出典 https://www.shutterstock.com/

皆さんは「キレイなお尻」というと、どんなお尻を思い浮かべますか? これまで女性が考える理想のお尻というと「小さくて目立たないお尻」と答える人が多かったのではないでしょうか。でも、最近はこんな風潮が少しずつ変わってきているようです。ここでは今どきのキレイなお尻を手に入れる方法について詳しく紹介していきます。

目次

1.モテにも直結する? 男性も女性も憧れるキレイなお尻になる!

皆さんは自分のお尻に満足していますか? アメリカではきゅっと引き締まったお尻こそがモテにつながるとして、女性はせっせとスクワットに励んでいるとも言われています。でも、私たち日本人はもう少し柔らかなヒップラインが理想ですよね。では、具体的に理想のヒップとはどんなお尻なのでしょうか。サイズや形、質感などから見ていきましょう。

1-1理想のヒップサイズ

日本の若い女性の間では、まだまだ痩せていることが美しいと思っている人が多いようです。お尻に関してもしかり。小さくて存在感のないお尻がキレイだと考えている人もいるのではないでしょうか。

でも、身長や体重が違うのなら理想のヒップサイズも人によって異なります。また、お尻の美しさはウエストサイズとのバランスで語られることが多いので、ウエストサイズも含めて理想のヒップサイズを把握しておきましょう。ヒップサイズを図るときは、まっすぐに立ってお尻の一番高い位置をメジャーで計測します。

・理想のヒップサイズ 身長×0.53~0.54 
・理想のウエストサイズ 身長×0.37~0.39

この2つの数値には黄金比と呼ばれるバランスがあります。一般的に美しいとされるのはウエスト:ヒップの比率が7:10であること。身長ごとにいくつか具体的な数値をあげてみましょう。

・身長155cmの場合 ヒップ 82.15~83.7cm ウエスト 57.35~60.45cm
・身長168cmの場合 ヒップ 89.04~90.72  ウエスト 62.16~65.52cm

身長によって理想とされるヒップサイズもこれだけ異なるのです。大切なのはバランスということですね。

理想のお尻

出典 http://www.photo-ac.com/

1-2.理想のヒップの形

キレイなお尻とされる理想的なヒップの形はハート形を逆さまにしたような、立体的な丸みのあるお尻。桃のように丸みのある形といえば分かりやすいでしょうか。また、お尻と太ももの境目がはっきりしていることも大切な要素です。

さらにヒップの一番太い部分が高い位置にあればあるほど、きれいなお尻に見えるだけではなく、脚が長く見えます。次の項目で紹介する「理想のヒップを持つ有名人」の方のお尻を参考にしてみてくださいね。

■日本人に多いヒップの形って

立体的なハート形のお尻を目指していても、運動する習慣がない人や姿勢が悪い人、骨盤がゆがんでいる人はなかなか綺麗なお尻を手に入れることはできません。ここで日本人女性に多いヒップの形とヒップの形が崩れる原因を理解しておきましょう。

  • ●扁平尻
  • ●ピーマン尻
  • ●垂れ尻
  • ●アヒル尻

ひとつひとつ見ていきましょう。

■扁平尻

立体感がなく、平らなお尻。横から見てもメリハリがなく、のっぺりした体型。痩せ型の人やO脚、骨盤が後ろに傾いている人に多い。

■ピーマン尻

後ろから見ると四角く見えるお尻がこのタイプ。後ろから見たとき、ウエストのくびれが少なくお尻から腿にかけて直線的なラインを描いている。お尻と太ももの境目がはっきりしない。加齢とともにウエストラインからヒップにかけて肉が下がって四角い形のお尻になることも。

■垂れ尻

お尻の一番太いところが下がっている。年齢のよって下がってくることもあれば、骨盤の後傾が原因になっていることも。

■アヒル尻

昔で言うところの出っ尻。反り腰になっていて骨盤が前に傾いているため、お尻がピョコンと後ろに出ている。まっすぐに立って横から鏡を見たとき、正しい姿勢だと耳・肩・かかとまでが一直線ですが、アヒル尻の人はお尻が後ろに突き出ています。

1-3.キレイなお尻は肌の質感も重要!

キレイなお尻を目指すには、形だけではなく肌の質感にも気を配る必要があります。スキニージーンズやレギンスで覆われているときにキレイなヒップラインを描いていても素肌になったとき、肌の質感が美しくなければキレイなお尻とは言えません。肌がしっとりと滑らかでツヤがあり吸い付くような手触りが理想的。以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

  • ●肌の潤いが保たれているか
  • ●黒ずみやニキビがないか
  • ●シワがないか
  • ●セルライトがないか

■肌のうるおい

お尻の肌を保湿している人はそれほど多くないかもしれません。でも、お尻は皮脂分泌が多いパーツではないため、保湿しないと肌がカサカサになってしまいます。すぐに服を着られるようなさらっとした保湿剤でケアしてあげましょう。

・ニベア プレミアムボディミルク エンリッチ

プレミアムボディミルク エンリッチ

出典 https://www.nivea.co.jp/

Q10配合でエイジングケアもできるボディミルク。しっとりと滑らかな肌に整えてくれます。乾燥が気になるお尻の肌にぴったりです。価格はオープン価格。

■黒ずみやニキビ

お尻は常に下着や服で覆われ、摩擦を受けていることからダメージを受けやすいパーツ。人によってはニキビやおできができることもあります。また、長時間デスクワークをするなど座っている時間が長い人はお尻の下の部分が黒ずむことがあります。

お尻にニキビができていると不衛生な印象を与えますし、黒ずみも同様です。特に黒ずみは気がつかないうちに悪化していることがあるので注意したいですね。

・ハウスオブローゼ Oh! Baby

ハウスオブローゼ Oh! Baby

出典 https://www.hor.jp/

天然温泉水を含むスクラブでツルツルボディに仕上げてくれるスクラブ剤。ボディケアアイテムとして1990年代から売れ続けているロングセラー商品。黒ずみの改善に役立ってくれます。価格は2,200円。

■シワがないか

たるみがひどくなるとお相撲さんの後ろ姿のようにお尻にドレープ状の深いしわができることもあります。これはかなりエイジングが進行した状態かつ、脂肪がついている体型で起こる深いシワなので、予防が肝心です。

■セルライトがないか

お尻を触ってみて冷たいと感じる人は要注意。血行が低下して老廃物が脂肪に付着するとオレンジの皮のようなボコボコした見た目のセルライトができやすくなります。セルライトは痩せている人でもできるので、体を冷やさないようにすることと代謝を落とさないようにすることが大切です。

1-4.理想のヒップを持つ有名人

「じゃあ、キレイなお尻ってどんなお尻?」という声が聞こえてきそうですね。理想のヒップの持ち主として名前が挙がる有名人のお尻を参考にしてみましょう。お尻の形や肉、脂肪のつき具合などは人によって好みが分かれるので、まずは自分の理想とするヒップの持ち主を探しましょう。

・中村アンさん

身長163cm、体重47キロというスリムな体をキープしている中村アンさん。リーボックのモデルをしていることもありトレーニングをしてキレイなお尻を維持しているようです。

・菜々緒さん

抜群のスタイルの良さを誇る菜々緒さん。ベストジーニストに連続して選ばれるほどキレイなお尻の持ち主でもあります。インスタやtwitterなどを見ていても、かなり筋トレに励んでいる様子の彼女。キレイなお尻は努力なしでは手に入らないということでしょうか。

・フィットネスモデル miharuさん

フィットネスモデルやコスプレイヤーとして活躍されるモデル、miharuさん。話題の筋トレ社長Teststerone氏との共著『尻トレが最強のキレイをつくる』にも登場。フィットネスモデルをしているだけあって、日本人女性から見るとボディビルダーみたいでやりすぎ……と思うかたもいるかもしれませんが、鍛えることでここまでヒップが持ち上がる!という実例としてお手本にしたいヒップの持ち主です。

2.キレイなお尻を手に入れるためのセルフケア

キレイなお尻を手に入れるためのセルフケア

出典 http://www.photo-ac.com/

理想的なキレイなお尻の条件をチェックしたら、自分でできるヒップラインのケアを始めましょう。理想のヒップの持ち主である有名人の方を見ても分かるようにキレイなお尻は努力あってのもの。具体的な方法をいくつか紹介しましょう。

2-1.キレイなお尻のためのエクササイズ

バストアップのエクササイズと違って、キレイなお尻を作るためのエクササイズは続ければ必ず結果が出ます。芸能人でもキレイなお尻の持ち主は皆、エクサイズを習慣にしているもの。辛すぎないエクササイズを習慣にして、少しずつキレイなお尻に近づけていきましょう。

■グルートブリッジ

  • ①床に横になって膝を90度に曲げた状態で立てます。
  • ②肩甲骨を寄せ、両手は腰の脇におきます。
  • ③この状態から内ももを締めて、お尻を持ち上げます。背中からお尻膝までがまっすぐになるようにして、高い位置でいったん止めましょう。
  • ④息を吸いながら、床すれすれのところまでお尻を下ろして、再度持ち上げます。この動きを15回繰り返しましょう。2セット行います。

グルートブリッジはヒップアップ全般に効果があるエクササイズ。脂肪が落ちやすくなり、垂れ尻の防止にもなります。また、反り腰の改善につながるのでアヒル尻の改善にも役立ちます。グルートブリッジはスクワットと比べるとつらくないので、是非習慣にしてほしいエクササイズです。

さらに負荷がかかる片足で行うグルートブリッジもあります。

■お尻歩き

床に座って背筋を伸ばし、お尻で前に歩いていく方法。10歩、歩いたら、そのままお尻で後ろに戻っていきます。腕は軽く振りましょう。この時、まっすぐ進めない、あるいは、まっすぐスタート地点に戻れないという方は骨盤がゆがんでいる可能性があります。

お尻歩きは大腰筋、腸骨筋、腸腰筋などのインナーマッスルを鍛えられる方法。骨盤の調整にもつながりヒップアップしやすくなります。背中や腰が痛くなる人は、床に座って足をまっすぐ伸ばした状態でお尻を左右交互に持ち上げるだけでもOKです。

3.美容外科・美容皮膚科で目指すキレイなお尻

美容外科で目指すキレイなお尻

出典 http://gahag.net/

キレイなお尻を目指したいけれど、エクササイズは続かない、面倒なのはイヤという方もいますよね。ここからは楽してキレイなお尻を手に入れられる美容外科・美容皮膚科の施術を紹介していきます。
紹介する施術は顔の施術にも用いられるものですが、その中からお尻への施術、使用が推奨されているものを選んでご紹介していきます。料金もお尻に施術を受けたときの金額となっていますので、参考にしてくださいね。

3-1.お尻の美肌対策

■お尻の黒ずみ対策、ざらつき対策

・レーザーホワイトニング(Qスイッチヤグレーザー)
メラニン色素が原因で起こる肌トラブルに適応するQスイッチヤグレーザーを炎症が起きない程度のレベルで照射してメラニンを破壊し、ホワイトニング効果を得るもの。週1回のペースで施術を受け、4~5回繰り返すと効果が実感しやすくなります。費用は10,000~25,000円程度。

・ハイドロキノン、トレチノイン外用
肌の漂白剤とも呼ばれるハイドロキノンとターンオーバーを促して古い角質をはがれ落ちやすくするトレチノインを外用薬として併用する方法。外用薬だけでお手入れをすることもできますし、レーザーホワイトニングと並行して行うこともあります。費用はそれぞれ2,000円~3,500円程度。

■お尻のニキビ対策

・ピーリング
ニキビ跡のざらつきに効果的なのがサリチル酸マクロゴールを使用したケミカルピーリングです。古い角質をはがれ落ちやすくさせ、ターンオーバーを促進・正常化させる方法。ニキビやニキビ跡の改善に効果があります。1回5,000円程度から施術を受けることができるので、手軽に受けられるのもメリット。

もちろん、黒ずみの改善にもつながるので、定期的にプロの手によるケミカルピーリングを受けることで理想のキレイなお尻に近づくことができます。1回4,000円~6,000円程度。

・スキンピールバー

スキンピールバー

出典 http://www.sunsorit.co.jp/

グリコール酸を配合したピーリング石鹸。ニキビやニキビ跡の改善に適しています。乾燥が気になるなら、黒ずみやニキビがある箇所だけ部分的に使用してもいいでしょう。

3-2.お尻へのヒアルロン酸注射

豊胸ならぬ、豊尻(ほうこう)注射とも呼ばれるお尻へのヒアルロン酸注射。お尻にボリュームが足りない扁平尻の方にお勧めです。カウンセリングで医師と相談し「お尻のどこにどのくらいヒアルロン酸を注入するか」を決めていきます。

注射した箇所は小さく穴ができますが数日で分からなくなるので跡に残る心配はなし。効果は約1年半から2年程度持続すると言われています。費用は1cc当たり10,000円からとなっています。ボリュームアップさせる目安は片側につき20~50cc程度。一時的な効果としては高いと感じる方もいるでしょう。

3-3.マシンで引き締める方法

「切る手術は怖いけど、お尻だけ引き締めたい」という方はいわゆる「切らない脂肪吸引」と呼ばれる施術にトライしてみては? マシンで引き締めてキレイなお尻を作る方法は、なんらかの方法で脂肪細胞を破壊し、代謝によって排出しやすくするというもの。脂肪細胞そのものが減るので、リバウンドがなく部分痩せが可能です。お尻を小さくしたいという方に。

■クールスカルプティング

脂肪を凍らせて脂肪細胞を破壊、代謝によって徐々に排出させやすくする方法です。2~3カ月かけて徐々に排出されてくので、効果が自然なのがメリット。3カ月おいて2回施術を受けると効果が実感しやすくなります。費用はアプリケーターの大きさによって異なり、手のひら1枚分が50,000~60,000円から、手のひら1枚半分くらいの大きさで75,000~90,000円程度となっています。

■ウルトラアクセント

超音波で脂肪を破壊し、代謝によって排出しやすくする方法。費用は10cm×10cmで15,000円程度から。効果が実感できるまでには2~3週間おきに3回以上施術する必要があります。

3-4.プロテーゼ(シリコンバッグ)挿入

豊胸と同じように、シリコンのプロテーゼをお尻に挿入する方法です。ボリュームが足りない部分に入れることで形のよいキレイなお尻を形成することができます。小さめのヒップでも立体的になることで見違えるように美しいヒップラインに変わることも。ハリウッドセレブでも実はお尻にプロテーゼを入れている人が多いのだそうです。

豊胸と同じメカニズムといっても使用されるプロテーゼはもちろんお尻専用に作られたもの。座った時の衝撃や重圧を考えてバスト用のプロテーゼより丈夫に作られています。

お尻の割れ目に沿って5cm程度切開し、そこからプロテーゼを挿入するので傷跡はほとんど分からなくなります。費用は75~120万円と高額になります。術後は1種間程度、あおむけで寝ないようにすること、硬い椅子に座らないなど制限があります。

3-5.お尻への脂肪注入

お腹や太ももの内側、外側などから脂肪を吸引し、ボリュームの足りない部分に挿入する方法。垂れたお尻の下の部分や横にはみ出たヒップの脂肪を吸引して、脂肪の足りないお尻の上部に注入し、ヒップアップさせることもできます。ピーマン尻や扁平尻、垂れ尻の改善に効果的。ただし、脂肪の定着率は2~5割程度。クリニックによって定着率に差が出ることもあるようです。

プロテーゼと違って手触りも自然で違和感なく老化していくため、経年とともにお尻の形が不自然になるということもありません。ただし、脂肪を十分に取れない痩せ型の方はヒアルロン酸注射の方が向いています。

脂肪注入の費用は脂肪の吸引と注入を合わせて60万円程度から。手術は全身麻酔で行われることが多く、強い腫れは2週間程度続きます。また、術後に圧迫下着で患部を圧迫する必要があります。

3-6.ヒップアップ手術

年齢とともにたるみが気になってくるお尻を何とかしたい!という方はお尻のたるみをとるヒップアップ手術を検討してみてもいいでしょう。

これは皮膚のたるんだ部分をカットし、脂肪を取り除いてから縫合することで小さく引き締まったキレイなお尻にする方法。脂肪を吸引してお尻のへこんだ部分に注入し、全体的に形を整えることも可能です。脂肪を注入する必要がなければ、皮下脂肪がついたまま皮膚を切除すればOK。切開するのはお尻と太ももの境目のラインなので、傷跡は分かりにくいです。痩せていて脂肪が少なく、皮膚がたるんでシワシワになったようなお尻は皮膚だけを除去します。

脂肪のつき具合は皮膚のたるみ具合、ヒップの形を考えて、もっともキレイになるように熟慮して手術する必要があります。施術医の高い技術と美的センスが問われる手術です。

ヒップアップ手術も全身麻酔で行われることがほとんど。費用は100万円前後となり、脂肪吸引をプラスする場合、費用が別途必要となります。

4.まとめ

きゅっと引き締まったお尻はそれだけでスタイル美人に見せてくれます。男性からも注目を集めること間違いなしです。

とはいえ、キレイなお尻とひとことで言っても、理想のヒップの形は人それぞれ。ボリュームが足りない人もいれば、脂肪がつきすぎという人もいます。お尻は脂肪がつきやすく、痩せている人でも年齢とともに垂れてくるパーツ。キレイなお尻を作り、維持するためには、エクササイズを習慣にするなどして早めに老化対策をとりたいですね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。


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