
監修した記事
-
花粉症ボトックスとは? 鼻水が辛すぎる方へ
花粉症とは、スギやヒノキといった植物の花粉が原因で引き起こされるアレルギー症状のことです。 目の痒みやくしゃみ、鼻水などの症状が起こるのが特徴で、日常生活に様々な影響を及ぼします。 今回は花粉症に効くボトックスを中心にさまざまな治療法を紹介します。 花粉症の治療法について 花粉症の治療は内服薬を用いて行うのが一般的です。
-
ニキビ治療最前線を皮膚科医が解説!
思春期のニキビならまだしも、成人してから現れるニキビは何度でも繰り返し、セルフでの完治が難しい場合も少なくはありません。ニキビは、おもに毛穴に皮脂や汚れが詰まることによって起こりますが、ストレス、ホルモンバランスの崩れ、睡眠不足や食生活の乱れなど、普段の生活習慣が影響を及ぼして現れることもあります。 ニキビの種類と治療方法について ニキビは、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄
-
ニキビ跡・クレーターの治療法はこれで決まり!
ニキビが治ったにもかかわらず残ってしまうことがあるニキビ跡について、その種類と原因そして治療法について解説します。 ニキビ跡の種類と原因 ニキビ跡は状態によって「へこみ・陥凹」と、「赤み・色素沈着」の2種類に分けられます。 (1)へこみ・陥凹 へこみ・陥凹(陥没)は、ニキビが治った後に残るクレーターのような瘢痕のことです。ニキビができてアクネ菌が増殖し炎症が広がっていくと、真皮や皮
-
ニキビの原因と治療を徹底解説。LED治療とは?
ニキビは症状によっていくつかの種類に分類されます。そしてニキビの種類や症状の進行具合により治療方法もさまざまです。ここではニキビの種類や原因と、ニキビの治療アプローチについて解説していきます。 ニキビの原因と種類 ニキビの原因 ニキビは毛穴に皮脂などが詰まるために起こります。毛穴詰まりを引き起こす要因には、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、ホルモンの影響などがありますが、これにより、
-
鼻周辺のぶつぶつの原因は毛穴の開きと黒ずみ
毛穴の黒ずみには毛穴の開きが関係しています。なぜ毛穴は開き、そして黒ずんでしまうのでしょうか。ここでは、毛穴の開きと黒ずみの関係、原因、そして治療法について詳しく解説していきます。 毛穴の開きと黒ずみの切り離せない関係 毛穴の黒ずみは毛穴の開きにともなっておこりやすい症状です。全身にある毛穴には、皮膚の保護をするための皮脂腺があります。正常ならば何も問題はありませんが、皮脂の過剰分泌など何らか
-
肌荒れ、乾燥肌の原因を追究! 女性の悩みNo.1
肌荒れ、敏感肌、乾燥肌……いずれも、肌のバリア機能が落ちていることが原因で引き起こされています。肌のバリア機能が落ちると外部からの刺激を受けやすく、皮脂や水分の足りない弱い肌となってしまうのです。 肌荒れ、乾燥肌を防ぐ2つのバリア機能 肌のバリア機能は大きく2つあります。1つが皮脂膜、もう1つが角質層です。 皮脂膜 皮脂膜は、文字通り皮脂が薄い膜のように肌の表面を覆っています。常在菌と水分
-
韓国発の美容鍼・ショッピングスレッドの効果、口コミとは
メスや注射を使用しないで手軽にシワやたるみを改善することができるショッピングスレッドとは、どのようなものなのでしょうか?気になるメリットやデメリット、治療方法を紹介します。ショッピングスレッドを検討するさいに参考にしてみてくださいね。 目次 1.ショッピングスレッドとは 2.ショッピングスレッドとのフェイスリフトの違い 3.スレッド美
-
ほくろ・イボ除去のエルビウムヤグレーザーとは
ほくろやイボの除去に用いられるレーザーがエルビウムヤグレーザーです。痛みが少なく、麻酔なしでほくろの除去ができる唯一のレーザーであると言われています。単に「エルビウムレーザー」と呼ばれることも。 「普通のヤグレーザーとどう違うの?」という疑問を持った方もいるのではないでしょうか。ここではエルビウムヤグレーザーについて詳しく説明し
-
赤ら顔(毛細血管拡張症)の原因とレーザー等での治療方法
寒いときやお酒を飲んだときのように顔が赤くなる赤ら顔(毛細血管拡張症)。痛みやかゆみなどが伴わない症状ですが、女性にとっては深刻な悩みとなるトラブルです。これまで、赤ら顔の治療は難しいとされてきましたが、近年美容外科、美容皮膚科ではさまざまな治療によって赤ら顔が改善できるようになっています。ここでは、赤ら顔の原因や最新の治療方法な
-
マリオネットラインを消す方法&予防法を解説
ほうれい線とならんで老けた印象を与えてしまうマリオネットライン。顔のしわのなかでも特に見た目年齢をあげてしまう要素ですが、このマリオネットラインはなぜできるのでしょうか。ここではマリオネットラインができる原因と改善方法について詳しく解説していきます。 目次 1.老け顔の象徴!マリオネットラインを消すには 1-1.マ
-
ヒルドイドの効果、口コミ、副作用などを解説
美魔女の間で話題になった美容液並みの効果があると言われる保湿剤、ヒルドイド。皮膚科で処方してもらえるので使ったことのある方も多いと思いますが、このヒルドイドが、一部保険適用外になる可能性が高まっています。そもそも、ヒルドイドとはどんな薬なのでしょうか?また、保険適用外となると患者さんにどんな影響があるかについて詳しく説明していきます。
-
Qスイッチヤグレーザーの効果やダウンタイムとは
シミのなかでも改善が難しいと言われている肝斑(かんぱん)や炎症性色素沈着の治療に効果があると言われているのがQスイッチヤグレーザーです。安全性が高く、あざやタトゥー除去にまで使用できるとして雑誌やテレビなどでもよく紹介されています。ここでは、Qスイッチヤグレーザーについて詳しく説明していきます。 目次 1.Qスイッ
-
ライトシェア(ダイオードレーザー)とは
ライトシェアは世界で初めてアメリカFDA(食品医薬品局)の認可を獲得した脱毛機器です。ライトシェアは皮膚に接触をした際にレーザー照射がされるため、皮膚へのダメージを最小限にし効果的に脱毛を行います。
接触時に皮膚が圧迫されることで皮膚が蒼白になり、色に反応するレーザーのため毛根の黒い部位のみ直接照射されることで効果的に脱毛をします。また施術部位へ直接冷却を行うためレーザー照射時の痛みが冷却作用で痛みを軽減することが可能となりました。
またパルス幅が選択できるため施術部位、痛み、毛の濃さ、太さにより調節が可能です。これにより痛みが少なく皮膚の色や毛の濃さ、太さも関係なく安全に脱毛をすることができます。
9mmの広い照射口により広範囲の脱毛を短時間で行うことが可能となり、患者への負担がより軽減されるようになりました。 -
ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)とは
ジェントルレーズはアメリカFDA(食品医薬品局)の認可による安全性の高い脱毛レーザー機器です。ロングパルスアレキサンドライトレーザータイプの代表的な機器で、波長755nmのロングパレス・アレキサンドライトレーザーです。
メラニン色素に対して反応し、皮膚深部の毛根に存在するメラニン色素に反応してレーザーを照射し、脱毛効果を発揮します。また優れた冷却システムを備えており、レーザー照射直前に皮膚表面を一瞬に冷却して皮膚をやけどから守ります。
ジェントルレーズは1照射あたりの照射範囲が広く、脱毛回数が短く、即効性が感じられるようになりました。さらに美肌効果が得られます。脱毛目的の他にしみ、そばかす、くすみ、にきびの改善など顔全体に対する美容皮膚科の美肌治療にも使われることがあります。
ただ産毛にはメラニン色素が薄いため反応しづらくなります。 -
ヒゲ脱毛(髭脱毛)とは
クリニックで受けられる男性向けの医療脱毛です。男性に特に人気な施術はヒゲ脱毛です。方法は医療レーザーと針を使ったやり方がありますが主流なのは医療レーザーです。
針脱毛に比べると痛みが少なく、施術時間も短いのが特徴です。ただし、日焼けなど肌の色や状態によっては行えないといったデメリットがあります。ひげのように濃い部位については痛みを感じることが多いですがオプションで麻酔を用意しているクリニックがほとんどです。
出力の強さや、実際に照射しながら確認して施術が可能ですので、痛みに弱い人は弱い出力から始め、確認しながらレベルを上げることができます。
ヒゲ脱毛を行うことでヒゲ剃りが楽になるのはもちろん、いわゆる「青ヒゲ」を改善することも可能です。青ヒゲは、肌の中に残っているヒゲが透けているために、青く見えています。 ヒゲ脱毛を行うと毛根がなくなるので、青く見えていた原因がなくなり、青ヒゲが改善されます。 -
ワキ、VIO、全身脱毛とは
エステサロンでの脱毛は毛根の細胞を破壊することができないため一時的な減毛となりますが、医療脱毛は毛根細胞の破壊を行う強力なレーザーを用いて脱毛を行うため、効果的に永久的な脱毛が可能となります。医療脱毛では施術部位、毛の状態によりますが約5回の通院で脱毛効果を実感することができます。
多くのクリニックが、ワキ脱毛を入り口としてもらうため、リーズナブルな価格 で提供しています。
全身脱毛は毛の生えている部位に対応が可能ですが、クリニックによって全身脱毛のプランが異なります。ただし、粘膜部位、瞼付近、喉ぼとけの部位については施術不可のクリニックが多数あるため、施術希望時には可能部位を確認する必要があります。
近年ではVIOのデリケートゾーンの脱毛が人気になっています。尿や、生理の血液、おりもの、排泄物などがアンダーヘアに付着することで、デリケートゾーンに雑菌が繁殖しやすい状態になり、かゆみ、不快感、臭いの原因になることから、ファッション面だけでなく、衛生面からもデリケートゾーン脱毛は人気になっています。
クリニックによって施術スタッフは女性に限定にしたりと安心して施術を受けられる工夫が取られています。 -
ポラリスとは
ポラリスはダイオードレーザーとバイポーラ高周波を組み合わせた美肌治療のための機器です。肌の真皮層に熱エネルギーを与えることで線維芽細胞の働きが活性化し、コラーゲンの再生が促進されます。これによってシワ、たるみ、毛穴、ニキビ、ニキビ跡の改善に効果が期待できます。
皮下1.5mm付近にダイオードレーザーと高周波のエネルギーが交わるホットスポットを作るため、表皮部分へのヤケドのリスクを抑えつつ線維芽細胞を刺激し、コラーゲン産出効果を得ることができます。表皮部分をマイナス5度に保つようにクーリング(冷却)しながら照射していくため、照射後の肌の赤みや腫れといったダメージがほとんどありません。
即効性や効果の持続性はサーマクールに劣りますが、ダインタイムがほとんどないこと、即時的なタイトニング効果だけではなく2週間後くらいから徐々に肌が引き締って質感が改善するのを実感できることがポラリスのメリットでしょう。 -
リデンシティとは
リデンシティはヒアルロン酸注射の一種です。これまでのヒアルロン酸注射との違いはヒアルロン酸の柔らかさとプラスされた成分にあります。
リデンシティには、ヒアルロン酸のほかに、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが配合されています。これらの成分によってコラーゲンの産出が促進されるだけでなく、肌の水分量がアップし、注射直後からハリと潤いに満ちた肌が実感できます。まるで美容液のように肌へ効果を及ぼすことから「注射する美容液」と表現されることもあるほどです。
従来の注射に使われているヒアルロン酸は硬さがあり、目の下など皮膚の薄い部分に注入するとでこぼこになったり、不自然な仕上がりになったりすることがありました。リデンシティのヒアルロン酸は非常に柔らかいため、でこぼこになりにくく、全体的に細かく注射して小ジワや深いシワを目立たなくすることができます。
なお、リデンシティにはⅠとⅡがあります。リデンシティⅠは肌全体にアプローチし、みずみずしく輝くような肌に近づくことができます。これに対してリデンシティⅡは目元に特化した長期持続型のヒアルロン酸を使用しており、クマや目の下のたるみ、しわなどの解消に効果的です。 -
いぼ治療とは
いぼは大きく分けてヒトパピローマウイルスというウイルスが原因のもの(尋常性疣贅、じんじょうせいゆうぜい)と、老化が原因でできるもの(脂漏性角化症、しろうせいかっかしょう)の2種類があります。イボの治療は液体窒素で凍結させて取り除く「凍結療法」、電気でイボを凝固、焼灼させる「電気凝固法」のほか、レーザーで治療する方法などがあります。
ウイルスが原因のいぼは、保険適用で治療できる凍結療法で治療を行うこともあります。ただし、施術時に痛みがあり1回の治療では完治しづらい、イボが再発しやすいというデメリットがあります。また、電気でイボを焼き切きるようなイメージの電気凝固法は術後、傷跡が残りやすく慎重に行わなければならない治療です。
一方、レーザーによる治療はダウンタイムが短く、再発する可能性も低い方法です。施術時の痛みは麻酔を使うことでかなり軽減できるでしょう。使用するレーザーは水分に反応して患部を蒸散させる炭酸ガスレーザーが用いられることが多くなっています。
いぼが大きい場合や薬やレーザーを使ってもなかなか改善しない場合は切除術をおこなうこともあります。他にも漢方のヨクイニンを使った内服薬治療などもありますが、単独で治癒することはなく、あくまでも補助的に使わる治療方法です。 -
エルビウムヤグレーザーとは
波長2940nm(ナノメートル)で肌細胞の水分に効率よく吸収されるという特徴のあるレーザーです。炭酸ガスレーザーと比べると、水分の吸収が10倍も高いと言われています。患部を蒸散させて切除するため、凝固が起こにくいのが特徴です。
患部をピンポイントで繊細に蒸散させることができるレーザーなので周辺の正常組織へのダメージが少なく、傷の治りが早いというメリットがあります。また、熱の拡散が少ないことから痛みや術後の赤み、色素沈着も最小限でダウンタイムも短くて済みます。
エルビウムヤグレーザーはホクロ、イボ、シミなどをはじめ、水疱瘡の跡やニキビ跡の治療、目の周りのブツブツ(汗管腫)の除去などにも適しています。炭酸ガスレーザーで痛みを感じた方におすすめの治療法です。
また、微細なレーザーを細かい点状に照射するフラクショナルレーザーモードでは、殺菌、抗炎症、皮膚の再生効果が得られます。ニキビの治療や毛穴の改善、肌色の改善などに有効です。 -
クマ治療とは
目の下のクマは原因によって3つのパターンがあります。ひとつ目は血行不良によってうっ血が起こることによる青いクマ。ふたつ目は色素沈着による茶色っぽいクマ、そして最後が目の下の皮膚がたるんで影ができることによって起こる黒っぽいクマです。複数の原因によって起きていることもあり、美容液やクリームなどで改善させることは難しいと言えます。
美容クリニックでのクマの治療は原因に合わせて最適なものを選ぶことができます。血行不良による青いクマならジェネシスなどのレーザーや体の中から血行を良くするにんにく注射やプラセンタ注射、茶色いクマならフォトフェイシャルやイオン導入、黒いくまならたるみを改善するヒアルロン酸注射やサーマクールアイなどが有効です。
また、 イオン導入やケミカルピーリングといった美肌のための治療やハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬、貧血を改善するサプリメントなどを組み合わせて総合的にクマの治療を行うこともできます。 -
毛穴治療とは
毛穴の悩みとひとことでいっても原因や症状は人によって異なります。美容クリニックでは加齢によるたるみが原因で目立つ毛穴や過剰な皮脂による毛穴の開きや黒ずみ、ニキビ跡の開いた毛穴などさまざまな毛穴の悩みをケアすることが可能です。
たるみが原因で起こる毛穴の開きは、ターンオーバーを促進して肌を内側からふっくらさせて毛穴を目立たなくするレーザーやフォトフェイシャルなどが効果的です。ウルセラやテノールといったたるみ治療なら、肌の引き締めと毛穴の改善、両方の効果を得ることができます。
一方、過剰な皮脂が原因である毛穴の開きや黒ずみには、角栓や黒ずみを除去して毛穴を引き締めるピーリングや優しくディープクレンジングできるハイドラフェイシャル、ビタミンCのイオン導入などがおすすめです。
また、ニキビが治ったあとの目立つ毛穴は新たな肌の細胞を作り出す作用のあるフラクショナルレーザーやケミカルピーリングなどが適しています。
まずはカウンセリングでお悩みに合った最適な治療方法を提案してもらうところからスタートしましょう。 -
ニキビ治療とは
美容クリニックでのニキビ治療は、ニキビができた部位や年齢、状態によって最適な治療を選択していきます。間違ったニキビケアはニキビ跡を残す原因になることがあるので、早めにクリニックを受診して適切な治療を受けることが大切と言えるでしょう。
思春期のニキビは過剰な皮脂が原因で起きていることが多くなっています。外用薬は保険適用のものも多く、炎症や皮脂の分泌を抑える内服薬や抗生剤などが処方されることもあります。
一方、大人のニキビはホルモンバランスの乱れが原因であることが多く、ビタミンやホルモンバランスにアプローチする内服薬や外用薬が処方されます。大人ニキビの場合、皮脂を抑えるケアをすると肌が乾燥しすぎてしまうので注意が必要です。
こうした一般的な治療の他に美容クリニックではレーザーやフォトフェイシャル、イオン導入、ピーリング、トレチノインやハイドロキノンの外用などの施術を組み合わせて段階的にニキビ治療をしていくことができます。また、洗顔料の選び方や、洗顔方法、必要な栄養素などについて教えてもらえるので、正しいホームケアを実践しやすくなるというメリットがあります。ニキビを繰り返さないためにも、早めに治療をスタートさせましょう。 -
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗プラスミン作用(止血効果)や抗アレルギー、抗炎症効果があり湿疹の薬として広く使用されてきた医薬品です。クリニックでは肝斑やシミの治療に使用しています。
紫外線を浴びるとメラノサイトと呼ばれる細胞がシミの元になるメラニン色素を作り出します。 トラネキサム酸にはメラニンの生成に必要な物質であるプロスタグランジンの働きを抑えシミができるのを抑えてくれる効果が期待できます。
また、メラノサイトを活性化させ、アレルギーや炎症を起こすプラスミンという物質の働きを抑える「抗プラスミン作用」もあり、新しくシミや肝斑ができるのを防ぐ役割ももっています。
美容クリニックでは肝斑やシミの内服薬としてトラネキサム酸が処方されます。ただし、血栓ができやすくなる恐れがあるため、止血剤を内服している方や脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎など、血栓のある方やその疾患のリスクが高い方は慎重に使用する必要があります。
トラネキサム酸の内服薬が使えない場合には、トラネキサム酸のイオン導入ができる美容クリニックもあります。炎症を抑える作用があるため、乾燥肌や敏感肌の方にも適した治療と言えるでしょう。 -
レーザーフェイシャルとは
Nd:YAGレーザーやアレキサンドライトレーザーなどを顔全体に照射することによりシミ、ソバカス、くすみ、小ジワ、毛穴の開き、キメの乱れといった幅広い肌トラブルを解消する治療方法です。顔の産毛を脱毛する効果もあります。使用するレーザーの種類はクリニックによって異なります。
アレキサンドライトレーザーは肌表面のメラニンや産毛の黒い色に反応しやすく、シミやそばかす、くすみの改善や産毛の脱毛に効果があります。また、肌のコラーゲンを産出する作用を促し、ハリを改善して毛穴を目立たなくしてくれます。
Nd:YAGレーザーはアレキサンドライトレーザーに比べ、皮膚の深い部分に到達します。またメラニンだけはなく、ヘモグロビンの赤い色素にも反応するため赤ら顔やニキビ跡の赤み、毛細血管拡張の改善などに効果が期待できます。
レーザーフェイシャルでは顔全体に2,000~4,000ショットのレーザーをあてていきますが、痛みはそれほど強くありません。濃いシミが気になる箇所は、レーザーを強めにしてスポットで照射するというオプションを用意してくるクリニックもあります。 -
スペクトラレーザーとは
ルートロニック社が製作したQスイッチYAGレーザー「SPECTRA(スペクトラ)」は日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDAが肝斑治療の分野で唯一、認可した安全性の高いレーザー治療器です。
スペクトラレーザーは532nm(ナノメートル)と1064nmの2種類の波長のレーザーを使用するのが特徴で、532nmはメラニンに対して反応し、1064nmは皮膚の深いところまで届くのであざや肝斑の改善に良いとされています。
これまでのレーザーでは、肝斑を悪化させる恐れもありましたが、2種類の波長を使い分けることで肌に対して選択的に、かつ最小限のダメージで肝斑を悪化させずに治療が可能です。周囲の正常な肌組織に炎症を起こすこともなく、ダウンタイムもほぼありません。
また、スペクトラレーザーは肝斑や色素沈着だけでなく、毛穴の開き、ニキビ跡、赤ら顔、肌全体の色調改善、刺青の除去などさまざまな治療ができる優れた美容医療機器であることも特徴のひとつです。 -
ブリッジセラピー(アンコア)とは
アンコアは米ルミナス社のマシンの名称で肌再生を促し美肌に導く治療器です。気になる部分の肌に炭酸ガスレーザーで小さな穴をたくさん開けることで、細胞の自己再生能力を活性化。新しい皮膚への生まれ変わりを促し、肌の引き締め効果を得ることもできます。
アンコアは深いニキビ跡、肌表面の凸凹が大きい、いわゆるクレーター肌の治療に向いています。従来のフラクショナルレーザーよりも出力が強力なため、深部まで到達し、1回の施術でも高い治療効果を実感することができるのがメリットです。
「ブリッジセラピー」という名前はレーザーの影響を受けない正常な皮膚組織が損傷部位の周囲に橋をかけるように残り、やがてレーザーで開いた穴が埋まって健康な皮膚に生まれ変わっていくところからつけられました。
照射密度や照射範囲のサイズ、熱の深達度を調整しオーダーメイドでの施術が可能です。従来のニキビ跡治療のためのレーザーと比較すると治療回数が少なくて済み、結果的にダウンタイムの期間も短くすることができます。 -
Vビームとは
595nm(ナノメートル)の波長で血液の赤い色素(ヘモグロビン)に選択的に反応し、吸収されるレーザーです。
正常な部分の皮膚にダメージを与えることなく、赤いニキビ跡や赤アザのある部分にピンポイントで作用して症状を改善させます。単純血管腫、苺状血管腫などの赤いあざや毛細血管拡張症、酒さによる赤ら顔や小鼻周辺の赤み、赤みのあるニキビ跡などの治療に有効です。
Vビームのレーザーは内部に到達すると、血管の内壁が破壊します。これによって血管が塞がり、皮膚の上から透けて見える赤みが徐々に軽減されていきます。薄い色素でも鋭く反応するのが特徴なので、従来のヘモグロビン治療用レーザーよりも効果に期待できると言えるでしょう。周辺の正常な皮膚へ与える影響が少ないのもメリットのひとつです。
優れた治療方法であるVビームですが、1回の治療だけで血管を完全に塞ぐことはほぼ不可能です。症状に合わせ、2週間以上の期間を空けて施術を繰り返す必要があります。 -
アクシダームとは
アクシダームはノーニードルセラピーとも呼ばれる施術法です。バイオテクノロジーの電気穿孔法を美容医療に応用したエレクトロポレーション技術を使い、美肌に導きます。
アクシダームの原理であるエレクトロポレーションは、特殊な電気パルスを当てることで皮膚にダメージを与えずに細胞膜に微細な穴を開け、美容成分を導入させます。イオン導入と同じ原理ですが、イオン導入では浸透させるのが難しい高分子の美容成分を針を使わずに浸透させることが可能で痛みがなく、即効性に期待できるというメリットがあります。
浸透させる成分はビタミンCをはじめ、 ヒアルロン酸やトラネキサム酸、アルジルリンなどお肌の悩みに合わせて選択することができます。 しみ、しわ、クマ、たるみなどのトラブル改善や肌のツヤ、ハリの向上といった肌老化のトータルケアとして有効です。
また、妊娠線をはじめとする肉割れのストレッチマーク改善やフォスファチジルコリン、デオキシコール酸などを導入させることで皮下脂肪を溶解させるダイエット効果なども期待できます。 -
アミノ酸点滴とは
体内では合成されない必須アミノ酸を点滴で体内に注入し、体のなかから効率よくケアしていく治療方法です。皮膚の新陳代謝促進による美容効果や免疫力アップ、精神安定、肝機能向上、運動後の筋肉疲労からの回復サポート効果、脂肪燃焼効果など幅広い効果が期待できます。点滴に使用する薬剤の配合はクリニックによって異なります。
アミノ酸は肌のコラーゲン生成に欠かせない成分で、肌のたるみやしみができるのを防ぐ役割ももっています。アミノ酸と合わせてビタミンを同時に点滴すれば、さらに優れた美肌効果を得ることも可能です。また、アミノ酸は肝機能の向上や免疫力アップ、心の安定にも良い効果をもたらします。
アミノ酸は食事やサプリメントなどから摂ることもできますが、 バランスのよい食事がとれていない方はアミノ酸が不足しがちです。定期的にアミノ酸点滴を受けることでお肌のコンディションと体調の両方を安定した状態に整えることにつながるでしょう。 -
カーボンピーリング(レーザーピーリング)とは
マックスピーリング、マックスピールとも呼ばれる毛穴専用の施術法です。カーボン(炭素)微粒子状を含んだローションやクリーム、ジェルなどを肌に塗布して毛穴に詰めて、黒い色に反応するQスイッチヤグレーザーを低出力で照射し、レーザーピーリングしていく施術法です。
レーザーを照射すると瞬時に肌表面のカーボンが蒸散し、角栓や角質、産毛などが一緒に除去されて毛穴が引き締ります。肌のキメが整い、滑らかになるだけではなく与えられた熱によって線維芽細胞が活性化され、コラーゲン生成が促進して肌にハリや弾力が戻ってきます。また、過剰な皮脂の分泌やニキビ菌の働きを抑制し、ニキビ肌の改善にもつながります。
レーザー照射時にバチバチと激しい音がしますが、肌へのダメージは少なく、痛みは我慢できる程度。他の治療と組み合わせることもできます。また、赤みや腫れなどもほとんどなく治療後すぐにメイクできるほどダウンタイムが軽いのが特徴です。 -
eCO2(エコツー)とは
肌に微細な穴を開けるフラクショナル炭酸ガスレーザーに、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を組み合わせた治療です。にきび跡や傷跡の改善と肌のハリ・弾力向上といったアンチエイジング治療を同時施術することができます。
真皮まで到達したレーザーによって起こる創傷治癒作用によって、肌が新しく生まれ変わります。1回の治療で入れ替わるのは肌全体の約15~20%。ニキビ跡のピーリング以上の効果が期待でき、同時にホワイトニングやアンチエイジングなど幅広い肌悩みにも対応する治療のひとつです。
また、eCO2はレーザーの照射面積や深達度を調整できます。ニキビ跡や傷跡の治療には狭く深めに設定し、高い効果を引き出す反面、しわやたるみ、くすみの改善などには広く浅めに設定して肌へのダメージを最小限に抑えることも可能です。
eCO2のレーザーは波長が長く強力であるため、ダウンタイムはやや長めになります。これまでのフラクショナルレーザーやフォトフェイシャルなどで満足できなかった方におすすめの治療です。 -
LEDダイオード治療(オムニラックス)とは
医療用の発光ダイオードを光源とした治療機器です。肌トラブルごとに光の波長を変えたり、組み合わせたりしながら光を当てていくことで皮膚へのダメージを最小限にしながら安全に治療を行うことができるのが特徴です。
ニキビ治療には青色のオムニラックスブルーと赤色のオムニラックスリバイブを使用します。ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、炎症を抑える効果が期待できます。
オムニラックスリバイブは細胞の活性化を促進するため、ニキビ跡の赤みを抑えるほか、発毛促進に用いられます。
一方、黄色LEDによるオムニラックスプラスはリンパの流れを改善し、細胞を修復させる作用があるため、クマの軽減や小じわの解消などに用いられます。また、オムニラックスリバイブとオムニラックスプラスを合わせることで、お肌の若返りを図ることが可能です。
このように、LEDダイオード治療は、様々な肌悩みに広く対応しています。アメリカFDAでも認可を取得しているので安全性でも信頼できる施術法と言えるでしょう。 -
オーロラとは
フォトRFオーロラやフォトオーロラとも呼ばれ、フォトフェイシャル(IPL:光治療)とRF(高周波)を組み合わせることでさまざまな相乗効果をもたらす施術です。
オーロラは、IPLがメラニン色素に反応することによる美白効果と高周波エネルギーが肌内部を活性化することで促進されるスキンタイトニング効果に優れています。またニキビ跡、赤ら顔な肌悩みにも対応した美容医療機器です。
同時にRFを照射することで、光エネルギーの照射レベルは最小限に抑えながら効果的に真皮層まで伝わります。このようにして肌の深部まで安全にエネルギーを浸透させることができるため、シミやそばかすといった表皮層の色素斑トラブルの解消のほか、コラーゲンやエラスチンの再生を促進し、肌の質感向上やエイジングケアにも効果を発揮できるのです。さらにレーザーでは反応しづらい産毛の脱毛にも効果が期待できます。
また、オーロラは施術時のやけどを防ぐために温度管理と冷却を行う装置が搭載されています。従来のフォトフェイシャルで痛みを感じた経験がある方にもおすすめです。 -
レブライトSIとは
肝斑治療のためのマシンとしてアメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)から承認を受けたのが、従来のQスイッチNd:YAGレーザーを搭載したマシンであるメドライト(C6)の上位機種「レブライトSI」です。肝斑やしみ、そばかす、あざの治療だけではなく、トータルでの美肌治療、エイジングケアとしても有効です。
肝斑は一気に大きなエネルギーを与えると、刺激を受けてメラニン色素が活性してしまいます。レブライトSIでは中空照射という方式で、肌から少し離したところから低出力のレーザーを照射することにより、表皮を傷つけることなく肌の新陳代謝を促進、肝斑の原因でもあるメラニン色素を少しずつ分解・破壊していき、色を薄くしていきます。
さらに肌の深部にまで熱が届くことで、コラーゲン生成が促進され、肌のハリなどの肌質改善にも役立ちます。
レブライトSIは従来のQスイッチNd:YAGレーザーの532nmと1064nmの波長のほか、585nmと650nmが照射できます。肌の悩みに合わせて最適な波長を設定できるため、より効果的な治療が可能です。 -
Xeo(ゼオ)とは
米国Cutera(キュテラ)社が開発した複合治療機器です。FDA(米国食品医薬品局)の医療機器承認取得されており、安全性が高く効果的に治療できることを実証されています。
大きな特徴は1台でさまざまなセッティングができる点にあります。ジェネシス(Nd:YAGレーザー)、ライムライト・アキュチップ(IPL)、タイタン(近赤外線)の4種のハンドピースを替えることによりさまざまな肌トラブルに1台で対応可能です。
ライムライトではシミ、そばかすや小じわ、ハリの改善などを、ジェネシスではニキビや目立つ毛穴、赤ら顔の改善、アキュチップではシミ、そばかすや毛細血管拡張の改善、そしてタイタンではスキンタイトニング(引き締め)といった具合に、表皮から真皮までアプローチすることでトータルな美肌のための施術ができます。
もちろん、ジェネシスで全体的なお肌のくすみをケアしながら、濃いシミや小鼻付近の毛細血管拡張にはアキュチップを重ねうちするといったコンビネーション治療も可能です。クリニックによって備えているハンドピースが異なるのでカウンセリング前に確認するといいでしょう。
他の医師を見る
スポンサーリンク