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出典 https://www.photo-ac.com/
最近、家庭用美顔器でもできるようになったイオン導入。毛穴を引き締め、透明感のある肌に導いてくれるだけではなく、アンチエイジング効果も期待できると言われていますよね。手軽にできるようになったイオン導入ですが、美容クリニックで行われている施術とどのような違いがあるのでしょうか。ここではイオン導入の効果や美容クリニックでイオン導入を受けるメリットについて詳しく紹介していきます。
目次
- 1.いまさら聞けない? イオン導入の効果とは
- 1-1.イオン導入とは
- 1-2.イオン導入の効果と使用される成分
- 1-3.家庭でできるイオン導入とクリニックのイオン導入の違い
- 1-4.イオン導入の副作用
- 2.美容皮膚科でのイオン導入
- 2-1.美容皮膚科のイオン導入は何が違うの?
- 2-2.イオン導入とエレクトロポーションの違い
- 2-3.美容皮膚科でのイオン導入の費用
- 3.まとめ
1.いまさら聞けない? イオン導入の効果とは
いまやイオン導入といえば家庭用美顔器でするものというイメージが定着しつつあります。まずはイオン導入がどんなものなのか正しく理解しましょう。
1-1.イオン導入とは
■イオン導入の歴史
イオン導入とは直流電流を使用してイオン化した成分を痛みなしで皮膚に導入(浸透させる)する方法。イオントフォレシス、イオントフォレーゼなどと呼ばれることもあります。
皮膚科の領域におけるイオン導入の歴史は長く昭和の初期から研究や臨床試験が行われていました。多汗症やわきがの改善などに使用され、アスコルビン酸(ビタミンC)のイオン導入では色素沈着が改善することも分かっていましたが、当時の機械は操作が煩雑で時間がかかることなどからあまり普及しなかったのです。
その後、簡単な操作でイオン導入ができる機器が開発され、エステサロンなどで使用されるようになり、最近では美容医療の施術としても普及しています。
■イオン導入の原理
私たちの皮膚には外部の刺激や乾燥から肌を守るバリア機能が備わっています。このバリア機能はさまざまな成分の浸透を妨げてしまうため、肌の外側から塗るだけでは浸透が難しい成分も少なくありません。
イオン導入は電気を流すことで、このバリア機能を低下させ成分を肌に浸透させやすくします。水に溶ける成分であればイオン導入が可能で、水に溶けやすい成分ほど浸透しやすいと言われています。
1-2.イオン導入の効果と使用される成分
イオン導入では肌の悩みに合った成分を導入することで、さまざまな効果が得られます。
・ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)、APPS(アプレシエ)など
にきびやシミ、肝斑、くすみの改善や肌のハリをアップして毛穴を引き締めてくれる効果が。また、メラニンの合成を抑えて新たなシミができるのを防ぐ美白効果もあります。さらにニキビ跡の色素沈着にも有効でケミカルピーリングと併用することでさらに効果がアップします。また、ビタミンC誘導体は細胞のなかの染色体の末端にある「テロメア」の短縮を抑えることで老化防止作用もある成分です。
・トラネキサム酸
メラニンを作り出すメラノサイトという細胞のはたらきを抑えて、シミや色素沈着ができにくくする作用があります。トランサミンとも呼ばれ、市販の肝斑治療薬に含まれていますが、血栓ができやすくなったり腎機能に影響を与えたりする恐れがあるため、長期間服用することはできません。イオン導入ならこのトラネキサム酸を肌に直接届けることが可能です。
・プラセンタ
FGFやEGFといった成長因子を含み、美白やアンチエイジング効果の高いプラセンタもイオン導入することができます。新陳代謝の促進、肌のハリ・ぱさつき改善などに効果があります。
・トレハロース
天然の糖質で食品添加物としても使用されるトレハロースには保湿効果があります。ビタミンCやコラーゲンなどと合わせてイオン導入に使われることが多いようです。
・グリシルグリシン
アミノ酸の一種であるペプチドのひとつ、グリシルグリシンには保湿、ターンオーバー正常化、毛穴を引き締める効果等があります。
1-3.家庭でできるイオン導入とクリニックのイオン導入の違い
美顔器の価格が安くなってきていいる今、「手持ちの美顔器でイオン導入をしている」という人も多いでしょう。では、家庭でできるイオン導入とクリニックのイオン導入はどこが違うのでしょうか。
■出力パワーと使用する成分が違う
イオン導入が広く普及した理由は簡単に使える機器が安く導入できるようになったためです。最近は家庭用の美顔器でイオン導入ができるものも増えましたよね。このような家庭用のイオン導入機器と医療用の違いは出力パワーの違いや使用できる成分(医師のみが扱える薬剤など)の違いにあります。よって、クリニックで受けるイオン導入の方が効果が高いことになります。
■イオン導入ができる家庭用美顔器
・パナソニック イオンエフェクターEH-ST75
ビタミンC誘導体を含んだ化粧品を使ってイオン導入できる美顔器。クリアモードで汚れを落としたり、クールモードで肌を引き締めたりすることもできます。5月上旬発売予定、価格はオープン価格です。
・ヤーマン フォトプラスEXスムースS
イオン導入とRF波、EMSとクールダウンができる美顔器。これ一台でエイジングケアができる便利なアイテムです。40,700円。
■家庭用美顔器でイオン導入するときの注意
イオン導入は「バリア機能を弱めて成分を肌に浸透しやすくする」効果があります。そのため、防腐剤や香料など余分な成分が入っていると、こうした成分まで肌に浸透させてしまい、かえって肌トラブルを招くことになりかねません。
美顔器専用のジェルなどを使用すれば面倒がありませんが、こうした専用の付属品はどうしても高価になりがち。成分にこだわりたい方は化粧品の原料を扱うショップなどで、防腐剤の入っていないビタミンCローションや、「プラセンタ原液」と表示されているプラセンタなどを選ぶとよいでしょう。購入前にイオン導入に使用できるかどうか確認することをおすすめします。
出典 http://www.takami-labo.com/
1-4.イオン導入の副作用
イオン導入そのものに副作用はありません。トラブルが起こるとすれば、導入する成分によるものでしょう。とはいえ、ビタミンC誘導体などでトラブルを起こすことはまれ。安全性が高い施術であると言えるのです。
ただし、家庭用美顔器でイオン導入を行う場合、防腐剤や香料など余計な成分が入ったアイテムを使用すると、その成分が肌に浸透してしまい、トラブルを起こす可能性があります。家庭用美顔器でイオン導入する際は使用が推奨されている専用のジェルやイオン導入に使用できるローションなどを選ぶようにしましょう。
2.美容皮膚科でのイオン導入
出典 http://img01.gahag.net/
美容皮膚科でのイオン導入は価格も安く気軽に受けられる施術のひとつです。ここからは美容皮膚科で行われている最新のイオン導入の施術について詳しく説明していきます。
2-1.美容皮膚科のイオン導入は何が違うの?
■マシンの性能が高い
イオン導入はそれほど出力パワーを上げる必要のない施術ですが、マシンそのものが高品質であるのがポイント。効果が持続しやすく、家庭用美顔器とは使用感も異なるようです。
■医療機関でしか使えない成分を導入できる
ビタミンC誘導体やプラセンタは化粧品原料を販売しているショップで購入することができますが、トランサミンのように医療機関でしか扱えない成分もあります。クリニックならこのような、より効果が高い成分もイオン導入することが可能です。
2-2.イオン導入とエレクトロポーションの違い
イオン導入と似た原理で有効成分を肌に導入させる施術に「エレクトロポーション」があります。イオン導入と比べて、分子が大きい、成長因子やヒアルロン酸を浸透できて、20倍もの効果があるとも言われており、クリニックによってはイオン導入ではなく、エレクトロポーションだけを行っているというところも。費用はエレクトロポーションの方が若干高めです。
■エレクトロポーションと冷却で美容成分を肌に閉じ込める!
エレクトロポーションのマシンには肌を冷却しながらエレクトロポーションをすることができる「スプリング」という機種があります。この「クライオ&エレクトロポーション」機能は肌を冷やすことで有効成分を肌にしっかり閉じ込めることが可能。有効成分を肌に浸透させるだけではなく、肌を冷やすことでキメが整い、毛穴がきゅっと引き締まるとして人気の高い施術になっています。
また、この機能はニキビや吹き出物等、炎症を伴う肌トラブルの改善にも効果が期待できます。ダウンタイムのある他の施術のあとに、このマシンを使うことで肌を鎮静させてもOK。イオン導入に満足できないという方や、コラーゲンや成長因子の導入をしてみたいという方、肌トラブルが気になる方などは一度、試してみてはいかがでしょうか。
2-3.美容皮膚科でのイオン導入の費用
イオン導入のメリットはなんといっても費用が手ごろなこと。クリニックによって開きがあり、導入する成分によっても金額に差がありますが、5,000~12,000円が相場となっています。イオン導入は美肌維持のための基本的なケア。将来への投資だと考えれば高くはないかもしれませんね。
イオン導入できる成分といえば、ビタミンC誘導体やプラセンタ、トランサミンなどがありますが、クリニックによっては独自の成分を使用しているところもあります。こうしたオリジナルの成分はオーソドックスな成分よりも若干高めになりますが、それでも1万円台前半で済むので、自分へのご褒美として施術を受けてみてもいいのではないでしょうか。
3.まとめ
いかがでしたか? もはや美肌ケアの基本中の基本ともいえる、イオン導入。クリニックで贅沢な成分をイオン導入してもらっても費用は1万円台。効果があるかどうか分からない高い化粧品を使い続けるなら、定期的にクリニックでイオン導入を受けた方が効果的と言えるかもしれませんよ!
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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