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メスや注射を使用しないで手軽にシワやたるみを改善することができるショッピングスレッドとは、どのようなものなのでしょうか? 気になるメリットやデメリット、治療方法を紹介します。ショッピングスレッドを検討するさいに参考にしてみてくださいね。
目次
- 1.ショッピングスレッドとは
- 2.ショッピングスレッドとのフェイスリフトの違い
- 3.スレッド美容鍼と糸の種類
- 4.ショッピングスレッドのメリット
- 5.ショッピングスレッドのデメリット
- 6.ショッピングスレッドの施術方法
- 7.まとめ
1.ショッピングスレッドとは
加齢とともにコラーゲンが減少すると、顔のたるみやシワが気になる人も多いのではないでしょうか。セルフケアではなかなか改善しない場合に効果的な方法がショッピングスレッドです。ショッピングスレッドの他にウルトラVリフトやリードファインリフトと呼ばれることもあります。ショッピングスレッドはシワやたるみを改善させることができて、アンチエイチング効果があると注目されています。
また、美肌効果やシェイプアップ効果も期待することができます。美容大国である韓国で流行した美容治療方法で、スレッド美容鍼と呼ばれる細い鍼を使用します。この鍼をツボを中心にリフトアップさせたい場所に挿入していきます。そのときに鍼の先からは極細の吸収糸が排出されます。スレッド美容鍼を抜くときに真皮層や筋膜などに吸収糸を残したままにすることで置き鍼効果があり、ツボを刺激し続けます。また、皮下に残した吸収糸には筋肉や皮膚を引き上げる効果があるといわれているため、たるみやシワの改善へとつながるのです。吸収糸は自然と吸収されていくため抜糸などの必要はありません。
ショッピングスレッドの特徴は、顔にあるツボを刺激するという点です。ツボを鍼で刺激する鍼灸治療は、東洋医学では古くから用いられている伝統的な治療方法です。
私たちの体には多くのツボがあり、そのツボは経絡につながっています。経絡には、気と血が流れているため滞ることで体調を崩しやすくなるというのが東洋医学の考え方です。ツボを刺激することで、気と血の流れを改善し自然治癒力を高めるのが鍼灸治療の考え方です。私たちの体は交感神経と副交感神経がバランスよく切り替わることで、心身ともに健康な状態を維持しています。
ツボを刺激すると、リラックスしているときに優位となる副交感神経が活発になります。そのため皮膚の過剰な緊張がとけて、表情シワを防ぐことができるといわれています。副交感神経が優位となると血液循環やリンパの流れが改善されるため、リフトアップやたるみ防止にもつながるのです。
このような東洋医学発祥の鍼灸治療のメリットを生かしながら、スレッド糸を挿入することでコラーゲンの生成を促進してシワやたるみを改善する効果が期待できます。
2.ショッピングスレッドとのフェイスリフトの違い
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ショッピングスレッドと同じようにシワやたるみを解消することができる治療方法として、フェイスリフトがあります。フェイスリフトは、傷口が目立たないように耳の後ろ側をヘアラインに沿うように切開します。一度、皮膚を剥離させて皮下組織や筋膜を引き上げることでたるみを解消します。そして、余った皮膚を切除して縫い合わせることでシワやたるみを解消することができる方法です。
一方、ショッピングスレッドはスレッド美容鍼を使いツボを刺激して、肌本来の持つ機能を向上させたりコラーゲンを増加させたりすることでシワやたるみを改善する方法です。
両者の違いは、大きくわけて3つあります。まずは、皮膚に傷跡が残るかどうかです。フェイスリフトは切開して行う施術なので、傷跡が残ります。傷跡が目立たなくなるまでには、1年ほどかかります。一方ショッピングスレッドは、細い針をさして自然に溶ける吸収糸を使用する方法なので、のちのち傷跡が目立つことはほとんどありません。2つ目の違いは、効果の持続性です。フェイスリフトはたるみを切除しているため、効果は半永久的に続きます。しかし、ショッピングスレッドの効果は1年から2年ほどです。効果の持続性を重視する場合は、フェイスリフトがおすすめです。
3つ目の違いは、ダウンタイムです。フェイスリフトの場合、出血や腫れが引くまでには2週間ほどかかります。入浴は3日後からできないなど生活に制限があります。しかし、ショッピングスレッドの場合は、施術後からメイクをすることができ、腫れはほとんどありません。また、後日通院をする必要もないため生活に影響がでにくいメリットがあります。
3.スレッド美容鍼と糸の種類
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ショッピングスレッドを行うときに使用するスレッド美容鍼には、主に2種類のタイプがあります。
まずは、ショートスレッド・ウルトラVリフトと呼ばれる美容鍼です。もっとも主流のタイプで細い鍼に沿うようにスレッド糸が装着されています。スレッド糸の先端がV字に曲がっており、皮膚や筋肉に引っ掛かりやすくなっています。
もう一種類のスレッド美容鍼は、スクリュースレッド美容鍼です。細い鍼の先端に螺旋状にスレッド糸が巻いてあるのが特徴です。こうすることで皮膚とスレッドが接する面積を増やして、皮膚や筋肉に絡まりやすくしています。また、皮膚と接する面積が増えることで、皮膚を持ち上げる効果を向上させることができるといわれています。
また、スレッド美容鍼と同様にスレッド糸にも種類があります。
主流として使われているのは、PDO(polydioxanone)と呼ばれているものです。医療の現場で多く使用されている素材で、30年も前から外科手術でも使用されている素材です。そのため、安全性の高い素材だといわれています。PDOの場合は、6カ月から8カ月ほどで糸が皮膚に吸収されます。
最近、新たに使われ始めているのはPLAと呼ばれるスレッド糸です。ポリ乳酸を成分としており、こちらも25年以上前からインプラント治療に使われています。そのため、糸も安全性が高いものとなっています。
PLAの特徴は、なんといっても糸が吸収されるまでに1年半から2年かかるところです。そのため、ショッピングスレッドの効果をより持続させることができます。しかし、PDOと比べると1本あたりの価格が高いというデメリットもあります。
4.ショッピングスレッドのメリット
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ショッピングスレッドのメリットはなんと言ってもメスを使ったり皮膚を切開したりすることがなく、リフトアップ効果を得ることができることです。たるみやシワを改善したい部分にスレッド美容鍼を挿入しスレッド糸を残すだけで治療を終えることができます。
そのため、治療する時間がとても短く手軽に受けることができる方法だと考えられます。個人差はありますがダウンタイムはほぼ必要なく、施術をした当日からメイクをすることも可能です。
2つ目のメリットとしては、美肌効果があるところです。シワやたるみの改善だけでなく、同時に美肌効果を得ることができるのはショッピングスレッドならではです。
スレッド糸を挿入する真皮層は、肌の大切な組織の大半を占めています。真皮層は肌の弾力を作るためのコラーゲンが線維状に並んでいます。そこにスレッド糸を挿入すると、異物を取り除こうとする働きが活発化します。
すると、コラーゲンなど真皮層の組織の元になる繊維芽細胞が活発に働くようになり、スレッド糸を囲むようにしてコラーゲンの生成が行われます。スレッド糸はだんだん吸収されていきますが、コラーゲンはスレッド糸の形状のまま残るためリフトアップ効果が持続するのです。
また、コラーゲンが作られる過程で、肌の弾力や代謝もアップするため顔全体の美肌効果を得ることができるといわれています。
3つ目のメリットは、急激な変化が現れないところです。切開などの施術とは違い、ツボを刺激してスレッド糸を挿入することでコラーゲンが生成され、ゆっくりとたるみやシワが変化していきます。そのため、周りに気付かれないように施術することが可能です。逆にいえば、すぐに症状を改善したい人には不向きかもしれません。
糸のリフトアップもまたしたい🌟🌟私がいってる病院の糸は消える糸を使ってるから中で劣化することもないし、むしろその糸がコラーゲンになって皮膚再生されるから施術する前より肌にツヤがでてきて一石二鳥😝💕それに小顔注射とエラボト顎ヒアルを加えれば小顔コース😽💓w w
— 효린 (@kawaii_555) 2016年12月26日
5.ショッピングスレッドのデメリット
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ショッピングスレッドにはデメリットも存在します。1つ目のデメリットは、効果に個人差があることです。個人の体質や脂肪のつきかたになどによりどうしても効果に差が生まれてしまいます。また、場合によっては顔の左右でも仕上がりに差が出る場合があるようです。
2つ目のデメリットとしては、人によっては腫れたり内出血を起こしたりする場合があるところです。これは、皮下にスレッド糸を挿入するためです。だいたいの場合は、10日ほどで症状が落ち着くといわれています。場合によっては、施術をするときにスレッド美容鍼を挿入した鍼口が腫れてニキビや炎症を起こすことがあるようです。このような場合は医師に相談するようにしましょう。
3つ目のデメリットとしては、ショッピングスレッドの効果は1年から2年ほどしか持続しないところです。効果を維持したい場合には、年に1回または2年に1回施術を受ける必要があります。そのため、維持費を要することになります。イベントに合わせた施術や一時的な効果を得たい場合には向いていますが、永久的な効果を得るにはなかなか難しいようです。
他にも、施術の方法によっては糸が透けて見えてしまう場合や糸の先が肌の表面に出てしまう場合があるようです。ショッピングスレッドは施術の腕により仕上がりに差が出ることがあるため、カウンセリングでしっかり確認するといいでしょう。
「友達が、30万で溶ける糸を顔にいれてた
やってすぐは、顔にところどころ青あざができてた友達は、これでコラーゲンが増えてハリがでるっていってたけど…
でも、正直、まったくたるみもシワもそのままだったしなにがかわったのかさっぱりわからなかった」
6.ショッピングスレッドの施術方法
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ショッピングスレッドはどのような手順で施術をするのでしょうか? ショッピングスレッドは、美容皮膚科、美容外科などで受けることが可能です。まずは、カウンセリングをしていきます。
どの部分に施術をするのか、どのくらいスレッド美容鍼を使用する必要があるのか確認します。スレッド美容鍼はリフトアップしたい部分によりさまざまな配置方法があるのでしっかりと確認するようにしましょう。
このときに、施術を受けることができるかどうかも確認します。妊娠している人や授乳している人は、ツボへの刺激が強いため受けることができません。また、皮膚に疾患がある場合やアレルギーを持っている人も受けられない場合があるため相談するようにしましょう。
まずは、痛みを感じないように麻酔をかけます。麻酔の種類は病院により異なるようですが、点滴による局所麻酔や施術をする皮膚の表面に塗る麻酔クリームを使用します。麻酔が効いてきたら、ツボを刺激しながらたるみやシワを改善したい部分にスレッド美容鍼を挿入していきます。寝転んだ状態でスレッド美容鍼を挿入することで肌のたるみを確認しながら行うことができます。
スレッド美容鍼の本数は部位により異なりますが、50本から100本ほどが多いようです。スレッド美容鍼の先端からは、髪の毛より極細のスレッド糸を排出して真皮層や筋肉を引き上げます。
ショッピングスレッドの治療時間は20分から30分ほどの短時間です。施術後にはスレッド美容鍼を挿した部分を少しの間冷やすことで、腫れるのを防ぐことができます。冷やし終わったらそのまま帰宅することができ、後日通院する必要はありません。
また、施術をしたその日からメイクをしたり入浴したりすることができるため、日常生活に支障をきたすことはほとんどないと言えるでしょう。洗顔は施術当日より可能ですが、施術した部分には糸が入っているため顔のマッサージは1カ月後から可能です。
ショッピングスレッドにかかる費用は使用する糸によって費用が異なります。PDOの場合は50本でだいたい10万円から15万円が相場です。効果の継続力があるPLAは50本で20万から25万ほどかかります。そのため、どのくらいの費用がかかるのか事前にしっかりと確認するといいでしょう。
また、1回のみの治療ではなく継続して行う予定の場合は、回数券による割引があるクリニックもあるため、確認しておくことをおすすめします。
7.まとめ
ショッピングスレッドは体への負担が比較的少ない、たるみやシワを改善する施術方法です。真皮層のコラーゲンを増やすことができ、美肌効果もあるため肌質を改善する効果を期待することができます。また、緩やかに効果を実感することができるため、周りに気づかれにくく自然と症状を改善することができます。ただし、効果は永久的に続く方法ではないのでタイミングや改善したい度合いを見ながら検討するといいでしょう。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
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