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※この記事は川路先生が東京美容外科に在籍されていた当時の記事です。
年を重ねた女性や産後の女性の多くが直面する女性器の悩みは、切実ですが、なかなか相談することが難しいもの。治療はしたいけど、大掛かりになったり、ダウンタイムは避けたい……。そんなデリケートな悩みを解消する美容外科・美容皮膚科での治療機器サーミVa(サーミバー)について、東京美容外科の大阪梅田院院長である川路智子先生に、女医ならではの目線で、詳しく解説して頂きました。
目次
- ・サーミVaについての特徴
- ・サーミVaを受ける方とは?
- ・気になるダウンダイムは?
- ・サーミVaとインティマレーザーの違いは?
- ・サーミVaと外科手術による大陰唇、小陰唇縮小術の違いは?
- ・サーミVaには年齢制限がある?
- ・サーミVaと子宮頸がんとの関係
- ・デリケートな悩みのについて、情報はどこから?
- ・これからの女性器治療について
- ・サーミVaの持続期間とは
- ・サーミVaの料金
出産後や年齢を重ねることによって、ゆるみを自分で感じたり、パートナーの方に指摘されたりという、お悩みの方が多いですね
ーサーミVaについて教えてください。また、サーミVaを受ける方はどのような患者様が多いですか。
川路先生(以下K):サーミVaは、直径1cmほどの使い捨てチップを膣内に挿入したり、女性器をなでるようにして高周波を照射します。
高周波の熱刺激により膣の緩みを改善し、小陰唇、大陰唇のたるみを引き締めます。膣入口や全体を引き締めるため、尿漏れの改善にも有効です。また、血流の改善、コラーゲンの増殖、生成、膣内環境が整うことで、見た目の若返り、かゆみ、臭いの改善、膣萎縮や乾燥の改善が期待できます。膣の潤いにより性行為の感度も上がります。女性のデリケートゾーンのお悩みに広く対応できるのがサーミVaです。
出産後や年齢を重ねることによって、ゆるみを自分で感じたり、パートナーの方に指摘されたりという、お悩みの方が多いですね。
ーパートナーの方に言われてしまうケースが多いですか。
K:半々だと思います。実際に言われた方もいらっしゃいますが、パートナーの言いたいけど言えない、そういう雰囲気を感じて、ご自身で緩いと自覚され来院される方もいらっしゃいます。
メスを使用した治療とは異なり、40~45℃の心地よい高周波の熱による刺激で痛みを伴わずダウンタイムなしで膣内から外側(小陰唇~大陰唇)を引き締めます。女性器のアンチエイジング治療、デリケートゾーンのフェミニンケア等、様々なお悩みも解消できる人気の治療です。
ー女性自身で緩みを感じるということですね。尿漏れと膣の緩みが気になって相談を受ける方が多いということでしょうか。
K:年齢的な理由や、出産を繰り返すことで、どうしても膣は緩んでしまいます。そうしたときに自分の力でキュッとお尻に力を入れても締まらないという感覚があるんだと思います。同じパートナーの方でも、今までは、実感できたものが、少し自分でも締め付けが悪いと感じられるようですね。
他には大陰唇と小陰唇の大きさが気になる方が多いですね。大陰唇、小陰唇を気にされる方は膣の中も気にされる方も多いので、セットでされる方が多いですね。あとは匂いを気にされる方も多くいらっしゃいます。血流が改善され、膣内環境が整い臭いを改善することができます。
■こんな方におすすめ
・産後の尿もれや尿意が我慢しずらくお悩みの方
・女性器のたるみ、緩み、黒ずみでお悩みの方
・大陰唇、小陰唇の肥大にお悩みの方
・おりものが多いことにお悩みの方
・膣のかゆみや乾燥、ニオイが気になる方
・感度の低下、不感症でお悩みの方
・入浴後に膣からお湯が漏れる方
若い方にも気にされる方はいらっしゃいます。あとは彼のために頑張ろうかなという方もいらっしゃいます
ーカウンセリングを受けられる患者様の年齢層は高いですか?
K:出産後子育ても終了された方から若い方まで幅広くカウンセリングにいらっしゃいます。彼のために頑張ろうかなという方もいらっしゃいます。
ー予防のために受ける方もいるということですか。
K:もちろんそうです。
ー黒ずみも緩和できるというようにHPに書いてあるのを拝見しました。黒ずみにも効果はありますでしょうか。
T:臨床的には黒ずみの緩和ができるかどうかというのは個人差があると思います。血行が悪くて黒ずみが出ている方であれば改善の余地はあると思います。
デリケートな部分なので火傷の心配がないということと、ダウンタイムが短いということは初心者の方には特に受けやすい治療だと思います
ーサーミVaとインティマレーザーの違いについて教えてください。
K:インティマレーザーはヤグレーザーですが、入っていく層が、サーミVaと異なります。サーミVaのほうが、マイルドだと思います。
デリケートな部分なので火傷の心配がないということと、ダウンタイムが短いということは初心者の方には特に受けやすい治療だと思います。インティマレーザーの方がダウンタイムが長くなります。
ーダウンタイムはありますか。
K:インティマレーザーはあります。サーミVaが唯一すぐに性交渉ができるというタイプのものです。
ーすぐに性交渉が可能なんですね。
K:その日から可能です。
ーその日に痛みはありませんか。
K:傷をつけるわけではないので、痛みはありません。
手術をすることに、抵抗感がある方もいらっしゃるし、術後1カ月性生活は禁止です。
ー分かりました。次にサーミVaによる大陰唇、小陰唇膣引き締め施術と、手術による大陰唇、小陰唇縮小の違いを教えてください。併せてそのメリット、デメリットも教えてください。
K:サーミVaの大陰唇、小陰唇膣引き締めというのは、熱を繰り返し入れていくことで少しずつ小さくしていきます。施術は暖かい感じはありますが、痛みやダウンタイムはありません。
また、一回の施術でも効果はありますが、戻りがあるので、3回は施術を繰り返してやって頂いたほうが効果がわかりやすいと思います。
手術による縮小術は実際に切りますので1回の施術で完結します。ただ、麻酔をする必要があるのと、術後1カ月性生活は禁止となります。
ー実際に小さくなる。
K:実際に小さくなりますね。効果として、はっきり分かりやすいと思います。
ーお手洗いとかも大丈夫ですか。しみたりしそうなイメージです。
K:粘膜は強くて治りやすいところです。今までお手洗いで困ったという声を聞かないです。
ーさすがに術後の痛みはありますよね。
K:それはあると思いますが、座薬や飲み薬で十分にコントロールができるので大丈夫です。
ー金額的にはサーミVaのほうが安いですよね。
K:そうですね。一回あたりですとサーミVaのほうが安くできると思います。
昔に比べ現代は年齢を重ねてもそういう行為というのは普通にされる方が増えていると思います。今後需要は上がるのではないかと思います
ーサーミVaの施術に年齢の制限はありますか。
K:東京美容外科の公式ホームページには21歳から65歳までとなっていますが、それ以外の方も場合により施術可能ですのでお気軽に相談して頂ければと思います。
産後1カ月開けてから施術が可能です。もちろん、産後の状態が良くない場合は控えて頂きます
ー女性は、年を重ねていくごとに性欲が増すと聞いたことがありますが、性に対して積極的になり、よりデリケートゾーンを気にする方が増えたのかなと思います。
K:そうですね。性欲が増すというのは統計を取ってないので何とも言えないところですけども、平均寿命が上がっている今、どの年代の方も性生活を充実させるために、デリケートゾーンのケアを大切にしたいのだと思います。
ーサーミVaの施術期間中は性生活はそのままで大丈夫と伺いましたが、妊娠中の施術は可能ですか。
K:妊娠中は控えて頂いています。
ー産後はいつから施術が可能ですか。
K:その方の状況にもよりますが、産後1カ月開けてから施術が可能です。もちろん、産後の状態が良くない場合は控えて頂きます。
ネットはすごく有効な情報もあると思いますが、「これは違うよね」という情報も氾濫しています
ーデリケートなところだと思いますが、子宮頸がんとか、子宮に悪い影響を与えたりすることはありませんか。
K:子宮の手前まではもちろんいけますが、子宮を直接つつくとかそういうわけではなくて、膣内を優しく撫でるような処置ですので、がんを誘発するものではないですね。
ー女性器の治療法などなかなか入手できない情報はどこで入手したりするのがいいのでしょうか。やはりクリニックにカウンセリングに行くのが一番いいですか。
K:当院ではLINEでの相談を承っていますが、悩みは対面しないと引き出せないこともあると思います。LINEの中ではなかなか言いづらいこともあると思うので、できればクリニックに来て頂くのが一番だと思います。
直に聞いてみて、初めて最適な治療法を引き出せることもあります。
ーそれ以外だとネットで検索したりして、自分で調べてる方が多いと思います。
K:ネットはすごく有効な情報もあると思いますが、「これは違うよね」という情報も氾濫しています。
ー素人からすると書いてあること全てが正しいと思って信じてしまいます。情報の判別がつかないですね。
K:分からないですよね。有効な情報だけを目に入れればいいけれどもなかなか判断がつかないので、専門の医療機関に相談して頂くのが、結局近道になると思います。
サーミVaにしてもそうですが、短時間で効率良く持続するようなものが好まれます
ー女性器の治療法はこれからどのように進化していきますか。
K:今までに顔の美顔や、引き締めのレーザー等昔から比べるとどんどん発達してきています。今現在デリケートゾーンのお悩みの方はどんどん多くなってきているので、そういう意味ではこれからもっともっと強力なものが現れてくると思いますし、進化していかなくてはならないと思います。
ーこれからはレーザーが主流になりますか。
K:どうでしょうね。ただ、手術というのは廃れないと思います。昔は若返りなどの治療はフェイスリフト手術でしか治療ができなかった時代がありました。
今は糸が出てきたり、効果の高いレーザーが出てきたりと変わってきていますが、手術はやはり有効な手段として今も人気があります。
マイルドな処置から始められるというところでは今と昔では、変化があったと思います。そういう処置では初期治療はレーザーが主流となるでしょうね。サーミVaにしてもそうですが、短時間で効率良く持続するようなものが好まれます。将来は自分たちが好むものが、そのまま開発されていくと思います。
ーもっと安価な方法も出てきますか。
K:出てくるでしょうね。安価なものも出ればもっと高いものも出てくると思います。多種多様な中、患者様自身で、効果とコストを比べて自分にあったものを選んでいくことになるのではないでしょうか。
ー楽しみですね。健康診断などで子宮の検査のときに結構刺激が来るなと個人的に思っていますが、それよりもサーミVaは優しいですか。
K:優しいと思います。ただ、膣内をグルグルと回っているので、今、右側が撫でられているなあ、下側が撫でられているなあと感じると思います。
ーローションみたいなものをつけて施術しますか。
K:専用のゼリーがあります。それで滑りを良くして中に入れていきます。クスコといって産婦人科で検診をするときにガバッと開けるものがあると思いますが、そういうものと違い全然楽です。
ー施術時間は30分ぐらいですか。
K:20〜30分ぐらいです。上下左右5分ずつあてて、大陰唇、小陰唇で各5分ずつです。状態によっては大陰唇、小陰唇を各10分ずつあてる場合もあります。
直径1cmほどのスティック状のチップを膣内に挿入または、女性器をなでるようにして高周波を照射します。40~45℃の心地よい高周波の熱による刺激のため痛みはなく傷跡が残る心配もありません。
治療は1回でも効果を実感できますが、3回(1カ月に1回)を目安に継続して行うことをお勧めいたします。
実際に効果を感じると1カ月開けないほうがいいと実感されている方もいらっしゃいます
ー分かりました。持続期間について教えてください。
K:最初は大体1カ月です。レーザーなので手術と違って元に戻っていきますので、継続して3回ぐらい施術させていただくと積み重ねによって少しずつ戻りにくくなっていきます。
ー3回施術したからといって完了する治療ではないですよね。
K:そうですね。時間と共に戻りがあります。
ーやはり継続していかないと、せっかくの効果がもったいないですよね。
K:ずっと継続して施術したほうが具合はいいと思います。
ー実際に通っていらっしゃる方は1カ月に1回定期的に通われてる方がほとんどですか。
K:ほとんどとは言いませんが、好きな方はずっと続けていかないと不安という方もいらっしゃいます。実際に効果を感じると1カ月開けないほうがいいと確信されている方もいらっしゃいます。本当はそこが正解なんだとは思います。
ーなるほど。川路先生、本日は有益な情報をたくさん教えていただきありがとうございます。
K:ありがとうございます。
■リスク・副作用
1.施術者がサーミバーのカニューレを入れすぎて子宮頚管に強く当たった場合、出血が生じる場合があります。
2.機器の温度管理機能が壊れた場合、もしくは治療プロトコールより長く治療した場合、軽度の火傷の可能性があります。
3.合併症ではないですが、場合により施術後、膣分泌物が生じることがあります。施術にあたって超音波のジェルを使用するので、場合により膣分泌物が1〜2日間にわたり出る時があります。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
①未承認医療機器であることの明示
「サーミVa」は厚生労働省の薬事承認を取得しておりません。
②入手経路等の明示
個人輸入の製品となります。
③国内の承認医療機器の有無の明示
「サーミVa」は厚生労働省の薬事承認を取得しておりません。
東京美容外科 大阪 梅田院
住所:大阪府大阪市北区芝田1-4-14 芝田町ビル6F
電話番号:0120-658-958
電話受付時間:9:00~21:00(年中無休)
診療時間:10:00~19:00 [予約制]
撮影:小川勝己(SIMA)
川路 智子(かわじ ともこ)先生
医師。藤田保健衛生大学医学部卒。名古屋医療センター、愛知医科大学附属病院形成外科勤務その後、大手美容外科院長を経て、平成28年4月に東京美容外科に入職。同年7月に大阪梅田院院長を務める。
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