だからやめとけっていったじゃん、アイツに執着するのはさ……。
もっと普通の人にしておきなよ、苦労するってゼッタイ。
尽くすと、「うるさいから放って置け」、と機嫌を損ねて二週間
放っておいて相手にしないと、「連絡しなさすぎなんだよ」とヘソを曲げて、もう会わないって。
好きになる相手が間違ってる……
エス(S)なのエム(M)なの?
どエム(M)なんだけどぉ!!
愛の形ってみんな色々…簡単に落ちるヤツなんてつまらなすぎる。手こずるから夢中になる。
肝斑に執着しちゃった悲劇。
左右対称、特にほほ骨のあたりに出来る、ベタッとした、モヤッとした、広がるシミ。日光に当たると悪化するので、目の回りのくぼんだ所にはできない。
肝斑はやっかい。本当に止めてほしい。普通のシミだったらレーザー照射で、テープについたカサブタとともに綺麗にペロッと剥けるけれども、肝斑は一筋縄ではいかないどころか間違った治療で悪化する。
普通のチョコレートをあげて喜んでくれる付き合いやすい、正しいヤツっていったら、ソバカスとか老人性色素班とか後天性メラノサイトーシスとか、そういうシミ。
ソバカスはIPLという治療器で金平糖のようになって夢のように綺麗にとれるし(→数回やって取れないソバカスは、レーザーでOK)、大きな老人性色素班はQスイッチレーザーで落ち葉のようにペロリととれる
さらば、シミ!
肝斑以外の皮膚にできるシミって、意外といける。
肝斑は自由を愛します。
放っておいても、つきすぎてもいけません。
飲み薬をしばらく飲んで
「よしよしよしよし」
付け薬をしばらくつけて
「まぁまぁまぁまぁ」
肝斑用の出力の弱いレーザーをごく丁寧に何回かあてる
「振り向け振り向け振り向け」
◎飲み薬 トランサミン・ビタミンC
◎つけぐすり ハイドロキノン・トレチノイン
◎レーザー レーザートーニング
正直もう諦めようと思ったりする。疲れたりする。でも本命なんだ、仕方ないじゃん。
寝ても覚めても肝斑なんだから。
ま、そんなときは、落ち着いて。
iphoneケースをピストル型にして、電話でもかけてみるのよ。
恋はあせらず……
ちゃんと話せば、思いは通じる。
ゆっくり倒してやろう、ゆっくりね……
ホラ。
……落ちた。
医師。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科、NPO栃木病院、下都賀総合病院勤務を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長。自由診療部門を立ち上げ、美容皮膚科領域に進出。高輪皮膚科・形成外科を経て、2016年東京三田にしのぶ皮膚科を開業、院長に。ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。
【オフィシャルサイト】
【『しのぶ先生ホンネBlog』】
しのぶ皮膚科
東海大学医学部卒業。皮膚科医として大学病院で経験を積み、都内の皮膚科にて副院長を歴任。2016年しのぶ皮膚科開院し院長に就任。
しのぶ皮膚科では、一般皮膚科治療はもちろん、美容治療はヒアルロン酸注入を中心に、先生目当てに患者様が来ている。安心してリピートできるクリニックとして人気に。さまざまなSNSで積極的に発信、テレビ出演も多数。
日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医
日本皮膚科学会会員など
東海大学医学部卒
北里大学皮膚科
獨協大学皮膚科
新宿皮フ科副院長
しのぶ皮膚科院長
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