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目や鼻と比べると「変えたい!」という声が少ないものの、顔の印象を左右するパーツがおでこです。皆さんは自分のおでこに満足していますか? 美容大国・韓国ではおでこの美しさが重要視されていて、芸能人でもおでこの整形をしている人が少なくないのだとか。でも、理想的なおでこと言われてもピンとこない方もいるかもしれませんね。ここでは、理想的なおでこと言われる芸能人の方を例に挙げながら、きれいなまんまるおでこをつくる方法について詳しく説明していきます。

目次

理想的なおでこの芸能人・きれいなまんまるおでこをつくるには?

「前髪を全部あげてもきれいな人が本当の美人」と聞いたことはありませんか? 目や鼻に比べると整形して変えたいと考える人はそれほど多くありませんが、骨格の影響を受けやすい額の形は顔の印象を大きく左右する要素でもあります。まずは理想的なおでこと言われている芸能人の方を紹介していきます。

1-1.理想的なまんまるおでこの芸能人・日本

■新垣結衣

■佐々木希

世界で一番美しい顔ランキングに入ったこともある佐々木希さん。丸みのある理想的なおでこの持ち主です。理想のおでこというより理想の顔といった方がいいかもしれませんね。前髪を上げたスタイルだと意外におでこが広いことが分かりますが、いたって自然でバランスのとれた顔立ちです。

■井上真央

井上真央さんもきれいなまんまるおでこの持ち主。おでこも含めて完璧なバランスの顔立ちであると言えそう。

■長澤まさみ

1-2.理想的なまんまるおでこの芸能人・韓国

実際に理想的なおでこの持ち主と言われても、ピンとこない人も多いかもしれません。では、日本よりもおでこの形が重視されていると言われる韓国ではどんなおでこが美しいとされているのでしょうか。韓国で理想のおでこの持ち主とされる女優やモデルさんを何人か紹介しましょう。

■パク・ミニョン

2005年にCMデビューして今では大人気女優のパク・ミニョンさん。整形をカミングアウトしたそうですが、美容整形大国の韓国では整形は珍しくありませんね。可愛さと美しさを持ち合わせていますが、おでこの丸みはお顔の可愛さを更に増しています。

■キム・テヒ

韓流ブーム以来、日本でも人気が高いキム・テヒさん。非の打ちどころのない美人という印象ですね。やはり額中央が丸い理想的なおでこの持ち主。

■IU(アイユー)

他の人に比べてちょっと狭いおでこのIU(アイユー)。派手な顔立ちではありませんが、全体的なバランスが整っているとして人気が高い彼女。日本のファンも増えているようです。彼女も化粧品メーカーの広告モデルを務めています。

1-3.理想的なおでことは

理想的なおでこについてもう少し具体的に考えてみましょう。

■数字で見る! 理想的なおでこ

数字で見る! 理想的なおでこ

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美しいとされるおでこはやはり顔全体を見たときのバランスが大切。一般的には「髪の生え際から眉の下まで」「眉の下から鼻の下まで」「鼻の下からアゴ先まで」が等しい縦幅で顔全体の3分の1になるのが美しいバランスだと言われています。縦幅の目安は「人差し指から薬指までの3本分」と考えられています。

日本人は扁平な顔立ちの人が多く、控えめな印象でありながら同時にさびしげな感じになってしまうことも。横から見たときに美しいカーブを描いているような真ん中が丸くなっているようなラインが理想とされています。確かにまんまるのおでこは可愛らしく、女性らしい印象を与えてくれますよね。

また、額の骨が発達していると、眉の上の部分の骨が目立ち、その上がへこんで見えることもあります。この場合、横から見るときれいなカーブを描いていないので、おでこのラインをきれいにしたいと思う方も多いようです。

■韓国でも同じ?

では、韓国ではどのようなおでこが理想とされているのでしょうか。韓国では日本より少しだけ、「鼻下からアゴ先まで」が短い、1:1:0.8の比率が理想とされています。さらに、額部分はもう少し具体的で5.5~6cmが理想的と言われているようです。

幅だけではなく、形も重要です。おでこの真ん中がふくらんでいる丸みのある形が顔にメリハリが出て美しく見えるというのが韓国の美の基準。あまり日本と変わりませんが、美容整形でおでこを変える人が多く、日本よりも「どんなおでこであるか」が重視されていることが分かります。

2.理想的なおでこになる方法

理想的なおでこになる方法

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ここからは理想的なまんまるおでこになるためにどんな方法があるかを紹介していきます。切らずにできる方法と芸能人の方が行うような大がかりな手術までいろいろな方法があります。

2-1.切らない方法

まずは切る方法に比べ、負担・ダウンタイムが少ない切らない方法です。

2-1-1.ヒアルロン酸注入

数年かけて徐々に吸収されていくヒアルロン酸をおでこに注入する方法です。痛みや内出血を抑えるため先の丸いカニューレと呼ばれる特殊な管を使用するケースが多く、入れる場所は骨膜上または皮下となります。施術後は少し腫れますが、ダウンタイムはほとんどありません。

ヒアルロン酸注入は吸収されるまでの約2年程度効果が持続すると言われていますが、実際にはそれ以上もつケースもあるようですね。

きれいなまんまるおでこにすることができるのはもちろん、西洋人のような彫りの深い顔立ちにするために眉骨を出っ張らせる、後ろに傾斜したおでこを垂直方向に立たせたおでこにする(角度を変える)ことも可能です。また、おでこにヒアルロン酸を注入するとシワができにくくなるというメリットもあります。

また、額全体がへこんでいる場合のように広範囲に注入するケースはもちろん、中央部分だけにヒアルロン酸を入れて丸みを出すといった部分的な注入ももちろん可能です。

■大量に入れるとメンテナンスが必要に

鼻筋や涙袋といった面積の小さいパーツと違って、全体的に厚みが少なく、範囲の広いおでこに入れたヒアルロン酸は強く押すと凹んでしまったり、ヒアルロン酸が偏ってしまうことがあります。そのため、あまり大量に入れることはできません。西洋人のような彫りの深い顔立ちにするには、多めのヒアルロン酸を入れなければなりませんが、その場合、変形がないか1年に1度はメンテナンスをする必要があります。

■ヒアルロン酸のシミュレーションを行うところも

おでこを丸くするためのヒアルロン酸注入は二重まぶたなどと違って、仕上がりの様子がイメージしにくいというデメリットがあります。そのため、クリニックによっては短期間で吸収されるヒアルロン酸を使ってどこにどのくらいヒアルロン酸を注入するか、シミュレーションしてから実際の施術を行っているところもあるようです。

このようなシミュレーションを行わない場合も、ヒアルロン酸を1回の施術でたくさん入れるのではなく、少しずつ様子を見ながら入れるという方法をとるクリニックもあります。この場合、施術の間隔は2週間以上あけなければなりません。

■ヒアルロン酸注入の料金

ヒアルロン酸注入は使用したヒアルロン酸の量によって金額が異なります。ヒアルロン酸は1本当たり1ccで、1本の価格は60,000~100,000円が相場となっています。中央だけに丸みを出す場合、2~3本くらい、全体的に丸みを出したい場合は5~10本程度必要になることもあります。まずは1~3本程度注入して様子を見て、追加するという方法をとる方が最終的に希望のおでこになりやすいようです。

2-1-2.脂肪注入

自分の体の部分からとった脂肪をおでこに注入する方法。脂肪は柔らかいので、鼻のような小さいパーツには適していませんが、比較的広い額全体を丸くする方法に用いられることがあります。

脂肪はコンデンスリッチファット(CRF)と呼ばれる遠心分離した生着しやすい幹細胞組織が使用される場合があります。脂肪の生着率は約50〜60%といわれます。また、額は薄い皮膚の下に筋肉、そのすぐ下に骨があるため、ムラになってでこぼこができる可能性はゼロではありません。顔に注入したヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという酵素で分解することが可能ですが、脂肪は溶かすことができず、1回の施術で終わるメリットがある反面、修正に関しては簡単ではないと知っておくことは大切です。

また、脂肪注入は自分の体から脂肪を移植するので、その箇所の脂肪がなくなるメリットと、おでこだけではなく脂肪をとるパーツにも負担がかかるということも覚えておきましょう。

脂肪をとった部分の傷跡が目立つという声も。

2-1-3.アートメイクで理想のおでこのラインに

まんまるおでことは少し違いますが、広すぎるおでこが気になる方にオススメなのが、髪の生え際をアートメイクで作る方法。広すぎるおでこの幅を調整したり、きれいな山形に整えて顔をほっそり見せることができます。整形やヒアルロン酸を注入よりもハードルが低いので、韓国では人気が高い方法なのだとか。

韓国では広すぎる額を狭くする「額縮小」と呼ばれる手術も行われていて、この手術の後、傷跡をアートメイクで自然に隠すという人もいます。

ただし、ご存知のように、アートメイクは一度入れると消せないので技術がある医師のいるクリニックを選ぶ必要があります。また生え際のラインも加齢によって変化してくるパーツなので、極端に濃い色を入れるのも避けた方がよさそう。

▼アートメイクをもっと深く知りたい方はこちらの医師監修記事も

2-2.美容整形で理想のおでこを目指す方法

完璧に美しいカーブを描くおでこを永続的に手に入れるなら、注入以外の外科手術の検討も必要となります。ここからは注入以外でまんまるおでこを手に入れる方法を説明します。

2-2-1.シリコンプロテーゼを挿入する方法

プレート上のシリコンプロテーゼを額に挿入する方法です。一般的に髪の生え際を4~5cmくらい切開してそこから額の皮膚をはがし、プロテーゼを挿入して再び皮膚を縫い合わせるという方法です。プロテーゼは薄く柔らかいので挿入するときは丸めた状態。それを内部で広げ、留めてから皮膚を縫い合わせます。

ただし、額のプロテーゼ挿入はかなり難易度が高い手術。その理由はまず、皮膚をきれいにはがすことが難しいということ、また、目のすぐ上にある知覚神経を傷つけるリスクがある点にあります。

既成のプロテーゼを患者さんの額の形に合わせてハサミやメスなどでカットしていたため、フチの部分(エッジ)が厚くなって術後しばらくすると、浮いてきてしまうのが大きなデメリットでした。なかには額に入れたプロテーゼの形がはっきり分かるケースも。

最近ではプロテーゼの質が向上し、エッジ部分も薄くできていますが、それでも患者さんの額の骨格にぴったりとフィットするケースはごくまれ。プロテーゼ全体の厚みや額のカーブに関しても同様です。クリニックによってはCTスキャンを使用して患者さんの額の形を計測し、その通りにプロテーゼを作ってもらうことができるところもあります。手術費用は40万~、プロテーゼを特注する場合、追加で20万円くらいかかります。

2-2-2.骨セメント

耳の上から反対の耳の上までを切開し、頭蓋骨に人工の骨を装着する方法です。手術前にCTスキャンで計測したサイズに基づいて、骨セメントで作ったプロテーゼを準備しておき、手術時にそれを挿入し、チタン製のスクリューで固定してから皮膚を元に戻して縫合するという大掛かりな外科手術です。

使用される骨セメントというのは人工関節や骨の欠損した部分を補うのに使われる安全性の高い医療用のアクリル樹脂。骨セメントは硬く、シリコンプロテーゼのように折り曲げることはできないので、頭部の皮膚を切開して頭蓋骨を露出させる必要があるのです。骨セメントはおでこ全体を丸くしたいという方や西洋人のような彫りの深い顔立ちにするために額を高くしたいという方に適しています。費用は120~130万円程度が一般的です。

2-2-3.ハイドロキシアパタイトを使う方法

骨セメントと同様、人工骨補填剤として用いられるハイドロキシアパタイトを使用して、おでこを丸く出す方法です。2cmほど皮膚を切開してそこにジェル状のハイドロキシアパタイトを注入して額を形成します。この方法は切開する傷口が小さくて済むというメリットがあります。ただし、この方法はハイドロキシアパタイトにダマができてでこぼこになる可能性があるため、日本で施術を行うクリニックはほとんどありません。

凸凹を防ごうとするとやはり耳から耳まで切開してハイドロキシアパタイトをペースト(骨に塗っていく)する必要があるため、手術は大掛かりなものになります。なお、ハイドロキシアパタイトは経年とともに変形する心配はありません。

3.まとめ

理想的なまんまるおでこを作る方法として手軽に行えるのはヒアルロン酸注入でしょう。簡単な手術のように感じますが、どこにどのくらいヒアルロン酸を注入するかは慎重にシミュレーションして決めていく必要があります。額は顔の中でも面積が広いため、万が一凸凹になると目だってしまいます。親身になって相談にのってくれるクリニックを選ぶようにしてくださいね。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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