女性の美に対する欲望は尽きることがありません。そして、理想の顔や身体を手に入れる方法のひとつに美容整形があります。女性の美醜に関するトピックは関心が高く、ドラマ性もあり、各国でエンターテイメント作品として制作されています。今回は美容整形をモチーフにした世界の国々の映画・テレビドラマ作品をご紹介します。
明るくコメディタッチで描いている作品から、美容整形を皮肉ったものや少し怖めの作品までありますので、この機会に美容整形がエンタメ界ではどのように描かれているか考察してみてはいかがでしょうか。

目次

  • 『彼らにおまかせ!アトランタ美容整形ドクター』
  • 『Send Nudes: Body SOS』
  • 『悲しくて、愛』
  • 『私のIDはカンナム美人』
  • 『Botched 人生を変えるために』
  • 『NIP/TUCK -マイアミ整形外科医』
  • 『美女の誕生』
  • 『整形水』
  • 『あの日のように抱きしめて』
  • 『グッドナイトマミー』
  • 『永遠に美しく』
  • 『ヘルタースケルター』
  • 『私が、生きる肌』
  • 『カンナさん大成功です!』
  • 『モンスター』
  • 『シンデレラ』
  • 『世界で一番醜い女』
  • 『シンデレラ』

『彼らにおまかせ!アトランタ美容整形ドクター』

(2022年 アメリカ A&E Television Networks)
アメリカ・アトランタにある美容整形クリニックに密着したドキュメンタリードラマ。日本と比較してアメリカは、外科手術による減量やダイエットでたるんだ皮膚をなんとかしたいなど、体形のコンプレックスをなくしたいという人が多いようですね。乳がんによって乳房を失った女性が、自らも乳がんサバイバーであるバロンドクターの手によって乳房再建術を受けるエピソードには感動させられるはず。

『彼らにおまかせ!アトランタ美容整形ドクター』

出典: https://www.mylifetime.com/

『Send Nudes: Body SOS』

(2022年 イギリス チャンネル4)
自分の体型にコンプレックスのある女性たちにスポットを当てたイギリス・チャンネル4のリアリティー番組。単に美しくなりたいというのではなく、日常生活に支障が出るほど自分の体型を気に病んでいる女性達が『ボディポジティブ(自分の体型を前向きに捉えられること)』になれるまでの軌跡をたどっています。こちらも整形手術を受けることで自信を取り戻し、前向きに生きられるようになる人もいるととらえている美容整形に対して前向きな気持ちになれる番組です。

『悲しくて、愛』

(2019年 韓国MBCテレビ)
夫の暴力から逃れてきた女性。「顔を変えてほしい」と依頼された整形外科医は、彼女の顔を事故で昏睡状態となった妻の顔に変えるというドラマ。整形手術で顔を変えることで過去と決別する、夫のDVから逃れるために姿を変える……というストーリーは、現実にも当てはまりそうですね。こちらは1999年に放映された野島伸司さん脚本の『美しい人』のリメイクです。

『悲しくて、愛』

出典: https://s.mxtv.jp/

『私のIDはカンナム美人』

(韓国 2018年)
容姿に恵まれていないことでつらい日々を過ごしてきた主人公。大学入学を機に整形手術を受けるも、昔の友人や好きだった人に再会するたびに動揺することに……。「豚女」というあだ名をつけられたり、整形後に会った父親から「君のことは知らない」と言われたりするなど、つらいシーンもありますが、それらを乗り越えていく主人公が描かれています。

ちなみにタイトルにある「カンナム(江南)」とは美容外科やエステが軒を連ね「ビューティーベルト」と呼ばれているソウルの江南地域のこと。韓国ではいかにも整形したような女性を江南美人(カンナムオンニ)と呼ぶのだとか。

『私のIDはカンナム美人』

出典: https://www.asiadramatictv.com/

『Botched 人生を変えるために』

(E! Entertainment Television 2022年)
Botched=失敗する、のタイトル通り美容整形に失敗した人を救うべく、形成外科医のテリー・ダブロウ医師とポール・ナッシフ医師がアメリカ全土を駆け回るドキュメンタリードラマシリーズ。最新のシーズンでは、先天性の病気や事故によってもたらされた容姿のコンプレックスを克服していく患者たちが登場します。見た目がよくなることで、患者本人が自身を取り戻していく姿は感動的。同時に、美容整形手術の失敗についての怖さも再認識させられます。

『NIP/TUCK -マイアミ整形外科医』

(2006年 アメリカ  Warner Bros. Entertainment Inc.)
こちらは人気の海外ドラマとして知られるフィクションです。セックスやドラッグ、臓器売買など深刻なテーマを取り上げることもあり、日本での放送は難しそうな内容も。美容整形によって患者の心も救うことをモットーにする医師と完璧なルックスとお金がすべてという対照的な考えを持つ二人の医師が反発しあいながらも、成長していきます。手術のシーンはかなりリアルなので、見る人を選ぶかも。

『NIP/TUCK -マイアミ整形外科医』

出典: https://warnerbros.co.jp/

『美女の誕生』

(2014年 韓国)
夫に裏切られ事故死させられたぽっちゃり専業主婦が全身整形をして夫や義家族に復讐していくというストーリー。整形をしても中身は料理好きなおばさまのままという設定に笑いつつ、見た目がよくないだけでここまでいじめられるという韓国の風潮について考えさせられてしまいます。全身整形、復讐といった重いテーマを扱いながら最後はハッピーエンドなので安心して見られます。

『美女の誕生』

出典: https://www.amazon.co.jp/

『整形水』

(2020年韓国SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA.)
こちらはロックダウン中にもかかわらず劇場公開された人気のホラーアニメーション。美容整形手術ではなく、顔をつけるだけで理想の美しさを手に入れられる『整形水』という水が巻き起こす悲劇を描いています。主人公が整形水を使って手に入れた美しさが失われることに対して感じる恐怖は、現実の世界で美容整形を繰り返したくなる心理とどこか似ています。外見至上主義や誹謗中傷に対する怒りと悲しみが感じられる作品です。

『あの日のように抱きしめて』

(2014年ドイツ)
第二次世界大戦後、アウシュビッツ強制収容所から生還した元歌手のネリー。顔に重傷を負った彼女は顔を修復する手術を受けてピアニストだった夫と再会します。しかし、夫は顔が変わった彼女が妻であることに気づかず、一族の遺産を手に入れようとネリーに妻を演じてほしいと持ちかけます。別人の顔になったことで自分であることに気づいてもらえない主人公の悲しみが印象的でした。

『あの日のように抱きしめて』

出典: https://www.amazon.co.jp/

『グッドナイトマミー』

(2014年オーストリア)
9歳の双子が美容整形によって性格まで変わってしまった母親が本当の母親なのか試すというストーリー。美容整形によって見た目が変わると性格まで変わってしまうのか、それともそれがその人の本性だったのか……そんなことを考えさせられるストーリー。この作品に出てくる母親は元女優で容姿に執着していたという点もカギになります。

『グッドナイトマミー』

出典: https://www.amazon.co.jp/

『永遠に美しく』

(1992年アメリカ 監督:ロバート・ゼメキス 主演:メリル・ストリープ)
メリル・ストリープ主演の大ヒット作品です。どこまでも美しさと若さを追求する2人の女性の物語。ラストシーンが印象的でした。美容整形について考えられさせるコメディ映画です。

『永遠に美しく』

出典: http://www.anti-ageing.jp/

『ヘルタースケルター』

(2012年日本 監督:蜷川実花 主演:沢尻エリカ)
沢尻エリカ主演、田崎京子のコミックを映画化した作品です。過激な性描写で話題となりましたが、主人公の美への執着、そして整形後の後遺症の描写が怖い……。

『ヘルタースケルター』

出典: https://news.mynavi.jp/

『私が、生きる肌』

(2011年スペイン 監督:ペドロ・アルモドバル 主演:アントニオ・バンデラス)
妻の死がきっかけで精神を病んでしまった精神科医が起こす、見ていて一部気持ち悪さも感じる映画です。ストーリーの設定が滅茶苦茶ですが、怖いもの好きの方はどうぞ。

『私が、生きる肌』

出典: https://www.amazon.co.jp/

『カンナさん大成功です!』

(2006年韓国 監督:キム・ヨンファ 主演:キム・アジュン)
鈴木由美子の漫画を映画化した作品です。肥満の主人公が全身整形で生まれ変わり、幸せを得るはずだったのですが……。人間の心理描写も織り込まれている佳作です。

『カンナさん大成功です!』

出典: http://yamabiko.blog.so-net.ne.jp/

『モンスター』

(2013年日本 監督:大九明子 主演:高岡早紀)
百田尚樹の小説を映画化した作品。作品のキャッチコピーは「私はバケモノ。 それでも愛してくれる?」。高岡早紀が特殊メイクで整形前の主人公も演じています。

『モンスター』

出典: http://news.mynavi.jp/

『シンデレラ』

(2006年韓国 監督:ポン・マンデ 主演:シン・ゼギョン)
美容整形を題材にした韓国の恐怖映画です。劇中、何人もの人が亡くなり、その描写が小々不気味ですので、ご覧になる方は注意して下さいね。

『シンデレラ』

出典: http://www.hf.rim.or.jp/

『世界で一番醜い女』

(1999年スペイン 監督:ミゲル・バルデム 主演:エリア・ガレラ)
近未来のスペインを舞台にした映画です。自分の醜い姿にコンプレックスを持つ女性が美容整形で美女に生まれ変わるというストーリーですが、本当に醜かったのは彼女の容姿ではなく……?

『世界で一番醜い女』

出典: http://movie.walkerplus.com/

『絶対の愛』

(2006年韓国 監督:キム・ギドク 主演:ソン・ヒョナ)
韓国の鬼才キム・ギドク監督のラブストーリーです。美容整形がごくあたりまえのように行われている韓国だからこそ、ありそうな話です。

『絶対の愛』

出典: http://trendexpress.blog.so-net.ne.jp/

美容整形に対してはいつの自体も賛否両論が分かれるもの。以前は美容整形に対して否定的な声が多数を占めていましたが、最近では美容整形によって本人が前向きになれるならいいのでは?という考えを持つ人が増えてきているようです。特にドキュメンタリードラマでは、美容整形を受けた本人が自信を取り戻すことで周囲の人、特に家族までもが幸せを取り戻すケースが多く、美容整形がもつ可能性を改めて考えさせられました。

今回ご紹介した作品は中には現実世界ではあり得ない展開のものもありますが、エンターテイメントとして興味がある方は、ぜひご覧になってみて下さいね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

yamada

山田美羽

美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。

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