目次

胸毛は男性だけの問題ではありません。
女性の胸にも同じように胸毛が生えることがあります。女性の場合、主に胸毛が生えるのは乳輪周り。産毛程度の細い毛から太く目立つ毛まで人によって様々です。
胸毛脱毛ですっきり処理をして、女性らしい美しいバストを目指しましょう。

1.胸の産毛や乳輪周りの毛で悩んでいる人は多い

男性のように濃い胸毛は生えないとしても胸に産毛があることがコンプレックスという女性は意外と少なくありません。乳輪周りにちょっと長めの毛が生えているという人もいれば、バスト全体に産毛が生えているという人もいます。

『乳毛』や『パイ毛』といわれることもある乳輪周りを含むバストの毛。普段は見えない部分ではありますが、温泉などに行った時に乳輪周りに毛が生えていると「恥ずかしい」と感じますし、エッチの時に彼に「おっぱいに毛が生えているよ」と指摘されてちょっと落ち込んだという経験を持つ人もいるのではないでしょうか?

なかには「こんなところに毛が生えているのは私だけでは?」と感じている女性もいるようですが、脱毛エステやクリニックの脱毛メニューでも『乳輪周り』はちゃんと脱毛部位に入っています。つまり、胸毛で悩んでいる女性は少なくないということが分かりますよね。

1-1.胸に毛が生えてしまうのはどうして?

女性にとっては邪魔ものでしかない胸のムダ毛。「どうして生えてくるんだろう?」と考えたことはありますか?

もともと毛が生えるのは、身体を外部の刺激から守ったり、皮膚を保温したりするためといわれています。
胸に毛が生えるのも同様です。胸に毛が生えることで一定の体温を保つのに役立つほか、摩擦や熱、ホコリなどの外部の刺激から胸を守るために生えていると考えられています。

乳輪周りに毛が生える理由も同じく、デリケートな乳首を守るためと考えられています。また、授乳時に赤ちゃんがおっぱいに気付きやすくするために生えているという説もあります。つまり乳首を目立たせるために生えているというのです。

毛はそれなりの目的があって生えているのですが、バストを守るための下着や衣服を身に着けている現代人にとっては毛は不要なものとなってしまっているのが実情です。

1-2.みんなは胸の毛をどう処理してる?

気になる乳輪周りや胸全体の産毛。
「みんな、どうしてるんだろう?」と気になるものの、ちょっと恥ずかしくて聞けないという人も少なくないと思います。
毛抜きで抜いたり、カミソリで剃ったりして処理しているという人もいますが、誤った自己処理は皮膚を傷め、余計に胸毛を濃くしてしまう原因となることもありますから、気を付けないといけません。

もし、自分で胸毛を処理する場合は、正しい方法で行い、肌に負担を掛けないように気を付けましょう。ここでは、一般に胸毛を処理するために使用されている方法をいくつか挙げてみたいと思います。

1-2-1.除毛クリーム

胸の産毛を処理するために、除毛クリームを使う人もいます。「脱毛クリーム」と呼ばれているものもありますが、除毛クリームと脱毛クリーム、どちらも性質は同じで特殊な薬液を塗布して毛を溶かすことで、除毛処理を行います。お手入れ後は、毛を剃った後のようにチクチクすることはありません。肌はツルツルになります。

しかし、特殊な薬液で毛を溶かしているわけですから、肌への負担もそれなりにあるという点を思いに留めておきましょう。身体の中でも胸元は比較的デリケートな部分ですので、除毛クリームを使用することで肌がかぶれてしまうこともあります。また、毛を抜いているわけでなく表面の毛を溶かして処理しているだけですので、しばらくするとすぐに毛が生えてきてしまいます。ですから、頻繁にお手入れが必要になるというデメリットもあります。

除毛クリームヴィート

出典 https://www.pinterest.com/

1-2-2.脱毛テープ

脱毛テープは、処理したい部分にテープを貼って毛の流れに逆らって一気に剥がすという処理方法です。毛を抜くので、一度お手入れすれば、しばらくはお手入れが不要というメリットはありますが、ご想像のとおり、なかなか痛いです。しかも、剥がす時にコツがいるので、慣れないうちは剥がす時に痛みはあるものの毛はそんなに抜けないということもあります。

できれば入浴後など、毛が抜けやすくなっている状態の時にやる方が失敗はしにくいですが、毛を無理やり抜くので、肌への負担は大きい方法だという点を覚えておきましょう。

1-2-3.カミソリ

一番安価で手軽な方法です。しかし、カミソリで剃る時に肌の表面には目に見えない傷をいっぱいつけてしまっていますから、肌トラブルの原因にもなりやすいので注意しましょう。人によってはデリケートな胸や乳輪回りをカミソリで剃ると、カミソリ負けをしてしまうことがあります。また、繰り返しお手入れするうちに、色素沈着して肌が黒ずんできてしまうこともあります。ですから、カミソリで剃る場合は、シェービングフォームなどを使ってなるべく肌に負担をかけないようにしてください。

カミソリ

出典 https://www.pinterest.com/

1-2-4.毛抜き

気になる毛が乳輪周りだけという場合は本数が少ないので、毛抜きで抜くことも可能です。毛抜きでの処理には一度抜けばしばらくの間は生えてこないというメリットがありますが、無理に抜くことで炎症を起こし肌が荒れてしまう場合もあります。また、毛が肌の奥に埋もれてしまう埋没毛になることも多いので、ムダ毛の処理としては手軽な方法ではあるもののトラブルが起きやすいお手入れ方法といえます。

1-3.自己処理にはリスクが高い

このように胸毛の自己処理には、除毛クリームや脱毛テープ、カミソリや毛抜きといった方法がありますが、自己処理をして失敗するケースもあるので気を付けましょう。「埋没毛になった」「肌が黒ずんできた」というような声も多々聞かれますし、「剃ったところがかゆい」とか「炎症が起きた」という声も聞かれることがありますから、トラブルの原因になりがちな自己処理は正直なところオススメできません。

もし、それでも自己処理でどうにかしたいという場合は、必ず清潔な肌に清潔な手、清潔な道具を使って処理を行うということを徹底してください。また肌への負担となりますから、あまり頻繁に処理をするのは控えるようにしましょう。

1-4.トラブルなしを目指すなら脱毛がオススメ

自己処理にはデメリットがつきものです。また、こまめに処理をしても、胸毛は伸び続けるため繰り返し処理を行わなければなりません。
もし面倒な胸毛処理から解放されたいという場合には、サロンやクリニックで胸毛脱毛を行うことをおすすめします。

脱毛だと毛を無理やり抜くのではなく、毛をつくる組織自体にダメージを与えることで発毛を防ぐ方法なので、肌へのダメージがほとんどありません。
しかも、仕上がりがキレイです。一度脱毛してしまえば、二度と胸毛が生えてくることはありませんから、うっかりと「乳輪周りの毛を処理しておくのを忘れてた!」というような場面が生じることもありません。剃った後のようなチクチク感もないですし、キレイな状態がずっと続きますから、女子力アップさせたい人には脱毛がダンゼンおすすめです!

2.胸や乳輪周りの毛は処理しないとダメ?

胸毛は腕や脚と違い人から見られることがあまりありません。
また生えている胸毛の濃さや本数も他の部位と比べ少ないという特徴があります。そのため「処理をせずそのままにしててもいいのでは?」と考える人もいるのですが、それはちょっと危険な考え方なんですよ。
なぜなら、男性は意外と女性の胸をしっかりと見ているからです。特に女性のバストには毛が生えるというイメージがないため、胸毛が生えていることに気付いてしまうとショックを受ける男性は多いんです。
恋愛で失敗をしないためにも、胸毛をなくし、胸元は常にツルツルの状態にしておきたいですね。

2-1.胸毛はエッチの時に邪魔らしい?

胸毛、とくに乳輪周りに毛があると、見た目のガッガリ度が高くなるだけではありません。エッチの時に毛が唇や舌に当たってしまい、邪魔だと感じる男性は少なくないんです。ですからエッチの時のエチケットとしても、ぜひ胸毛は処理しておきましょう。

3.胸毛脱毛をするなら脱毛エステ? クリニック?

胸毛脱毛をするにあたって、まず迷うのがエステで脱毛すべきか、それともクリニックで脱毛をすべきかという点だと思います。
それぞれの脱毛の特徴を比較してみましょう。

3-1.脱毛エステ

エステサロンでの脱毛は光脱毛が主流です。
特殊な光を当てることで、胸毛の成長を止めることができます。光脱毛のメリットは肌に優しく安価だということ。
痛みを感じにくいため施術時の痛みが不安だという方にも適しています。また、1回の照射で広範囲を脱毛できるので、1回の施術にかける時間が短くて済みます。ワキ脱毛のような狭い範囲の脱毛だと、照射時間は3分程度で終了してしまうので、通うのもそんなに負担になりません。
デメリットとしては、産毛のような毛には脱毛効果が得にくいということです。ですから、脱毛エステで胸毛脱毛をしたいという場合は、効果があらわれるまでにかなりの回数を通う可能性が高くなります。

最近では、脱毛エステで使用している光脱毛機を家庭で使えるように開発された家庭用の光脱毛器もあります。パワーは低くなりますが、家庭用脱毛器を使用しても同じような効果を得ることができます。

3-2.クリニック

クリニックで行っているのは主にレーザー脱毛です。
基本的な仕組みは光脱毛と同じですが、レーザーの方がパワーが強く、光脱毛の倍程度の効果を得ることができます。ですから、効果があらわれにくい胸毛脱毛でも光脱毛と比べてスピーディーに脱毛を終えることが可能です。

またクリニックでは、電気針脱毛という方法もあり、毛穴に直接電気を流すことで確実にムダ毛の成長を止めることもできます。毛穴を1つずつ処理していくので、確実な方法ではありますが、痛みが強いというデメリットがあります。

3-3.胸毛脱毛についてはクリニックがオススメ

胸毛の脱毛は脱毛エステとクリニックとで受けることができますが、バストはデリケートな部分ですから、脱毛するなら安心のクリニックで脱毛するのがおすすめです。
気になるのが脱毛料金ですが、脱毛エステでの脱毛では胸脱毛では効果がなかなかあらわれにくいため、思ったよりも高額になってしまう可能性もあります。
それに対して、クリニックの脱毛ではエステの脱毛と比べて施術回数が少なくて済みますから、1回にかかる施術料金は高くても、トータルで支払う額は脱毛エステとほとんど変わらない、場合によっては脱毛エステよりも安いということがあります。
ですから、施術料金で考える場合も、クリニックでの脱毛の方がおすすめになります。

4.クリニックの胸毛脱毛

クリニックでの脱毛といえば、主に医療レーザー脱毛を指します。現在、日本国内のクリニックで主に行われているのは医療レーザーによる脱毛だからです。

医療レーザー脱毛は、色素の濃いものに反応するというレーザーの特徴を生かした脱毛方法です。通常、脱毛を行う際には、脱毛したい部分の毛をあらかじめ剃る必要があります。毛を剃っておくと、肌表面からは毛の断面部分のみが見えますよね。そこにレーザーを照射すると、レーザーが肌から見えている毛の毛根部分にのみ反応し、毛根部分の組織を高熱によって破壊することができます。
肌にほとんどダメージを与えることなく、毛をつくる組織のみにダメージを与えることができるというのがレーザー脱毛の特徴です。

4-1.色素が濃い乳輪周りはレーザーOK?

レーザーは色素が濃いものに反応します。ということは、色素が濃い乳輪周りはレーザーで脱毛できるのでしょうか?
レーザーは脱毛エステの光脱毛と比べて1回照射した時の照射範囲が狭いのが特徴です。そのため、脱毛エステだと断られることも多い、乳輪ギリギリのところまで照射することができます。
ただし、乳輪自体はクリニックによってはレーザーでの施術は断られてしまうことがあります。

胸(乳輪周り)の脱毛の範囲
鎖骨の部分下から、バストのアンダーまでが脱毛範囲となります。
※乳輪自体は色素があり、レーザーが反応してしまうためレーザー脱毛はできません。

出典 https://www.rizeclinic.com/

いくら乳輪が黒くないとはいっても、肌の色と比べて色素が濃いことには違いがありません。ですから、レーザーの種類によってはレーザーが反応しやすく、火傷などの原因となってしまうことがあります。そのため、乳輪部分のレーザー脱毛はリスクが大きくなるため、施術は受け付けていないというクリニックもあるんです。

4-2.レーザー脱毛と針脱毛を併用する理由とは?

胸脱毛をしている人の中には、レーザー脱毛と針脱毛とを併用して受けている人もいます。
どうしてそんなことをしているのかというと、バスト自体の産毛はレーザーで処理し、レーザー脱毛で断られることもある乳輪部分のムダ毛を針脱毛で処理しているのです。

針脱毛はレーザーの光線を照射して一定の範囲を一度に脱毛処理するレーザー脱毛と違って、毛穴を一つずつ処理していきます。ですから、肌の色に関係なく脱毛を行うことができるんです。もし、乳輪周りの脱毛をレーザー脱毛では断られたという場合でも、針脱毛なら問題なくやってもらえます。クリニックの中には、もともとの施術メニューとして胸毛脱毛(乳輪周りを除く)はレーザーでの脱毛を行っているものの、乳輪周りは針脱毛のみ受け付けているところもあります。

4-3.クリニックの胸毛脱毛は痛い?

クリニックでの胸毛、乳輪周りの脱毛。「痛くないか心配」という人も少なくないと思います。
バストはデリケートなので、身体の中でも痛みを感じやすい部位です。とくに乳輪の脱毛は、レーザーも反応しやすいために痛くなりがちですし、針脱毛は痛いのは覚悟の上で受けましょう。

ただし、クリニックでの脱毛は麻酔クリームなどを使用することが可能ですので、痛いのが心配という人はレーザー脱毛と針脱毛のどちらを受けるかに関わりなく、あらかじめ医師に相談しておくといいでしょう。また、針脱毛は痛いですが、乳輪部分の毛はそんなに多くはないですので、ちょっとの間の辛抱と覚悟を決めて臨んでくださいね。

4-4.乳輪周りの匂いやニキビのケアにも有効?

あまりオープンには語られないものの、乳輪周りの匂い(チチガ)やニキビで悩まされている人も少なくありません。

乳輪周りの臭いの原因はアポクリン汗腺にあります。

チチガとは、乳首(乳頭)・乳輪周囲よりワキガの臭いがする状態で、「乳輪わきが」「乳首わきが」「乳頭わきが」と呼ばれることもあります。また、「乳わきが」「乳ガ」と表記されることもあります。
脇の腋臭症と同じように、乳輪・乳首からワキガ臭が発生する状態です。これは、脇の腋臭症の原因となるアポクリン汗腺が、乳首・乳輪にも存在する場合に起こります。

※脇、陰毛以外にアポクリン汗腺がある体の部位としては、耳の中、乳輪周囲、臍の周囲です。

出典 http://www.funa-biyou.com/

また、乳輪部分にニキビができてしまう原因は、乳輪部分には皮脂腺が多くあるためです。その皮脂腺が詰まって内部で雑菌が繁殖することで、ニキビができやすくなると考えられています。

乳輪部分の毛を脱毛することには、毛がなくなるというだけでなく、このような匂いやニキビといった悩みが軽減されるというメリットもあります。もちろん、乳輪脱毛によって100%症状がなくなると言い切ることはできませんが、匂いやニキビ対策の1つになるということはできます。

4-5.気になる脱毛時の格好は?

胸毛脱毛というと、バストを見せないといけないという恥ずかしさがありますよね。いくら女性のスタッフによる施術だったとしても、見ず知らずの人にバストを丸見せ状態で脱毛することには抵抗があるという人は多いと思います。

気になる脱毛時の格好ですが、下半身は着用したままでいいのですが、当然ながら上半身はブラも外した状態で受けることになります。でも、施術を受けるギリギリまではクリニックで用意されているタオルを巻いたり、キャミソールなどを着用したりしてバストはかくしておくことができますよ。
どちらにしても施術中は、バストもバストトップも見えてしまうのですが、大抵の場合は施術する部分以外はタオルなどで隠しながら施術していきますから、そんなに恥ずかしいということもありません。施術は手際よく進んでいきますから、思ったよりもあっという間に終わることがほとんどです。

5.まとめ

美しい胸元は女性らしさの象徴です。
胸に自信が持てるようになると、オシャレや恋愛にも積極的になれるもの。しっかりと胸毛脱毛で胸毛の処理を行い、輝くバストを手に入れましょう。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

misato

みさと

ライター。美容系全般が得意で、雑誌等に多数寄稿。

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監修:

宇井千穂 医師

やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院

都内美容クリニックの勤務を経て、2019年東京秋葉原にやさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院を開院。美容皮膚科ではシミ治療、アンチエイジングを得意とし、皮膚科ではアトピー性皮膚炎を中心に皮膚疾患を診ている。

日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会など

都内美容クリニック勤務
2019年 やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院院長

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

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