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日本人はその他の国や民族の方と比較して、目の形が細くアーモンドアイとも呼ばれるような形をしていることが特徴としてあげられます。アーモンドアイはアメリカやヨーロッパでは人気があり、アイラインを太く長めに書いたり、目の形を際立たせるようにするメイクなどもよく見かけます。

クールで知的な女性らしい印象を与えることができる目元でもあるためです。ただ、日本人からすると細めのアーモンドアイは吊り目がちに見えるため性格がキツそうに見られやすいことから、くりっとした丸い目に憧れる方がとても多くいます。そのため、メイクも丸目に見えるような目の縦幅を意識したメイクが多く、アイラインもたれ目に見えるように書いたり、アイシャドウの入れ方も丸目に優しく見えるように入れる方法が雑誌やYouTubeでもよく紹介されています。

その影響もあってか、目頭や目尻をオペで丸い目の形にする美容整形もとても人気があります。目の印象が変わると顔の雰囲気も大きく変わるため、オペを行うとメイクでは難しかった理想の目の形にすることができるのです。また、日本人は欧米人と比較して自分の感情を目を使って伝えることが多く、目は口ほどに物を言うということわざもあるほどです。そのため、目の印象を特に大事にしている民族であるといえます。

しかし、その時の流行でメイクや人気のあるモデルや女優が違うということもあり、極端に自分自身の目の形を変えることはおすすめできません。ただ、手術で自分の好きな目になれると自己肯定感が上がったり、QOL(Quality Of Life)が上がる点においてはとてもよいことであると筆者は考えます。今回は、そんな目元の印象を優しい印象に変化させることができるたれ目形成(下眼瞼下制術、グラマラスライン形成)について詳しく解説していきます。

出典 https://leticia.jp/

意外と知られていないたれ目形成と目尻切開の違いとは

まず、たれ目形成とは目尻の下瞼にアプローチしてたれ目にする手術のことです。これにより目尻がたれて優しい印象になりますし、白目の範囲が広くなることにより目が大きく見えます。対して目尻切開とは目尻の横幅が広がるため求心顔で目が中心に寄っているタイプのお顔ではバランスが取れたり、目の横幅が広がるため、目の大きさを大きくすることが可能な手術です。

目尻切開はたれ目にしたり目を下に大幅に引き下げることは難しく、やりすぎるとびっくり目になってしまうリスクもあります。また、目尻切開は切開が必ず必要な手術ですが、たれ目形成は切らない埋没方もあるため、ダウンタイムが取れない方にも向いていますし、自分がたれ目は似合わないと感じる場合は糸を取り除けば元に戻せるというメリットがあります。

ご自身がどのような目元にしたいのかでたれ目形成なのか、目尻切開なのか適応が変化します。たれ目形成と目尻切開を併用して行うことで、目の横幅と縦幅を大きくすることも可能です。また、先ほども触れた通りダウンタイムが取れるのか取れないのか、目の形に満足できない場合は修正ができるのかできないのかにも違いがありますので、形成外科専門医など専門の医師に相談された上で、熟考された上で手術方法を選ぶことをおすすめします。

出典 hhttps://wclinic-osaka.jp/

たれ目形成のリスク、デメリット、ダウンタイム

埋没法

埋没法は目尻の粘膜側にわずかに切開を加えて、腱膜と挙筋を糸で縛ることにより下瞼をぐっと引き下げる方法です。皮膚側には傷ができないためダウンタイムが短く済むメリットや糸を取れば元の目元に戻るため、手軽に手術を行うことが可能です。

ダウンタイムも腫れや内出血は2〜4週間程度で、大まかなものは2週間あれば引くため仕事や学校がある方でも安心です。また、メイクも次の日から可能であるためメイクで隠すこともできます。

泣いた後のような腫れ感が2〜3日後をピークに出るのですが、「ダウンタイムは全然なかったです」とよく手術をした患者さんもおっしゃいます。痛みも麻酔のちくっとした程度で家に帰ってからとても痛むことは少なく、鈍痛というか目の下が重い感じの痛みがありますが、頓服薬で対処可能な程度です。頓服薬も要らなかったという方も少なくないため、痛みが苦手な方にもおすすめできます。

ただ、デメリットとして糸が緩んだり切れたりすると後戻りのリスクがありますし、引き下げる力も切開に比べると弱いため大幅に引き下げたい方には不向きな方法かと思います。

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切開法

切開法とは皮膚側にもメスで切開を加えて、瞼板に挙筋を糸で縫い付けることで患者さんの理想のラインに固定することができます。この際に、逆さまつげがある方はその手術も一緒に行うことが可能です。皮膚が邪魔することなく瞼板に挙筋を縫合することができるため、埋没法よりも理想的なラインに微調整を行うことが可能です。また、引き下げる力も埋没法に比べると高いため、大幅に目をたれ目にしたいという理想がある方にもおすすめできる方法です。

デメリットとしては、皮膚を切開するため傷が残る可能性があることや、ダウンタイムが長いということです。傷は3〜6カ月で徐々に元の皮膚と馴染んでいきますが、それまでは赤みや違和感などがある場合も少なくありません。

特に傷が治る過程で違和感と皮膚の硬さが1〜3カ月続くことがあり、デスクでの仕事で辛かったという方も中にはいらっしゃいます。そのような場合は市販でも良いのでドライアイ用の目薬を使用すると楽になります。

さらに、引き下げる力が強いためあっかんべーと下瞼を引っ張った時のように粘膜が見えて目が乾燥することもあります。これについても3〜6カ月程度かけて徐々に落ち着くことがほとんどですが、理想のラインが大幅なたれ目の場合はそのままのリスクもあります。目が乾燥し続けると涙が止まらなかったりと生活に支障が出るので、大幅にたれ目にされたい方でも粘膜が見えない程度のたれ目も検討されると良いかと思います。

目尻切開のリスク、デメリット、ダウンタイム

目尻切開は、目尻の皮膚と粘膜を横に切開して縦に縫合することにより、目を横に大きくする手術のことです。切れ長の目になりたい方や求心顔でバランスを取りたい方に向いている方法で、目が大きくなることにより、顔が小さく見えるというメリットもあります。単純に一文字に切開する方法やW型に切開する方法など切開の仕方はクリニックの医師に確認されると良いでしょう。

ただ、たれ目にしたい方は逆に切れ長の目になってしまうこともあるため注意が必要です。たれ目のみが希望の方はたれ目形成をおすすめします。ただ、この2つの方法を合わせることにより、目の横幅を広げつつたれ目にすることも可能ですので、目が小さいことや吊り目がコンプレックスの方は併用されるとより満足度が高くなります。

どちらか一方だと満足度は低くなる可能性があるため、希望のラインになるにはどうしたら良いのか医師としっかり相談されると良いでしょう。なりたい目元の写真を持参されるとより想像がつきやすいですし、医師とのデザインの擦り合わせもできるので好きな目元と好きでない目元の写真を持参されることをおすすめします。

皮膚を切開する必要があるため、ダウンタイムが完全に落ち着くには3カ月ほど時間がかかります。また、傷の赤みや違和感は3〜6カ月かけてゆっくりと馴染んでいくのでダウンタイムが取れる期間にオペされると良いでしょう。

また、目の横幅を大きく変えたい、目尻の向きを変えたい方は目尻靭帯移動術を合わせてやるのが効果的です。とは言え、国内にできる先生が少ないのも実情ですので、ご希望される方は形成外科専門医の先生とよく相談しましょう。

痛みはそこまで強くなく、麻酔が終われば頓服薬でコントロールできる程度です。傷が治る過程でチクチクとした痛みを感じることもありますが3カ月ほどで落ち着いてきます。私自身目元の切開を行った際に、チクチクとした痛みがあり心配でしたが、1カ月ほどすると徐々に少なくなり、3カ月ごろには全く痛みがなくなったため、もし不安な方は3カ月程度様子を見て定期検診の際に相談されると良いかと思います。

たれ目形成と併用すると良い施術

ヒアルロン酸注入

たれ目形成や目尻切開と併用をお勧めする施術として、涙袋のヒアルロン酸が挙げられます。涙袋がふっくらすることにより目の縦幅が広く見えて、より目を大きく見せることが可能です。また、目尻にかけてヒアルロン酸を多く入れるようにすることでタレ目に見せることもできるのです。

しっかりと涙袋を作りたい方は片方0.3ml程度注入すると涙袋が元々出づらい方でもわかりやすく涙袋ができます。片方0.1〜0.2mlずつ少量から注入することによって、やり過ぎ感のない自然な涙袋を作ることもできます。初めての方はまず少量を注入して少しずつ足すことをおすすめします。

急に印象が変わるのが怖い方は特に最初は控えめに注入すると良いでしょう。筆者は左右も0.1mlずつ涙袋にヒアルロン酸を注入していますが、目が大きくなったのと優しい印象になりましたし、メイクで涙袋を描いたり、ラメを乗せたりしなくても涙袋が自然にあるのでメイク時間が少なくなりとても満足しています。たれ目形成をする前にヒアルロン酸を注入することで手術までは必要なかったと言われる方もいるため、たれ目に見せたい方は満足度が高い施術かと思います。

ボトックス注入

目尻のボトックスはアーモンドアイボトックスやたれ目ボトックスとも呼ばれるもので、下瞼にボトックスを注入することにより眼輪筋の緊張を緩めることで、下まぶたのラインが緩みたれ目に見えるようになるという施術です。

大幅にたれ目にするというのは難しいですが、控えめにたれ目になるため、手術は怖いという方やたれ目になった時の印象を見てみたい方にもおすすめです。ボトックスは注入から3〜4カ月程度で元の目元に戻るので、たれ目が気に入らなくても元に戻るため安心できます。

また、たれ目形成の埋没法をされた方は後戻りのリスクがあるため、ボトックスを併用することでたれ目を持続させる効果もあります。ガラッと印象が変わることもなくややたれ目になるので、手術などで整形をしたことがバレたくない方にも良いでしょう。ただし、ご自身の涙袋が一時的になくなってしまうため、注意してください。

下眼瞼脱脂(目の下のたるみ取り)

目の下の脂肪が突出している方は、日本人の骨格的に比較的若い方でもよくいます。脂肪が眼球によって押し出されているため目の下がたるんでしまったり、それにより目が小さく見えてしまいます。その余分な脂肪を取り除くことによって目の下をスッキリさせ目が本来の大きさに見えるようになります。

目の下にたるみがあると疲れた印象も与えてしまうため、脂肪を除去することで若々しい目元になり、相乗効果としても良い治療です。ただ、こちらは手術ですので痛みやダウンタイム・費用などに関して気軽に行うのが難しいものでもあります。

目の裏側からの手術ですのでダウンタイムは短く痛みも少ないのですが、脂肪を取りすぎると窪んでしまったり、コケてしまい逆に年齢を感じさせる目元になるリスクもあります。医師に相談してご自身が適応であるかどうかをしっかり診察してもらうことが必要です。

まとめ

日本人でよくある目のお悩みとして一重とつり目が挙げられ、一重は埋没や二重切開という手術が広まっており手術される方も多いのです、がつり目の手術であるたれ目形成や目尻切開は埋没などと比べるとまだまだ知名度の低い手術です。

たれ目形成の埋没は二重埋没と同様に比較的気軽にできる手術であるため、つり目で悩まれている方はまずたれ目形成の埋没法を行ってみて、より引き下げたい場合は切開法をとるとご自身の好みのラインにより近づけることができるでしょう。また、たれ目ボトックスや涙袋ヒアルロン酸などプチ整形の範囲内でも優しく可愛らしい目元にすることは可能であるため、つり目に悩まれている方はどこまでの範囲で改善したいのかなどを医師に詳しく伝えてなりたい理想の目元と実際の目元の分析をすることが理想の目元になる近道かと思います。

さらに、目尻切開とたれ目形成のどちらがご自身の理想に近づけるのか、併用は必要なのかどうかなど手術に関してわからないことがある方も少なくありません。そんな方は、いくつかのクリニックで医師とカウンセリングすることで、適切な手術内容が決定できて安心して手術ができますし、ご自身の理想に近づけることができるでしょう。

ネットやインスタグラムなどでこの人はこの手術で良くなっているからこの手術をするというのは、元々の目の作りが人それぞれ違うという点や実際に手術を行う医師の違いでも理想とかけ離れてしまう可能性があります。そのため、自己判断ではなく医師との相談のもと手術内容を選択するようにされることをおすすめします。

医師選びの方法としては形成外科専門医であること、美容外科としての経験が長いこと、学会等に所属しきちんと医学的な研究、発表を行っているかが大切です。もちろん人柄や相性も大切ですのでSNSの情報ではなく、自身でカウンセリングはできるだけ多く行き、自分に会う先生を見つけてください。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

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ゆー

4年制大学の看護学科を卒業後総合病院のICUで1年勤務。その後、美容クリニックに勤務して3年目の、看護師としては4年目になる。美容クリニックはパート含め計6院の美容外科・皮膚科勤務歴があり使用した機械や介助についたオペも多い。高校生の頃から肌荒れに悩んでおり、スキンケアマニアのため市販のスキンケアやドクターズコスメの知識も豊富である。

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執筆:

ゆー看護師

4年生大学の看護科を卒業後ICUを1年経験し、救急医療や重症看護を学んだ。その後、複数の美容皮膚科や美容外科で経験を積み美容看護師として働いて3年目になる。日頃からエビデンスやその方それぞれにあった美容医療を提案している。
患者さんからの指名も多く、美容の豆知識を呟いているX(旧Twitter)ではフォロワー1,500人と支持を得ている。

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