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「うん、いいですね。内ももが特に変わりましたね。経過は順調です」。上原先生の声が満足そうだ。内ももとふくらはぎの脂肪吸引から1カ月。経過の写真撮影と検診のため、私は湘南美容外科クリニックの両国院を訪ねていた。「まだ1カ月で、こんなに細くなっていいんですか?」「僕自身もちょっと驚きです。北条さんはもともと普通体型だったので、そこからさらに細くするためにかなり追求しましたよ。成果が出せて嬉しいです」先生の驚いた表情が、だんだんと自信に満ちた笑みに変わるのが分かった。ダウンタイムの1カ月、私の体内では大きな変化が起こっていたのだ。

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「平気」アピールから一転、脚がビキビキ痛み始める

脂肪吸引から1週間の抜糸後は、かなり浮かれていた。「痛みも減ってきたし、スタスタ歩ける! 想像していたよりずっとラクだなぁ」なんて思っていた。痛み止めも飲まなくていい。ところが術後10日目くらいから、痛みが次の段階に移行し始めたのである。患部の「拘縮(こうしゅく)」だ。

テレビのオンエア後、2階の楽屋まで階段をのぼろうとしたときのこと。ビキッとした痛みが脚を貫いた。思わず足が止まる。共演者の方が「北条さん、大丈夫ですか?」と声をかけてくれたが、1分前に私は「いかに術後もスタスタ歩いているか」をアピールしたばかりだったので、「全然平気ですよ~」と答えた。強がりである。我慢できないほどではないが、脚の痛みが確実に変化していた。術後1週間ほどは筋肉痛のような痛みだったのが、10日後の今は突っ張るような違和感がある。突っ張るものを無理に動かすのだから、太ももがビキビキと痛む。むくみもまだ全然引かないし、特にふくらはぎは術前より太いくらいだ。これからどうなってしまうのだろう。10日目にして、私は少しナーバスになった。

患部が固くなる「拘縮」のメカニズム

今さらだが脂肪吸引は、体内に安定してどっしり構えていた脂肪細胞を、(医療の)力で取り除く手術だ。術後、それまで脂肪があった場所は空洞になる。実際、目に見えるようなスキマができるわけではないだろうが、脂肪細胞が減った分、体内には空間ができる。患者にとっては脂肪がなくなって万々歳だが、体はそれを「ケガ」のようなものだと思い込み(という表現もなんだか面白いが)一生懸命に修復しようとするわけだ。体内には空間を元通りにくっつけるための繊維質ができる。この繊維質のおかげで、表面から触ると皮膚が固く感じられるのだ。

拘縮した足首

●コウシュクで固くなった足首

「これが拘縮かぁ……」分かってはいたが、駅の階段などは特にキツイ。固まっている脚を無理に動かそうとするから、ビキビキ痛むのだ。おとぎ話の人魚姫は美しい脚を手に入れた代償に、一歩足を進めるごとに刺されるような痛みを感じるようになったというが、今なら彼女の気持ちが分かる気がする。人魚姫の方では勝手に共感されて迷惑だと思うが、好き好んで美しい脚を手に入れようとしたのは同じである。彼女は残念ながら愛する王子様を守るため泡になったが、私にそのような色恋の動機はないので泡にされることはあるまい。そこが救いである。しかもこのコーシュク、術後1週間頃から始まって、1カ月も経てばかなり落ち着くというではないか。辛い痛みを乗り越えれば、細い脚が拝めるのだ。

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ダウンタイムがいちばん辛かったのは「8日目から」

とまあ人魚姫にまで思いを馳せてしまうほど、術後8日目からはダウンタイムが長く感じた。知人にも「階段を降りるとき痛そうだね、手術の後遺症?」と心配される始末。後遺症という言い方は、なんだか気が滅入るので止めてほしい。体の中ではオペに勝るとも劣らない、前向きな大工事が起こっているのだ。それまで脂肪細胞があった空間を、繊維質が必死に埋めようとしてくれているのだから。こちらとしても上手にくっついてもらわないと困る。繊維質たちにはぜひ頑張って欲しい。

表面からみた内出血は落ち着いているが、体内はまだまだ応援が必要らしい。私ができるのは、圧迫を頑張ることくらいだった。24時間、クリニックの圧迫タイツを履き続ける。「暑い中、圧迫タイツを履くのは辛い」という意見もあるが、むしろタイツを脱ぐと脚全体にざわざわした違和感があったので、私は好んで履いていた。タイツで患部をギュッと締め付けることで体内組織が修復される手助けになっていると思うと、暑さやかゆみも我慢できる。実際、圧迫はできるだけ長い期間行ったほうがよいそうだ。むくみの軽減にもなるし、何より仕上がりが美しくなる。

かゆみと埋没毛に悩まされる

圧迫タイツによるかゆみと埋没毛には少々悩まされた。24時間履いているので、むれてかゆい。タイツ越しにかいていても収まらず、文字どおり「隔靴掻痒」である。これについては、クリニックでもらったかゆみ止めが残っていたので、試しに飲んでみたら解決した。善は急げ、物は試しだと思う。

もっと悩んだのは埋没毛だ。タイツのおかげでムダ毛が上手く生えてこられず、毛穴に詰まってしまう。見た目がよろしくないので、毛抜きでつっついてみたり、風呂場でスクラブを使ってこすってみたり、ありとあらゆる手段を尽くしたがダメだった。風呂のあと、赤くなった毛穴を見て「いつまでこのままなのだろう」と凹む。術後しばらく、「どうせ誰に見せるわけでもないのだから」と、肌の潤いケアをないがしろにしていたのも悪かったのかもしれない。反省して、スクラブのあとに保湿クリームをたっぷり塗ることにした。なんだか良くなった気がする……と思っているうちに、いつの間にか埋没毛は消えていた。本当にいつ消えたのか覚えていない。埋没毛より、毎日細くなっていくであろう脚に意識を集中させたのが良かったのかもしれない。こうして、術後2週間が過ぎていった。

内出血が消えた膝

●膝の内出血がほとんど消えている

ようやく太ももの「細さ」を実感

2週間を過ぎた頃、あまりにタイツがかゆいので脱いでみた。するとどうだろう、まるで自分の足でないような、細い足が出現していたのだ。まだまだ拘縮と痛みは残っていたが、初めて「細くなった」と実感できた。体重はオペ前とほとんど変わらないのに、脚だけ別人のように細い。これぞ究極の「部分痩せ」ってやつだろうか。心が踊る。

細さが感じられる

●術後2週間がたった足の様子。赤の三角で囲んだところの脂肪が吸引されて減った

しかし、まだまだふくらはぎを中心に固さは残っている。クリニックからは「術後1週間を過ぎた頃にマッサージを始めて、徐々に強くしていって下さい」と言われていたが、とてもマッサージなどできる状態ではなかった。せいぜい、風呂上がりに脚をさする程度だ。このまま痛みが減るまで、マッサージはサボってしまおうか……なんて邪念が頭をもたげてくる。そのくらい、術後2週間の脚はまだまだ敏感だった。確実に細くはなっているものの、コーシュクのため、日常生活の不便さが残る。

個人的には、下半身の脂肪吸引をする人は、術後3週間くらい仕事を休んだほうがよいのではないかと思う。日中に圧迫タイツを脱ぐのも、3週間目にならないと私は不安だった。

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ふくらはぎの「ざわざわ感」が続く

脂肪吸引してから2週間をすぎてから、拘縮の痛みはどんどん減り、脚はさらに細くなっていった。術後3週間を迎える頃には明確に、内もものスキマが大きくなったと感じられるように。この頃から、1日に数時間であれば圧迫タイツを脱いでも平気になった。膝丈のスカートも楽しめる。が、やはりふくらはぎだけは、タイツを脱いでいるとざわざわした。なんとも形容しがたいが、タイツで締め付けていないと「体内の組織が揺れているような感じ」がするのだ。足首は、3週間たってもむくんでいた。ということは、まだ体内で修復が行われている最中。心配になって、結局24時間圧迫タイツを履き続ける生活に戻した。これから細い足で過ごせる長い人生を思えば、数カ月間、脚を出せないダウンタイムなど屁でもない。ロングスカートでの生活にも慣れ、あえて「脂肪吸引ファッション」を楽しもうと前向きになっていた。

“脂肪吸引ファッション-スカート"

●ダウンタイムの服装“脂肪吸引ファッション”

術後1カ月で、脚が劇的に変わったと実感

こうして術後1カ月が過ぎ、上原先生に再び診てもらう日が来た。紙パンツに履き替え、ドキドキの触診と写真撮影である。診察室に入ってきた先生は、ひざまずいて私の膝周りを触診するなり、「うん、いいですね。内ももが特に変わりましたね……」と、満足そうであった。そんな上原先生を見て、こちらは何もしていないのに良いことをした気になる。

脂肪吸引後1カ月検診

●上原先生による1カ月検診

術後1カ月の写真を撮り、術前と比べてみた。自分でも驚くほど細くなっている。感覚的には、足の太さが3分の2になった感じである。まだ足首はむくんでいるというのに……「こんなに細くなっていいのかなって感じです」と正直に告白すると、上原先生はニッコリしながら「経過はとても順調ですよ、僕も驚くほどです」と頷いてくれた。

脂肪吸引before

●脂肪吸引前の脚(before)

脂肪吸引1カ月after

●脂肪吸引後1カ月の脚(after)

脂肪吸引1カ月after後ろ

●脂肪吸引後1カ月の脚、うしろ(after)

足首のむくみについても、「むくみは体の上から降りてきますから、最終的に足首だけが残ってしまうんです。マッサージを続けてもらったら、少しずつよくなりますよ」(上原先生)。少しでもマッサージをサボろうとした自分を恥じつつ、私はズルいので「はい、毎日頑張ってマッサージしています」と胸を張った。帰りにクリニックで、1カ月履き続けて穴が空いた圧迫タイツの替えを購入した。即決した1万6000円の出費が清々しく感じられるほど、私は上機嫌であった。このまま圧迫とマッサージを続けて、先生に任せていれば安心だ。私の脚は確実に細くなる。こんなに嬉しい医療があるだろうか。ダウンタイムに耐えて良かった。上機嫌の私はさらに二の腕の脂肪吸引まで予約し、スタスタと駅の階段を上って帰宅したのであった。

【湘南美容クリニック公式サイト】

北条さんが受けたベイザー脂肪吸引の解説、症例、料金などがわかります。

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■湘南美容クリニックの根こそぎとれるVASER(ベイザー)脂肪吸引の料金

  • 太もも全体 590,740円
  • ふくらはぎ 201,660円

※麻酔代、施術後の圧迫に使用する物品等は別途料金がかかります。詳しくは公式サイト各施術ページまたはクリニックにお問い合わせください。

■リスク・副作用
・だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・吸引部の皮膚が硬くなる、凹凸になる・効果に満足できない・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・皮膚の色素沈着などを生じることがあります。

北条かや

北条かや

1986年、石川県金沢市生まれ。ライター。同志社大学社会学部、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。最新著書は『こじらせ女子の日常』(宝島社)『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)。その他の著書に『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』(いずれも星海社)がある。NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」、TOKYO MX「モーニングCROSS」などに出演。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど

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北条かやライター

1986年、石川県金沢市生まれ。ライター。同志社大学社会学部、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。著書に『こじらせ女子の日常』(宝島社)『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)。その他の著書に『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』(いずれも星海社)がある。NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」、TOKYO MX「モーニングCROSS」などに出演。

同志社大学社会学部卒
京都大学大学院文学研究科修士課程修了
民間企業勤務を経てライター、著述家として活動

出演
『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』(NHK)、『モーニングCROSS』(TOKYO MX)

著書
『キャバ嬢の社会学』(2014年星海社新書)
『整形した女は幸せになっているのか』(2015年星海社新書)
『本当は結婚したくないのだ症候群』(2016年青春出版社)
『王子様はどこへ消えた?――恋愛迷宮と婚活ブームの末路』(2019年青春出版社青春文庫)
『こじらせ女子の日常』(2016年宝島社)
『インターネットで死ぬということ』(2017年イースト・プレス )

脂肪吸引が受けられるクリニック

  • 住所: 東京都新宿区新宿4-2-23 新四curumuビル6F
  • 最寄駅: 東京メトロ都営新宿線新宿三丁目駅徒歩1分、JR新宿駅新南改札徒歩4分、JR新宿駅東南口徒歩5分
  • 院長: 橋本 詩音
  • 診療時間: 10:00~19:00
  • 休診日: 年中無休
  • 住所: 東京都港区西麻布3-16-23 Azabu Body Design Center 1F
  • 最寄駅: 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1a番出口徒歩10分
  • 院長: 中居 弘一
  • 診療時間: 10:00~19:00
  • 休診日: 年中無休
  • 住所: 東京都豊島区東池袋1-13-6 ロクマルゲート池袋9F
  • 最寄駅: JR池袋駅東口徒歩約3分、東京メトロ丸の内線池袋駅43番出口徒歩約3分、東京メトロ有楽町線池袋駅43番出口徒歩約3分
  • 院長: 加藤 英樹
  • 診療時間: 10:00~20:00
  • 休診日: 年中無休