻に「Vの字」を描く

鼻先に向かって“Vの字”を描くようにシェーディングを入れます。鼻先に影があると、【STEP1】で入れた影に近づき人中が短く見えます。しかし、太いブラシを使うとわざとらしさが出てしまうため、筆先が長く細いブラシを使うのがポイントです。

また、シェーディングの色が濃すぎると、鼻を強調しすぎて違和感が出てしまいます。肌の色よりも少し暗めのカラーを薄くのせましょう。鼻にシェーディングを入れるだけで、人中短縮効果だけでなく、鼻先をキュッと見せて顔全体も引き締まった印象に見えます。

【STEP3】オーバーリップで鼻と唇の位置を近づける

オーバーリップは、リップで唇の輪郭を縁取ることで、ふっくらと立体感のある唇を演出できるメイク方法です。唇の輪郭よりもやや上にリップを塗ることで、人中を短く見せる効果があります。いきなり口紅で塗ってしまうと失敗しやすいので、一気に塗る前にリップライナーを活用すると失敗しづらいです。次の手順でメイクしてみてください。

  • ①リップライナーで、上唇の輪郭を1mm程度やや上に塗る
  • ②下唇の輪郭は、顔全体や上唇とのバランスを見ながら拡張する
  • ③口紅を中央に塗り、ポンポンと塗り広げていけば完成

自分の素の唇の輪郭よりも1mm程度はみ出るくらいリップを塗ると、上唇がふっくらとして、鼻と唇の距離も近く見えます。また、オーバーリップに使う口紅は、唇の色よりもやや暗めの色で、マットでもツヤでもOKです。ただし、透ける発色の口紅だと人中短縮の効果が出にくいので、しっかりと発色してくれるものを選びましょう。

【STEP4】ハイライトを鼻先と上唇の山にのせる

鼻先と上唇の山にハイライトをのせると、人中を短く見せつつ唇に立体感をプラスできます。ハイライト選びのコツは、キラキラとしたラメやパールが目立ちすぎないものを選ぶこと。ラメやパール感が強いハイライトは、汗やテカリのように見えてしまう可能性があります。
パウダー、ペンシル、またはリキッドのハイライトでもOKですが、パウダーの場合はピンポイントで入れやすいブラシを選ぶと良いでしょう。ハイライトを選ぶ際は、ぼかしやすいものを選んでください。メイクは次の手順でおこないます。

  • ①上唇の山をなぞるようにハイライトを入れる
  • ②鼻先に短くハイライトを入れる

上唇の山にハイライト入れることで、上唇にボリュームが出て、自然に求心顔に見えます。また、鼻先にもハイライトを入れると唇との距離を縮めることができます。より自然に仕上げたい場合は、明るめのコンシーラーを代わりに使ってナチュラルに仕上げるのもおすすめです。

人中短縮メイクを成功させるための5つのポイント

①シェーディングは自然に仕上がる色味を選ぶ

影色は濃い方が効果を発揮しそうなイメージがありますが、濃すぎるとシミや髭に見えて違和感のある印象に仕上がり逆効果です。肌の色よりも少し暗めのブラウンを使って、自然な影を意識しましょう。影を入れたら、指でぼかすことも忘れないでくださいね。

②リップメイクはナチュラルに仕上げる

濃すぎる色味のリップを使うと、逆に口元を強調してしまい、口元に視線がいってしまいがちになります。アイメイクは華やかに、口元はナチュラルに仕上げると、全体的に自然なメイクに仕上がります。

③上唇の山は丸く描く

リップライナーで、キレイな上唇の山をつくるには、丸く描くのがポイントです。丸く描くと、唇をぷっくりと見せて可愛らしい印象がつくれます。また、唇の山の位置を鼻の穴の延長線上に合わせると、ボリュームアップして人中が短く見えます。

④やりすぎない

人中短縮メイクは、やりすぎないことも大切です。シェーディングやリップを広範囲に塗りすぎると、鼻と唇の距離が近くなりすぎて不自然な印象に見えます。特に初心者の方は、シェーディングの色の濃さや、リップラインの幅を少しずつ調整していくことで自分に合ったメイクのポイントをつかめます。
指やブレンディングブラシで「ぼかす」テクニックも加えると、間違った部分を修正したり、より自然な印象に仕上げたりすることもできます。

⑤ティントリップを活用すればメイク持ちUP!

「マスクをするとリップメイクがすぐに落ちる」という方は、ティントリップを活用するのもおすすめです。すぐに消えてぼやけてしまいがちな唇の輪郭も、ティントリップを活用すればキレイなリップラインを長時間キープできます。

やり方は、手の甲にティントリップを伸ばし、細い綿棒に付けて唇の輪郭を描けば簡単にリップライナーのように使えます。最後に唇全体にティントリップを重ねれば簡単に落ちにくいリップメイクが完成します。

美容ライターが厳選した「人中短縮メイク」におすすめのメイクアイテム8選

初心者の方でも人中短縮メイクですぐに使いこなせる「シェーディングパウダー」

・エチュード コントュアパウダー 2,090円(税込)

自然な影をつくり出す、肌なじみの良いシェーディング。明るめと暗めのカラー2色がセットされているので、色を混ぜて使えば自分の肌に合った影が簡単につくれます。やわらかな質感で、シェーディングを塗っているとは思えないほど自然に仕上がるのが魅力的です。

・too cool for school アートクラスバイロダンシェーディングマスター 2,090円(税込)

誰でも簡単にナチュラルな影を生み出せる、絶妙ブラウンが3色セットされたシェーディングです。単色で使っても、混ぜて使ってもOK。カラバリは2種類あり、自分の肌色に合わせて選べます。さらっとした粉質なのに、肌にぴたっと密着してマスクにもつきにくいのも嬉しいポイントです。

失敗を修正できる! 自分のカラーが自由自在につくれる「アイブロウパレット」

・LUNASOL(ルナソル) スタイリングアイゾーンコンパクト 4,620円(税込)

ハイライトのような明るめカラーから締め色のような暗いカラーまで、5色がセットされたアイブロウパウダーです。パレットの中で色を調整すれば、自分の使いたいカラーが自由自在につくれる優れもの。アイブロウはもちろん、ノーズシャドウやアイシャドウ、人中短縮メイクのシェーディングとしても使えます。明るいハイライトカラーを使えば、失敗した部分を修正することもできますよ!

ピンポイントで自然なツヤをプラスする「ハイライト」

・hince(ヒンス) トゥルーディメンションラディアンスバーム JP 3,300円(税込)

人中短縮メイクで、唇や鼻にササッとツヤをプラスできるスティックタイプのハイライトです。チークやアイメイク、リップメイクまでツヤが欲しいところ全部にマルチで使えます。デパコスのような高級感のあるツヤ肌仕上がりなのに、お手頃価格で手に入るのも魅力的です。

・THREE(スリー) シマリング グロー デュオ 01 4,950円(税込)

肌の自然なツヤになりすます、素肌感のあるメイクに仕上がるハイライトです。生っぽいクリーミィな質感で、肌に伸ばすとサラサラなパウダー状に変化します。ファンデーションの上から重ねてもヨレないので、メイク仕立ての美しい仕上がりをキープさせたい方におすすめです!

唇の輪郭をキレイに見せる「リップライナー」

・INTEGRATE(インテグレート) リップフォルミングライナー 880円(税込)

にじみにくく、時間が経ってもキレイな仕上がりが持続するリップライナーです。唇の色に馴染むナチュラル発色で、手持ちのリップとも合わせやすいのが嬉しいポイント。芯がやわらかく、リップラインもスルスルとなめらかに描けます。

・Kanebo(カネボウ)メディア リップライナーAA 715円(税込)

硬すぎず、柔らかすぎずちょうど良い描き心地のくり出し式のリップペンシル。発色が良く、ほんのりツヤを足したような仕上がりで、リップラインもキレイに見えます。本物の唇のようにも見せてくれるので、自然に仕上げたい方におすすめです。

人中短縮メイクにツヤとボリュームもプラスできる「優秀リップ」

・Dior(ディオール) アディクトリップマキシマイザー 4,620円(税込)

ふっくらとボリュームのあるウルつや唇にしてくれるプランパーリップです。グロスのような塗り心地なのに、ひと塗りでしっかりと発色してくれます。人中短縮メイクに合わせて使えば、ツヤとボリュームをプラスして、より立体的なリップメイクが叶う優れものです。

「人中短縮メイク」で見違えるような美人な印象を手に入れよう!

人中短縮メイクは、シェーディング・ハイライト・リップライナー・口紅の4つのアイテムがあれば誰でも簡単に実践できるメイクテクニックです。メイクアイテムの選び方や塗り方さえ意識すれば、初心者の方でも失敗することなく、自然に鼻と唇の間の距離を短く見せることができます。
人中を短くすることで、美人の黄金比にも近づけるので、大人女性でも見違えるような若々しい印象が手に入ります。自分のコンプレックスを解消して、自信を持ってマスクを外せるほど美人な印象を目指してみてくださいね!

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

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AYUMI

コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級取得。フリーランスの美容ライターとしてスキンケア、新作コスメ紹介、トレンドメイクの記事を複数の美容メディアにて執筆しています。@cosme認定ビューティーパートナーとしても活動しており、美容のプロとして最新の美容情報を発信中です。大人の女性でも毎日楽しめる、耳寄りな最新のトレンド情報をお届けします。

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AYUMI美容ライター

宮城県在住の1990年生まれ。フリーランスとして活動中で、美容ライター歴は2年目。多数のメディアで美容記事を中心に執筆しており、スキンケア・新作コスメ・トレンドメイク関連の執筆が得意。趣味は、メイクの研究とコスメ収集で、これまで試したコスメは500個以上。コスメコンシェルジュの資格も保有し、美容のプロとして最新かつ専門的な美容情報を発信中。大人の女性でも毎日楽しめる、耳寄りな最新のトレンド情報をお届けします。

2022年4月より、出産・育児を機にフリーランスの美容ライターへ転身。
多数の美容メディアにて美容記事を執筆し、商品PRやSNS運用にも携わる。
現在は美容ライター2年目。