手軽に鼻筋を高くできる鼻へのヒアルロン酸注射の効果とは。失敗・トラブルの具体例も
2018.05.29 更新

この記事は、 牧野皮膚科形成外科内科 牧野太郎 先生 が監修しています。

出典 http://gahag.net/

芸能人のようなすっきりとした鼻になれたら、もっとキレイになれるのに……。鏡を見てそんな風に思ったことはありませんか? 鼻は顔の中でも特に目立ちやすいパーツ。変えたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、鼻にプロテーゼを入れる隆鼻術をする勇気はないという方が大半でしょう。そこで今回は鼻を高くするためのヒアルロン酸注射の効果や値段、ダウンタイムなどについて詳しく紹介していきたいと思います。

1.鼻をすっきり高く見せる! ヒアルロン酸注射の効果とは

鼻をすっきり高く見せる!ヒアルロン酸注射の効果とは

出典 https://visualhunt.com/

いわゆる「プチ整形」と言われるほど、手軽に受けられるイメージのあるヒアルロン酸注射。安心感が高い施術のひとつですが、美容外科での施術を受けるときは内容をよく知って納得した上で受けることが肝心。まずはヒアルロン酸注射がどんなものか詳しくみていきましょう。

1-1.鼻へのヒアルロン酸注射ってどんなもの?

鼻へのヒアルロン酸注射とは、ある程度の硬さがあるヒアルロン酸を鼻に注入し、鼻を高くしたり形を整えたりするものです。ヒアルロン酸はもともと体にある成分なので、アレルギーを起こすリスクは低いです。ただし、微量に含まれる含有物にアレルギーをおこすことが稀にあります。また、施術を受けたあと徐々に体に吸収されていくので、効果の持続は1年から長くても3年程度です。適度に注入すればいかにも整形しました!というわざとらしさがない、時間の経過とともに元に戻るというのが大きなメリットです。

「ヒアルロン酸を鼻に注入することで、鼻を高くしたり、鼻筋を通しシャープなお顔の印象にすることが出来ます。また、軽度のわし鼻であれば、目立たなくすることもできます。鼻のヒアルロン酸注入は、周りにも気づかれにくく、お顔の印象もスッキリした感じになります」

出典 水の森美容外科

ヒアルロン酸は注射を打つときに麻酔をする場合がありますが、メスは使用しないので恐怖感も少なめ。また、万が一、元に戻したいという場合、ヒアルロニダーゼと呼ばれる分解酵素を注射して、ヒアルロン酸を溶かすことができます。

1-2.鼻に入れるヒアルロン酸の量

鼻にヒアルロン酸を注射するときに重要なのが、「どこにどのくらいの量のヒアルロン酸を注入するか」という点です。最適な量は希望するラインや高さ、患者さんの元の鼻の形や高さによっても異なります。鼻に入れる場合、人によって異なりますが0.2~0.6cc程度であることが多いようです。鼻を高くしたいからといってあまりたくさん入れると、鼻が引っ張られて目が寄りすぎてしまうこともあるので注意。

もちろん、適切な量や顔の他のパーツとのバランスは医師がアドバイスしてくれますが、医師の技術や経験値、美的センスに大きく左右されるため、事前に口コミなどでよく調べておく必要があります。

1-3.鼻に入れるヒアルロン酸の質

ヒアルロン酸製剤の質も仕上がりを左右する要因になります。ヒアルロン酸は安全性が高い反面、吸収されやすく効果が持続しないという欠点があります。その欠点を補うために、ヒアルロン酸を架橋して持続性を高めている製剤も増えているのです。

いわゆるプチ整形に使用されるヒアルロン酸は目元のシワやほうれい線の解消などに使われる軟らかめのタイプと鼻を高くしたり、アゴ先を出すための若干硬めのものまでいろいろ種類があります。安全性の高さに定評のあるヒアルロン酸製剤を紹介します。

・アラガン社(アイルランド) ジュビダームビスタウルトラプラス

日本の厚生労働省による承認を受けた初めてのヒアルロン酸製剤なので安全性も高いです。効果の持続性は約1年です。

・AESTURA社(韓国) クレヴィエル

ヒアルロン酸の分子同士の間に架橋をプラスすることで効果の持続期間をアップさせています。硬度が高いので横に広がることが少なく、鼻への注入に適しています。韓国食品医薬品安全庁(KFDA)で認可しています。

・ガルデルマ社(スイス) レスチレン・パーレン・リドカイン

最も歴史的なヒアルロン酸製剤がこちらです。分子が大きく、効果が持続しやすいです。

これらの製剤にはリドカインと呼ばれる麻酔成分が配合されているものもあります。麻酔を打ったときに起こる腫れがなくなるため、よりイメージした形に近い隆鼻が可能になるというメリットも。

中国製や東南アジア製の安いヒアルロン酸製剤を使用しているクリニックもありますが、これらのヒアルロン酸は品質の安全が保証されておらず、トラブルの元となりやすいので避けるべきでしょう。ホームページに掲載されている安価なものは中国製で、実際にカウンセリングを受けたら高いヒアルロン酸製剤を勧められたというケースもあります。あまりにも安価な価格で受けられるヒアルロン酸注射には注意が必要です。鼻へのヒアルロン酸は値段の安さだけで決めないようにしましょう。

1-4.腫れや痛み、内出血などのダウンタイムは?

ヒアルロン酸注射は施術直後からメイクをして帰ることができるので、ダウンタイムはほぼありません。局所麻酔をした場合、若干腫れることがありますが、大きく腫れが残ることはないでしょう。

肌が薄い人の場合、針が毛細血管に当たることによって内出血を起こして部分的に青くなってしまうことがありますが、これは普通の注射でも起こりますよね。内出血が起こると痛みも起こりますが、1週間から長くても2週間程度でおさまります。

1-5.ヒアルロン酸注射の値段

ヒアルロン酸注射の値段

出典 https://visualhunt.com/

ヒアルロン酸注射の値段はクリニックによって算出方法が異なります。0.1cc当たり9,000円からとしているところもあれば、1カ所1~1.5万円というところも。ただし、こうしたクリニックの場合ヒアルロン酸の使いまわしをしていないか、古いものではないか事前に確認する必要があるでしょう。劣化したヒアルロン酸はトラブルの原因になりかねません。また、使いまわしは感染症などの原因になることもあります。

「当院では、安全性を考慮し、ボトルを1本分購入いただいております。一つのボトルのヒアルロン酸を針を変えて複数の方に使い回しいたしませんので、感染症や汚染の危険性がありません。また、購入頂いたボトルは、お客様専用に保管させていただき、有効期間中は、無くなるまで何度でも無料で注入が可能です」

出典 東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ

ヒアルロン酸製剤はほとんどが1本当たり1ccであるため、1cc当たりの価格4~6万円という値段を設定しているクリニックが多いようです。高くつくように感じますが、余った分は顔の他の部分(ほうれい線や目尻のシワなど)に追加料金なしで入れてくれるところもあります。

2.鼻へのヒアルロン酸注射を受ける前に知っておきたいこと

鼻へのヒアルロン酸注射を受ける前に知っておきたいこと

出典 http://gahag.net/

鼻へのヒアルロン酸注射は安全性が高い施術ですが、他の美容外科での施術と同様、失敗、トラブルがまったく起こらないということではありません。ここからは鼻へのヒアルロン酸注射を受ける前に知っておきたいことについて詳しくお話していきます。

2-1.鼻へのヒアルロン酸注射で起こる失敗・デメリット

2-1-1.凸凹になってしまうケース

鼻だけではなく、ヒアルロン酸注射全般に起こり得ることですが、入れすぎや不適切な箇所に入れることで肌が凸凹になってしまうことがあります。時間がたてばなじむこともありますが、改善しない場合はクリニックに相談しましょう。また、どうしても気に入らない場合はヒアルロニダーゼを使用すれば元に戻すことができます。

さらに最近は価格が安い、持続期間が長いと言った理由でヒアルロン酸以外の製剤を使用しているクリニックも増えています。ヒアルロン酸以外の成分はヒアルロニダーゼで溶解させることができないため、凸凹になったとしても自然に吸収されるまでの間、数年待つしかない……ということも起きています。

「先生によっても ほんとに全然仕上がりが違います。私は鼻に入れてますがある先生に打ってもらった際は
内出血が酷かったですが違う先生に打ってもらった際は全然内出血もなくとても綺麗に仕上がりました」

出典 http://girlschannel.net/

2-1-2.鼻根部が太くなる

鼻へのヒアルロン酸注射について調べていると「アバター顔」という言葉を見かけることがあります。これは鼻の中心部が太くなってしまうことを指しています。注入したヒアルロン酸が横に広がってしまうことで起こると言われています。繰り返しヒアルロン酸を打つことに関しては医師の間でも賛否両論あるようです。

「鼻根部が太くなりすぎているケースの多くは、ヒアルロン酸注入によって起こっています。いわゆる鼻の『プチ整形』です。特に、この鼻のヒアルロン酸注入を繰り返している方にこの傾向が見られます。ではなぜ、ヒアルロン酸注入で鼻が太くなりやすいのでしょうか。これは、ヒアルロン酸の特性に注目するとおのずと答えが見えてきます。ヒアルロン酸の特性の一つに、液体に近い素材であるためシリコンプロテーゼと比べると軟らかいという事があります。そのため、鼻を前方に押し上げる力はプロテーゼと比べて弱く、そのボリュームは前方よりも横方向に広がり易い傾向があります。ある程度までは、注入した量に比例して高くなっていきますが、この時も当然高さに比例して幅も大きくなっていきます。そして、限界を超えるとそれ以上高くならず、横方向にばかりヒアルロン酸が広がってしまいます」

出典 ヴェリテクリニックDr.Lee 迷える子羊のための美容整形教室

2-1-3.鼻先には入れられない

鼻のヒアルロン酸注射は日本人にありがちな「目と目の間が低い」「鼻筋が低い」といった症例には適しているものの、鼻先の形を整えるのには適していません。「小鼻を小さくしたい」「鼻の穴を小さくした」といった悩みは外科手術を含めた別の施術を検討する必要があるでしょう。

「一方、鼻先はヒアルロン酸注射が向いていない部位です。鼻先にヒアルロン酸を無理して注入すると、綺麗に鼻先を出したり、尖らせることはできず、鼻先全体に広がり、丸く膨らんだような団子鼻になってしまうことが多いです。また、鼻先の皮膚は脆く、血行不良になりやすい部位であるため、無理してヒアルロン酸を注入すると、鼻先の皮膚が壊死してしまうことがあります。そのようなリスクもあり、鼻先のヒアルロン酸注射はお勧めしないことが多いです」

出典 高須クリニック

2-1-4.効果が長続きしない人も

ヒアルロン酸注射の効果はおよそ1年、長くて2~3年と言われていますが、効果の持続期間はヒアルロン酸の種類と注入量によって異なります。実際には2年以上持つことは少なく、1年以内に早く元に戻ってしまう人もいます。なかにはすぐに元に戻ってしまったという人もいます。数カ月で元に戻ってしまうことを考えると費用が高い!と感じる方もいるかもしれません。

「ヒアルロン酸を鼻に打ってもあまり効果はでません。実際私がやりましたが、まず鼻筋は多少高くなったかな?と打ってもらってすぐは思いますが、すぐに吸収されるというか流れてしまいます。鼻先に打ってもあまり効果は出ません。打って1週間くらいはちょっと高くなったかな?なんて思いますが、変化があまりみられませんでした」

出典 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

2-2.鼻へのヒアルロン酸注射を受けた人のブログ

実際にヒアルロン酸注射を受けた方のブログをいくつか紹介しましょう。

■独身アラサー整形女の行きつく先ブログ

独身アラサー整形女の行きつく先ブログ

出典 http://blog.livedoor.jp/

インパクトのあるタイトルですが、内容はとても明るいブログ。鼻にヒアルロン酸注入をした後はそのまま飲みに行けるほどだったそう。見た目もかわいくなっていて大満足だったようです。埋没法や目頭切開などの施術も受けているので、美容整形を考えている方は必読です。

■Life in Tokyo

Life in Tokyo

出典 http://ameblo.jp/

鼻を高くするために、ヒアルロン酸とレディエッセの両方を施術した経験があるというHiralyさんのブログ。2つの違いについても触れているので、ヒアルロン酸かレディエッセか迷っている方は是非参考にしてみてください。レディエッセについては下記を参照してくださいね。ただし、レディエッセは溶かす薬剤がないので、自然に溶けるまで待つ必要があります。

「レディエッセとは、人間の骨や歯を形成するのに必要な『ハイドロキシアパタイト』系の注入剤。肌細胞がこれを取り込むことでしっかりとした組織を作り出し、強度面においてヒアルロン酸注入より優れた、鼻やアゴなどのしっかりとしたライン形成に適した新たなプチ整形メニューとして人気を呼んでいます。鼻に注入すればプロテーゼ級の仕上がり、アゴに注入すれば、すっきりとしたフェイスラインが得られ、小顔だけでなく若返った印象をもたらします。また、持続性においても、ヒアルロン酸が半年から1年で体内吸収されるのに対し、レディエッセは約1年半と、長期間の効果を期待できるのも特長といえます」

出典 美容外科シンシア

■みみの美容整形ブログ

みみの美容整形ブログ

出典 http://ameblo.jp/

0.3ccのヒアルロン酸注射をして鼻筋をすっきりさせた、みみこさんのブログ。Before、afterの写真も掲載されているので、どのくらい変わるのか気になる方は要チェックです。Afterの写真は確かに鼻筋がすっと通っていて美人になっていることがわかります。麻酔なしでもOK、腫れや痛みもなかったとのこと。無理のない量であれば、トラブルが起こりにくいということが分かります。

2-3.鼻へのヒアルロン酸で起こり得る重篤なトラブル

鼻へのヒアルロン酸注射はプチ整形と呼ばれるほど、気軽に受けられる印象があります。しかし、どんな施術であっても美容外科・美容皮膚科では医師の技術レベル、どのくらい経験があるかは事前に必ず調べておくべきです。経験のない医師に施術させるようなクリニックは避けてください。また、ヒアルロン酸注射の場合、使用されているのがヒアルロン酸なのか、他の成分をプラスしたものなのか事前に確認するようにしましょう。最後にごくまれに起こる、鼻へのヒアルロン酸注射で起こりえる重篤なトラブル例を2つ紹介します。

■皮膚の壊死

誤ってヒアルロン酸を入れすぎると、血管が圧迫されてその部分に酸素や栄養が回らなくなってしまうことがあります。その結果、皮膚が死んだ状態になり真っ黒になってしまう例があります。多くの場合、医師の経験が少ないため、量や入れる箇所を見誤ったか患者さんの希望によって量を入れすぎたりすることで起きています。注入する層(深さ)、部位が重要です。

「入れすぎや、血管内に間違って入れてしまうことによって…鼻の皮膚が壊死(えし)になります。植物が枯れるのと同じです。枯れた枝は切らなければなりません。植物はまた芽が出ますが、人間は芽が出て鼻が再生することはありません」

出典 札幌美容形成外科

■失明

鼻は目に近いため、経験の浅く知識のない医師の施術を受けると失明につながることもあります。分かりやすい解説と鋭い指摘のブログで知られる五本木クリニック・桑満先生は通常なら起こり得ない失明が起きたケースについて次のように説明しています。

「この症例はお隣の国で起きた失敗例です。結局失明まで起こしてしまったようです。鼻と眼の周りにヒアルロン酸を注入したようですが、その周辺は実際はかなり血管が豊富に存在しています。

また、皮膚のすぐ下には目の周りに血液を送りこむ太めの血管が存在します。十分な医学知識を持たない経験の浅い医師によって引き起こされたトラブルと予想されます。このトラブルは皮膚の壊死だけでなく、失明まで引き起こしていたのです。ヒアルロン酸を目の血管へ不注意にも注入してしまったために、血管がつまってしまって血液の流れを止めてしまったのです。解剖学的に十分な知識のある医師では考えられないような症例です」

出典 五本木クリニック

日本は海外からも患者さんがたくさん来ているほどレベルが高いクリニックが多い国です。それだけ安全性への対策も他国と比べてしっかりしているということでしょう。費用が安いために海外で美容整形の施術を受ける人もいますが、なにかあったとき通訳がいないと対応してもらえないような環境はやはり避けるべきではないでしょうか。

3.まとめ

安全性が高く、人気がある鼻へのヒアルロン酸注射。上手なクリニックでお願いすれば、あっという間にスッとした美しい鼻筋が手に入ります。ただし、「気に入らなくてもヒアルロニダーゼで溶かせる」「そのうち吸収されて元に戻るから安心」と言われていますが、鼻の肌は薄く、とてもデリケートです。トラブルが起きないように価格だけで選ばないこと、実績のあるクリニックを選ぶようにしてください。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。また価格は変更になる場合があります。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

形成外科 美容外科 皮膚科 美容皮膚科
住所:大分県大分市明野東2-32-27
最寄駅:JR大分駅バス、天然塚停留所
院長:牧野 純造
診療時間:月~金9:00~12:30 14:00~18:00 土9:00~12:30 13:30~15:00
休診日:日・祝

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