出典 https://www.shutterstock.com/

皆さんは大きい目というと、どんな目元を思い浮かべますか? 同じぱっちりとした目でも切れ長の目元より、優しい印象を与えるたれ目のほうが男性ウケがいいという意見もあります。確かに、男性に人気のある女優やタレントさんでも優しそうなたれ目の人って多いですよね。ここでは愛され系のたれ目を目指す方法と、今人気の「切らないたれ目」の方法について詳しくお話ししていきます。

【監修医師からのワンポイント】

たれ目形成は方法・下げる位置(目尻〜真ん中)・下げ幅によって印象が大きく変わります。シミュレーションの際にドクターにしっかりと希望の形を伝えましょう。また、クマの原因となる眼窩脂肪を解消しながらたれ目形成できるドクターもいますので相談してみると良いでしょう。

目次

1.たれ目になる方法とは

1-1.たれ目のメリット

たれ目のメリットには以下のような点があげられます。

  • ・優しい&かわいらしい印象を与える
  • ・ホッとする癒し系女子になれる
  • ・目が大きく見える

特に日本人男性にはキレイよりもかわいい女性の方が受け入れられやすい傾向があるため、たれ目の女性はモテる!というメリットがあります。タレントの綾瀬はるかさんやトリンドル玲奈さんはその一例。誰が見てもかわいいと思えるような優しげな感じがしますよね。

例えば、同じぱっちりとした目元でも切れ長でキリッとした菜々緒さんのような顔立ちはどちらかというと、女性に憧れられるタイプの顔立ち。たれ目の女性の方が男性ウケもいいのではないでしょうか。

1-2.メイクでたれ目になる方法

たれ目にすると目の外側が下方向に広がり、目が大きく見えるというメリットもあります。メイクなら誰でも手っ取り早くたれ目にすることができます。

■たれ目メイクの動画

ブラウンのアイライナーとブラウン系のアイシャドウ、マスカラがあればできる簡単たれ目メイクの基本を紹介している動画。動画内では上まぶたのアイラインもしっかり描いていますが、好みによって省いても十分たれ目に見せることはできます。動画内で紹介されているアイテムはすでに販売されていないものもあるため、代用できそうなアイテムも合わせて紹介します。

  • ①ブラウンの筆ペンタイプのアイライナーで上まぶたを引き締めるようなラインを引く。目尻ははね上げず、下におろすような感覚で。2:35くらいから。
  • ②濃いブラウンのアイシャドウで①で引いたアイラインをぼかしていく。目尻のはみ出した分以外はしっかりぼかしていくようにするのがコツ。
  • ③まつげをビューラーで上げる。目元から三段階くらいであとをつけていく。ホットビューラーを使うとベター。
  • ④①で使用したアイラインで目頭のラインを足していく。目頭切開ラインと呼ばれるラインを意識して。
  • ⑤下まぶたのメイクをする。まずゴールド系のベージュを下まぶたのライン全体にのせてベースを作る。(6:17くらいから)。ラインが丸くなるように。
  • ⑥②で使用した濃いブラウンを下まぶたの目尻から3分の1くらいまでたれ目のラインを作っていく(6:33くらいから)。上のアイラインとつながるように目尻からオーバー気味に。
  • ⑦マスカラでまつ毛を伸ばしていく。上まつげと下まつ毛、両方に塗る。
  • ⑧マスカラを塗ったあと、さらに⑥で描いたラインをなぞるようにして濃くする。
・KATE スーパーシャープライナー

KATE スーパーシャープライナー

出典 http://www.nomorerules.net/

・KATE ブラウンシェードアイズ

KATE ブラウンシェードアイズ

出典 http://www.nomorerules.net/

肌の色や瞳のカラーに合わせて選びたい、ブラウン系のアイシャドウシリーズ。どのカラーも自然なたれ目メイクに使える色ばかりです。KATEのアイテムはいずれもオープン価格となっています。

2.美容外科でたれ目にする方法

美容外科でたれ目にする方法

出典 http://gahag.net/

たれ目メイクを毎日繰り返すのは面倒!という方やすっぴんでもたれ目でいたいという方は整形でたれ目を目指すという方法もあります。切る方法と切らない方法があるので、自分の目元に合う方法を見つけましょう。

2-1.切るたれ目形成

下まぶたを目尻側に引き下げ、たれ目にして目を大きく見せる方法です。

■下眼瞼拡大術(下眼瞼下制術、たれ目形成、グラマラスラインなどとも呼ばれます)

切るたれ目形成には2つの方法があります。

  • ・結膜側のみ切開する方法
  • ・結膜側と皮膚側、両側から切開する方法
①結膜側のみ切開する方法

目の内側からアプローチする方法で外側に傷が残りません。下まぶたの裏側を切開して、結膜を下方向へ剥離させ、CPF(Capsuo palpebral fascia)と呼ばれる部分を縫い縮めて下まぶたの縁を下側に引き下げる方法です。目尻の下げ幅をそれほど大きくする必要がないたれ目の場合、この方法で十分と言えます。自然なたれ目にしたいという方に適した方法です。

下げ幅はあまり大きくすることができず、下げ過ぎるとまつげが内側に反ってしまったり(逆さまつげ)、三白眼に見えてしまったりするデメリットもあるので注意が必要です。

抜糸の必要はなく、メイクは24時間後から可能。効果は半永久的ですが、次に紹介する「結膜側と皮膚側、両側から切開する方法」と比べると若干後戻りする可能性が。基本的に元に戻すことはできません。費用は25〜30万円くらいが相場となっています。

②結膜側と皮膚側、両側から切開する方法

よりはっきりと分かるような下幅のたれ目にしたいという場合、結膜側の処理と同時に、外側から皮膚を切開して引き下げを行います。皮膚のみを切開してラインを下にさげると、指で皮膚をさげてあっかんべーをしたときのような状態になってしまうため結膜側からの処理も必要になります。

この方法は下まぶたのキワ部分を切開し、余分な皮膚を切除して縫合しなおすため、抜糸が必要です。また、無理に下げ幅を広げようとすると、あっかんべーをしたような外反状態になってしまう恐れもあるため、まぶたの下げ具合を慎重に見極める必要があります。

内側と外側、両方からの処理を行うことで、目じりが横に引き下げられ、かつ下方向に目が大きく見えるようになり、優しい印象のたれ目になります。この方法は皮膚を切開するので、後戻りがなく効果がほぼ永久に持続します。その分、気にならない場合、元に戻すことは困難ですので慎重になる必要があるでしょう。

この手術では術後、抜糸まで5〜7日程度かかり、抜糸後までメイクをすることはできません。傷跡が残るのでは?という心配があると思いますが、下まぶたは傷口がきれいに治りやすい箇所なので、術後、傷跡が目立つというケースはほとんどありません。費用の相場は35〜45万円程度となっています。

2-2.切らないたれ目形成

■結膜側から糸を使って止める方法

いわゆる「切らないたれ目形成」として人気が出ている方法です。結膜側(まぶたの裏側)から瞼板を下げて糸でCPFに固定します。切開しないので気に入らない場合は抜糸して元に戻すことができるのがメリット。ただし、たれ目効果は小さく後戻りする可能性もあります。費用は12〜15万円程度。どうしても切りたくないという場合はボトックス注射との併用がおすすめです。

■ボトックス注射

たれ目にしたいけれど、目元を切開するのは怖いという方には切らないたれ目形成がおすすめ。こちらは筋肉をゆるめる作用のあるボトックス注射を下まぶたに打つことで、眼輪筋の力を弱めて下まぶたを外側に引き下げるというもの。下げ幅はそれほど大きくできませんが、たれ目にすることが可能です。

切開する方法と比較して、たれ目具合は控えめになってしまいますが、その分自然なたれ目にすることができます。効果は3カ月くらいから長くて半年程度。効果を持続させたいなら再度、注射を打つ必要があります。

ただし、筋肉の動きは個人差があるため、人によっては眼輪筋の動きが妨げられることによって、笑ったとき不自然な目元になってしまうことがあります。効果は長くても半年なので、時間の経過とともに元に戻りますが、プチ整形だからといって、価格の安さだけで判断せず、しっかりとカウンセリングを受けて症例の多いクリニックで受けるようにしてください。

■ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸を注射して涙袋を作ることで、目元のラインが下方向にぼかされて目が大きく見えると同時に下まつ毛が引き下げられてたれ目に見えるようになります。目全体が縦方向に大きく見えるデカ目効果もあり、優しい印象の目元にすることが可能。確かに綾瀬はるかさんやトリンドル玲奈さんなど、たれ目がカワイイ印象の方は涙袋もふっくらしていますよね。また、中顔面を短く見せて、幼い顔にする効果もあります。

ヒアルロン酸注射も目元の脂肪の付き方などによって向いている人と向いていない人がいますので、カウンセリングで相談してみるのがいいでしょう。涙袋形成のためのヒアルロン酸は入れすぎると、たるみのように見えて老け顔になったり、不自然なふくらみになってしまうこともあるので、症例の多いクリニックを選んで上手な先生の施術を受けるようにしてください。費用は3〜10万円までとクリニックによって差があります。

3.まとめ

愛らしい印象を与えるたれ目はメイクなら簡単に実現することができます。たれ目形成は二重術に比べてまだあまり一般的ではなく「そんな手術があるの?」という人も多いと思います。すっぴんでもたれ目になりたい!という方はまず、美容外科のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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監修:

畑山知輝 医師

PRISM Beauty Clinic

順天堂大学医学部医学科卒業。同大学医学部附属順天堂医院等に勤務。その後、大手美容外科で銀座院の院長・技術指導医を務め、顔の脂肪吸引を年間1,000件、糸リフトは年間10,000本を行う。2024年2月東京町田にPRISM Beauty Clinic開業。得意な施術は、顔の脂肪吸引、糸リフト。

順天堂大学医学部医学科
順天堂大学医学部附属順天堂医院
医療法人積仁会 島田総合病院
大手美容外科 町田院
大手美容外科 郡山院 院長
大手美容外科 銀座院 院長
PRISM Beauty Clinic 開業

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

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