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くすみとは肌の潤いや透明感、明るさが感じられない状態のことをいい、顔全体にできることが多いです。肌荒れのように分かりやすい症状が出ることがなく、自分の肌がくすんでいると気づかず、症状が慢性化してしまうケースもあります。
くすみにはさまざまなタイプがあり、原因によって対処方法も変わってきます。ここでは、くすみの症状とそれによって顔の印象がどう変わるか、そして効果的な治療法についてご紹介します。

くすみの原因、どんな状態か

くすみの症状は大きく4つに分けられ、それぞれ考えられる原因が異なります。まず、顔全体の血色が悪く、青黒く見えるくすみは血行不良が原因とされています。疲れやストレス、睡眠不足や冷えなどが原因で体の血流が悪くなり、肌の奥を流れる毛細血管が血行不良になっている状態です。
次は顔全体が茶色く、肌のみずみずしさが失われている症状のくすみです。これは肌のターンオーバーの乱れが原因で、古い角質が剥がれず積み重なった結果、くすんで見える状態です。
また、顔全体が日焼けしたように黒や茶色に見える症状はメラニン色素の沈着が原因と考えられています。紫外線を浴びると肌はメラニン色素をたくさん作って肌を守ろうとします。紫外線を浴び続けるとメラニン色素が消えず、色素沈着して肌が黒く見える状態です。
最後に顔全体が乾燥し、肌がゴワついている状態なのに脂っぽく、小鼻の横がぽつぽつと黒ずんでいる状態は毛穴汚れによるくすみです。毛穴に入り込んだ皮脂や汚れが詰まって角栓となり、酸化して黒くなっていきます。乾燥によってさらに汚れが溜まりやすくなり、顔全体が黒く見えます。

くすみがあるとどう見える?

くすみがあるとどう見える?

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顔はその時の体調や精神状態が最も表れる部分であると共に、周りからトラブルも分かりやすい部分です。そのため、くすみ肌だとメイクをばっちり決めても周囲から疲れて暗い印象に見られてしまいます。
ファンデーションを塗ってもそこだけ明るく浮いたように感じ、明るい色や淡い色の服が似合わないと感じるようになります。気持ちも暗く沈んでしまうこともあり、中には外出したくないと感じる人もいます。
くすみはあくまでも肌のトラブルの一部として表れるものです。血行不良やターンオーバーの乱れなどの原因によって肌のキメが乱れ、外部からの光をきれいに反射させることができなくなった結果、肌が暗くくすんで見えてしまうのです。

くすみ解消の治療法

くすみ解消の治療法

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くすみは自分で原因が分からないことも多く、間違ったスキンケアではさらに悪化させてしまう可能性があります。そのため、くすみは美容皮膚科で美肌のプロフェッショナルに治療してもらうと簡単で確実です。
主な治療法はケミカルピーリングと光治療、そしてイオン導入です。ケミカルピーリングはグリコール酸やアルファヒドロキシ酸などの薬剤で古くなった角質を溶かし、肌のターンオーバーを促す方法です。
光治療は特にメラニン色素沈着によるくすみに効果がある治療法で、IPLという柔らかい光を照射してくすみを改善します。効果を実感するまでに何度か照射し続ける必要がありますが、肌への負担が最小限でシミやそばかす、ニキビ跡にも効果があります。
イオン導入はプラセンタやビタミンCなどの有効成分をイオンの力で肌の奥まで浸透させる治療法です。くすみだけではなく総合的な肌質改善が期待できる治療で、ケミカルピーリングや光治療と組み合わせて受けるとさらに効果が見込めます。
美容皮膚科で行われる治療は他の治療に比べてリスク・ダウンタイムが比較的少ないことが特徴です。不調の原因を治療することでくすみを解消し、さらなる美肌を手に入れることができます。

くすみは血行不良、ターンオーバーの乱れ、色素沈着や乾燥が原因で顔全体が暗い印象になってしまう症状です。蓄積された肌への負担のほんの一部の症状のため、一度くすみが表れると完全に解消することは難しいです。
美容皮膚科による治療は美肌を目指す施術が行われるため、肌全体の状態を良くすることでくすみも解消されます。くすみを解消し、美肌を手に入れたい人は美容皮膚科を受診してみるといいでしょう。

※本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

kanako

kanako

美容系ライター。元美容外科勤務。

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