皆さんは自分の脚に自信がありますか?「ない……」と答える方が大半なのではないでしょうか。少し前までとにかく細い脚が理想と考えられていましたが、最近ではメリハリのある脚こそが理想の脚と考える女性が増えているようです。ここでは理想の脚をもつ芸能人を紹介しながら、理想の脚に近づける方法について詳しく紹介していきます。

目次

1.女性が憧れる理想の脚ランキング&理想の脚を手に入れる方法とは

誰もが憧れる、むくみやセルライトのないすらっとした脚。その他にも筋肉のつき方や太さなど理想の脚の条件はいろいろあります。まずは理想の脚とはどんな脚なのか徹底検証してみました。

1-1.理想の脚・芸能人ランキング

■1位 菜々緒

身長172センチ、股下が85センチという驚異的な長い脚のもち主である菜々緒さんが、文句なしの第一位。
細いだけではなく、脚がまっすぐでメリハリがあるのが特徴です。菜々緒さんの美脚の理由としてリンパマッサージなどが挙げられていますが、それだけであの美しさを保つのは無理。本人もtwitterでつぶやいているように、筋トレを習慣にしているようです。あの菜々緒さんですら、筋トレしているのですからラクして美脚というのはムシがいい話なのかも?

脚の形、長さだけではなくツヤのある肌の質感も美しいですね。

■第2位 米倉涼子

第2位は米倉涼子さん。今年42歳の米倉さんですが、理想の脚といえばまだまだ彼女の名前を挙げる人が多いようです。40歳を過ぎてもこれだけ美しい脚をキープできるというのは女性にとっても励みになりますよね。

ミュージカル女優としてブロードウェイでもデビューを果たした米倉さん。筋トレよりも自分に向いているエクササイズとしてピラティスをあげています。

ピラティスはもともと負傷した兵士のためのリハビリとして考案さえたメソッド。筋トレに比べて静かな動きで、体のゆがみを矯正する効果やストレッチ効果が得られるだけではなくしっかりとインナーマッスルを鍛えられるとして芸能人やモデルに愛好されています。アウターマッスルが目立たず、ごつごつしていない米倉さんの脚はまさにピラティスのたまもの。インストラクターの資格も持っているのだそうです。

■第3位 長澤まさみ

最後は健康的なスタイルで人気の高い長澤まさみさんです。

長澤まさみさんはお父さんが元プロサッカー選手で日本代表にも選ばれた経験のある長澤和明さん。子供のころからスポーツに親しんでいたようで、現在でも定期的にジムでトレーニングをしているようです。

1-2.理想の脚の形とは

理想の脚とはただ細ければいいというものではありません。力を入れずに立ったときに、「脚の付け根、ひざ、ふくらはぎの1番太い部分、くるぶし」の4か所がくっつくのが理想。もちろん、太ももの間に隙間があることもマストな条件ひとつです。

棒のようにまっすぐなだけではなく、脂肪と筋肉が適度についていなければ、この形はなかなか実現できません。この4か所のうち、ひとつでもくっつかない場所がある場合、O脚、X脚であったり、骨盤が歪んでいる可能性があります。

1-3.理想の脚の長さ

股下80センチというと、すごく長い印象がありますが、身長150センチの人にとってはあり得ない数値。やはりこちらも、全身とのバランスで計算します。足の長さの理想は「身長×0.47」。身長160センチの場合、75.2センチということになります。

「ってほぼ半分じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、実際のところ菜々緒さんのように体の半分が脚というケースはごくごくまれ。脚が理想の値よりも短い場合はヒールをはくなどして少しでも脚を長く見せる工夫をしてみましょう。また、「脚の付け根からひざ:ひざからかかと」までは5:3であること理想とされています。

1-4.理想の脚の太さ

脚の形のところでもお話した通り、脚はただ細ければいいというわけではありません。脚の太さの黄金比は太もも:ふくらはぎ:足首の比率が5:3:2であること。以下の式で計算することができます。

  • ・ふともも 身長×0.3
  • ・ふくらはぎの一番太い部分 身長×0.2
  • ・足首 身長×0.12

例えば身長165センチなら、ふとももが49.5センチ、ふくらはぎが33センチ、足首が19.8センチということに。脚の長さは変えられなくても、むくみを解消して筋トレやストレッチを行うことで、この黄金比に近づけることは十分可能です。黄金比に近づき、理想の脚の形で紹介した4か所がくっつくようになれば、脚の長さもぐんと長く見えるようになるので、頑張りましょう。

■脚の太さはむくみや骨盤のゆがみが原因であることも

脚の太さは脂肪によるものと考えがちですが、実はむくみが原因であることも少なくありません。そしてそのむくみの原因となるのが骨盤のゆがみ。以下の項目に当てはまる方は骨盤がゆがんでいる可能性があります。

  • ・スカートをはいているといつのまにか脇のラインが前にくるなどずれる
  • ・バッグをいつも同じ方向の肩にかけている
  • ・靴のかかとのすりへり方が左右で異なる
  • ・すわるときに脚を組む癖がある
  • ・姿勢が悪い、猫背
  • ・仰向けに寝て脚の力を抜いたとき、足の開き方、傾き方が左右で違う
  • ・横向きに寝るくせがある
  • ・横座りをすることが多い

骨盤がゆがんでいると腰椎がずれて筋肉や神経を圧迫し、血流やリンパの流れを妨げてしまいます。このことで余分な水分や老廃物が体に残りやすくなり、むくみにつながるのです。むくみによって滞った老廃物に脂肪細胞がくっつくとセルライトになるということは皆さんもご存知でしょう。

骨盤のゆがみからくるむくみが原因で脚(特にお尻からふとももにかけて)が太くなっている場合、いくらダイエットをしても細くなることはありません。また、骨盤が開いた状態だと、腰幅が広がってしまいそのせいで膝と膝がくっつかないということにもつながります。

「痩せているのに太ももだけが太い」「全身が太っているわけではないけれど、下半身太りが気になる」という方は骨盤のゆがみを調整してみる必要があるかもしれません。

■ふくらはぎがむくみやすい理由

仕事帰りにブーツを履こうとしたら、チャックがあがりづらい……そんな経験はありませんか?
心臓から送り出される血液は全身の細胞に栄養や酸素を届けながら、余分な水分や老廃物を回収しながら心臓に戻ってきています。

このとき、下半身に流れた血液は重力にしたがって心臓に戻らなければなりません。このときに心臓と同じようにポンプの働きをするのがふくらはぎの筋肉です。しかし、座りっぱなしの姿勢や運動不足、冷えなどによって血流が低下すると、ふくらはぎに余分な水分がたまりやすくなります。

また、ふくらはぎの筋肉が衰えることでも、ポンプの機能が低下してむくみが起こりやすくなることに。デスクワークが多く運動する習慣がほとんどないという方は要注意です。

1-5.脚の肌の質感も大事

理想の脚の条件として忘れてはいけないのが、肌の質感。ムダ毛の処理がきちんとされていることはもちろん、肌のなめらかさ、ツヤ感も必要です。

菜々緒さんの水をはじく肌。元のきれいさもさることながら、入念なケアを怠っていないのが見てわかります。

理想の脚になるために

理想の脚になるために

ここからは理想の脚を手に入れるための方法について詳しく紹介していきます。

2-1.自宅でできるセルフケア

理想の脚になるためには地道な努力が必要。少しでも目指す脚のラインに近づけるために、自宅でできるセルフケアをいくつか紹介しましょう。

■パナソニック エアーマッサージャー レッグリフレ

パナソニック エアーマッサージャー レッグリフレ

出典 https://ec-plus.panasonic.jp/

脚全体を絞り上げるようにマッサージしてくれるマシン。むくみが気になる方や立ち仕事の方、脚がいつも冷たいという方におすすめ。価格は35,000~42,000円が相場です。

■O脚を矯正して理想の脚の形に

・ペダックコレクト

O脚矯正インソール ペダック

出典 https://item.rakuten.co.jp/

外側が高く、内側が低いという高低差のあるインソールで、脚が自然にくっつくようにサポートしてくれるインソール。脚の健康に関する研究が盛んなドイツのメーカー、シェルヒェン社の製品だけに高い効果が期待できます。

■むくみを解消する着圧ソックス

・メディキュットボディシェイプ 寝ながらスパッツ 骨盤サポート付き

メディキュット ボディシェイプ 寝ながらスパッツ 骨盤サポート付き

出典 https://www.mediqtto.jp/

脚のむくみを改善するだけではなく、テーピング効果のあるヒップ部分が骨盤を引き締めてくれるスパッツタイプの商品。医療用の着圧ストッキングが原点であるドクターショールのメディキュットはひざ下用、脚の付け根から足首まで用といったタイプなどバリエーションが豊富なので、是非、お気に入りの1品を見つけてみてください。

CMに出ている菜々緒さんは履いたままお風呂に入っているそう! これはやってみる価値がありそうですね。価格はオープン価格ですが、1,500円程度が相場になっています。

■肌の質感を変えるボディクリーム

いくら脚の形がよくても肌がカサカサだと魅力も半減。つややかな脚の肌を保つためにボディクリームなどでのケアを習慣にしましょう。

・ドゥ・サージ モイスチュア ボディミルク

セラミド配合のボディミルク。無鉱物油、アルコールフリーで敏感肌の方にも最適です。

ドゥ・サージ モイスチュア ボディミルク

出典 https://www.hor.jp/

・ニベア ボディクリーム

ニベア ボディクリーム

出典 https://www.nivea.it/

こちらはシャワーの後、濡れた肌に使用するタイプ。水と混ざりあうことで、肌にうるおいのベールをつくり、つややかな肌に仕上げてくれます。残念ながら日本では売られていないようです。海外に出かけたときに是非探してみてください。

■メリハリ脚に見せるセルフタンニングクリーム

・アヴェンヌ セルフタンニング シルキージェル

アヴェンヌ セルフタンニング シルキージェル

出典 http://www.cosme-de.net/

のっぺりした脚の肌に陰影をつけ、メリハリ脚に見せてくれるクリーム。ツヤ感もアップするので、生足になる前に使ってみて。

2-2.痩身エステで理想の脚を手に入れる方法

痩身サロンで理想の脚を目指す方法には以下のようなものがあります。

  • ・キャビテーションマシン
  • ・リンパマッサージ
  • ・EMSなど筋肉にアプローチすると言われるマシン
  • ・遠赤外線ドーム

脂肪に振動を与えて脂肪細胞を破壊し、体外に排出しやすくするというキャビテーションやEMSなどはどれも医学的根拠がはっきりしないものが多いもの。特にキャビテーションは施術後のエステティシャンによるマッサージがないと効果を感じられないという声がほとんどです。また、リンパマッサージや遠赤外線による温めはむくみや冷えの解消にはつながっても、それだけで理想の脚を手に入れることはできません。
痩身コースの契約で10万円単位の費用を払うのであれば、セルフケアで地道にお手入れをした方がいいでしょう。

2-3.美容外科・美容皮膚科で理想の脚を手に入れる方法

ダイエットをしても形よく細くするのが難しいと言われる脚。体重が落ちても、理想の脚の形にはならない……と感じている人もいるかもしれません。ここからは美容外科・美容皮膚科で理想の脚に近づく方法を紹介します。

2-3-1.注射系

■ふくらはぎボトックス

部活動など激しい運動が習慣でふくらはぎに筋肉がつきすぎている方に。ふくらはぎの筋肉にボトックス注射をすることで、筋肉を萎縮させ、すらっとしたふくらはぎにしてくれるというもの。太さというよりも脚のたくましさが気になる人向けの施術です。

施術後、2カ月程度からだんだん筋肉が細くなっていきます。効果の持続は1年くらい。継続して細くしたいという方は複数回注射を打つ必要があります。費用対効果を考えると高い印象ですが、切らずにできることを考えると試しやすいかもしれません。費用の相場は両足で6~20万円程度となっています。

■脂肪溶解注射

脂肪溶解薬を皮下脂肪に注射する方法。細胞から脂肪を取り出す効果のあるフォスファチジルコリンと脂肪を燃焼させるLカルニチン、αリポ酸などを配合した薬剤を注射することで脚を細くします。注射後、溶解した脂肪は分解されて徐々に体外に排出されていくのでリバウンドの心配はありません。また、セルライトの除去効果も期待できます。

植物性の成分であるフォスファチジルコリンだけではなく、脂肪を燃焼させるLカルニチン、αリポ酸などいずれも安全性が高い成分なので、安心して施術を受けることができるのもメリットと言えるでしょう。ただし、脚全体を細くしたい場合、広範囲に注射を打つことになり大量に薬剤を注入するため、アレルギー反応が起こるなどの万が一のことを考えて複数回に分けて施術をすることがあります。費用は手のひら1枚分で20,000円~が一般的です。

2-3-2.マシン系痩身

「切らない脂肪吸引」と呼ばれるマシン系の施術もあります。

■ヴァンキッシュ

高周波を照射して脂肪細胞を加熱することで減らしていく方法。45℃くらいの高周波の熱をあてると脂肪細胞はアポトーシスという現象を起こし、やがて静かに死んでいきます。死んだ脂肪細胞は徐々に代謝されてリンパや血管を通して尿になって体外に排出され、脂肪が少なくなって脚が細くなるという施術です。

脂肪細胞が減るため、この方法もリバウンドがありません。効果が実感できるまでに4〜8回の施術を受ける必要があります。太もも部分の場合、1回3〜5万円程度。脂肪溶解注射と併用するとさらに高い効果が実感できます。

2-3-3.脂肪吸引手術

脚についた脂肪そのものをカニューレと呼ばれる特殊な細い管で吸引し、除去する方法。脂肪細胞そのものを確実に減らすことができるため、体重が増えたとしても脚が太くなりにくいというメリットがあります。注射や痩身機器と比べると、身体に負担があり、ある程度のダウンタイムがあるというデメリットがあります。

■ダイエットでも落ちない脂肪・LFDが除去できる!

脂肪には皆さんがよくご存知の皮下脂肪、内臓脂肪の他にLocalized Fat Deposits(LFD)と呼ばれるタイプの脂肪があると考えられています。

LFDは筋肉と皮下脂肪の間にあり、毛細血管や神経がありません。そのため、運動やダイエットなどで燃焼することがなく、体が飢餓状態になったときにだけ分解してエネルギーに変換されます。したがって、ダイエットやマッサージなどで落とすことはできません。痩せにくいパーツにはこのLFDがついているとも言われているのです。

脂肪吸引手術はこのLFDも除去できる方法。ダイエットしてもどうしても落ちなかったお尻の下や太ももについた脂肪も1回の手術で確実に減らすことができます。

「脂肪吸引って皮下脂肪をとるんじゃないの?」と思っていませんでしたか? 実は、皮下脂肪はとりすぎるとデコボコや色素沈着の原因となるため、脂肪吸引でも取らないというのが手術のセオリーでした。そのため、これまでLFDのみを除去する方法がとられていましたが、最近では皮下脂肪をある程度とる必要があるケースがほとんど。もちろん、仕上がりの美しさを考えながら数ミリ単位で調整する必要があります。美的センスと高い技術を持ち合わせた医師の施術を受ける必要があることは言うまでもありません。

手術には麻酔が必要となり、術後は1日、患部を安定させるため包帯(サポーターのようなもの)で圧迫しておく必要があります。そのあと、1週間程度で抜糸。直後は皮膚が硬くつっぱったようになっていますが、3カ月程度で徐々に柔らかくなっていきます。費用は脂肪の量によっても異なりますが、一般的には太もも全体で50万円~、ふくらはぎで30~50万円程度と高めになっています。

2-3-4.医療脱毛でツルツル肌に

脚のラインが美しくても、ムダ毛が残っているようでは理想の脚とは言えません。医療機関でレーザー脱毛することで、ムダ毛処理の必要がなくなるため、肌もツルツルになって毛穴も目立たなくなります。脱毛エステでも施術は受けられますが、範囲の広い脚は医療レーザー脱毛で確実に処理してもらうのがオススメ。もはや脚の脱毛は理想の脚の実現には欠かせないプロセスと言えるでしょう。費用は脚全体5回コースで93,000~110,000円くらいが相場です。

3.まとめ

理想の脚とひとことで言ってもめざすべきラインは人それぞれ。ダイエットやエクササイズで細くすることも大切ですが、骨盤のゆがみやむくみを解消することも忘れないよういしたいものです。最近は美容外科・美容皮膚科での切らない施術をはじめとして、選択肢も広がっているので、興味のある方はまず、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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