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ダイエットを行うには食事制限と運動をバランスよく取り入れて時間をかけて行うことが大切。そう分かっていても、時には短期間で痩せたい!というときがありますよね。また頑張ってもダイエットが成功しない場合、心が折れてしまいそうになることも。そんな悩み多きダイエッターたちの間で話題を集めているのが痩せる薬・サノレックスです。
ここでは食欲を抑えて痩せる薬として唯一、認可を受けているサノレックスの効果や副作用について詳しく紹介していきます。

目次

サノレックスってどんな薬?

痩せる薬として知られているサノレックスとはどのような薬なのでしょうか? 普通のダイエットに使用していいのかどうかも気になりますよね。これまでの痩せ薬やダイエットピルの概要とサノレックスの効果や気になるサノレックスの副作用について詳しく説明しましょう。

1-1.痩せ薬・ダイエットピルとは

痩せ薬・ダイエットピルとは

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痩せ薬、ダイエットピルと呼ばれるものはもともと高度の肥満に悩む人の治療に用いられている薬のこと。近年、肥満は先進国の間で問題となっており、日本でも肥満外来、メタボ外来といった肥満治療を行うクリニックが増えつつあります。

100キロを超えるような肥満に悩んでいる方は高血圧や糖尿病といった生活習慣病や心筋梗塞、動脈硬化といった深刻な病気を引き起こすリスクを抱えています。こうした病気を防ぐためにも肥満外来では、痩せ薬・ダイエットピルを処方しているのです。そのため、すでに肥満による生活習慣病にかかっている人には保険適用で処方されることがほとんど。ただし美容内科や美容クリニックでは肥満でなくても自費で処方してもらえるところもあります。

痩せ薬には大きく分けて下記の3つのタイプがあり、サノレックスはこの3つの中でも最も減量効果が高い食欲抑制タイプの痩せ薬です。

◇食欲を抑制するタイプ

食欲を抑制するタイプ。食べてもすぐに満腹感が得られるようになるため、食べ過ぎを防ぐことが可能。肥満そのものを改善する薬ではないものの、栄養面でバランスの取れた食事を摂り、適度な運動をプラスすることで大幅な減量も可能

◇摂取した脂肪分を吸収させずに排出させるタイプ

油分の多い食事を摂ったときに合わせて飲むことで、脂肪分が腸で吸収されずに体外に排出されるように促す。油分がかたまりになって出てくるため、下着やトイレを汚すことがあるのがデメリット。またあくまでも摂取した脂肪にはたらきかけるもので、体内にすでにある脂肪を燃焼させたり、排出させたりする効果はない

◇利尿効果でむくみを改善させるタイプ

浮腫の治療に用いられるタイプ。強い利尿効果がある

1-2.サノレックスの効果

サノレックスの効果

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もう少し具体的にサノレックスの効果を紹介しましょう。サノレックスの効果には

  • ・食欲抑制
  • ・代謝の改善
  • ・消費エネルギー促進
  • ・摂取エネルギー抑制

などがあります。

サノレックスに含まれる成分は食欲をつかさどる摂食調節中枢と脳の視床下部に直接作用し、食欲を抑えます。
また摂取エネルギーを抑えつつ、消費するエネルギーを促進する作用や代謝をあげる作用もあるため、運動や食事内容の見直しを合わせて行うことで、効率よくダイエットすることが可能です。

少量で満足できるようになれば、適量を食べる習慣が身につきます。肥満に悩む人の中には食欲を抑えられずに落ち込んでしまう人も少なくありません。少量でも満足できる!と理解することもサノレックスの重要な効果のひとつと言っていいでしょう。

ただし、サノレックスは本来、肥満度が+70%あるいはBMIが35以上という高度肥満の患者さんに対して処方される治療薬。そして肥満の人であっても食事療法や運動療法を用いても痩せられなかった場合にのみ処方するように作られた薬であるということを忘れないようにしなければなりません。

1-3.サノレックスの副作用

次にサノレックスの副作用について詳しく説明していきます。残念ながら、軽度のものも含めると副作用が起こる割合は20%。比較的、副作用が起こりやすい薬であると言えます。主な症状は次の通りです。

  • ・口の渇き、口臭
  • ・頭痛やめまい
  • ・動悸
  • ・便秘
  • ・嘔吐や悪心、脱力感
  • ・不眠
  • ・強烈な眠気
  • ・胃の不快感

その他にも飲むのをやめるとリバウンドする、食欲が戻らず味覚がおかしくなるといった声や、まれにですがうつ状態になってしまったという声もあります。神経に作用するお薬なので、集中力や注意力が散漫になる、情緒不安定になる、気持ちがゆるむといった症状が出ることも。機械の操作や車の運転は控えたほうがいいでしょう。

サノレックスの重大な副作用としては、依存性があること、耐性ができてしまって効果が得られなくなるなどの症状があります。「サノレックスを飲まないとまた太ってしまうかも……」という不安にかられて、依存してしまう若い女性もいるようです。

また禁忌(飲んではいけない持病や症状など)も多く、高血圧や緑内障、腎臓、肝臓に持病のある方や不安やうつ、統合失調症の方は症状を悪化させることがあるため、服用することはできません。

サノレックスは副作用も起こりやすいので、個人輸入などで購入するのではなく、必ず医師の診察のもとに処方してもらい、おかしいなと感じたらすぐに医師に相談するようにしましょう。

2.サノレックスで痩せるために

サノレックスで痩せるために

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サノレックスは効果が高い痩せ薬ですが、医師の指導のもと正しい方法で服用することで減量効果が得られるお薬です。次にサノレックスで上手に痩せるためにはどうしたらいいのか詳しく説明していきます。

2-1.サノレックスの入手方法

◇サノレックスは医療機関で処方してもらおう

サノレックスは本来、高度の肥満に悩む方のための治療薬です。そのため、肥満外来やメタボ外来といった診療科がある病院やクリニックでは、適応となれば保険適用で薬を処方してもらうことも可能です。この場合、3割負担で1錠あたり、60~70円程度とかなり安くなります。ちなみに保険適応となる基準のBMI35以上とは身長160センチの場合、体重が89キロ以上。かなり高度の肥満にならないと適応にはなりません。

最近では美容外科や美容内科でも医師の診察、カウンセリングを受けてサノレックスを自費で購入することも可能です。1錠500~1000円と高くはありませんが、食欲を抑えられない、どうしても体重を落としたいというときには相談してみるとよいでしょう。初診料や投薬に問題かないか調べるための血液検査に費用がかかることもあります。なお、サノレックスの後発医薬品(ジェネリック)はまだありません。

◇サノレックスは個人輸入できない!

サノレックスは神経に作用する向精神薬の一種。取り扱うことができるのは、医療機関や向精神薬輸入業者・向精神薬製造製剤業者・向精神薬卸売業者のみであるため、個人輸入はできません。個人輸入しようとすると薬事法や麻薬及び向精神薬取締法に違反することになるため絶対にやめましょう。

2-2.サノレックスの正しい飲み方

通常、サノレックスは1日1回、昼食の前に服用します。高度の肥満の治療に用いられる場合は1日の投与量を増やすこともありますが、製薬会社では服用はできる限り最小限かつ投与期間も短くすることと定めています。依存性があるため、長期にわたる服用は禁止されています。またサノレックスを飲むと眠れなくなることがあるため、夕方以降は服用を避けるようにしましょう。

2-3.サノレックスの口コミ

サノレックスの口コミ

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サノレックスは副作用の心配もあるお薬ですが、医師の指導のもとで正しく服用すれば短期間で痩せることも可能です。ここでサノレックスの口コミをいくつか紹介しましょう。

「最初の3日で3キロ痩せて、その後お酒を飲む機会があり普通に食べましたが更に1キロやせていました。
副作用はそれほどなく、日中は頭が冴えて仕事が捗り食欲もあまりなく快適です。運動も取り入れながらリバウンドしないように痩せたいです」

「4キロ痩せました。肥満ではない中での4キロは大成功だと思います。9号がきつくなっていたのですが7号に戻せました。お通じが少し以前より悪くなった程度で、食事などに気をつければ問題なく、その他の副作用は全くありませんでした。もちろん努力は必要ですが、以前は食べることの我慢ができず落ち込むばかりだったのですが、サノレックスのおかげで健康的な食事制限ができました。何をしてもダメだったのが、やっと痩せることができて大満足です。手に入りにくくなったのが残念です」

「サノレックス、美容外科で処方してもらったことがあります。たしか1錠500円位だったと思います。
食欲が減るよりも副作用の吐き気やクラクラが強く、数回しか飲みませんでした。私にはあまり効果がありませんでした」

「1錠飲んだあと今まで感じた事のない眠気を感じ、呼吸がしにくい感じがして服用してなかったのですが、体重増加に伴い数週間前にまた飲み始めました。結果は1ヶ月で−4kg。体重だけを減らしたい場合には一番オススメです」

「薬で食欲中枢をいじるとすぐに反動が来て、短期間で3キロ痩せて5キロ戻る、みたいな無駄なことになるので残ってるけど中止。食欲を普通に戻すのに時間がかかって逆に苦労した」

出典 ダイエットカフェ

3.まとめ〜サノレックスの効果、副作用などの検証から本当に痩せる?

最強の痩せ薬として名高いサノレックスですが、本来は高度肥満治療に処方されているお薬です。ダイエット目的で使用したい場合も、美容外科や美容内科などで必ず医師の診察を受け、正しい飲み方について説明を受けるようにしましょう。痩せ薬といってもサノレックスだけで痩せるわけではありません。バランスの取れた食事や運動も取り入れて健康的なダイエットを心がけるようにしてくださいね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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監修:

稲葉岳也 医師

いなばクリニック

東京慈恵会医科大医学部卒業。大学病院にて経験を積み、横浜市でいなばクリニックを開院する。一般皮膚科をメインにしつつも、美容皮膚科治療も積極的に行っています。
特に、多くの機器を導入しているレーザー治療、光治療においては地域の美容かかりつけクリニックとしてリピーターが多い。HIFUテクノロジーのウルトラセルQプラスなど話題の機器も抑えています。

東京慈恵会医科大医学部卒
慈恵医大附属病院
聖路加国際病院
いなばクリニック院長