シミ、ほくろ、そばかす、刺青除去など幅広い治療に用いられるQスイッチルビーレーザーの効果、料金など
2017.08.21 更新

この記事は、 よだ形成外科クリニック 依田拓之 先生 が監修しています。

出典 http://free-photos.gatag.net/

美白美容液でもビクともしないシミ、メイクでも隠せない大きいシミ……。年齢とともに濃くなるこんなシミに悩む方の中には「もうレーザーで取るしかないのかも?」と考えている方もいるのではないでしょうか。とはいえ、多種多様なレーザーがある今、自分のシミにどのレーザーが適しているのか分からないという方も多いでしょう。ここでは、90年代からシミやあざの治療に用いられてきたルビーレーザーについて詳しく説明していきます。

目次

1.Qスイッチルビーレーザーってどんなレーザー?

レーザーにはいろいろな種類があり、クリニックまたは医師によって使用するレーザーは違っています。まずはQスイッチルビーレーザーの特徴を理解しましょう。

1-1.Qスイッチルビーレーザーとは?

Qスイッチルビーレーザー

出典 https://www.jmec.co.jp/

Qスイッチルビーレーザーは単にルビーレーザーと呼ばれることもあります。Qスイッチとはとても短い照射時間で巨大なパルス波を発生させ、メラニンを含む細胞だけをねらって破壊することができるタイプのレーザー。照射時間が非常に短いことから、肌に傷が残りにくいのも特徴です。導入された当初はあざの治療に画期的な効果をもたらしたことで評判を呼びました。

Qスイッチルビーレーザーは医療用のレーザーとしてもっとも古いもので、日本では1980年代から皮膚科の分野において用いられています。現在では、世界的に見るとQスイッチルビーレーザーは刺青の除去治療にメインで用いられていますが、メラニン色素を限定的に破壊でき、正常な部分の肌にダメージを与えないという特徴から、日本ではシミやあざの治療にも使用されています。

「1990年に色素性皮膚疾患治療用レーザーとして初めて登場したQスイッチルビーレーザーは、その歴史の中でゴールドスタンダードとしての立場を強固に築き上げてきました。(中略)光の波長吸収特性では、ルビーレーザー光の波長(694nm)付近は酸化ヘモグロビンへの吸収が非常に低く、メラニンにおける吸収が高いレベルにあることがわかります。(中略)メラニン類粒を最も選択的に破壊し、周囲組織へのダメージを最小にして、色調の薄い病変でも鋭い反応性を持つことができるのです。これがいわゆる“ルビーはキレがよい”といわれる由縁です」

出典 https://www.jmec.co.jp/

Qスイッチにはルビーレーザーの他にもQスイッチアレキサンドライトレーザーやQスイッチYAGレーザーなどがあります。

1-2.Qスイッチルビーレーザーの効果

Qスイッチルビーレーザーの効果

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Qスイッチルビーレーザーはメラニン色素が原因で起こる症状の改善に効果があります。肝斑を除く、以下のような症状に効果があります。

  • ・日焼けによるシミ
  • ・老人性のシミ
  • ・ほくろ
  • ・刺青の除去
  • ・遺伝性のそばかす
  • ・太田母斑・遅発性両側性太田母斑の色素斑
  • ・扁平母斑(茶色いあざ)
  • ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

■Qスイッチルビーレーザーは青っぽいアザに効果的

青いあざはメラニン色素が肌の深い部分である真皮に存在している症状。これに対して茶色いあざは肌の浅い部分でメラニン色素がある状態です。Qスイッチルビーレーザーは肌の深い部分である真皮にまで到達するため、青いあざの治療に適しています。Qスイッチルビーレーザーでとった青あざは再発することが少ないと言われています。

これに対し、扁平母斑は再発するケースがあります。ただし、数回治療を繰り返しているうちに再発するまでの期間が長くなりますが、患者さんの1割程度の方は残念ながら、何度治療しても再発を繰り返してしまうケースがあります。

■Qスイッチルビーレーザーは適応かどうかの診断が重要

Qスイッチルビーレーザーは肝斑には効果がなく、かえって濃くなってしまうことがあります。肝斑なのか普通のシミなのか、あるいはADMなのかといった診断は難しく、シミだと思ってQスイッチルビーレーザーを照射して肝斑が濃くなってしまったり、肝斑だと思って光治療やトラネキサム酸の内服を延々と続けていたところ、実はADMだったという例もあります。

Qスイッチルビーレーザーの治療を受ける際には、シミなのか肝斑なのか、アザなのか肝斑なのかといった違いについて、正しい診断ができる医師の在籍しているクリニックを選ぶ必要があります。

■Qスイッチルビーレーザーはこんな方におすすめ

  • ・シミを1回で取りたい
  • ・再発したシミをなんとかしたい
  • ・大きなシミが気になる
  • ・光治療でシミやそばかすが改善しなかった

1-3.Qスイッチルビーレーザーの経過とダウンタイム

Qスイッチルビーレーザーの施術後の経過を見ていきましょう。施術直後はピリピリとした痛みが残り、照射した箇所が白くなります。その後、2~3日で薄いかさぶたのようなものができ、1~2週間で自然にはがれ落ちます。その後、ピンク色の新しい肌が現れ、徐々に周りの肌の色となじんでいきます。

レーザーを照射した後の肌は敏感になっているため、照射後2日から2週間程度、絆創膏やガーゼなどを貼って肌を保護します。薄いシミなら治療後、1カ月程度でほとんど分からない状態になりますが、肌質によってはレーザー後の色素沈着といって、一時的な色素沈着を経て約3カ月ほどで肌色になじむケースもあります。

■Qスイッチルビーレーザーは痛いの?

施術時の痛みは「輪ゴムではじいた程度」と言われています。ただし、照射する箇所によって痛みにも差があり、目の周りや耳の近くなどは痛みが強いと感じることも。また、施術後も熱感を伴う痛みが続きます。治療箇所によって、痛みは我慢できないほどでもありませんが、治療箇所やその人によっては局所麻酔の入ったテープやクリーム、あるいは局所麻酔注射を受けた方が安全で、痛みが軽減されて治療が楽になります。

「初めてだったのでちょっと弱めの出力のせいか、照射の瞬間にほんとに輪ゴムで弾かれる感じの痛みがしただけでした。最初は緊張されると思うので、先生がすすめるなら麻酔されるのもいいかと思いますが、しなくても全然我慢できないほどの痛みではないですよ。照射のあとは軽いヤケド状態のようなヒリヒリ感がしますが、薬(透明のジェル状)を綿棒でちょこっと患部に塗られると、しばらく(1~2時間ほど)したらなくなりました」

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1-4.Qスイッチルビーレーザーの失敗例

Qスイッチルビーレーザーの施術後、「もしかして失敗?」と思われるのは大きく分けて以下の2つのケースがあります。

・シミが濃くなった、薄くならない

レーザーの照射パワーが不適切であった場合、またはシミでなく肝斑だった場合など。

・炎症性色素沈着が起こる

Qスイッチルビーレーザーの施術後、新しい皮膚が再生されるときにメラニン色素を作り出すメラノサイトと呼ばれる細胞が活性化して、シミが濃くなることも。失敗例として最も多いのは、施術箇所をこすったり、かさぶたを手ではがしたり保護テープを貼らずに過ごしたりすることで、炎症性色素沈着が起こりシミがキレイに消えないケースです。かさぶたの段階で紫外線に当たるのも厳禁。照射した箇所は、きちんと保護して、とにかくさわらないようにするのがキレイに治すコツです。

ただし、肌質によっては照射後に丁寧に扱っても一時的な炎症性色素沈着を来すこともあるので、医師に従うのがいいでしょう。

2.Qスイッチルビーレーザーの施術

Qスイッチルビーレーザーの施術

出典 http://www.photo-ac.com/

ここからは実際にクリニックで行われているQスイッチルビーレーザー施術の詳細や価格、実際に受けた人の口コミなどを見ていきましょう。

2-1.Qスイッチルビーレーザー施術のプロセス

まず、クリニックでは気になるトラブルがQスイッチルビーレーザーの適応となる症状か診断します。その後、医師から効果とリスク、アフターケアなどについて説明があります。ファンデーションが肌に残っているとレーザーが反応してしまうため施術前にはクレンジングと洗顔を行う必要があります。

痛みに弱い人は麻酔クリームやブロック麻酔などを使用することが可能です。麻酔が効いてくるまで待つ必要がある場合も。その後、レーザーの照射を行います。施術直後、照射箇所は白いかさぶたのような状態になります。照射する時間は顔全体でも10分程度。施術箇所を保護するテープを貼って終了です。最近では、傷の治りを早めるために湿潤環境を保てるテープを使用しています。

■アフターケア

アフターケアが正しくできるかによって治療結果が左右されます。分からないことはカウンセリングや治療後に医師に確認するようにしましょう。治療後はトレチノインやハイドロキノンのクリームが処方されることがあります。

・施術後、テープを貼ります。施術当日の入浴はテープをはがさなければOK。入浴後、テープをはがして処方された軟膏を塗り、新しいテープを貼って保護してください。処方されたビタミンCやトラネキサム酸の内服や、外用クリームの使用も忘れないようにします。また、日焼けは厳禁。紫外線にできるだけ当たらないようにしてください。

・3日後くらいから薄いかさぶたができはじめます。かさぶたは絶対に手ではがさず、自然にはがれ落ちるのを待つこと。洗顔時も照射箇所は手で触れない、クリームを塗るときもこすらないようにします。

・1週間から10日程度でかさぶたが自然にはがれます。

2-2.Qスイッチルビーレーザーの価格

Qスイッチルビーレーザーの施術価格はシミ1カ所当たり5ミリ以下で5,000円程度、1センチで8,000~10,000円程度が目安となります。

2-3.Qスイッチルビーレーザーが保険適用となるケース

Qスイッチルビーレーザーが保険適用となるケース

出典 http://www.mm-japan.co.jp/

QスイッチルビーレーザーのマシンにはJMEC社のものやエムエムアンドニーク社のマシンのように厚生労働省の薬事承認が取れているものがあります。これらの治療器を使った、太田母斑や異所性蒙古斑、外傷性刺青、扁平母斑などの治療は保険適用で受けることが可能です(保険診療機関の場合。保険診療機関でも適応外のことがあります)。

太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青は5回まで、扁平母斑は2回まで保険適用となり価格は、4センチ四方で1回6,000円程度が目安です。こうした色素疾患は複数回治療を受けなければ満足のいく結果が出ないこともあるため、保険適用で治療をしてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

「診療報酬について:Qスイッチ付ルビーレーザー照射療法及びルビーレーザー照射療法は、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、扁平母斑等に対して行った場合に算定できます」

出典 https://www.jmec.co.jp/

■外傷性刺青とは?

外傷性異物刺入とも呼ばれるもの。よくあるのは鉛筆の芯が肌に刺さったり、事故やケガなどで傷口に砂が入り込んだりして、黒い色がそのまま肌に残ってしまったものが挙げられます。

2-4.Qスイッチルビーレーザーの口コミ

■ポジティブな口コミ

「Qスイッチルビーレーザーで生まれつきのシミを照射致しました。昨年にも違う所を照射したのですが、その際はカサブタができ、しっかりと剥がれ、現在は炎症後色素沈着でだいぶ薄くなってきました」

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■やっぱり痛い…という声

■いったん消えたものの再発してしまったケース

「目の下にある5ミリほどの茶色いシミを除去する為に、Qスイッチルビーレーザーを照射しました。
照射後は白くなった後に赤くなり、丁度1週間でかさぶたが取れ、シミが綺麗になくなりました。しかし、2週間ほど経過し、また徐々にシミが目立つようになってきました。1か月半ほど経過した現在、ほぼ照射前の濃さまで戻ってしまっています」

出典 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

■シミが消えなかったという声

「皮膚科で安価な値段でQスイッチルビーレーザーをやったのですが、2ヶ所は効果なし、1ヶ所は1日でかさぶたが取れ、その後浅黒く残ってしまいました」

出典 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

3.まとめ

「レーザー治療は怖い」という印象がありますが、Qスイッチルビーレーザーは厚生労働省の承認を受けているマシンもあり、安全性の高い治療となっています。施術価格も比較的安く、ほぼ1回で取れるシミがあることを考えると、高価な美白美容液を使うより安くて効果的であると言えます。

ただし、Qスイッチルビーレーザーは気になる症状がシミなのか肝斑なのか、どのくらいの出力パワーで照射するかの決定など、医師の経験や技術によって結果が左右される施術でもあります。興味のある方は、口コミなどをチェックして信頼のできるクリニックを探してみてくださいね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

形成外科 美容外科
住所:宮城県仙台市青葉区花京院1丁目1-6
最寄駅:JR仙台駅より徒歩3分地下鉄広瀬通駅より徒歩10分
院長:依田 拓之
診療時間:月・火・木・金9:30~12:30 14:00~18:30 第2・4土・日9:30~17:30
休診日:水・第2・4日・祝

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