少し前まで、ハリウッドセレブやグラビアモデルなど、一部の女性の間で行われていたアンダーヘアの脱毛。しかし、最近では一般の女性の間でもVIO脱毛と呼ばれるデリケートゾーンを含めたアンダーヘアの脱毛を考える人が増えています。実際に施術を受けた人からは「快適すぎる!」という声も。ここでもはや女性の新しい常識になりつつあるアンダーヘアの脱毛について詳しく説明しましょう。

目次

1.新しい女性の常識! アンダーヘアの脱毛とは
1-1.アンダーヘアの脱毛・VIO脱毛って?
1-2.ハイジニーナ脱毛って?
1-3.アンダーヘアを脱毛するメリット
2.アンダーヘアを脱毛する方法いろいろ
2-1.アンダーヘアを脱毛する方法・その1クリニックでのレーザー脱毛
2-2.アンダーヘアを脱毛する方法・その2脱毛エステでの光脱毛
2-3.アンダーヘアを脱毛する方法・その3自己処理
3.アンダーヘア脱毛のまとめ

新しい女性の常識! アンダーヘアの脱毛とは

新しい女性の常識! アンダーヘアの脱毛とは

これまで女性が脱毛を考えるパーツといえば、ワキ・腕・脚というのが一般的でした。しかし近年、手頃な価格で脱毛できる脱毛サロンが一般的になったこともあり、アンダーヘアの脱毛にトライする女性が増えているのです。では、アンダーヘアの脱毛とはどんなお手入れなのでしょうか。

アンダーヘアの脱毛・VIO脱毛って?

アンダーヘアの脱毛は脱毛サロンや美容クリニックではVIO脱毛とも呼ばれています。

◇Vライン

ビキニラインと呼ばれるゾーンのこと。正面から見える部分でショーツや水着からはみ出さないよう自然なトライアングル型やオーバル型に整えることが多い。ハート形などのモチーフに整えることも可能

◇Iライン

股の間、粘膜の両サイド部分。下着からはみ出さないように整えるのが一般的。自分では確認しづらく、無理な自己処理が危険なパーツなので、プロにまかせる人が増えている

◇Oライン

肛門周りのラインのこと。自分では見えないのでムダ毛があることに気がついていないケースも。整えるのではなくすべてのムダ毛を脱毛する

ハイジニーナ脱毛って?

アンダーヘアの脱毛をするとき、選択肢のひとつとなるのがハイジニーナ脱毛です。ハイジニーナ脱毛とはVIOラインのムダ毛をすべて脱毛してツルツルにしてしまうこと。下着のムレやかぶれなどがなくなるので衛生的(hygieneハイジーン)であるということからこの呼び名がついています。

衛生的であり、下着の形を選ばなくていい、水着を堂々と着こなせるといったメリットはあるものの、男性からは「プロっぽくて嫌」「やりすぎ」という声も少なくありません。

なかには「付き合っている男性にハイジニーナ脱毛をしてほしいと言われた」という人も。また産婦人科の観点からもVIO脱毛して衛生的にすることが推奨されます。

アンダーヘアを脱毛するメリット

アンダーヘアを脱毛するメリット

現在でもアンダーヘアのお手入れはデートや水着を着る直前だけという人も多いのではないでしょうか。しかしアンダーヘアをサロンやクリニックで脱毛するといろいろなメリットがあります。

◇水着やタンガなどを着るときに慌てなくてすむ

外国人男性が日本人の女性とベッドを共にするとアンダーヘアの手入れをしていないことに驚くことが多いのだそう。また硬い体毛で生地の薄いショーツが盛り上がって見えるようでは、もはや女性失格!という声も。

最近はスキニージーンズなどぴったりとしたボトムを履くときにショーツのラインが出ないよう、タンガを履く人も多いと思いますが、タンガからアンダーヘアがはみ出ていたら……。想像しただけでもゾッとしますよね。アンダーヘアの脱毛をしておけば、こんな恥ずかしい思いもしなくてすみます。またスポーツジムや温泉、スパなどでも他人の目線を気にしないで着替えることができて快適です。

◇自信を持ってパートナーとの時間を過ごせる

最近は日本人男性の中でもパートナーの女性にアンダーヘアの脱毛をしていてほしいと思う人が増えています。パートナーとの親密な時間を堂々と過ごすためにも、自分では見えない部分、手が届かない部分のお手入れもきちんとしておくべきでしょう。

◇衛生的

アンダーヘアの毛量が減ると、ムレやかぶれも少なくなります。暑い時期の生理など特に不快に感じることがありますが、脱毛をすることで快適に過ごせるようになります。かぶれやすい人にもオススメです。

アンダーヘアを脱毛する方法いろいろ

アンダーヘアを脱毛する方法いろいろ

誰かに見せるためというより、女性としての自信を持つためにアンダーヘアの脱毛をする人が増えている今。とはいえ、デリケートゾーンは自分で見えない部分も多く、自己処理が難しいパーツなので脱毛方法を選ぶときに慎重になる必要があります。では、アンダーヘアの脱毛にはどのような方法があるのでしょうか。

脱毛エステでの光脱毛

「アンダーヘアのムダ毛が濃いので、費用が心配」という方に選ばれているのが、脱毛エステでの光脱毛です。光脱毛とはムダ毛の濃い色(メラニン色素)に反応する光を使用して毛根にアプローチ、ムダ毛を減らすという方法です。

光脱毛のメリット

  • ・レーザーや針の脱毛に比べて痛みが少ない
  • ・費用が安い
  • ・照射範囲が広いため施術時間が短くて済む
  • ・美肌効果が得られる

痛みは輪ゴムではじいた程度で、人によってはほとんど気にならないという人も。なかには小学生の子どもでも施術を受けられるほど、痛みが少ないサロンもあります。

また美肌効果もあるため、長年の自己処理や下着の締め付け、ホルモンバランスの乱れなどで色素沈着を起こしている肌にも適しています。

デメリットはレーザーや針脱毛に比べて脱毛効果が少ないこと。エステ脱毛では自己処理がいらなくなることはありません。個人差はありますが、エステ脱毛はずっと通わなければならないです。

費用はVIOのムダ毛を整える場合、6回コースで5万円台~7万円台が相場。完全に脱毛するハイジニーナ脱毛では7~12万円程度かかるところが多くなっていますが、最近は月額で全身脱毛を勧めているサロンが増えてきています。

医療機関でのレーザー脱毛

費用対効果面で考えると、ベストと言えるのがクリニックでのレーザー脱毛です。レーザー脱毛も脱毛の原理は光脱毛と変わりませんが、照射レベルが異なります。美容クリニックで使用されているレーザーは効果が高いため、施術は医療行為とされ医療機関でしか受けることはできません。

レーザー脱毛のメリット

  • ・脱毛効果を実感するのが早い
  • ・医療機関なので安心・安全
  • ・新しいムダ毛が生えづらい

医療脱毛に使用するレーザーはもともとあざやほくろの除去といった医療行為に使用するために開発されたものであるだけに安全性が高いのが特徴です。

日本の厚生労働省に当たるアメリカのFDAの認可を受けているというところに安心感がありますよね。エステはまた生えてきますが、医療脱毛は永久脱毛ができ、医師が常駐しているので万が一トラブルがあったときも安心という大きなメリットがあります。

エステの場合、数年後に「またムダ毛が生えてきてしまった」ということもありがちですが、レーザー脱毛ではムダ毛の再生がほとんどありません。光脱毛よりも痛みは強いものの、痛みが耐えられない人やアンダーヘアの脱毛のように肌が敏感なゾーンはクリームタイプの麻酔を使うこともできます。

費用はVIOゾーン6回で6~10万円、ハイジニーナ脱毛で完全にツルツルにしたい場合は8万円台~12万円台くらいが相場になっています。脱毛エステでも同じ6回で5万円台~7万円台かかることを考えると、この程度の価格差であれば、脱毛効果が早く得られて確実なクリニックでのレーザー脱毛を選ぶほうが賢いと言えそうですね。

またクリニックによってはVラインのみ、Iラインのみといった対応をしているところや、月額3,000~5,000円の月額払いプランを用意しているところも。クリニックによって価格差も大きいので、口コミ等の評判をチェックして費用対効果のバランスがいいところを探してみるようにしましょう。

医療レーザー脱毛は高い!というイメージを持っている方は多いかもしれませんが、少ない施術回数で脱毛できる、予約が取りやすくVIOゾーンのみなら早いところなら半年程度で脱毛が完了するなど、費用対効果を考えるとクリニックの方が実はお得なことがほとんど。

最近はキャンペーン価格で安く施術を受けられるところも増えており、「お得で安心感のあるクリニック脱毛」を選ぶ人が増えています。

医療機関での針脱毛

「えっ? 今さら針脱毛?」という声もあがりそうですが、実は永久脱毛効果が一番高いのは針脱毛なのです。針脱毛は絶縁針を毛穴に通して電気を流し、毛乳頭と呼ばれるムダ毛が作られる部分を破壊する方法。これによって施術後はほとんどお手入れがいらなくなります。

アラフォー世代以降はアンダーヘアの白髪が気になり始めるという人も多いのでは? しかし、光脱毛やレーザー脱毛の光はメラニン色素の黒い色に反応するため、白髪には効果がありません。また色素沈着がひどい肌も炎症を起こす恐れが。針脱毛はこうした白髪になったムダ毛や色素沈着した肌でも施術を受けることができます。

またアンダーヘアの脱毛のように完全にムダ毛をなくすのではなく、間引きしてムダ毛の全体量を減らすといった希望にも適した施術方法です。

ただしひとつひとつの毛穴に処理を行うため、痛みが激しい、施術時間が長い、費用が高い、結果が技術者のレベルに左右されるといったデメリットも。特に痛みが激しいため、続けられなかったという人も多いよう。また効率的とは言えない方法なので、現在は施術を行うクリニック自体が少なくなっています。

費用は30分1万円程度、またはムダ毛1本当たり約130円など計算方法はクリニックによって異なり、別途消耗品として絶縁針を5,000円程度で購入する必要があります。

アンダーヘア脱毛のまとめ

もはや大人の女性の新しいマナーとして常識になりつつある、アンダーヘアの脱毛。面積が狭いパーツであるだけに、思っていたよりも手軽な料金で脱毛が受けられると感じた方も多いのでは? 大切なパートナーにぎょっとされないためだけではなく、女性としての自信を持つためにも、そろそろ、アンダーヘアの脱毛にトライしてみませんか?

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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監修:

岩橋晶子 医師

産婦人科医

山口大学医学部医学科卒業。シンガポール国立大学研究留学、市立池田病院産婦人科、大阪医科大学附属病院産婦人科を経て産婦人科専門医を取得する。その後大手美容皮膚科院長、大手美容外科技術認定医を経験。
2022年城本クリニック勤務。岐阜院、四日市院、大阪院では産婦人科専門医を生かして婦人科形成・婦人科美容(小陰唇縮小、乳頭縮小など)を中心に担当。ゆかりレディースクリニック(神戸)にて婦人科外来担当。
プライベートでは、グルメ、猫好きな面も。

日本産婦人科学会専門医
美容皮膚科学会正会員など

市立池田病院初期研修医
市立池田病院産婦人科
大阪医科大学附属病院産婦人科
市立池田病院産婦人科
美容外科専門クリニック
城本クリニック

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