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出典 https://www.shutterstock.com/
白人の肌に合わせて開発されたレーザー治療器は黄色人種である日本人の肌に使用すると思ったような効果が出ないことがありました。ライムライトは日本人の医師の協力の元、開発された光治療器です。
これまでレーザーや光治療器では効果が弱かった薄いシミやそばかす、肝斑の改善のほか、毛穴の開きや小じわといった多様な悩みにアプローチして肌質をより改善してくれるとして人気があります。ここではライムライトについて詳しくお話していきます。
目次
- 1.ライムライトってどんな治療?
- 1-1.ライムライトとは
- 1-2.ライムライトの効果
- 1-3.ライムライトとレーザーの違い
- 1-4.ライムライトは痛い?
- 1-5.ライムライトの副作用とダウンタイム
- 1-6.ライムライトは1回で効果がある?
- 1-7.ライムライトの効果なし!は本当?
- 2.ライムライトの施術
- 2-1.ライムライト施術のプロセス
- 2-2.ライムライトとアキュチップを併用するのはなぜ?
- 2-3.ライムライトの価格
- 2-4.ライムライトの口コミ
- 3.まとめ
1.ライムライトってどんな治療?
「化粧品でのお手入れに限界を感じている」「シミをなんとかしたいけど、レーザーは怖い」といった女性から人気の高いライムライトとはどんな治療なのでしょうか。
1-1.ライムライトとは
ライムライトとはアメリカのキュテラ社が開発したIPL光治療器です。日本の大学病院と共同で開発した治療器でこれまでレーザーで効果の出にくかった日本人の肌に合わせて作られています。
IPL(Intense Plused Light)はフェイシャルや脱毛にも使われる多用途の治療器です。複数の波長の光を含んでいるため、ひとつの治療器で異なる用途に使うことができるとして美容外科の分野でも幅広く応用されています。
ライムライトの光はメラニンや毛細血管の色に反応することでシミやそばかすの改善や赤みのある肌トラブルの改善が期待できます。また、メラニンを介して肌に熱を伝導させることも可能。熱によって肌質そのものを変化させることもできるのです。
■ライムライトとIPLフォトフェイシャルの違いとは?
「同じIPLなら、今までのフォトフェイシャルと同じ?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。IPL治療器ももともと、白人向けに開発された機械であったため、もともとメラニン色素が多い黄色人種の日本人の肌には刺激が強すぎるというデメリットがありました。ライムライトはこの点を改善すべく、日本の大学病院で臨床試験を行いながら、キュテラ社が開発した「日本人向け」の治療器なのです。
1-2.ライムライトの効果
出典 http://www.photo-ac.com/
ライムライトは以下のような肌トラブルにお悩みの方に適しています。
- ・シミやそばかす、肝斑
- ・赤ら顔
- ・赤みのあるニキビ跡
- ・毛穴の開き
- ・肌荒れや肌のごわつき
- ・小じわ
- ・肌の色むら
- ・ハリの低下
ライムライトの光はメラニンの色と赤みのある色に反応するため、色素系の肌トラブルを改善させることができます。また、熱を与えることによって肌内部のコラーゲンの再生成作用が高まり、肌のハリがアップ。肌が内側からふっくらしたようになって、開いた毛穴や小じわが目立たなくなります。日本人の肌に合わせて作られているため、肌へのダメージもほとんどありません。
加齢によって起こる肌トラブルはハリの低下や毛穴の開き、色むらなど複数の症状が同時に現れるのが特徴。ライムライトなら、1回の治療でこうした症状にまとめてアプローチすることができ、満足度の高い結果を得ることができます。
■ライムライトは肝斑に効果がある?
ホルモンバランスの影響でできる肝斑と呼ばれるシミはむやみにレーザーなどで治療を行うとかえって濃くなることがある難しいシミです。ライムライトを通常よりもマイルドな照射をおこなうことで肝斑の改善に一定の効果を得ることができます。ただし、肝斑の治療は、ライムライトのみでなく総合的に肝斑の治療対策を行う必要があるのと、ライムライトを肌の症状に合わせて設定のできる医師が施術を行えるクリニックを選ぶ必要があります。
1-3.ライムライトとレーザーの違い
ライムライトとレーザーはどちらも光ですが種類が異なる光と言えるでしょう。
光治療には「波長」と「パルス幅」というパラメーターが関係してきます。
「波長」とはお肌の赤色、つまり赤血球と黒色、つまりメラニンとそして水のどれに反応させるかとどの深さまで到達させるかというパラメーター。
レーザーはどの色や水に反応させるかによって機種が違います。一般にメラニンに反応させるレーザーはQスイッチレーザーいう機種が使用されます。
波長が短いとレーザーの光のパワーは皮膚の比較的浅いところに集まり、長いと深いところに集まりますが、次に説明するパルス幅によって治療する深さが制御されています。
「パルス幅」はどのくらいの時間光を照射するかというパラメーター。パルス幅が短いと光による熱効果が皮膚の浅い部分にとどまりますが、長いと皮膚の深いところまで影響されることになりますが、熱される時間が長いため、皮膚表面の冷却が必要となることもあります。
Qスイッチやピコレーザーはこのパルス幅が極めて短いため、高出力の光を照射して設定によって皮膚表面のみならず真皮のメラニンにも効果を出せる反面、キズにはなりませんが、軽いヤケド様の反応となるため、軟膏ガーゼなどの処置が必要でどちらかというと部分的な治療に適しています。
それに対してライムライトは、治療モードによって波長とパルス幅を最適化するため、ヤケド様の反応となりづらく、お顔全体の治療に適しています。しかし、皮膚の色に近いシミとなると反応が限られるため、Qスイッチレーザーやピコレーザーを部分的に併用していくと良いでしょう。
また、ライムライトをお顔全体に照射することによって熱効果も顔全体に及ぶため、お肌の質感の向上にも適しています。
レーザーと比較すると、肌に与えるダメージはライムライトの方が少なく、ダウンタイムも短いのが特徴。ただし、濃いシミはレーザーの方が高い効果を得ることができます。局所的なシミを消したい場合はレーザー、顔全体の肌レベルをアップしたいならライムライトが適していると言えるでしょう。
1-4.ライムライトは痛い?
日本人の肌に合わせて作られているライムライトは従来のIPLフォト治療器よりも痛みが少ないのが特徴。程度にもよりますが、色黒の方や日に焼けた肌でも施術を受けることができるほどです。
ライムライトは顔全体に照射することが多いのですが、施術中はピリピリとした感覚があります。麻酔が必要なほどではありませんが、パーツによってはゴムではじいた程度の痛みを感じることも。施術時には冷却ジェルを塗布するので、痛みは抑えられていますが我慢できない場合は出力パワーを下げてもらいましょう。
また、施術時の痛みは初回が一番強く、複数回受けているうちに和らいでくるという声もあります。特に気になるパーツや効果が出づらいパーツは痛みを覚悟で出力パワーを上げてもらうこともできますが、濃いシミなどは肌にダメージを与えることもあるので注意しましょう。
1-5.ライムライトの副作用とダウンタイム
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ライムライトはマイルドな出力パワーの治療器なので、重大な副作用や失敗例などは報告されていません。ダウンタイムもほとんどなく、施術後は赤みが残ることもありますが肌を冷やすことで軽減します。
施術後もすぐにメイクをして帰宅することが可能。シミの部分は薄いかさぶたになりますが、メイクで隠せる程度です。このかさぶたは1週間程度ではがれ落ちますが、無理にこすったり手ではがしたりしないように注意してください。ニキビ跡や赤ら顔など、赤みに対する効果はすぐに実感できる場合と、数日かかる場合があるようです。
ライムライトはダウンタイムが短い治療ですが、人によっては症状が長引くことも。大切なイベントの直前は避け、2週間以上前に施術を受けるのがベストでしょう。
1-6.ライムライトは1回で効果がある?
1回の施術でシミを完全に目立たなくするのは難しいでしょう。ただし、シミが薄くなるのを実感できるはず。また、肌のハリがアップし、毛穴や小じわが目立たなくなるという変化も感じられるでしょう。
■ライムライトの効果は持続する?
残念ながら、ライムライトの効果は1度受ければ永久に続くというわけではありません。3~4週間に1回のペースで繰り返しているうちに効果が持続しやすくなり、5~6回受けると半年効果が持続すると言われています。症状が改善したら、メンテナンスとして1~3カ月に1回のペースで施術を受ければ、美肌がキープできるそうです。実際に受けた方からは「効くかどうか分からない化粧品を使い続けるより安い」という声もあがっています。
1-7.ライムライトの効果なし!は本当?
ライムライトを受けたけれど、効果が感じられなかった…という声を聞くことがあります。例えば「シミが消えなかった」というもの。ライムライトの光の効果は肌の表皮の色に作用するマシンなので、アザなどの肌の真皮にあるメラニンには効果がなく、局所的にある厚いシミには効果が限定的です。シミのタイプによってはライムライト以外の施術を勧められることもあるでしょう。
2.ライムライトの施術
出典 http://www.photo-ac.com/
気になる肝斑の治療も可能で、顔全体の肌のコンディションを底上げしてくれるライムライト。ここからは実際の施術についてみていきます。
2-1.ライムライト施術のプロセス
ライムライトの施術は以下のようなプロセスで行われます。
- ①カウンセリング
医師がメイクを落とした状態の肌をチェックし、ライムライトが適応となるか判断します。ライムライトの経過やリスクなどについても説明を受けます。 - ②ジェルを塗布して、目を保護
冷却効果のあるジェルを施術箇所に塗布していきます。目を保護するため、ゴーグルのようなアイシールドを装着。 - ③照射スタート
肌の状態に合わせて出力パワーを調整し、顔全体(あるいは気になるパーツのみ)に照射していきます。痛みを感じる箇所もあるので、施術者が声をかけながら照射していくことがほとんどです。顔全体でも施術時間は15~20分程度。 - ④ジェルをふき取って冷却
肌に残ったジェルをふき取って顔を冷やしていきます。
■併用して行われる治療
クリニックによって違いがありますが、さらに高い効果を得るためライムライトと他の治療を組み合わせた治療が受けられるところもあります。
併用して行われるのはイオン導入や超音波導入、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬、トレチノインやハイドロキノンを使ったクリームなどがあります。濃いシミにはジェネシスやQスイッチレーザーなどの治療を組み合わせることも。
2-2.ライムライトとアキュチップを併用するのはなぜ?
ライムライトと併用される治療としてもっともポピュラーなのが、アキュチップです。アキュチップも日本人の肌に合わせて作られたキュテラ社のIPL治療器。ライムライトは顔全体の肌コンディションを上げたり、薄いシミを改善したりするのに適した治療器ですが、ピンポイントの治療には適していません。アキュチップは同じIPL治療器ですが、6ミリという小さな照射範囲にピンポイントに当てることができます。小さなシミや浮き出た毛細血管のトラブルの改善などにはアキュチップがおすすめです。
ライムライトは大きな治療範囲に作用するため、コラーゲンの増加も期待できます。アキュチップとライライトを組み合わせることで、よりクリアで透明感のある肌に近づくことができるのです。
2-3.ライムライトの価格
ライムライトの施術料金は全顔で1回15,000~33,000円程度となっています。全顔のみの価格設定をしているところもあれば、目じりから鼻の両頬、眉から口までと細かく分けているところもありますので、部分的なお悩みの場合、こうした価格設定のあるクリニックの方が安く済みます。ただし、ライムライトは顔全体に当てることでハリや毛穴の開き改善にも効果があるため、全顔で受けられる方が多いようです。
2-4.ライムライトの口コミ
肌への作用がマイルドなライムライトはあまりネガティブな口コミがありません。若いうちからエイジング防止のためにいくつか紹介しましょう。
■ポジティブな口コミ
いよいよメイクではしみをカバーしきれなくなり、行きつけの皮膚科で初めてライムライトを体験したところ、まーこれがすごい。
顔全体のしみが薄くなり、キメの細かいつるぴか肌に!
20代の頃、うっかり顔に日焼け止めを塗り忘れて炎天下のフェスに行きヤケドしたあの過去が清算された気分です。— 志村香織|Kaori Shimura (@_kaori___) January 6, 2016
すでに日焼けがはじまっている私の肌。まずは夏前にケアしなくっちゃと美容クリニックでライムライトを。小さなシミやほくろがポロポロととれてしまうのでお気に入り。1年に2度くらいしかいかないからか、いつも感動してしまうのです。
— スパーブ (@superbcandle) April 27, 2014
すでに日焼けがはじまっている私の肌。まずは夏前にケアしなくっちゃと美容クリニックでライムライトを。小さなシミやほくろがポロポロととれてしまうのでお気に入り。1年に2度くらいしかいかないからか、いつも感動してしまうのです。
— スパーブ (@superbcandle) April 27, 2014
■やっぱり痛い!という口コミ
@SSoniaK 痛いのは辛いですよね(>_<) そう言えばお肌にライムライトを当てる時も結構痛いです。よく輪ゴムに例えられますけど、輪ゴムを50cmから1mくらい伸ばしてバチンと肌に当てた感じ。
— K. Mimura (@systemK) March 2, 2011
2-5.ライムライトはエステでも受けられる?
出典 http://www.photo-ac.com/
ライムライトは医療機関でのみ使用が許可されています。エステで使用されている光フェイシャルのマシンはライムライトよりもパワーが低く、効果もなかなか実感しづらいのが実情です。
また、安全面でも不安があります。光治療器は肌のコンディションによって出力パワーを調整する必要があります。パワーが低いとはいえ、漫然と照射をしているとやけどのようなトラブルが起こる可能性も否定できません。確かな効果と安全性を求めるなら、医療機関でライムライトをはじめとした光治療の施術を検討してください。
3.まとめ
ダウンタイムがほとんどなく、シミやそばかす、赤ら顔の緩和や顔全体の肌質改善にも適したライムライト。若いうちから1年に2~3回のペースで施術を受けることで将来的な肌の老化を予防できるというメリットもあります。肌に与えるダメージも少なく、日本人の肌質に合わせて開発されているため肌の弱い方でも安心です。気になる方はクリニックで相談してみてくださいね。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
依田拓之 医師
よだ形成外科クリニック
東邦大学医学部卒業。形成外科医として経験を積み、美容外科院長を歴任。宮城県仙台市に2010年よだ形成外科クリニックを開業。2020年で開院10周年。
日本形成外科学会認定専門医の資格を持ち、現在では少なくなった総合的な美容医療を地域に提供しています。目元、鼻などの美容外科治療はもちろん、エイジングケア、美肌、男性・女性のAGA、男性診療まで幅広いメニューは安心してかかりつけ医にできそうです。
東邦大学医学部卒
東京警察病院形成外科入局
美容外科クリニック院長
よだ形成外科クリニック院長
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 宮城県仙台市青葉区花京院1丁目1-6
- 最寄駅: JR仙台駅より徒歩3分地下鉄広瀬通駅より徒歩10分
- 院長: 依田 拓之
- 診療時間: 月・火・木・金9:30~12:30 14:00~18:30 第2・4土・日9:30~17:30
- 休診日: 水・第2・4日・祝
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