人気企画「美人女医インタビュー」第三十八回は東京港区・六本木にあるわかばクリニックの廣瀬能華(ひろせ よしか)医師です。
研修後、3年間救急医療の現場を経験をし、救急学会では優秀な医師におくられる『WADA AWARD』を受賞。分子整合栄養医学に精通し、内面からの美容を重視しています。
美容医療の医師を目指したきっかけから、インスタでのグルメ話までたくさん聞いてきました。
小さいことでも丁寧に答えてくれ、常に笑顔が絶えない廣瀬先生のインタビューです!
廣瀬医師(以下H):父が耳鼻科医であることもあり、漠然と医師に憧れがありました。父、母、兄と私の4人暮らしでしたが、とても仲がよく本当に幸せに育ってきました。家族にはとても大事にしてもらい、両親のことが大好きです。こういう生活がずっと続けばいいなと幼い頃から感じており、どうすればこの幸せな環境を続けて行けるのかなと子供ながらに考えていました。
父と同じ職業に就けばもしかしたら幸せになれるのかもしれないと何となく思っていました。小学生のときに祖母が一過性の脳梗塞で入院しました。脳梗塞の症状が起きて倒れるときもありましたが、MRIの画像の検査になると一過性なので毎回画像に映りませんでした。
そのときの主治医が、「画像に映らないから何ともない」と言っていて、祖母は「何で分かってもらえないんだろう」といつも病院のベッドで泣いていました。その姿を見て、技術や画像だけを見るのではなく、少しでも祖母の気持ちに共感し寄り添うことができる医師になりたいとも思っていました。
H:進路を明確に決めたのは高校生のときです。文系か理系かを選ぶときに今までのことを思い返してやはり医師を目指したいと考え理系を選びました。そのときまでは文系に行こうか迷っていましたので、真剣に勉強し始めたのは少し遅い時期でした。
H:大学は杏林大学医学部に通っていました。もともと体を動かすことが好きだったので、バスケットボール部に入り、男女一緒で、看護学部も一緒だったので女子だけで50人くらいの部員がいました。そこで6年間キャプテンをやらせていただき、とても幅広いつながりがありました。
OB、OG会で、大学病院のいろいろな科のドクターと関わる機会も多くあり、母校のほうが自然とつながりを持てると思い、研修先も杏林大学医学部付属病院に決め、研修を2年間ローテーションしました。
その後ですが、もともと皮膚科や美容に憧れはありましたが、医師としてまずは診療所や往診など町医者のように風邪から全身を診れるようになる必要があると考え、救急総合診療科に入局し3年間ERを学びながら、往診や当直を経験しました。
また、ハワイで行われた救急学会では『WADA AWARD』(優秀な発表をした若手医師若干名が選ばれ授与される)を受賞することができました。
H:救急は1次、2次と診察のグレード(症状と緊急性から段階的に分けている)が上がってきますが、1次はウォーク(患者が徒歩や自家用車で直接来院)で入ってこれる風邪、頭痛や腹痛などの方から、救急車で運ばれてくる2次の方まで幅広く診ていました。内科全般を診れるようになり、認定試験に合格し認定内科医を獲得するまで、ERで勉強させてもらいました。
その後、一般皮膚科を経て現在に至ります。主人が精神科医なので精神科も同時に診療をし栄養医学も勉強しています。
H:もともと肌がとても弱くて幼い頃から皮膚科に通っていたので興味や皮膚科の医師に憧れはありました。あとは母が『ミセス日本グランプリ』を受賞したことから、美に対しても興味がありました。美に対し母が敏感で自身で美容クリームの会社を立ち上げたりしています。
また日光には光老化で皮膚に害があるからと、35年間日光に当たらないなど昔から美容にストイックなのを見ていましたので、美には漠然と興味がありました。人は見た目ではなく中身だといいますが、やはり結局見た目が重要だと思います。
自分自身が美しくなることにも興味がありましたし、同じように思う方たちのお手伝いをしたかったので、美容皮膚科やエイジングケアに携わることを最終目標にしていました。
H:患者様に寄り添う医療という部分では全然変わりはないです。大学病院は患者様も多く時間も限られているなか診察をします。大学では他の先生の診療が少し雑に思う場面もありましたが、私は逆にそういう先生を反面教師にしていました。
患者様を家族や身近な人に置き換えて接しています。救急は初期の対応だけなので信頼関係が築きづらい部分もありました。初期にクレームが一番発生しやすく、接し方にはとても気を付けていました。美容医療の患者様に対しても同じです。また美容は自由診療なので治療費も全額負担になり保険診療と額が変わってきます。
美容は、マイナスからプラスにしたり、命に関わる治療ではなく、もともと悪くなかったところからプラスアルファにしていく治療になりますので、お客様として接するように気を付けています。
H:内科の経験等もありますので、オールマイティにはやっています。特にヒアルロン酸は得意です。例えばお鼻の形成や、頬の窪みやこけを直したり、手のしわなど様々な部位に注入しています。あとは栄養療法も勉強しているので、内科的なビタミンのバランスや食事のアドバイスも得意としています。
H:あえて窪みを少し残したり、しわを少し残したりして、ナチュラルに見えるよう気を付けてます。
H:自然に見えるように注入回数を重ねています。ヒアルロン酸を一度にたくさん注入するほうがクリニック的には売上は上がると思いますが、回数を分けて少しずつでも満足度を高めていけるようにしています。
H:わかばクリニックではサプリメントの販売をしているので、ビタミンのサプリメントを薦めたり、他にはビタミンの点滴もあるので、そういったご提案をしています。あとは食事の取り方などです。
H:あまり知られてないですが、お肌に亜鉛がとても良いことです。亜鉛は、お肌の再生や粘膜を助ける作用があるので、二枚貝や牡蠣に多く含まれていることなどをお伝えしています。
H:わかばクリニックの工藤理事長は、例えば薬剤や点滴、イオン導入の内容にしても一個一個の成分を研究して、質の良いものをたくさん取り入れています。レーザーも良いものを、低価格でご提供しています。患者様を身近な人と同じように接しているので、アップセルもあまりしないです。
そういったところにとても驚いて、すごいクリニックだなと思いました。立地面では、駅からとても近いのがいいと思います。六本木という派手な場所にありますが、土地に合っていないぐらいのリーズナブルな値段で提供していると思います。
H:常日頃からしています。一緒に施術に入ったり、施術後患者様が帰られたあとにお互い治療内容などをフィードバックしています。あとは毎週のミーティングで、意見を出しあっています。メニューも一緒に考えます。
H:それは全く決まってないです。みんな全部の治療をできるようにしています。
H:美容の前に命に関わることやさまざまな病気の治療に携わってきました。美容に関しては健康なところからのスタートで、美容をすることで笑顔が増えたり、前を向けるようにお手伝いをしています。
お顔にクレーターがある方や、手術の跡の傷がある方は髪でその部分を隠していて、クリニックに通って行く過程で、少しずつ髪が短くなったり、目線が合わなかった方が合うようになり、しっかり前を向いて自信がついてきます。
それをお手伝いさせていただくことが、大きな喜びです。笑顔になる方がもっと増えたらいいなと思います。
H:自分から言い出せない方もいるので、いきなりではなく、少しずつ提案させていただいています。お話の途中で少し聞いてみたり、私から治療方針を提案することもあります。
H:はい。ほうれい線の施術で来られた方が前髪を上げたときに額に線があることに気づきました。話の流れで聞いてみたところ、「実は2年ぐらい前にくも膜下出血の手術をして、額の開頭手術をしたので手術の傷跡があり、治療できないと諦めていた」と仰っていました。前髪がいつもあったので気付きませんでした。ヒアルロン酸の注入をしたところ、手術の傷跡が見えなくなったので、とても感動されていました。
H:男性の方が多く来院されます。特に多い悩みは、ニキビの跡です。今だとマスクかぶれの方も多いです。あとはハイフがとても人気です。たるみが取れます。また旅行のあと日焼けをされて、ビタミンCの点滴をされる方が多いです。
H:そうです。超音波でたるみがよくなり、お肌もきれいになります。男女問わず幅広い年齢でハイフを施術される方が多いです。
H:たるみの予防は早いほど良いので、適応といえば20代からです。20代の方から70代ぐらいの方までたくさんの方が施術されてます。顔全部を当てると金額が少々高いですが、施術される方が多いので、それは六本木ならではと思います。その後しっかり続けてもらうために、2回目は半額になっています。
H:通いやすいようにいろいろ考えています。
H:肌は早ければ早いほど良いので、20代前半からしていいと思います。
H:私は救急での勤務が終わってからになるので、20代後半からです。おうちでできるエイジングケアはしていましたが、クリニックにしっかり通うのは、20代後半ぐらいからです。
H:ハイフは効果があると思います。また、小学校の頃からおでこのしわが長かったのですが、ボトックスのおかげで今はしわが見えないです。
H:今の状態を継続できるクリニックにしていきたいです。継続することは一番難しいと思っています。患者様のへの接し方や、治療内容などを含めて、今いい状態で提供できているので、今後も継続して提供できるということがまず一番大事だと思います。
あとは患者様の意見を聞いて、医師間でフィードバックをして、お互いが良い関係を構築できればいいと思います。身近な医療を目指していますので、親戚のおうちに行く感覚で、来院される方がたくさん増えたらいいなと思います。
H:そうですね。親しみを持って、患者様との距離が遠くならず、何でも相談できるクリニックになるといいと思います。
H:「次回はこういうことをしましょう」と、次回の提案をするように毎回しています。1回きりで終わりではなくて続けることで効果は出てきますので、続けることが大事だとお伝えしています。20年通い続けている方がたくさんいるので、それぐらい信頼度が高いクリニックだと思います。
H:グルメツアーが大好きで、友達や家族といろんなお店を回ったり、発見したりしています。
H:基準はお店の雰囲気、シェフの人柄です。味はもちろんですけど雰囲気や人柄が一番大事だと思います。わかばクリニックでの治療も、人と接するところで全部つながっていると思っていて、行ったレストランのシェフやオーナーは3人に2人ぐらいクリニックに来てくれます。
飲食の方でもやはり見た目はいいほうが良いので、お肌をきれいにしたり、シミをなくすなど、皆さん興味を持って来てくれています。そういった交流がたくさんあります。
H:オンとオフをしっかり分けています。必ず定時までに切り上げて、残業はしないです。オンとオフを混同させないように昔から気を付けてます。
H:産業医だと、過重労働面談などでアドバイスをしています。残業が多く疲れてしまい、疲労から鬱のような症状で休職という方の面談が多いです。
H:大事です。
H:大学に入学して1週間でお付き合いした人と10年付き合って、今結婚しています。
H:最初は見た目からで、とてもかっこいいと思っていました。お付き合いしたところ神さまのように性格がよくて、結婚に至りました。
H:憧れの医師は工藤理事長です。初めてお会いしたとき、心がとてもきれいで患者様全員を家族のように接していたことに、とても驚きました。一人一人に長い時間をかけて接していました。
H:工藤理事長は杏林大学の先輩ですが関わりが全くありませんでした。クリニックでの研修のときに診察室を見学したところ、感動するお話を患者様にしていたのが印象的です。
H:全く変わらないです。1つ質問すると100ぐらいの返答があります。研修期間であっても、1つ施術の内容や方法を質問をすると、マニュアルでは対応できないことも含めて全部を教えてくれます。医療以外のことでは、スタッフに対しての接し方なども教わりました。
H:仲がいいビアンカクリニックの辻沢先生です。あとはHAAB×DREAM BEAUTY CLINICの田中優太先生はツイッターも凄いですが、インスタの投稿や編集が上手だなと思います。もちろん二重形成やヒアルロン酸注入の技術も一目置いていて、患者様がお二人のクリニックへ行ってみたいと思うようなインスタ映えが上手ですね。
A:東京、京都、沖縄
A:スパやマッサージに行っている時
A:Dior、ステラマッカートニー、PINKO
A:静龍苑
A:ありません
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
わかばクリニック
住所:東京都港区六本木7-15-10 A7ビル6F
電話番号:03-5786-4011
診療時間:10:00〜19:00(月~土)、10:00〜18:00(日)休診日:祝日
※廣瀬医師の診察をご希望の場合、ご予約時にその旨お伝え下さい。
撮影:田中利幸
わかばクリニック
杏林大学医学部卒。ER、内科、一般皮膚科で経験を積み、救急学会では優秀な医師におくられる『WADA AWARD』を受賞。ヒアルロン酸注入を得意とする。内科の経験から分子整合栄養医学にも精通し、内面からの提案も積極的に行っています。プライベートでは食材にこだわった料理をしたり、グルメツアーが趣味。
日本内科学会正会員・認定内科医
産業医など
杏林大学医学部卒
杏林大学医学部付属病院
救急総合診療科、一般皮膚科、内科を経て
2018年 わかばクリニック 入職
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