医療痩身の最新治療GLP-1治療をはじめ、クリニックで行われる痩身治療について、美人女医二人による対談が実現!
今や痩身機器治療の要となるクールスカルプティングをいち早く取り入れ、痩身治療全般に造詣が深い、東京都千代田区有楽町にあるKUMIKO CLINICの下島久美子院長先生と鈴木るり子先生に最新の痩身治療について語って頂きました。
内科出身の医師ならではの洞察を生かした痩身のお話はダイエットに興味がある女性だけではなく男性にも目から鱗な情報が満載です。読むだけで痩せるかも!?
はい。最近の動きとして、クリニックで導入が進みつつあるGLP-1という治療法は比較的新しい痩身治療になると思います。
GLP-1(ジーエルピーワン)という消化管から分泌されるホルモンを利用した痩身治療で、自然に食欲を抑え体重を減らします。一日一回投与(皮下注射)することで痩せやすい身体へと変化させていきます。GLP-1製剤は日本では糖尿病治療薬として厚生労働省の承認を取得している薬品です。米国では2014年に、ヨーロッパでは2015年に肥満治療薬としても承認を取得しており、減量目的に使用されています。当院では「GLP-1痩身療法」として、器械を使用した部分痩せ治療とは別に体重を減らす目的として皆様にお勧めしていきます。※GLP-1痩身療法は保険診療外治療です。
そうですね。痩身系治療では話題性がありますね。
効果が高いので、取り扱いを始めたクリニックが増えて急速に導入が進んだという印象です。
ここ1年以内で急速に増えている印象です。
そうですね。基本はダウンタイムがない治療にシフトしています、どの医療の分野でもそうだと思います。ですから、脂肪吸引まではしたくないけれど、痩せたいというニーズはありますので、外科治療より内科的治療で効果を出す施術が人気です。
クールスカルプティングは当院で導入した頃は、ほとんどやっているクリニックはなかったです。結果的に広がりましたが、当時はあまり認知されていない機器ではありました。クールスカルプティングのメーカーが大きい製薬会社に変わったことでプロモーションが進んで認知度が上がったっという背景は追い風だったと思っています。
大手の美容外科だけではなく、脱毛系の美容皮膚科でも急にシェアが広がっていますね。両者とも分院が地方を含め、多くあるので、それでバッと広まった面もあると思います。
そこは強みがあると思います。経験値や症例数が多いというのは、あるかもしれないですね。ブログにも書きましたが、4,000サイクルを突破したので計4,000カ所治療したということになります。
2台で処置しています。最初の導入は1台でしたが、追加でもう1台導入しました。当時2台で処置するのはすごくレアケースでした。でも現在は2台持ちでやっているクリニックが増えましたので、特別珍しいことではないと思います。
産後のママさんが体型の崩れが気になるという相談でいらっしゃっる方が増えています。出産前はちょっとした努力で落とせていたものが、子供さんと一緒の生活なので食事など自分のペースにはならないことも相まって、なかなか痩せられない、そういったお悩みのが多いです。
実は男性の方はGLP-1治療に適していますが、針を打つことのハードルを女性よりも高く感じられているようです。GLP-1のニーズはどちらかというと女性のほうが高いです。
男性患者様は全体として、クールスカルプティングを選択される方がほとんどです。鈴木先生が言ったように、針に対するハードルがかなり高いです。しかし、男性のほうが内臓脂肪優位でメタボリック傾向なので、外からの部分痩せより、減量ありきという体型の方が圧倒的に多く、GLP-1に適していますが、実際に治療に踏み切るのは女性のほうが圧倒的に多いですね。
通常の注射にもいえますが、針を打つの?みたいな感じで少し恐怖心があるのかもしれないです。その点女性のほうがすんなり打っています。
そこは性別で違いはあるかもしれないです。女性は基本綺麗になるためには痛みはしょうがないという感覚でいらっしゃいますが、男性は開口一番そこまでして……という感じはあるように思います。
いいえ、GLP-1注射は痩せる部分に打つ注射ではなく、全体的に体重を減らす治療です。
薬液の吸収のプロセスからいうと、太ももかお腹が一番均一に吸収されますので、お腹か太ももとなっていますが、基本的には全身投与になります。そこを勘違いされてる方は患者様にもたまにいらっしゃって、足を細くしたいからふくらはぎに打ったという方もいました。
そうですね。あくまでも脂肪溶解注射やクールスカルプティングなどデバイス系の痩身は部分痩せです。外から脂肪を減らすというものですが、GLP-1は打つことで全身に薬の作用が回って体重が減るというものです。まず患者様にもそこの認識をきちんとお伝えしています。
GLP-1を導入される前から、食事制限をご自身できっちりと管理できる方というよりは、体重計も気になったら乗るとか、食事も制限しているようなしていないような、食べるときは食べてしまうような方です。日常の管理があまりストイックではない方に向いているのではないかと思います。
そうですね。GLP-1を打つと自分で無理をしないでも何となく食事を減らせるものなので、ダイエットを意識したいけれど、なかなか思うように自分を節制できないとか、プラスで摂っていたカロリーを制限するのに向いてます。
なかなか自分の意志だけでは続けられない方たちの強い味方にはなっていると思います。
抑制に関しては、サノレックスは同じ食欲抑制効果を狙った薬ですが、ゼニカルは油分の排出を促すものなので、また少し違います。私の個人的な見解ですが、サノレックスに比べGLP-1のほうが効く印象です。そこは全然薬が違い、全くもって効果は別次元かと思います。
ただ、サノレックス、ゼニカルの様な経口薬という気軽さと比べるとGLP-1は針を使う注射薬というハードルがあると思います。
GLP-1は個々の脂肪を局所的に落とすというよりは全身投与で体重を落とす、全身の内臓脂肪を減らすというような効果があります。いっぽう体重をコントロールして全身の脂肪は落とせたけれど、部分的に残ってしまう脂肪の塊などに効力を発揮するのがBNLS、脂肪溶解注射になります。
減量自体に関しては内科出身のほうが機序は分かってる部分はあるのかもしれないですね。結局、痩せたいと言って患者様がクリニックに行っても、体重を減らしたいのか、体重は減らさずに部分的な脂肪細胞を減らしたいのかで、まず大きく治療法が分かれます。
部分的な脂肪だけを減らしたいのであれば外科的な脂肪吸引とか、脂肪溶解注射、クールスカルプティングが適しています。体重を減らす目的であれば、完全に内科治療になります。今はGLP-1は内科、美容関係なく取り入れていますが、GLP-1でなぜ体重が減るのか、GLP-1を投与するとどのような機序でどこの内臓に作用して、結果的に体重の数字が減っていくのかという脂質代謝を考えるのは内科医療だと思っています。
ただ痩せる薬を打つだけなんでしょう?みたいな感じで入る美容医療の先生は多いので、そこはわれわれのほうが落ち着いて考えられるところだと思います。
そうです。だから、誰でも痩せる薬ではないというのは、内科の知識が豊富であれば強く言うことができます。それを言うことでマイナスポイントはないと思っています。
誰でも体の代謝は違いますので、それを同じ薬1本で同じように全員が痩せるほうがおかしいと思っています。採血のデータを取ってチェックをしながら、ロジカルに説明できるのは内科医ならではの見解かと思います。
私が診ている患者様では、一番減った方は3カ月で最小限の投与量で5キロ程度減った方がいらっしゃいます。
どうしても個人差は出てきますが、申し上げたような症例もあります。
最初の1カ月で3~4キロ落ちる患者様は稀ではないというか、いらっしゃいますので、効果を実感して喜んで再来院してくださいます。
結構痩せると思います。GLP-1は糖尿病の治療薬として流通していますが、そういう疾患を抱えている方はもっと体格が大きいので、1カ月で7~8キロ減る人もいるみたいですね。
美容のクリニックにいらっしゃる人はそもそも体格が小さいので、振り幅は小さいのですが、サノレックス、ゼニカルに比べると全然違うリアクションがみられる様です。
外科的な処置になりますので、ダウンタイムが日常生活にも大きく関わってきますし、ちょっと痩せたいんだけどみたいな気持ちの第一歩として脂肪吸引に行くというのは難しいと、私は思います。もちろん手として無しではありませんが、その前にできる選択肢が広がっているのは患者様にとってよいことだと思います。
脂肪吸引に対してはダウンタイムやリスクを理解して受け入れた上で、それでも1回で減る量が一番多い治療をしたいという、確固たる思いでやるのであればいいと思いますが、理解しないでただ痩せる、細くなるという理由で安易に取り組む治療ではないとは思っています。
日本人はもともと体型が小さいのにさらに痩せたいと願う、他の国と比べるとボディイメージが極端にスキニーな人種です。そもそも脂肪吸引が適応外の方たちが痩せたがるという独自の国のボディイメージがありますので、外科的なことはできないけども痩せたい、そういうときはやはりクールスカルプティングなどのデバイス治療が合ってるのかなとは思います。
実際は、ほとんどの患者様がファーストステップとしてクールスカルプティングを選択されますが、まずファットリダクションとして、クールスカルプティングで体積を大きく減らして、さらにボディラインは脂肪だけではなくセルライトやむくみ、水分による影響などいろんなもので規定されているので、そこのコントロールに高周波やHIFUを使用した複合治療というのは理想的なコースかと思います。
自分の経験としてダイエット方法は夜の炭水化物を控えることが自分の体質にはすごく合ってるみたいで、息子を産む前にそれに気づいて、家で食べる夕飯ではおかずだけで、白米は5~6年は食べていないです。もちろん来客のときや会食のときはお米もおいしく頂きます。
好きですけどね(笑)。なるべく夜には食べないです。そうすると朝すごくお腹がすくので、朝はもう何でも食べます。朝からカレーや揚げ物も頂きます。
他のダイエットサプリに比べて、私がやったダイエットで、GLP-1は体重を減らすという意味で圧倒的に結果が出たので、メニュー化に踏み切ったという背景があります。あとは、クールスカルプティングも本当に自分がやって結果が出たのでどんどんプロモーションしたという機器です。
他にも色々な痩身機器を何台か導入し開業しましたが、クールスカルプティングが塊の脂肪を減らすにはすごく効きが良く、明らかに他の機械と違うと感じました。
飲んでいるサプリは痩身に関係はありませんが、高濃度ビタミンCのサプリは飲んでいます。実はあんまりサプリ系を信じていませんでしたが、唯一飲んで効果が分かるサプリだったので、それはクリニックにも取り入れましたし、自分でも飲んでいます。
本当に稀だとは思いますが、急性膵炎、急性胆管炎の発症の報告があります。
患者様には必ず話していますが、使っていく途中で副作用といっていいか体の反応といっていいかわかりませんが、いわゆる胃の動きを落とす作用がありますので嘔気を生じる方もいらっしゃいます。使っていくうちに数日で消失していきます。
●GLP-1痩身療法料金
※上記に別途消費税が加算されます
※初めてご来院される方は初診料3,000円を要します。
※導入2か月目以降のカウンセリングの際は再診料1,000円を要します。
※一本の使用期間は一回量により異なりますが、通常の維持量で20日程度持ちます。
※3か月後、6か月後に血液検査を行います(採血費用2,000円)通院が困難な場合はお申し出ください。
■リスク・副作用、対処法
1.最も多い症状は使用開始間もない時期の嘔気です。胃内容物の排泄を遅くすることから、胃の膨満感や嘔気を感じる方がいらっしゃいます。使用を継続することで徐々に症状は改善し消失していきます。心配な場合はいつでも診察しますのでご相談ください。
2.稀に急性膵炎、急性胆管炎の発症の報告があります。
●クールスカルプティングの料金
※上記に別途消費税が加算されます。
※1回の治療の料金は、部位ごとのアプリケーターの大きさにより異なります。
※ご相談の部位に適切なアプリケーターは実際に診断の上、決めさせて頂く場合があります。
※上記治療料金に別途、診察料がかかります。 この治療は自費診療です。
■リスク・副作用、対処法
1.治療開始から10分程度、冷却による違和感がありますが、その後は気にならなくなります。
2.治療直後は皮膚に赤味が残りますが、しばらくすると赤みはおさまります。
3.翌日以降、赤みやチリチリとした違和感が出る方がいますが、違和感は数日で治まります。
KUMIKO CLINIC
住所:東京都千代田区有楽町1-6-10 スクワール日比谷ビル8F(受付)・9F
電話番号:0120-001-935
診療時間:10:00~18:00
休診日:水・日・祝
撮影:Toshiyuki Tanaka
医師。金沢医科大卒業後、杏林大学第一内科に入局。都立広尾病院、美容系クリニック等を経て、2014年東京・日比谷にKUMIKO CLINIC(クミコクリニック)を開設。痩身治療をメインに美容皮膚科メニューを幅広く扱う。
医師。東京女子医科大学卒業、同院内分泌内科入局。日本医科大学武蔵小杉病院内科一般内科、内分泌(甲状腺)を中心に臨床経験を積み、2019年KUMIKO CLINIC入職。
【KUMIKO CLINIC Dr.Ruriko Blog】
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
KUMIKO CLINIC(クミコクリニック)
金沢医科大卒業。大学病院にて臨床研修を行い、都内美容クリニックに勤務し、2014年KUMIKO CLINICを開院し院長に就任。
色素沈着しやすい肌質でレーザー治療を受けコンプレックスを解消した時に美容医療の道に魅力を感じたそうです。美容医療は本来身近にある医療で、敷居を下げたいという気持ちで開院。現在では痩身機器を中心としたダイエット、ボディライン改善を中心に診療している。
日本内科学会認定医
アラガン社ボトックス・ヒアルロン酸注入指導医など
金沢医科大卒
杏林大学第一内科入局
都立広尾病院
美容系クリニック等
KUMIKO CLINIC院長
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