鏡を見ていて、「もう少し鼻が高かったらなあ……」と思ったことはありませんか? また三面鏡やショーウィンドーなどをのぞいて、自分の横顔の立体感のなさに驚いたことのあるかたもいるのではないでしょうか。 

普段、あまり自分では意識することのない横顔でも周りの人からは意外に見られているもの。美しい横顔の象徴といえば、スッと鼻筋の通った高い鼻です。フラットな顔立ちが多い私たち日本人にとって高い鼻は永遠の憧れですよね。では、鼻を高くする方法にはどんな手段があるのでしょうか。

目次

1.最新の鼻を高くする方法でワンランク上の美人を目指すには?

1-1.鼻を高くするメリット

鼻を高くする方法〜鼻を高くするメリット

◇顔が小さく見える

目と目の間に位置する、鼻の骨がはじまる部分が低いと目が離れたフラットな顔立ちに見えてしまいます。この部分が低いと鼻筋がすっと通って見えないため、顔全体が大きく見えてしまうことも。鼻を高くすることで、目が大きく見えるようになって、顔全体が小さく整って見えるようになるという意外なメリットが期待できるのです。

◇美人の仲間入りができる

鼻は顔の真ん中に位置しているため、鼻が高くなることで顔全体の印象が大きく変わります。本当の美人はたとえサングラスで目元を隠していても美しいもの。確かにモデルや女優の女性は皆、すっきりと鼻筋の通った高い鼻をしていますよね。

程度にもよりますが、ダンゴ鼻や鼻の穴が開いている状態では垢抜けない印象になってしまいます。逆に言えば、鼻が高くなるだけで、「どこにでもいるちょっときれいな人」から「誰が見ても美しい、素人っぽくない美人」に仲間入りすることができるのです。

◇コンプレックスが克服されて自分に自信が持てるように

美容整形で鼻を高くして垢抜けた印象になってから、自分に自信が持てるようになって堂々と振る舞えるという人もいます。外で声をかけられることが多くなって活動的になった、明るい性格になったという人も。女性の場合、見た目が内面の自信を大きく左右しているため、鼻を高くしてから人生が変わったと感じている人もいるようです。

◇サングラスがずり落ちない

日本で売られているメガネは日本人の顔立ちに合わせて作られているため、それほど違和感がありませんが、サングラスをかけると鼻からずり落ちてしまって似合わないという方も多いのではないでしょうか。鼻を高くすれば、外国人のような垢抜けたサングラススタイルを楽しむことができます。

1-2.美しい鼻の条件とは

ひとことで美しい鼻といっても、鼻筋が通ったスッキリした鼻、小さな鼻翼など人によって条件はさまざま。鼻を高くする方法を考える前に、美しい鼻とはどんなものなのか考えてみましょう。

◇美しい鼻の基準・Eラインとは?

鼻を高くする方法〜美しい鼻の基準・Eラインとは?

まずは自分の鼻の高さをチェックしてみましょう。美しい横顔の基準となるのが、Eラインです。Eラインとは「エステティックライン」の略で横を向いたときの鼻先とアゴの先端を結んだラインのこと。適度な鼻の高さであるかどうかチェックする基準にもなります。

横を向いて定規などを鼻先とアゴの先端に当ててみてください。この直線内に上下の唇がきちんと収まっているのが横顔美人の基準です。モデルやタレントの女性は皆、このEラインに唇がきちんと収まっているはず。このラインに唇が触れない、あるいはラインから唇が出るという人は鼻が低いかあるいは口元が出ている可能性があります。

◇鼻の印象を左右する鼻筋と鼻先

美しい鼻の条件として挙げられるのは「すっと通った高い鼻筋」だけではありません。ダンゴ鼻やアグラ鼻と呼ばれる大きな鼻先に悩んでいる人も多いでしょう。

こうした大きな鼻先は脂肪の付きすぎや肉づきが良すぎることが原因。鼻先を小さく整えれば、顔全体から洗練された印象を与えることができます。

美容外科では鼻を高くする方法の他に、鼻の外側のふくらみである鼻翼を狭くする「鼻翼縮小」や上を向いた鼻先やいわゆるカギ鼻を修正する「鼻尖修正」という施術を行い、高いだけではなく形の整った美しい鼻を目指すことができます。

2.自力で鼻を高くする方法

自力で鼻を高くする方法

顔の印象を大きく左右する鼻の美しさ。美容整形で鼻を高くする方法はいくつかありますが、顔にメスを入れたり注射をしたりするのは怖い!という人も多いですよね。また、鼻は顔の真ん中であるため、万が一失敗したときには隠すのも難しいパーツです。人の顔は正面から見るよりも実は横から見る機会の方が多いもの。整形せずに自力で鼻を高くして、横顔美人を目指すための方法をいくつか紹介しましょう。

2-1.鼻叩きやマッサージで鼻を高くする

整形のような大幅な変化は望めませんが、マッサージで横に広がった小鼻がスッキリして、鼻筋が通ったように見えるようになった!という人はいるようです。特に小鼻の部分は軟骨で構成されているので、形が変化しやすいとも言えます。ここで鼻骨のラインと軟骨の形を整える効果が期待できるマッサージを紹介しましょう。ちなみにマッサージは、洗顔後の清潔な肌に行うのがポイント。お風呂の中でマッサージしてもいいでしょう。

■鼻骨を前に押し出すマッサージ

親指の付け根のふくらんだ部分で鼻骨を前に押し出すようにマッサージしていきます。鼻骨は人によって引っ込んだようになっているため、鼻を低く見せることがあります。このマッサージでは鼻骨を前に出すことで、鼻全体をすっきり高く見せてくれるそうです。

■小鼻から鼻筋にかけてすっきり高く見せるマッサージ

軟骨部分を柔らかくし、形を整えてから固定することを目的にしたマッサージ。まず、両手の人差し指と中指で小鼻をくるくるとマッサージ。小鼻が柔らかくなってきたら、鼻をかむようなイメージで鼻を両脇からはさみ高くひっぱるようにして形を整えていきます。小鼻から鼻骨、眉間までていねいにプレス。その後、手のひらをそとに向けて親指で眉間の下のくぼみの部分を押し、鼻全体を両手で覆い温めるようにします。最後に小鼻をつまむようにして高く形を整えます。朝晩2回行うと効果的だそう。

■「鼻叩きで鼻を高く!」は効果あるの?

骨を叩いて刺激を与えることで、成長を促し、鼻を高くするという方法もネット上で話題を集めています。

・人差し指をコの字形に曲げた第二関節の部分で小鼻の脇をトントンと軽くたたく

・目と目の間の骨を両サイドから硬いもので叩く

両方とも数百回単位で叩くのがコツと言われています。中にはペットボトルで鼻を叩いているという人も。この方法はあまりオススメできません。マッサージと違って「固いもので顔を数百回たたく」ようなことをすれば、顔が痛くなるのはもちろん色素沈着も起こしやすくなります。自力で鼻を高くしたいなら、マッサージなどの刺激が少ない方法を選ぶべきでしょう。

2-2.鼻を高くする器具の効果ってあるの?

■鼻プチ

こちらは鼻の穴の中に挿入して皮膚を持ち上げ、鼻を一時的に高く見せる器具です。製品のBefore、afterの写真を見ると確かに鼻が高くなっているのが分かりますよね。だいたい鼻の穴の大きさに合わせて選べる3つのサイズがワンセットになっていて、肌に触れる部分は医療用シリコンを使用しているので、痛みはありません。つけている間だけしか効果はありませんが、結婚式やイベントなど写真を撮らなくてはいけないときに使用してみてはいかがでしょうか。500〜1,700円程度というプチプラも魅力です。

■美鼻矯正器具

美容大国韓国で人気の鼻矯正器具といえば、こちら。10分間装着するだけで、鼻筋をすっと通してスッキリ高い鼻に導いてくれるというものです。顔に当たっても痛みがないように設計されているので、洗濯ばさみのように跡が残る心配もなし。口コミもよく上がっている商品です。

口コミを見ると、外した直後は確かに鼻が高くなっている!という声も。継続して使用すれば、すっきりした鼻を手に入れることができるかもしれませんね。

2-3.鼻を高く見せるメイク

マッサージや器具を使って鼻を高くする方法を実践しても、効果はすぐには現れません。写真を撮る機会やイベントのために手っ取り早く鼻を高く見せるためのメイク方法を習得しておきましょう。

メイクで鼻を高く見せるには「ハイライト」と「ノーズシャドウ」の入れ方をマスターする必要があります。

ハイライトはパール感のあるホワイトや明るいピンクがオススメ。ブラシでTゾーンと鼻筋にさっと伸ばすだけでOK。「高く見せたい部分」にハイライトをのせ、鼻筋にシェーディングを入れることでより彫りの深い顔立ちを演出してくれます。

■キャンメイク むにゅっとハイライター

キャンメイク むにゅっとハイライター

出典 https://www.canmake.com/

Tゾーンと鼻だけではなく、目の下や眉の下に伸ばすことでより、はっきりした顔立ちにしてくれるアイテム。くすみを一掃して顔色をよく見せてくれる効果も。880円というプチプラはキャンメイクならではの魅力ですね。

■ケイト ノーズシャドウ

ケイト ノーズシャドウ

出典 http://www.nomorerules.net/

ノーズシャドウのベストセラーアイテムとして知られるのがこちら。これひとつで眉のメイクとノーズシャドウが完了する便利なアイテムです。女性なら誰でも一度は購入したことがあるのではないでしょうか。ノーズシャドウのカラーをサッとひとはけするだけで鼻筋が高く見え、全体的に彫りの深い顔にしあげることができます。価格は1,210円程度。プチプラコスメ界のロングセラーアイテムです。

ケイト ノーズシャドウ

STEP1 ブラシでA・Bをお好みの色に混ぜ、眉全体をぼかすように描きます。

ケイト ノーズシャドウ

STEP2 眉中央から眉尻に向かって(①)少し濃いめに色をのせて、グラデーションをつくります。眉山から眉尻まで(②)は濃いめに細く描きます。

ケイト ノーズシャドウ

STEP3 最後にCのノーズシャドウを鼻の側面に淡くぼかせば、より立体的な顔立ちに。

出典 http://www.nomorerules.net/

3.鼻を高くする最新の方法ってどんなものがあるの?

骨格上、鼻が低くフラットな顔立ちであることが多い、私たち日本人。昔からいろいろな鼻を高くする方法があるようですが、最新の施術方法にはどんなものがあるのでしょうか。

3-1.鼻を高くする方法・その1 ヒアルロン酸、レディエッセなど注入系

鼻を高くする方法・その1 ヒアルロン酸、レディエッセなど注入系

鼻を高くしたいけれど、手術は怖い……という女性の間で人気なのが、ヒアルロン酸やレディエッセなどの隆鼻注射です。

◇ヒアルロン酸注射

鼻を高くする方法として一番、気軽に行えるイメージがあるのがヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸は人間の体内にもともと存在している成分なので、アレルギー反応を起こすことがなく安全性の高い成分として知られています。

施術は希望する鼻のラインに応じて注入する位置や量を決め、極細の注射針で注入していくというもの。5~10分程度で施術可能です。痛みはそれほど強くありませんが、希望によって麻酔を使用します。クリニックによっては元から局所麻酔剤が配合されたヒアルロン酸を使用しているところもあるようです。

注入後は腫れや痛み、内出血が2~3日続くこともありますが、徐々に軽快していきます。自然な効果でいかにも整形したという印象にならないのもメリット。ヒアルロン酸は半年から1年程度で吸収されていき、徐々に元の状態に戻っていきます。費用は5~8万円程度が相場ですが、より持続性が高いヒアルロン酸を選ぶと15万円程度かかることもあるようです。

◇レディエッセ

レディエッセとはカルシウムハイドロキシアパタイト剤を注入し、鼻を高くする方法です。レディエッセはヒアルロン酸よりも粘土が高く、硬い素材です。そのため、鼻を高くしたり、アゴの輪郭を整えたりといった輪郭形成に用いられることが多くなっています。

レディエッセもヒアルロン酸と同様、吸収性のある素材なので効果が永続するわけではありません。しかしカルシウムハイドロキシアパタイトには自己組織が残るという特性があるため、ヒアルロン酸よりも効果の持続期間が長いというメリットがあります。一般的には効果が2年程度持続すると言われています。

ただしヒアルロン酸よりも硬いレディエッセはその成分の特性や注入するべき位置や深さ、顔の筋肉、骨格のしくみなどを熟知していない医師が使用すると、しこりとなって残ってしまうことがあります。

さらにレディエッセにはヒアルロン酸のようにすぐには元に戻せないという特徴もあるため、施術を受けるときはヒアルロン酸注射以上に、高い技術と知識、経験を持つ医師のいるクリニックを選ぶ必要があると言えるでしょう。レディエッセの費用は9~15万円程度が相場になっています。いずれにせよ注意が必要な施術で、導入しているクリニックは減っている印象です。

3-2.鼻を高くする方法・その2 プロテーゼを入れる

シリコンでできたプロテーゼ(人工の素材でできた医療器具で体内に埋入して使用するもの)を入れて鼻を高くする方法がシリコン隆鼻術です。鼻の内側を3㎜程度切開してI字型、L字型などのシリコンを埋め込み、数日間固定してから抜糸を行うという方法で、手術そのものは30分程度で終了します。

効果は半永久的に持続し、すっと通った美しい鼻筋を手に入れることができます。プロテーゼを入れるときはまず医師が念入りなカウンセリングを行い、どんな鼻の形を希望しているか確認します。それによってプロテーゼの形を選び、さらに患者ひとりひとりの鼻の形に合わせて形成しなければなりません。

適応範囲が広く、望みどおりの鼻に大きく近づけることができる施術ですが、医師の高い技術が要求されます。場合によっては時間の経過とともに、鼻のラインが不自然になったり、炎症を起こしたりすることも。最悪のケースでは鼻先からプロテーゼが突き出してしまう……というケースもあるようです。

プロテーゼを使った隆鼻術の費用は30~35万円前後が相場です。局所麻酔を使用し、腫れは3~10日程度続きます。完全に腫れが引くまでには、3~6カ月かかるということも覚えておきましょう。

プロテーゼを入れる場合は、絶対に価格の安さだけで判断しないこと。特にしっかりとしたカウンセリングと豊富な手術の実績のあるクリニックを選ぶようにしてくださいね。

3-3.鼻を高くする方法・その3 自己組織移植法

シリコンのプロテーゼを使った鼻を高くする方法は昔から行われていた方法ですが、実は経年によるトラブルが起こるリスクもあります。加齢とともに皮膚が薄くなって、シリコンが透けて見えるケースもあり、将来的にプロテーゼを除去する必要が出てくるケースも。シリコンを除去した後、鼻の形を維持するために行われるのが自己組織移植法です。

シリコンのように異物を埋め込むのではなく、自分の組織を移植するため将来的な不安が解消されます。単独で行う鼻を高くする方法というよりも、シリコンプロテーゼを除去した後の処置として用いられています。

手術時間は1時間程度、腫れや内出血がおさまるまでに2週間程度、軽度の腫れは1カ月程度。施術費用の相場は40~150万円、プロテーゼを除去するのに別途5万円程度かかることが多くなっています。

4.鼻を高くする方法まとめ〜費用だけではなく、専門の知識や技術を持つ医師を探そう

顔の印象を大きく左右する鼻。鼻を高くする方法には手軽に行える注入法から、シリコンを入れる方法までさまざまです。美容整形手術全般に言えることですが、鼻は顔の中心にあるため、万が一トラブルになったとき顔の目立つ位置に傷ができてしまうというリスクが伴います。
プロテーゼの埋入はもちろんのこと、簡単そうに見える隆鼻注射であっても価格だけで判断せず、納得のいくカウンセリングと高い専門技術を持つ医師が在籍しているクリニックを選ぶようにしてくださいね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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