ピアッシング(ピアス穴開け)はクリニックで! ピアッシングの方法と起こりうるトラブルとは
2017.05.26 更新

この記事は、タケダスポーツクリニック武田りわ 先生が監修しています。

出典 https://www.shutterstock.com/

イヤリングのようなわずらわしさがなく、安くてかわいいデザインが多いピアス。海外では子供のうちからピアスホールを開けておしゃれを楽しむ習慣がありますが、日本では高校生くらいで初めてピアッシングをする人が多いようです。自分でできる器具も売られていますが、安全性を考えると美容外科・美容皮膚科でピアッシングをするのがおすすめです。ここで、美容外科・美容皮膚科でピアッシングをするメリットやピアスホールのお手入れの仕方などについて詳しくお話していきます。

目次

1.ピアッシングをするときに気をつけるべきこととは

女性の皆さんの中にはピアスホールを開けていない人の方が少ないのではないでしょうか。多くの人がピアッシングしているだけに、危険はほとんどないと言えますが体の一部に穴をあける以上、位置や衛生面で気をつけなければならないことがあります。まずはピアッシングがどのように行われるか詳しく見ていきましょう。

1-1.ピアッシングの方法

ピアッシングの方法は大きくわけて
・ピアスガンと呼ばれる機械で開ける方法
・注射針を使う方法
の2つがあります。

耳にピアスホールを開ける場合、いわゆる穴を開けるために使用するファーストピアスは軸の部分が1.2ミリ程度と太めで汚れがつきにくく、シンプルなデザインのものを用いることになっています。

■ピアスガンの仕組み

ピアスガンには医療機関で使用される医療用のものと自分ででできるタイプの2種類があります。自分で開けるためのピアスガンは「ピアッサー」などが有名ですよね。従来、ファーストピアスは18金でないとNGと言われていましたが、最近では金属アレルギー防止のために医療用のステンレスやチタン製、医療用樹脂などがあります。

セルフでできるピアスガンの価格は通販で片耳1,000円以下という安値のものが中心です。自分で開ける器具は使い捨てとなっています。これに対して医療用のピアスガンはカートリッジが交換できるものと、穴開け専用のピアスをつけて使用するものなどがあり、消毒・洗浄して繰り返し使用できるように作られています。

医療機関でピアスホールを開ける場合、無菌のペンで印をつけ、まずピアスガンが耳に対して直角になるようにして当てて狙いをつけます。そこから一気にレバーを引くことで、ほとんど出血することなくピアスホールが完成します。ピアスガンを使用する場合、穴をあけるのは一瞬なので痛みもほとんど感じませんが、開けたあとにしばらく鈍痛が続きます。クリニックでは患者さんの希望があれば、麻酔を使ってくれるところもあります。

■人に頼んでピアスガンで開けてもらうのは×!

自分でピアッシングする場合、耳たぶに対して直角にピアスガンを当てるのはなかなか難しいもの。家族や友達に頼もう!という方もいると思いますが、ピアッシングは医療行為なので人にやってあげることができません。セルフ用のピアスガンを使うときは自分で行いましょう。

■注射針で開ける場合

注射針を使う場合、耳たぶの表裏を消毒して、麻酔を使用してから施術を行います。まず、太めの注射針を耳たぶに垂直にあてるようにして耳たぶの前面から刺します。次に耳たぶの後ろから、細い注射針をもう1本刺して、表から刺した注射針を中に押し込むようにして針を前面に出します。ここで、太い方の注射針を抜き去り、ピアスの軸を刺して細い方の針を後ろへ引き抜いて、ピアスを貫通させます。

注射針で開ける方法は耳たぶの厚さが8ミリ以上ある場合など、ピアスガンで対応できないときに行われています。

1-2.ピアスホールの位置の決め方

ピアスホールの位置の決め方

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ピアスホールの位置は自分で決めることができます。ただし、合併症が起きやすい位置や、ピアスを引掛けて裂傷になりやすい位置は避けなければいけません。

左右のバランスや位置を見て決めることはもちろんですが、人によっては耳たぶの形や長さに左右差がある場合もあります。ピアスをつけたときにキレイに見えることはもちろん、ピアスをつけやすいように開けることも大切です。

ピアスホールは耳に対して直角に開けることがほとんどですが、耳たぶの下の方にピアスホールを開けたいという場合、裏がわの留め具が見えないように若干、上向きに開ける必要があります。この方法はセルフ用のピアスガンでは難しいので、ピアスホールの位置にこだわりがある方は医療機関でピアッシングをするほうがいいでしょう。

1-3.ピアッシング後のお手入れのポイント

ピアッシング後はピアスホールが安定するまで約6週間はピアスを外すことができません。また、ピアッシング後は感染症を起こさないよう、正しいアフターケアを実施する必要があります。昔はこまめに消毒するように言われていましたが、傷の治りを遅くしてしまうので消毒はしないように指導されることがほとんどです。

■ファーストピアスは6週間は外さないこと!

ピアッシングをしたら、ピアスホールが安定するまで最低でも6週間はピアスを外さないようにします。7週目以降になったら、ピアスを交換することができますがピアスホールが完全に安定するまで1~1年半くらいの間はお風呂に入るときと寝るとき以外はなるべくピアスをつけたままにしておきましょう。

■ピアスホールの洗い方

ピアッシング直後は耳たぶの前後からシャワーで流すようにして洗浄します。シャンプーするときもピアスははずさないでください。耳たぶについた汚れは洗い流し、シャワーの後は清潔なタオルでふき取り、患部を乾燥させるようにします。傷とピアスがくっついてしまわないように、時々ピアスを回すようにして動かしてあげましょう。

ピアスホールが完成するまでは特に患部を清潔に保つ必要があります。ヘアケア剤などが耳につかないように十分注意してください。

■ピアスの交換について

ファーストピアスの交換は7週間目くらいを目安に行います。この間にピアスを外して再装着しようとすると、内部を傷つけてしまうことがあります。少なくとも6週間はピアスを外さないようにしてください。

初めてピアスを交換するときにはまず、ピアスを刺したまま、後ろの留め具だけを外します。その後、消毒液をつけたコットンでピアスの軸部分を消毒してからピアスを外します。ピアスを入れ直すときは、ピアスの軸部分を消毒し、乾かしてから入れるようにしてください。

洗浄しているにもかかわらず、耳たぶが腫れたり、化膿してきたりする場合はピアスを抜かず、そのままにして皮膚科の診察を受けるようにしてください。

耳たぶの厚さによっても違いますが、ピアスホールが完全に完成するには1年程度かかります。鏡を見ないでもピアスがすっとピアスホールに入るようになったら、ピアスホールが完成したと思っていいでしょう。

1-4.ボディピアッシングの方法

ボディピアッシングの方法

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日本では、まだ一般的ではありませんが、海外ではおへそや眉毛、鼻や舌などにピアスを開けている人をよく見かけますよね。最近、日本でもこのようなボディピアスを開けたいという人が増えています。

ボディピアッシングは局所麻酔と医療用のニードルを使用します。開ける箇所によって適したデザイン・構造のピアスがあります。クリニックによってはさまざまなボディピアスを用意しているところもあるので、事前に確認してみるとよいでしょう。

■ボディピアスはリスクも高い?

鼻や耳の上部など軟骨部分は耳たぶに比べると血流が少なく、感染症を起こしやすい箇所です。感染症がひどくなると軟骨が壊死して耳が変形してしまうことも。また、舌にピアスを開けた場合、しばらくの間、固形物は食べられないと思ってください。同じピアッシングでも耳に開けるケースとは注意すべき点などが異なります。ボディピアスを開けたいという人は医師からきちんとリスクを説明してもらってから施術を受けるようにしましょう。

また、販売店やアクセサリーショップなどでボディピアス用のピアスホールを開けているケースもあるようですが、ピアッシングは医療行為であり、無資格の人が他人に行うことはできません。ボディピアスの場合、耳へのピアッシングよりも高い技術や合併症を起こさないための知識が必要となるので、必ず医療機関で行うようにしましょう。

2.ピアッシングやピアスホールで起こるトラブルとは

ピアッシングやピアスホールで起こるトラブルとは

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ピアッシングでトラブルが起こる可能性は高くありませんが、人によってはアレルギーを起こすこともあります。また、ピアスホールが完成した後に起こるトラブルもあります。ここからはピアッシングで起こりうるトラブルについてみていきます。

2-1.ピアッシングの合併症

ピアッシングによって起こるトラブルで最も多いのが、金属アレルギーなどの接触性皮膚炎です。ピアッシングをして初めて自分に金属アレルギーがあることが分かるケースもあります。ピアッシングをしてからかぶれや炎症が起きた場合、パッチテストをしてアレルギーの有無を確認します。

ここでピアスホールを諦める場合はピアスを外してしまってかまいませんが、ピアスホールを維持したい場合、シリコンやテフロンなどでできたチューブ状やループ(わっか)状のピアスをピアスホールに装着します。
抗菌剤などを使用しながら、炎症がおさまるか確認します。それでも炎症がおさまらない場合や炎症が広がってきた場合はピアスを外すべきでしょう。

■ケロイドになりやすい体質の方や抗血栓薬を服用している方は注意

ピアッシングは言ってみれば人為的に傷をつくる施術。体質によっては傷跡が硬く盛り上がるケロイドになってしまうことがあります。傷跡や手術跡がケロイド状になった経験のある方は事前に医師に傷跡を見せて相談するようにしましょう。ピアスホールがケロイドになってしまうと、耳たぶが変形してしまい外科手術が必要になるケースもあります。

また、血液をさらさらにする抗血栓薬を服用している方や出血が止まりにくい持病のある方はピアッシングで出血が止まらなくなることがあるので、ピアッシングしないほうがいいでしょう。

2-2.ピアスホール閉じやピアスの裂傷ケア

ピアスホール閉じやピアスの裂傷ケア

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ピアスホールの位置が気に入らないなどの理由でピアスホールをふさぎたい場合、どうすればいいでしょうか。通常の耳用のピアスホールのような小さい傷はそのまま放置し、穴が完全にふさがってから再度、ピアッシングをするのがおすすめです。ボディピアスのように大きいピアスホールは上皮で覆われたトンネル状の皮膚を切除し、縫い合わせることで穴をふさぎます。

耳たぶに切り込みができたような裂傷はそのまま縫い合わせると耳たぶの形が変形してしまうため、W型やZ型に切開してから縫合するW形成術、Z形成術といった方法をとっています。ピアスの裂傷をふさぐ外科手術の費用は60,000~80,000円程度が相場です。

耳たぶの下側にピアスホールを開けた場合、洋服に引掛けたりして耳に裂傷を作ってしまうケースが多いようです。運動するときや寝るときは必ずピアスを外すようにしましょう。

2-3.ピアッシングをクリニックでしたほうがいい理由

セルフでできるピアッサーなどのピアスガンは便利でお金もかかりませんが、自分で耳に対して垂直かつ左右同じ位置にピアスホールを開けることは簡単なことではありません。また友達や家族にお願いするという方法は実際にはよく行われている行為ではありますが、実は違法行為です。

ジュエリーショップなどでピアスガンを購入して友達に開けてあげようとしたところ、思い切ってレバーを引くことができず、ピアスが耳に刺さった状態で止まってしまうというケースがよくあります。こうなると無理やり貫通させるしかなくなってしまい、痛い思いをすることになり、とても危険です。

同じようにアクセサリーショップなどでピアスホールを開けてくれるところがあるようですが、ピアッシングに失敗したり、トラブルがあったりしたときお店が責任をとってくれるわけではありません。そもそも違法行為ですので、やめましょう。

ピアッシングを医療機関で行った場合、ファーストピアス代込で3,000~5,000円程度とそれほど高くありません。金属アレルギーを起こす心配のないチタン製のピアスでお願いしても、総額は7,000円程度です。正しいアフターケアの方法をアドバイスをしてもらうためにも、ピアッシングは医療機関に依頼するようにしましょう。

3.まとめ

気軽におしゃれが楽しめて、個性をアピールすることができるピアッシング。アレルギーがない限り、それほど危険はありませんが、アフターケアのしかたによっては感染症を起こしてしまうことも。ピアッシングは医療機関で行うようにしましょう。また、流行のボディピアスは普通のピアッシングよりリスクが高いということも覚えておきたいですね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

皮膚科 美容皮膚科
住所:福岡県福岡市城南区梅林2-27-14
最寄駅:地下鉄七隈線福大前駅2番出口より徒歩8分
院長:武田りわ
診療時間:10:00 ~ 17:00(月~金)、10:00 ~ 14 : 00(土)
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