パッチリとした二重まぶた、大きな目は、それだけで顔全体を明るく印象付けてくれるもの。特に、私たち日本人のまぶたは脂肪が厚く、腫れぼったく見えてしまいがちですね。二重まぶた、大きな目になる方法はいくつかありますが、今回は美容クリニックなどの医療機関で受けることのできる目頭切開法にスポットを当ててお話を進めて行くことにしましょう。医師、実際受けられた方の経過・症例ブログも多数紹介します。

もくじ
1.目頭切開法とは
2.埋没法との違いとは
3.気になる術後の症状について
4.目頭切開法のメリット・デメリット
5.目頭切開法症例がわかるブログ紹介(医師編)
6.実際に目頭切開のオペを受けた方が詳細に経過を記録しているブログ
まとめ

1.目頭切開法とは

私たち日本人を含む東洋人には、生まれつき蒙古ひだ(目頭を覆う皮膚)というひだが目頭にあり、これが目を小さく見せる原因になっています。
これをなくすことで、目の横幅がひろがり、両目の距離が近くなり、目を大きく見せることができる施術です。目元をぱっちり大きくする施術として、眼瞼下垂とともに美容外科ではメジャー術式です。

目頭切開法とは

蒙古襞があるのとないのとでは、目元だけではなく、顔全体の印象が変わります。たとえば、蒙古ひだがあるせいでなんとなく子どもっぽい顔に見えてしまったり、眠たそうに見えてしまったりするところが、蒙古ひだを取り去ったことにより平行二重まぶたが作りやすくなり、目ヂカラが増すだけではなく、グッと大人っぽい欧米人のような目元を作り出すことができます。

2.埋没法との違いとは

では、日本国内の美容外科やクリニックなどで一般的に行われている埋没法と目頭切開法では、どのような違いがあるのでしょうか? まず、両者の決定的な違いは、メスを使用する手術なのかそうでないのかという点にあります。また、埋没法の場合では一定期間が経過すると元のまぶたの状態に戻ってしまうことも珍しくはありませんが、目頭切開法は目頭に存在している蒙古ひだをメスで切除する方法であるため、元の状態に戻る心配はありません。また、埋没法では目の横幅そのものは変わりませんが、目頭切開法では目の横幅そのものが広くなるため、それだけで二重瞼でなくても大きな目に見せる効果を期待することができます。もちろん二重埋没法と目頭切開を併用した手術も数多く行われています。
では、目頭切開法はどのような方に向いている手術なのでしょうか?

向いている人
•目と目の間の幅が広く、目の横幅が小さい人
•平行二重にしたい人
(ただし、二重幅によっては平行二重にならないこともあります。 その場合は二重切開や埋没法を施術する必要があります。)

向いていない人
•目と目の間が目の横幅とほぼ同じ比率の人
•鼻の横幅が目と目の間の幅より広い人(鼻が大きく見えてしまうため。)

このようになっています。つまり、どのような方にも目頭切開法が合うということではないため、手術を受ける前の段階で、ご自身の目元をよく観察しておくことが大切であるということですね。

埋没法との違いとは

3.気になる術後の症状について

目頭切開法はメスを使用する手術であるため、多かれ少なかれ手術後には腫れなどの症状が現れます。それではまず、手術時間やダウンタイムなど、目頭切開法と埋没法の違いを比較してみることにしましょう。
まず、埋没法では施術時間が約10分、術後の腫れは少なく、ダウンタイムは約1週間、長くても2週間が目安です。
では、目頭切開法ではどうなのでしょうか。目頭切開法に必要な所要時間は20分~30分、約7日後に抜糸を行いますが、その後の腫れは約1カ月程度続きます。ただし、人によっては腫れがほとんど目立たない方もいらっしゃるようです。

気になる術後の症状について

4.目頭切開法のメリット・デメリット

それでは次に、目頭切開法のメリット・デメリットについてのお話をさせて頂きますが、目頭切開法はZ法とW法、それらを複合した切開法がありますので、カウンセリングの段階で医師とよく相談して、どの方法がご自身に最も適しているのかきちんと把握して、納得しておくことが大切です。
それではまず、目頭切開法のメリットについてのお話です。
■目頭切開のメリット
○目と目の距離が近くなり、離れた目の印象がなくなる
○黒目が大きくぱっちり見え、華やかな印象をもたらす
○二重術との複合もよく行われ、目が大きく、ぱっちり二重に、目元が大きく改善する

蒙古ひだを取り除くだけで平行二重が自然にできる方もいらっしゃるようですが、やはり印象深いパッチリとした目元を作り出すためには、目頭切開と同時に二重瞼形成手術を行っておくことがおススメのようですね。
では反対に、目頭切開のデメリットはどのようなところにあるのでしょうか?

・傷は最小限になるよう治療してもらえるが消失するわけではない

抜糸してしまえば糸はなくなりますが、その後の傷跡が完全に消えてなくなるわけではない、つまり、人によっては傷跡が目立つことも考えられると解釈することができます。また、いったん切除した皮膚を元通りに戻すことは蒙古襞形成という術式でできないことはないですが、医師の選定など簡単ではないという点も、デメリットとして捉えることができるでしょう。
目頭切開の問題点としてはやはり傷です。これは技術的な問題も左右されますが、もともと皮膚の状態に余裕がないので、ケロイド体質の方などには向かない治療です。
二重の手術は両眼の手術を同時に行うことをお勧めします。理由は同じ部位で同じように切開しても100%まぶたの状態は同じではありません。日によっては浮腫みの状態も違ったりしてきます。そのため、基本的には両側を行う必要がある例に関しては同日の手術をすすめられることもあります。

合理的に二重まぶたを形成することのできる目頭切開法にも、意外なところに弱点があったというわけです。これから目頭切開法を受けようか迷っている方は、ご自身の体質にも目を向けて検討する必要があるということですね。

目頭切開法のメリット・デメリット

5.目頭切開法(経過、症例など)がわかるブログ紹介(医師編)

それでは最後になりますが、目頭切開の実際のオペの経過・症例がよくわかるブログをご紹介しておくことにしましょう。
目頭切開に関する医師の症例・解説ブログからご紹介します。

聖心美容クリニック東京院副院長 牧野陽二郎先生 ブログ

ドクター松井クリニック松井彰一郎院長の腫れない二重まぶた手術のブログ

出典 https://ameblo.jp/seishin-makino/

日本形成外科学会専門医で、聖心美容クリニック所属の牧野陽二郎先生のブログです。このブログは圧倒的に目もとの症例が多く、目頭切開や目頭切開との複合施術が充実しています。美容外科医として、空間把握能力、想像力を大切にしていて、仕上がりまで丁寧にイメージしてオペに臨んでいるとのこと。

ドクター松井クリニック松井彰一郎院長の腫れない二重まぶた手術のブログ

ドクター松井クリニック松井彰一郎院長の腫れない二重まぶた手術のブログ

出典 http://futaeope.blog134.fc2.com/

こちらのブログに登場している方はもともと奥二重という感じでしたが、手術後には明らかに目の幅が広くなり、目の形そのものが変わっているのがわかりますね。また、画像は術後1カ月後となっており、目頭部分に若干の傷跡が残っているように見えます。ただ、この程度の傷跡であればメイクをしてしまえばほとんど外部からはわからない状態になるのではないでしょうか。

水の森美容外ブログ

水の森美容外ブログ

出典 http://mizunomori-tokyo.hatenablog.com/

メイクのあり・なしでもかなり目元は変わりますが、掲載されている症例写真の女性、もう別人ですよね? この方も蒙古ひだがきれいになくなっていますが、メイクをしているせいか、傷跡はまったくわからない状態となっています。蒙古ひだのせいで典型的な日本人の目元だったこの女性も、パッチリ二重、欧米人に近いきれいな二重を手に入れましたね。

大塚美容形成外科・歯科公式ブログ

大塚美容形成外科・歯科公式ブログ

出典 http://www.otsuka-biyo.co.jp/

こちらのブログの症例写真もまた、術後2週間まではまぶたに腫れが現れているのがわかりますが、5カ月経過後には自然な二重が完成しており、目頭切開の傷跡もほとんどなくなっているように見えます。
医師の中には術後の傷跡に関してかなり神経質になっている方もいらっしゃいますが、このような症例写真を見る限りでは、傷跡の心配はほとんど必要ないのでは?と、思ってしまいますね。
また、こちらのブログでは3ページ目に埋没法の症例写真が掲載されており、これもまたかなり目元の印象が変わっていることに気がつきますが、蒙古ひだが残っているため目の幅は変わっていません。自然な美容整形であればこのような埋没法でも十分なのではないかと思いますが、パッチリとした欧米人に近い二重まぶたを目指すのであれば、やはり目頭切開法を取り入れるのが正解……という気もしますね。

プラストクリニック石川勝也院長 まぶたのブログ

まぶたのブログ

出典 http://www.mpg-mabuta.jp/

やや年配の女性の症例写真が掲載されていますが、これもまた、実に自然ですね。そして、目の幅が明らかに広くなっています。この症例写真の方の場合では、切開重瞼術、目頭切開法、ROOF切除という3種類の手術を同時に行った結果ですが、長期間かけて何回かの手術を受けるよりも、1回の手術で済ませてしまった方がはるかに合理的……という典型例でしょうか。
顔全体を確認することはできませんが、目の形が変わっただけで、表情そのものが明るくなったように見えますね。この症例写真の方は、目が小さいことがコンプレックスとなっていたようですが、ここまで変わることができなのであれば、きっと大満足なのではないでしょうか。

6.実際に目頭切開のオペを受けた方が詳細に経過を記録しているブログ

全切開+脂肪除去+目頭切開経過ブログ☆(ダウンタイム)

二重埋没と目頭切開併用の6カ月後(すっぴん、メイク)

出典 http://ameblo.jp/

このブログも変化がよくわかります。術前は画像で見る限り、かなり厚いまぶたの印象ですが、全切開、脂肪除去(まぶたがかなり厚いから適応になった?)、目頭切開を経て、別人のように華やかに目の印象が変わっています。オペ→転職したそうで、前のまぶたを知る人はなく、だかそこそ周囲の反応がよくわかったそう。整形で人生が変わった好例として一度ご覧になってください。

二重埋没と目頭切開併用の6カ月後(すっぴん、メイク)

二重埋没と目頭切開併用の6カ月後(すっぴん、メイク)

出典 http://ameblo.jp/

目頭切開と二重埋没法を行った方のブログです。整形前と整形後の画像があり、整形後にはかなり強めの蒙古ヒダがすっきりし、目全体の印象がかなり違って見えます。ブログ主さんはブログの中でご自身の目の状態を「整形の後遺症で何かなってる気がします」とお話していますが、結果的に形成に対して満足されているご様子です。

留学直前に整形したブログ

留学直前に整形したブログ

出典 http://mi-seikei.at.webry.info/

管理人のみいさんの自己紹介を読んでみて、ちょっとびっくりしました。というのは、みいさんは幼いころからお母様に「整形しなさいよ」と言われながら育ったというのですから。
また、みいさんの妹さんも目を整形しているとのこと。姉妹で同じコンプレックスを持っていたということなのでしょう。妹さんが行ったのは埋没法だったそうですが、みいさんが行ったのは二重切開と目頭切開で、妹さんよりも本格的な整形となっています。
また、こちらのブログでは手術そのものの経過だけではなく、手術前に準備しておいたものなどもかなり詳しく書かれていますので、とても参考になりますよ。埋没法だけでは、術後の腫れはそれほど激しくないといいますが、二重切開や目頭切開となるとメスを使用しますので痛々しいほどの腫れが現れます。その様子も画像付きできちんと説明されていますので、こちらのブログも手術前に読んでおくことをお勧めします。

男性が綴る美容整形のブログです

男性が綴る美容整形のブログです

出典 http://inazo5000.jugem.jp/

美容整形は女性だけのものではなく、美意識の高い男性の中には、積極的に美容整形でご自身をデザインしようという方が存在しています。
ブログの管理人、いなぞうさんは21歳の大学生。お母様や友人の方々の理解を得て、埋没法と目頭切開の手術を受けたのだそうです。また、いなぞうさんはもともと逆さまつ毛で苦労をしており、美容目的ではなく治療目的で目の手術を受けたことがあったのだとか。
そして、今回は美容目的ということで埋没法と目頭切開の手術を受けられたようです。手術直後は目頭切開部分に目立った腫れがありますが
埋没法の腫れは目立つレベルではありません。そして、手術3日後には目頭部分の腫れもずいぶん引き、8日後に抜糸をしてみると、全体的に腫れはほとんどなく、自然に近い状態にまで回復しています。傷の回復は個人差が大きいのかもしれませんが、やはり21歳と年齢が若いことも、傷の治癒スピードが速い要因となっているのでしょう。

数種類の整形を行ったブログ

男性が綴る美容整形のブログです

出典 http://ameblo.jp/

目頭切開、眼瞼下垂術、涙袋ヒアルロン酸を行ったという、みかんさん。ブログ内では手術の経過が画像付きで説明されていますので、百聞は一見にしかず、ぜひ、あなたの目で変化を確認してみて下さい。

クッキリ二重を実現させたブログ

クッキリ二重を実現させたブログ

出典 http://ameblo.jp/

手術前の画像がありませんが、手術直後からの生々しい画像が掲載されていますので、手術後の経過がよくわかります。傷跡の状態なども、きちんと確認することができますよ。

まとめ

埋没法と目頭切開法の違い、目頭切開法のメリット・デメリット、実際受けられた方のブログなどを詳しくご紹介させて頂きました。どちらが優れているということはいえませんが、元に戻る心配がない目頭切開法は、目元整形をしっかりやりたい方には適している方法かもしれません。
これから目元の美容整形をお考えの方は、技術のしっかりしたクリニックを選ぶことがなによりも大切ですので、ご自身にあったクリニックをじっくりと選び、失敗のない目頭切開を受けてみてはいかがでしょうか。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

yamada

山田美羽

美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。

閲覧中の記事: