今回の美人女医インタビューは、東京渋谷にあるS Beauty Clinicの山本祐未院長です。渋谷といっても、最近話題の“奥渋”の近くにあり、高級住宅街の主婦の方から、アパレルの店員さんまでさまざまな患者さんから頼りにされています。
医療痩身とアンチエイジング治療の二本柱のこと、なぜ大手美容外科の院長をやめてまで開業されたのか、じっくり話してもらいました。

小説に出てくるハンチントン舞踏病という難病の治療に携わりたいと思ったのが、医師を目指したきっかけです

ーまず、お医者さんを志した理由を教えていただけますでしょうか。

山本先生(以下Y):人の「生老病死」、生きる、老いる、病、死ぬということですけども、「生老病死」に携わりたいなと思ったのがきっかけです。

ー医師はそれに一番深く関われる仕事だということでですか?

Y:そうです。世の中で役に立つ仕事はいろいろあると思いますが、例えばお金に関することだったり、法律だったりさまざまですけど、私は人がケガをしたりとか、何か具合が悪いというときに役に立てる知識が欲しいなと思いました。

山本祐未先生

ーそれが最初に……いつぐらいですかね、時期的に、小学校とか中学校とか。

Y:高校生のときに本を読むのが好きで、そのときに神経内科に関わる本を読んでいて、鈴木光司氏の『光射す海』という本ですけど、ハンチントン舞踏病という難病なんですけど、「あっ、この病気の治療に携わりたい」と思ったのが、ほんとうのきっかけです。

ーそれは、どういう病気なんですか。

Y:遺伝性のもので、優性遺伝なので2分の1の確率で遺伝するんですけど、中年以降に発症して人格崩壊や不随意運動を起こして死に至るので、それを苦に自殺する人が多いんです。それの遺伝子解析を行った家族がその病気に侵されてて、2人の姉妹が原因遺伝子を突きとめた『ウェクスラー家の選択』という本があるんですけど、その本も読んで、その病気に惹かれて、この病気に生涯通して医師として携われたなと思いました。

ー一番最初はそれがきっかけですか。

Y:そうです。ほんとうはそれがきっかけでした。

ーそれがきっかけで高校生のときにもちろん医学部を目指すという。

Y:そうですね。

ーストレートで医学部に行かれたんですか。

Y:そうですね。運よく、はい。

ー勉強は昔からやっぱりできましたか。

Y:勉強は……そうですね。高校生のときは、していたつもりだったんですけど、大学に入ってから、医学部の同級生も言ってたんですけど、「大学に入ってからのほうが勉強した」とみんな言うので、思い返してみると私もそうでした。高校生の頃は、勉強が嫌いで嫌いで、一日12時間勉強しろと言われてもちょっとしんどかったんですけど、大学に入ってからのほうが、12時間平気で勉強できるようになったので。

ーそれはすごいですね。12時間というと、もう朝から晩まで勉強漬けですね。

Y:(笑)。高校生のときは、勉強はしぶしぶやってました。母の教育が「今、勉強するかしないかで、働いてもこれだけしかもらえない人と、働いてこんなにもらえる人に分かれます。さあ、どうする?」という感じだったので、「勉強する」って言うしかなく、勉強してました(笑)。

両親から「医者になって」と言われたことは一度もないです。私は医者になるか、鳥に関わる仕事をしていくかどちらかと思ってました

ーご両親も医学の道を?

Y:そうです。父が医師で、母が薬剤師で研究者なんです。それで、多分、母が薬剤師で、「医師免許、取ればよかった」と思ったことがよくあったと思うんです。研究者なので、医師免許を持ってる研究者、持ってない研究者で、やはり発言に対する説得力が違ったりして、多分悔しい思いをいっぱいして、「医者ってこんなにいい職業なのよ」って刷り込まれてきました(笑)。

山本祐未先生

ー環境的にそういうことがあったわけですね。先生が医学系の本にたくさん出会ったのも、やはり環境が大きかったですか。

Y:でも、両親から「医者になって」と言われたことは一度もないんです。私は医者になるか、何か鳥に関わる仕事をしていくかどちらかと思ってました。

ー獣医ですか?

Y:獣医ではなくて、プロ・ナチュラリストの佐々木洋先生っていらっしゃるんですけど、その方の本を読んで影響を受け、医学部受験で2年浪人したら進路を変えようと思ってました。油にまみれた鳥を洗ったりする仕事をしようと思っていました。

ートキとかですか。

Y:はい。あとは珍しい鳥とか。

ートキは今あんまりいないもんですか。

Y:いないですね。

ーご経歴を拝見して、旭川医科大ご卒業ですが、北海道のご出身ですか?

Y:もともとは福岡です。

ーまた遠くに進学されましたね。

Y:家を出たいっていうのがありまして、この先、地元にいたら一生ここにいるのではと思ったので、思い切ったことをしたいと思いました。沖縄と北海道を考えたんですけど、沖縄は近いなと思って。

ーたしかに近いですね。

Y:そのときに作家の三浦綾子さんを読んでいて。世の中のおとなは嫌いでしたが、三浦綾子さんは信用できると思って、三浦綾子さんが暮らしてた町で勉強したいと思って旭川に行きました。

ー『氷点』を書かれた人ですね。

Y:そうです。もともと『氷点』で朝日新聞の賞とかでデビューされて、そのあと布教活動で小説を書いてらした方なんです。
三浦綾子さんが見てた景色を私も見たいなと思って、旭川に行ったら、医大の同級生が三浦綾子さんの主治医の息子で、主治医ともお会いできたりとか、縁がありました。行ってよかったなと思いました。

医師として地域医療に社会貢献したいと思い、旭川に10年いました

ー旭川には何年くらいいられたのですか?

Y:旭川に10年いました。6年間大学に行ったあと、北海道はお医者さんが足りないので、医師として地域医療に社会貢献したいなと思い、とどまりました。

ー各地方の医師不足は問題になってますよね。

Y:はい。なので、もし旭川医大に受かったら、その恩返しとして、一度は旭川に勤めようと思って大学に入ったので、そのまま残りました。

ー旭川は第2の故郷といっていいですか。

Y:そうですね。10年いたので。大学で6年間いて、そのあと通常なら初期研修で、大学か市中病院なんですけど、学生のときに「うちの病院で研修して、うちに残らないか」とお誘いいただいたところがあって、そこでそのまま研修して残ったという感じです。

ーそこで麻酔科をされていたと。

Y:そうですね。医師になるきっかけの神経内科の道から少し遠くなりました(笑)。

“S

ーそのあとに2014年からいよいよ美容医療のほうに進まれました。この理由をお聞かせいただけますか?

Y:正直に申し上げると、そのときに結婚して、麻酔科だと、ちょっと忙しすぎて生活が成り立たないというのがありました。

ー麻酔科だと夜中も呼ばれたりとか?

Y:呼ばれて帰れないときもありました。あとは、事情で東京に引っ越すことになり、今まで縁がなかったので、医局の事情なども全く分からないので、それなら一から違う科をやろうと思いました。旭川ではなかった美容医療をやりたい、東京だったらクリニックはいろいろあると思いました。

ーなるほど。結構、麻酔科って、そういう夜中に呼び出しとか、あと、神経的にすごい気を遣うというか、それはやっぱりあるんですか。

Y:でも、楽しかった思い出がいっぱいあります。

ーそうなんですね。それから東京の美容外科に入られる。

Y:大きいところで勉強したいと思い、品川美容外科に入りました。

ーそこでは、主に美容皮膚科のほうをされていたのですか?

Y:最初、品川にいて、そのあと横浜にいたんですけど、そのときは品川スキンクリニックと品川美容外科と分かれてなかったので、その中で外科もやるし、皮膚科もやるしという感じです。あまり垣根がないんです。美容外科と掲げていても皮膚科もするし、スキンクリニック(美容皮膚科)でも、外科治療もします。

ー入ってから、数年で横浜院の院長になられました。

Y:そうです。横浜で品川スキンクリニックの院長になって、そのあと品川スキンクリニックの渋谷駅前にある院に異動になりました。それが去年です。

女性のセルライト除去に対する熱意がぜんぜん違うんですよ

ーそこから大手の美容外科に残る先生とか、他に移る先生とか、いろいろいらっしゃると思うんですけど、ご自分でクリニックを開業された理由というのは何ですか?

Y:やっぱり大手のクリニックだと、しっかり方針があるので、ある程度はそれに従う必要があります。これは組織なので、当たり前なのですが。私はどちらかというと患者様に自由にフラッと来ていただいて、好きなものをやって満足して帰ってほしいなというのがありましたし、あとは、大手にいたときに、きれいな方でもいろいろ痩身の相談に来られるのですけど、自分のクリニックにはない器械だったりとか、ちょっとうちでは治療できないというような患者様もいたりしました。
たとえばストレッチマークに代表されるような、女性は、セルライトをすごく気にしてらっしゃるので、業者さんと話しても男性と女性のセルライト除去に対する熱意がぜんぜん違うんですよ(笑)。

ーお尻などに波っぽい線が入る感じのやつですね。

Y:モコモコする、老廃物が溜まってくるのと、あと女性のみなさんはほぼ全員と言っていいくらい肉割れを持ってるので、そのときに「治療したいんですけど」って、モデルさんに言われても「いや、(器械がないので)ちょっと治療のしようがないです」と言って帰したりとか……。
そんなときに、セルライトを治療できる器械を見つけたりとかして、「じゃあ、ちょっと自分でやりたいな」と思うようになりました。またちょうどタイミング的に開業を誘われたというのもありました。

小さいクリニックで、いい器械を買って、患者様が本当に好きな方法で通ってもらえたらなっていうのがあります

“診察をする山本祐未先生"

ーご自分の治療がやりたいということですね。もっとも大きい理由は、患者さんのことをしっかりケアしたいというか。

Y:例えば、ここは痩身クリニックなんですけど、普通のクリニックで痩せたいとなると、脂肪吸引か、脂肪溶解注射しかないんです。その2つしかないので、脂肪吸引を選ばないとなると、注射です。注射が好きな方もいるんですけど、注射しないで痩せる方法となったら、器械です。今痩身の器械もいろいろあります。
でも、器械だと通わないといけないんです。なので、家遠いしとか、忙しいという人は、注射を選びますし、ちょっと怖いから、頑張って通うという人は、器械を選びます。両方できるんだったら、両方、それぞれ効果はあるので、組み合わせるとより痩せるから本人の好きなやり方、通い方で選べるほうがいいなと思いました。

痩せるためにいろんな器械を揃えるとなると、大きなところだと、それを全国に導入するといった大掛かりなことになります。小さいクリニックで、いい器械を買って、患者様が本当に好きな方法で通ってもらえたらなっていうのがあります。

ーなるほど。痩身に特化したクリニックを今されていて、痩身機器だとヴァンキッシュME、アクセントウルトラVとか最新のもの、あと脂肪溶解注射も結構いろんな種類を取り揃えておられます。それらを導入されるときの理由というか決め手はありますか?

Y:うちはいろんな器械があるんですけど、まず一台がヴァンキッシュMEです。ヴァンキッシュという有名な痩身機器の進化版です。ヴァンキッシュより「脂肪を減らす効果が20%増えました」というのがウリです。ヴァンキッシュMEは皮膚に触れないで脂肪を減らすという非接触型の世界初の器械で、内臓脂肪も減るんですよ。
ですので、外から熱を加えてというよりも脂肪だけを認識して狙いうちするので、患者様に負担がないのと、安全性が高いです。あとは脂肪溶解注射は皮下脂肪は減らせるんですけど、内臓脂肪は減らせないので、内臓脂肪で困っている男性の患者様には「食事を気を付けてください」としか今まで言えなかったのですが、ヴァンキッシュMEの治療では、寝てれば内臓脂肪も減るということになります。

アクセントウルトラVに関しては、ボディというよりも、顔がメインです。アンチエイジング治療で糸を入れたくないという人もいます。もちろん入れたい人は入れたらいいと思いますし、うちは糸も置いています。入れたくないという人には、アクセントウルトラVで定期的にアンチエイジングができます。そのあたりも患者様のほうで、選べるようにしています。

ーなるほど。

Y:あと、セルトーンというセルライト除去の器械です。日本でうちだけが導入しています。他のクリニックの男性ドクターは、そんなにセルライトに執着がないのか2台目がなかなか出ないみたいです(笑)。

ー症例が独占的にたまるからいいですね(笑)。

“セルトーンでセルライト治療をする山本祐未先生"

Y:そうですね。メーカーさんから「症例写真をください」と言われるんですけど、うちが結果が出ている症例写真を出していい器械だと知れると売れちゃうので、たまに「いやです」って言ったりとか(笑)。
効果はあるので、やはり男性ドクター中心にセルライトを何とか消してあげたいと思ってる医師が、世の中にそんなにいないかなというのと、あと、患者様から聞くと治療できないと思ってたという方たちが来るので、あまり知られていないかなという気がします。
痩せて海に行って、ちょっと日焼けして帰ってきてとなったら、じゃあ、シミ治療もできたほうがいいということで、シミ治療と、あとアンチエイジングのレブライトという器械も入ってます。

ーレーザーですね。

Y:そうです。

シワ、ほうれい線が出てきたりとか、目の下にシワが増えてきたりとか、あっと思ったら、もうそこからは絶対始めたほうがいいです

ー痩身とアンチエイジングが柱で2つあって、その中でアンチエイジングは、女性はいつからアンチエイジングをするべきか、年齢でいうと、先生はどうお考えですか?

Y:あんまり年齢は、関係ないような気がします。10代の高校生でもほうれい線があったりとか、ほんとに割といるんです。今の若い子は小学生のときからメイクしたりするので。

ーもう10代で傷んでるということですか……。

Y:16~17歳でもシワがあったりするので、「駄目だぞ」って言って、「高校生でシワがあっちゃ駄目」って言って注意するぐらいです。あと(アンチエイジングを)何もしたことないとう、すごいきれいな人もいたりします。シワ、ほうれい線が出てきたりとか、目の下にシワが増えてきたりとか、あっと思ったら、もうそこからは絶対始めたほうがいいです。

ー電車の車窓に自分の顔が映ったりすると、何となく「あっ、老けたな」とか、そう思ったり、みんなしますよね。

Y:今インスタグラムなどのSNSで、みんな写真を共有したりするので、写真に写るとか、うちに来る患者様も、例えば、年配の方で友達と旅行に行ったら写真を撮られて、そしてSNSで拡散されるので、二の腕を痩せないととか、写真に残るということで気にする方もいらっしゃるので。

ー現代ならではですね。

Y:モデルさんだけではなく、ショップ店員さんとかでも、写真を撮る機会が多いそうです。自分のお店の服をSNSに載せたりとか。そうなると皆さん、写真に写る姿は気にされるみたいですね。もちろん写真の修整はできるんですけど。

ーでも、元もきれいにしとくに越したことはないですもんね。

Y:そうですね。あと、「写真は修整できるからいいやと思っていたら、ムービーの撮影が入ったから急いで何とかしないと」って来る方も(笑)。

40代ももちろんいるんですけど、やっぱり20~30代の女性の患者様が圧倒的に多いです

ーなるほど。今この渋谷というか、渋谷といってもここのクリニックの先は最近“奥渋”と言われる、おしゃれで隠れ家的な店もたくさんあるところです。ここのクリニックは、どういう方が来られるのかと、あと、よく相談されるお悩みはありますか。

Y:年齢層としては、たまに10代の方もいますし、20~30代が一番多いです。40代の方も多くはないですが、いらっしゃいます。自営業とか自分で会社を経営をされているっていう方も非常に多いですし、専業主婦の方も多いです。専業主婦の方はやっぱりいい土地柄に住んでらっしゃる方も多いです。

ー高級住宅街の渋谷区松濤はここから近いですね。

Y:そうですね。また代官山とか、港区六本木からとかです。

ー女性と男性の割合はどれくらいですか。

Y:20~30人に1人男性なぐらいなので、ほぼ女性ですね。

ーどちらかというと、40代というよりはもう少し若い、痩身をメインにされてるので、20~30代の方が来られることが多いということですかね。

Y:そうですね。20~30代です。40代ももちろんいるんですけど、やっぱり20~30代が圧倒的に多いです。来週結婚式なんですとか、来月結婚式なんですとかという患者様も多いです。

ーお悩みとしたら、やはり先ほどおっしゃられたSNSのこととか、あと結婚式などのイベントがあるから痩せたいという。

Y:そうですね。それとシミが気になる、毛穴が気になる、痩せたい、顔も気になるし、身体も気になるという方も。友達が最近きれいになって、何してるか聞いてうちのクリニックを紹介された方もいます。「何したの?」って聞いて来ましたっていう(笑)。

ーやっぱり痩せたいという願望が皆さん、強いんですね。

Y:私がもともと思ってることとして、自分の体型に満足してる人って、ほぼいないんじゃないかなと思います。モデルさんでも、もう脂肪ないっていう人もやっぱり「何かしたい」って言って来るんで、「脂肪、もうないですよ」って言っても「何かしたい」って(笑)。

ーすごい痩せてる方でもってことですね。

Y:あとは、今きれいでもちょっと油断したら、太るってなったら、食事も気をつけて、トレーニングもして、ジム帰りの方とかも結構もいますし、ジムも行って自分でも気をつけるけど、自分ではできないこととなったら、ヒップアップだったり、アンチエイジングだったりするので。

ーそういう患者様は、お医者さんとしても言いやすいというか、自分で痩せようという意識があって実際運動されてるような方に言うのは、理解されやすいというか、そういうのはあるんですかね。

Y:そうですね。自分でも頑張って、プラスアルファのメンテナンスという感じです。脂肪は自分で減らせます。あと筋肉も自分で付けられます。しかしアンチエイジングは自分ではできない、たるんだ皮膚を自分ではどうしようもないとなると、じゃあ、アンチエイジングの施術ですねってなります。

“診察をする山本祐未先生"

ボトックスはシワを寄せない癖さえつけなければ、何度も打つ必要はないです

ー分かりました。先生ご自身の美容法で、結果が出た美容法を教えてください。具体的な化粧品でもいいですし、美容医療の器械とか、ボトックスの注射系でも。先生が美を保たれている秘訣をもう全部教えてください。一から全部。

Y:前の職場で「先生の顔の美容地図を作りたいんです」という企画があったんですけど、「私は何もやってないです。レーザーも1回も当てたことないし、ボトックスも打ってないし、何にもしてないです」と言ったら、その企画はボツになったんですよ。
自分のクリニックを持ってからは、月に1回ぐらいは、レーザー当てたりとかしてます。ボトックスも何度かあります。ボトックスも打ち続けないといけないと思ってる人が多いんですけど、シワを寄せなければいいので、眉間にシワを寄せる癖があれば、打って、持続期間が切れてきても、シワを寄せない癖さえつけてしまえば、さらに打つ必要はないです。

ーそれは眉間ですね。

Y:はい。眉間とかです。嫌なことがあっても寄せない(笑)。患者様にも一回打つと一生やらなきゃいけないと思ってる人が多いので、「そんなことないですよ」って。「何回かやって寄せない癖をつければ、もう打たないでいいんです」と言ってます。

化粧品はブランドにこだわる必要がないので、オーガニックの石鹸で落とせるシリーズで全部揃えました

ー化粧品は何かありますかね。あとはエステとか。必ず寝る前にやってるエクササイズがあるとか……。

Y:あまり自分は、何もしてないですかね……。化粧品とかも聞かれるんですけど、もう石鹸で落とせるタイプの化粧品を全部使ってます。ブランドにこだわる必要がないので、オーガニックの石鹸で落とせるシリーズで全部揃えたんです。あとはドラッグストアです。オーガニックの石鹸で落とせるシリーズと、あと化粧品900円とかのアイライナー、マスカラとかで、頑張ってメイクしてるって言ったら、モデルさんにびっくりされます。

ーかなりお若く見られますよね。22~23歳とか?

Y:そんなことない(笑)。

ー25歳ぐらいはいけそうですね。

Y:よく、卒業したてでしょって言われます。

ーお若く見えますよ。美容法は特にこれを必ずやってるというのはないということですね。

Y:割と雑です。メイクを落として顔を洗ったら、オイル塗るだけみたいな。化粧水や乳液とか、いっぱい使わないです。1本でおしまい。

山本祐未先生

ーお酒とかは飲まれますか?

Y:機会飲酒です。人との付き合いで食事に行ったりしたらちょっと飲みます。

ーちょっと飲むぐらい。普段は飲まないですか?

Y:家では飲まないです。

ーそうなんですか。これは美に影響があるかもしれませんね。飲酒の習慣があまりないという。

Y:そうですね。人と飲みに行ったりしたら飲むんですけど、それ以外は、週一ぐらいでしか飲まないです。

「今日もスタバ、行ったよ」ぐらいの、気軽に立ち寄って帰ってもらえるような形が理想です

ー分かりました。ありがとうございます。それでは次の質問に。開業されて7カ月くらい経ちました。どのようなクリニックに今後していきたいという展望やこういう施術をもっと導入していきたい、広めていきたいというのはありますか?

Y:そうですね。もうエステの延長ぐらいに思ってもらいたいんですけど、「エステだと思ってて、クリニックと思ってなかった」という方もいらっしゃったりするんですけど、エステに何十万も掛けて、効果がなかったという人がやっとクリニックに足を踏み入れたりします。
またエステと医療機器はどこが違うのかを探りに、エステの経営者さんたちが、結構いらっしゃいます。今までクリニックに何で来なかったかというと、多分注射を勧められるんじゃないかとか、なんとなく怖いみたいな感じを持たれたりしていて。注射をしたい方にはしますし、、やりたくない方は、やらないで何とかやっていきましょうと言えるほどに、器械も揃えてるので、そんなに怖がらずに皆さんが来ていただけるクリニックにしていきたいです。

あとはなるべく低価格にしてます。渋谷区の土地柄もあるんですけど、専業主婦の方とかも多かったり、経営者の方もやっぱり堅実なので、皆さん、ほんとに吟味してコースを組まれるので、友達に「あそこ、よかったよ」って勧められるような価格でご提供したい。「あそこ、よかったよ」って人に勧めるのに「わっ、高っ」と思われ、「こんな贅沢してるんだ」と思われたら、紹介していただいた方にもマイナスになります。「あそこ、割と気軽に行けるよ」と勧められるような、お店感覚で気軽に来てもらえたらなあと思います。

すごい頑張って通って、しばらく行けないとか、我慢しようではなくて、日常的に来ていただけるような。「今日もスタバ、行ったよ」ぐらいの、気軽に立ち寄って帰ってもらえるような形が理想です。そんなにダウンタイムが出るような処置もないですし、日常にメンテナンスとして取り入れてもらえるようなクリニックになったらなと。

ーで、先生に痩身で相談に来た方も同時にアンチエイジングが気になるんだったら、それも気軽に相談してというような。

Y:そうですね。多分、顔も身体もケアで来られたと思うので、「腕にシミがある、足にシミがある」、「よし、取りましょう」とか、「アザがある」とか「タトゥー入れちゃった」となれば、レーザーで取れますし、何か別のことで来られれて、「そう言えばこれも」みたいな。シミで通ってる方が、「セルライトひどいの」ってなったら、「シミがよくなってきたら、セルライトもケアしていこう」と、トータルで満足してもらえたらなあと思います。

ー怖かったけども先生にやってもらううちに信頼関係ができて、他のお悩みも相談できる、そういうクリニックにということですね。

Y:そうですね。

ー気軽に行けて相談できてというところ。分かりました。ありがとうございます。最後の質問です。若い頃の忘れられない恋愛、例えば、朝起きたときや電車でふと思い出すとか、実家に戻ったときに思い出の品を掘り起こしてるとか、そういうの何かないでしょうか。どうしても捨てられない物があるとか。

Y:過去は振り切って生きてるので、あんまり引きずられる思い出はないんですけど、新婚旅行は楽しかったなとかは思い出します(笑)。離婚してしまいましたけど。

ーやっぱり思い出すんですね、それはヨーロッパかどこかに行かれた?

Y:イタリアは楽しかったなあ。

ーイタリアは楽しそうですね。

Y:楽しかったです。

ーただそれは、過去というか、もう。

Y:そうですね。あとはそんな引きずられるような思い出はないですね。

ー分かりました。ありがとうございました。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

S Beauty Clinic

S Beauty Clinic
住所:東京都渋谷区道玄坂2-23-14 道玄坂225ビル 7F
電話番号:03-6416-3214
受付時間:10:00~19:00(不定休)
【S Beauty Clinic公式サイト】
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【山本祐未先生公式インスタグラム】
https://www.instagram.com/
撮影:田中利幸

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監修:

山本祐未 医師

S Beauty Clinic

旭川医科大学医学部卒業。麻酔科勤務後大手美容外科にて院長を歴任。2016年S Beauty Clinic院長就任。
患者様へより良い美容医療が提供できるように、納得した機器を導入したいという思いがあります。渋谷で痩身に特化した美容クリニックを開設、モデルなど華やかな世界で活躍する方からの支持も厚い。

ボトックスビスタ認定医
ジュビダームビスタ認定医など

旭川医科大学医学部卒業
JA北海道厚生連旭川厚生病院麻酔科
大手美容クリニック都内分院院長
S Beauty Clinic院長