食欲抑制系と脂肪吸収阻害系があるダイエットピル(ゼニカル、サノレックス等)の効果、副作用とは
2017.09.22 更新

この記事は、 いなばクリニック 稲葉岳也 先生 が監修しています。

出典 https://visualhunt.com/

ダイエットをする上で欠かせないのが食事制限です。ダイエットピルは、服用することで、食欲を抑制したり、脂肪の吸収を抑えることができ、痩せる体を作ることができるダイエット方法です。今回は、ダイエットピルの種類やメリット、デメリットを紹介します。

目次

  • 1.ダイエットピルとは
  • 2.ダイエットピルとサプリメントの違い
  • 3.ダイエットピルで痩せるしくみ
  • 4.ダイエットピルの種類
  • 5.ダイエットピルのメリット
  • 6.ダイエットピルのデメリット
  • 7.ダイエットピルの処方の流れ
  • 8.まとめ

1.ダイエットピルとは

いろいろなダイエット方法を試してみてもなかなか効果が出ないときに、クリニックを受診し医師に相談をして処方してもらうことができるのがダイエットピルです。
医師からの指導のもと安全で効果の高いダイエットをすることができます。また、ダイエットピルによるダイエットは、正しいダイエット方法を指導することも目的としています。

医師からのダイエット指導に基づいて正しくダイエットピルを使用することで「食べる量を減らすと体重が落ちる」という経験をすることができます。この経験が毎日の食事管理や運動へと繋がり、どのようにすれば体重を減らしたり、維持することができるのかわかるようになります。
このように自然とダイエットできる習慣を身につけていくこともダイエットピルによる治療の目的の1つなのです。

2.ダイエットピルとサプリメントの違い

ダイエットサプリメントとダイエットピルの違いはどこにあるのでしょうか? 一番大きな違いは、サプリメントは医薬品ではなく食品の部類であるというところです。サプリメントは、日本語に翻訳すると「補うこと」という意味があります。つまり、ダイエットに必要と言われている栄養素を補うことを目的としています。

ダイエットをしていることにより栄養素が偏っている場合や、ダイエットに向いている栄養素を積極的にとり入れたい場合はサプリメントで栄養素を補うといいといわれています。医薬品よりも区分があいまいで規制が緩いため食品としての基準をクリアしていれば、簡単に販売することができるため危険なものも多く存在しているといわれています。
また、サプリメントは飲むことにより得られる効き目や予防など使用効果として示すことはできません。 

それに比べてダイエットピルは、クリニックでしか購入することができない処方箋薬です。処方箋には、医師からの診断が必要となり薬剤師による確認のもと処方されます。そのため、一人一人の体調に合わせて薬を使うことができます。もちろん処方箋で出された薬には、薬物療法としての治療効果を期待することができます。
このように、ダイエットピルとダイエットサプリメントでは効能や使い方が異なります。

ゼニカル

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3.ダイエットピルで痩せるしくみ

私たちの体は多くの細胞から形成されています。その中で肥満に関わるのが脂肪細胞です。脂肪細胞は脂肪の中に存在しており、小さな粒が集まってできています。
食事などで過剰にカロリーを摂取すると、消費しきれなかったエネルギーは中性脂肪へと変わります。中性脂肪は脂肪細胞へと蓄積されてくため、最初はブドウの粒くらいの大きさの脂肪細胞は、最大15倍にまで膨らむことができるといわれています。

そのため、脂肪が厚みを増していくのです。ダイエットピルは、脂肪を蓄積させないように働きかけることができるものです。ダイエットと組み合わせて医師の指導のもと使用することで、短期間での減量を期待することができます。ダイエットピルは医薬品なので、処方箋でしか購入することができません。

インターネットでは、海外からの輸入品として同じような効果をうたうダイエットピルを購入することができる場合もありますが、このような医薬品は危険度が高いため購入するべきではありません。中には、偽物や日本では販売が認められていないもの、不衛生なものも含まれているからです。
そのため、ダイエットピルは必ずクリニックで処方してもらって医師の指導のもと使用するようにしましょう。

サノレックス

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4.ダイエットピルの種類

ダイエットピルは作用により、大きく2つに分けることができます。1つ目は、食欲抑制剤です。脂肪が蓄積されてしまう大きな原因は、カロリーの過剰摂取です。食欲抑制剤により食欲をコントロールすることで「食べたい」という気持ちを抑えることができます。

そのため、無理なく食事制限をすることができるのはもちろんのこと、食べたいのに食べられないというストレスを軽減することができます。
また、食欲抑制剤を使用しているうちに食べ過ぎない習慣を身につけることで、体型維持がしやすくなるというメリットがあります。

代表的な食欲抑制剤としては、マジンドールがあげられます。薬の名前で「サノレックス」と呼ばれることもあります。マジンドールは唯一厚生労働省より認められている食欲抑制剤です。肥満が原因となり発症する心臓病や糖尿病などの治療薬としても使用されています。BMIの数値が135以上の場合は、肥満治療薬として保険が適用されるため、医師に相談してみるといいでしょう。
食欲異常は、食欲中枢の傍室核(しつぼうかく)、腹内側核(ふくないそくかく)、外側視床下野(がいそくししょうかや)のいずれかが異常をきたすことでおこります。

マジンドールは、床下部の中にある食欲中枢に作用するため、食欲を抑制させる効果があります。また、マジンドールに含まれているノルエピネフリンには代謝を促進する効果があります。
エネルギーの消費量が増えるため、食事制限に加えて運動でのダイエット効果を上げることも期待できます。

マジンドールの服用で気をつけなければならないのは、副作用です。マジンドールに含まれているアンフェタミン誘導体は、体質依存しやすい性質を持っています。医師の指導のもと、長期服用はしないようにしましょう。長期に渡り服用する場合は、一度処方をやめる期間を設けるのが一般的なようです。

また、この他にも脱力感や倦怠感、口が渇く、便秘などの副作用が起こる場合があります。マジンドールは脳の神経に作用する治療薬のため、脳神経に異常がある場合は処方することができません。食欲抑制剤はマジンドールの他にも、フェンフルラミンやスリーエフなどがあります。

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2つ目のダイエットピルの種類は、脂肪吸収阻害剤です。食事をしたときにエネルギーとして蓄えられる脂肪の吸収を邪魔することで、カロリーの摂取量を抑えて体に脂肪が貯蓄されていくのを防ぐ効果があります。脂質の多い食事が多い前は、食事の前に脂肪吸収阻害剤を飲むことで脂肪吸収を妨げることができます。

また、病院によっては食欲抑制剤と併用することでダイエット効果を高めることがあるようです。脂肪吸収阻害剤として代表的なものには、「ゼニカル」があります。ゼニカルは世界17カ国以上で服用されているだけでなく、高脂肪症や糖尿病の治療薬としても使用されている安全性の高い治療薬です。
主成分であるオルリスタットが脂肪を吸収する酵素であるリパーゼの働きを阻害します。その結果、摂取したはずの脂肪の30%が体外へと排出されて体に蓄積されるのを防ぐことができます。

ゼニカルの一番の副作用としては、ビタミンの欠如があげられます。体内に脂肪が吸収されるのを防ぐときに、脂溶性のビタミンの吸収も抑えられてしまいます。そのため、サプリメントなどでビタミンを補う必要があります。また、下痢や消化器官異常などの副作用が起こることもあります。

同じく、脂肪吸収阻害剤として「コレバイン」が処方されることもあります。コレバインは、高コレステロールの治療薬として処方されています。
コレバインはコレスチミドを主成分とし、脂肪を消化するために欠かせない胆汁酸の働きを阻害します。そのため、脂肪が消化されないで体外へと排出されます。コレバインの特徴は、腸や胃では吸収されない成分だというところがゼニカルとの大きな違いです。そのため、副作用が少ないといわれています。

考えられる副作用としては、腹痛や便秘、満腹感などがあげられます。食欲抑制剤と脂肪吸収阻害剤はセットで処方されることもあり、医師の指導のもとに使用するようにしてください。

5.ダイエットピルのメリット

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ダイエットピルにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 一番のメリットは、食事に対するストレスを感じることなくダイエットをすることができるところです。ダイエットをしていると、「食べたいのに食べられない」ということが大きなストレスとなります。
普段から間食が多い人や、食べることに執着がある場合は特に大きな負担となるでしょう。そのため、ダイエットの途中でリバウンドや心因性疾患の元になることもあるといわれています。

食欲抑制剤を使用すると「食べたい」という気持ちを抑えることができるため、ストレスを軽減することができます。また、たくさん食べるときには前もって脂肪吸収阻害剤を飲むことで、体への脂肪吸収を軽減することができます。
このように、食べることをコントロールすることでストレスなくダイエットをすることができるのです。

2つ目のメリットは手術や機器などで治療をすることなくダイエットができるところです。痩せたいけれど手術や注射などの施術に抵抗がある人も多いと思います。
その点ダイエットピルなら、治療薬と医師からのダイエット指導により効率よく痩せることができて、スタイルを維持する習慣を身につけることができます。

3つ目のメリットとしては、リバウンドしにくいというところです。ダイエットピルは脂肪を増やす元になる食べる習慣を改善することができます。そのため、服用を止めた後でも食べる量を維持することができるようになり、リバウンドしにくいといわれています。

医師による指導があるのでダイエットの経過や状態を把握することができるのも、リバウンドしにくいポイントです。

■ゼニカルの服用時の口コミ

「今までは何しても痩せなかったけど、運動もせず、気まぐれ半身浴だけで日に日に体重が落ちていきました。2本目からは耐性ついたのか効き目が薄れてしまったので、今はお休みしてまたタイミングいい時に始めたいです。
錠剤が苦く、口の渇きがひどかった。
それ以外は自分に合っていたと思います!」

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「効果はあると思います。しかし気が緩むと油が大量にでてしまうので常に気を使わなきゃいけないとのナプキンが欠かせなくなります。臭いもあるので彼氏の家にお泊まりなどはしにくくなりました。でも、体重は確実に落ちたのでまた気が向いたらやろうと思います。」

出典 http://www.diet-cafe.jp/

「かなりいいと思います。
私はこのサプリメンドにプラスで3回に1度ランニングなどの有酸素運動を取り入れることで一気にやせれました。
コレだけでは痩せるのは徐々になりますが、有酸素運動を取り入れることで劇的にやせていきます。」

出典 http://www.diet-cafe.jp/

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6.ダイエットピルのデメリット

ダイエットピルのデメリットとしては、精神的に依存してしまう場合があるという点があげられます。ダイエットピルを飲んでいると食欲が抑えられたり、普段通り食事をしても脂肪の吸収率を抑制させたりすることができます。

治療薬の服用を止めたときに、「薬がないと太ってしまう」「薬がないと食べられない」という依存症状を起こす場合があるといわれています。ダイエットピルの服用に少しでも不安を感じた場合は、早めに医師に相談するようにしましょう。

2つ目のデメリットとしては、効果に個人差があるところです。治療薬の効き目や処方の仕方、ダイエット計画によりどのくらいで効果を感じることができるのかには個人差があります。また、ダイエットピルは飲むだけですぐに痩せるというものではないので、効果を出すには一定の期間がかかります。すぐに痩せたいと考えている人には、不向きの方法かもしれません。

また、ダイエットピルの種類により副作用があり、状態により処方することができない人がいます。ダイエットピルの処方については、事前に医師と相談するようにしましょう。

「薬剤師です。
昔、とある会社でダイエット食品の製品開発にも携わったことがあります。
ダイエットピルなるものは、
ほとんど効果がなくて気休め程度・・・みたいなものか、
長期に服用していると心臓、腎臓、肝臓、腸などの臓器に負担がかかるものかのどちらかですよ・・・。
ですので、全くお勧めしません。
自力でカロリー制限&運動するのが一番です!」

出典 http://girlschannel.net/

7.ダイエットピルの処方の流れ

ダイエットピルは、美容クリニックで処方してもらうことができます。最近では、ダイエット外来や肥満外来が開設されているクリニックもあり、このような場所でも処方してもらうことが可能です。

まずは、医師とのカウンセリングを行います。普段の食事の状態や現在の体調を問診します。また、このときにダイエット計画を立ててダイエットピルと運動などのダイエットをどのように組み合わせて行っていくのかの指導を受けます。

次にダイエットピルを処方することが可能か現在の疾患や肥満状態を確認します。妊娠中や授乳中の場合や、精神的な疾患、消化器系疾患がある場合はダイエットピルの処方を受けられません。このときに血液検査も行われます。ダイエットピルの処方が受けられる場合は、飲み方や副作用を確認して一定量を受け取ります。

ダイエットピルが処方されている間は、定期的に診察を受けて経過や体調を確認します。ある程度の減量が認められて、食生活の改善がみられる場合は医師の診断によりダイエットピルの処方が終了します。ダイエットピルの処方期間は人により異なりますが、薬の副作用も懸念して1カ月〜3カ月程度が多いようです。

ダイエットピルによる治療費用は処方される薬の量やダイエットの指導方法により大きく異なります。サノレックスは1カ月分で20,000円〜25,000円ほどが相場です。サノレックスの場合、高度肥満と認められるBMI数値が135以上の場合は保険が適用されます。
ゼニカルやコレバインの場合も、1カ月分は20,000円〜25,000円ほどになります。初回のみ検査などで費用が高くなります。

クリニックによっては、ダイエットピルとあわせてビタミン剤なども処方するケースがあります。ダイエット計画を立てるときにはダイエットピルの種類やかかる費用も確認するようにしましょう。

8.まとめ

ダイエットピルは脂肪吸収阻害剤や食欲抑制剤と呼ばれる治療薬です。医師の指導に従い処方することで、効率よく痩せることが期待できます。また、食生活を改善することも目的のひとつであり、体型を維持しやすい習慣を身につけることができます。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。


この記事の監修ドクターが所属するクリニック

形成外科 美容外科 皮膚科 美容皮膚科
住所:神奈川県横浜市港南区港南中央通13-24
最寄駅:横浜市営地下鉄線港南中央駅徒歩1分。京浜急行線、横浜市営地下鉄線、上大岡駅徒歩8分
院長:稲葉岳也
診療時間:月・火・水・木・金・土 9:30~13:00、15:00~18:30
休診日:日・祝

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