出典 https://www.shutterstock.com/
垢抜けない印象を与えるダンゴ鼻や笑うと横に広がる鼻をなんとかしたい……。こんな悩みを持っている方は意外に多いのではないでしょうか。鼻は眼や口元と違ってメイクで見せ方を変えることがほとんどできないパーツ。それだけに本格的に鼻の印象を変えようと思ったら美容整形に頼るしか方法はありません。
とはいえ、顔の真ん中に位置している鼻だけに、切開する手術は怖いという人が多いのも事実。そこで注目したのが「切らない小鼻縮小」という方法です。ここで切らない小鼻縮小について詳しくお話していきます。
美人の条件のひとつでもある、すっきりした鼻。ダンゴ鼻や笑うと横に広がる鼻は男性的な印象を与えることもあります。反面、芸能人やモデルの整形before afterの写真を見ると、鼻の整形手術を受けると一気に洗練された垢抜け顔になることが分かります。では、従来の小鼻縮小術とはどんな風に行われているのでしょうか。
小鼻のふくらみが気になるケースや笑ったときに鼻が横に広がる、鼻の穴が目立つという方に選ばれているのが、小鼻縮小または鼻翼縮小と呼ばれる手術です。
小鼻の両側、横にせり出している部分を鼻翼と呼んでいますが、この部分の皮膚を切除して縫い縮めることで小鼻をすっきりさせます。手術の方法は2種類あります。
鼻翼のキワ部分を切開し、内側から余分な皮膚と組織を取り除いて縫合し直すもの。鼻の外側を切らないため、傷が目立ちません。この方法は鼻翼の広がりが少ないけれど、鼻の穴が大きいのが目立つという方に適した方法です。ただし、鼻翼の広がりが大きい人が内側法で手術すると切除する部分が少ないため、コンセントの穴のような不自然な鼻の穴になってしまうことも。
鼻の外側から切開し、鼻翼のキワ部分の余剰な皮膚を切除して縫い縮める方法。鼻翼の横広がりが大きい場合、さらに糸を使って鼻翼を縫い寄せる方法をとるクリニックもあります。余剰分を十分に切除できるので後戻りが少ない方法ですが、外側に傷ができるというデメリットも。ただし、もともと小鼻の脇は赤みがある部分なので術後、傷跡が残って気になるというケースは少ないです。
実際に切開する小鼻縮小手術を受けた方の口コミをチェックしてみましょう。
https://twitter.com/mimimin98/status/927104314492911617
https://twitter.com/zLq5FP152/status/924877064456433664
出典 http://www.photo-ac.com/
「鼻の手術はダウンタイムが長くて大変」と言われていますが、切開する小鼻縮小手術のダウンタイムはどのくらいあるのでしょうか。
手術から1週間から10日で抜糸を行います。ギプスやテーピングなどをして固定する必要はありませんが、傷や糸が見えてしまうのでマスクをして過ごす方が多いようです。痛みはややあるものの、痛み止めを飲まなくても大丈夫な程度と言われています。
また、鼻の皮膚は顔の他のパーツに比べると硬いため、腫れが少なめ。口コミからも分かるように、手術後7~10日で腫れもほぼ目立たなくなります。完全に腫れが引いて、形が完成するには半年くらいかかりますが、もちろんそれ以前に周りから見て手術したということは分からなくなります。
デスクワークの仕事や学校でマスクをしていられる場合、お休みをしなくてもOKというケースがほとんどです。
これはリスクや失敗とは少し違いますが、小鼻縮小をする前に知っておきたいことがあります。小鼻縮小はあくまでも鼻翼の広がりや鼻の穴の大きさを小さくする効果しかありません。そのため、タレントの○○さんのような鼻になりたいという希望がある場合、小鼻縮小だけではなく鼻尖形成、鼻中隔延長、人中短縮やプロテーゼ挿入などの施術のいずれかを同時に行わなければならないことも多いのです。
切開する手術でも内側を切開する方法で受けた場合、切除する部分が少ないと元の鼻に戻ってしまうことがあります。外側を切除するケースでは余剰した皮膚や組織を十分に切除できるため、元に戻ることはありません。
小鼻縮小は内側で2回やってさらに糸で引き寄せるのも併用でやってるんだけど、今回手術したことで小鼻広がった気がするんだけど
腫れてるせいかもしれないけど糸が緩んだり切れてって理由だったらショックすぎて死にたい
— 人工姫。 (@wtsgitbn0421) November 8, 2017
出典 http://gahag.net/
顔の真ん中にある鼻は印象を大きく左右する要素。失敗した方の中には何度も修正手術を受けているという人もいるので、施術を受けるときは納得できる方法を選ばなくてはなりません。
ここからは「横に広がった鼻をなんとかしたいけど、切開するのはイヤ」という方のために、切らない小鼻縮小術について詳しく説明していきます。なお、「鼻の内側を切開する方法」を切らない小鼻縮小と呼んでいるケースもありますが、ここでは切開を行わない方法を説明していきます。
切開せずに小鼻を縮小する方法は以下、3つの方法があります。
ひとつひとつ見ていきましょう。
鼻の穴を大きくする筋肉である鼻孔開大筋(びこうかいだいきん)や鼻の穴を横に広げる筋肉である上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)などに筋肉の動きを抑えるボトックスを注射する方法。筋肉の動きが止められることで、鼻の穴が大きく広がったり、横に広がるのを抑えてくれます。
費用はアメリカのアラガン社製ボトックスを使用して8,000~14,000円程度。施術時間も5分程度と短く、注射の針を通す穴が開くだけなので、後に残る心配もありません。ただ、ダウンタイムや術後の痛みは少ないのものの、注射を打つときの痛みが強いという声も。効果の持続は半年程度です。
上唇鼻翼挙筋にボトックスを打つ方法は上唇を持ち上げる力も弱められるため、笑ったときに歯茎が見える「ガミースマイル」の改善にもつながります。
小鼻ボトックスの思わぬ効果はガミースマイルが抑えられたこと。
— そこそこ執着ちゃん (@s0s0chan) January 27, 2017
脂肪溶解成分を小鼻に注射して、すっきりさせる方法。植物由来の成分を多く配合した薬剤で脂肪細胞を溶解し、排出を促す治療です。BNLS注射の薬剤には脂肪溶解のほか、むくみ防止や血行改善に効果のある成分も含まれているため、腫れや炎症が起こりにくいのもメリットです。
BNLS注射は時間をかけて脂肪を排出しやすくしていく治療なので、即効性はありません。効果は3~4週間程度で徐々に表れます。鼻先の場合、使用量の目安は1~2cc。1ccの相場は10,000円程度となっています。通常、3回セットの治療が推奨されています。
鼻のbnls、2回目から1週間経過しました✨効果は大体3日から感じるという説明受けましたがやっぱり私は1週間経ってあれ?少しシュッとしたかもという感じ。。
— みうみう (@miyutan2580) November 11, 2017
脂肪を徐々に溶解させていくBNLS注射は3回ほど繰り返して施術をすることで効果が実感できるようになります。1回の施術で目に見える変化を希望する人には向いていないと言えるでしょう。効果の出方には個人差があります。
https://twitter.com/R9Hqv/status/926070964298776576
ボトックス同様、「術後の痛みはないけれど注射するときが痛い」というのはBNLSも同じ。鼻がパンパンになるのは腫れているのはなく、液体の薬剤が注入されたためであり、こちらは徐々に解消されていきます。
切らない小鼻縮小術のなかで一番、目に見える効果が出やすいのが糸で縮める方法。糸で小鼻を縫い縮め、鼻の穴が横に広がるのを防ぎます。二重埋没法のように糸で小鼻を縮める方法で、切開する方法と比較すると、傷が残らず、内出血も起こりにくいと言えます。
長期的にみると後戻りすることがあるので、しっかり目に縫い縮めますが、徐々になじんできます。費用は20万円程度から。吸収される糸を使う場合、糸の本数によって費用が変わってくることもあります。使用する糸は徐々に吸収されていく糸を使う場合と、吸収されない糸を使用するケースがあります。
・吸収される糸
n-COG(エヌコグ)、Y-ko(ワイコ)などと呼ばれる吸収性の糸を使用します。コグと呼ばれる棘のようなひっかかりがあるため、皮下組織をしっかりと引っ張り、支えることができます。糸という異物が挿入されることで周辺のコラーゲン線維が増加し、糸が溶けた後もある程度効果が持続すると言われていますが、効果の持続は半年程度と長くはありません。
・吸収されない糸
吸収される糸に比べて後戻りが少ないと言われています。長期的にみると、糸がゆるむことによって少し後戻りします。気に入らない場合は抜糸して元に戻すことも可能です。半年から1年後に再度、施術を行うと効果が長持ちします。
出典 https://www.pakutaso.com/
切開する方法はダウンタイムが長く、ほとんど目立たなくなるとはいえ傷跡が残ることもあります。切らない小鼻縮小術はいずれもダウンタイムが短く、外から見える傷が残らないのが大きなメリット。また、施術時間も短く、メイクも直後から可能です。日常生活に影響がないので、ダウンタイムのためのお休みが取れないという方にも適しています。
注射系の治療は切開する方法や糸で止める方法よりも費用が安く「とりあえず小鼻縮小したらどんな風になるのか知りたい」という方にもおすすめです。
切開する方法に比べて縮小効果が弱く、持続しにくいことが最大のデメリット。鼻の印象を大きく変えたいという人には不向きです。また、長期的にみると後戻りがしやすく、BNLS注射のように効果に個人差があるものは人によって「何も変わらなかった」ということも。その場合、いくら1回の費用が安くてもお金がムダになったと感じてしまいますよね。
実際に切らない方法を何度か試してみて、最終的に切開する小鼻縮小手術を受けるという人も少なくないようです。
顔の中心に位置する鼻が変わることで顔の印象も大きく変わります。逆にいえば、気に入らない鼻になってしまうと鏡を見るのが辛い……ということになりかねません。小鼻縮小をしてみたいけれど、切るのが怖いという方、まずはどのくらい変化するのか見てみたいという方は、切らない小鼻縮小術から試してみてはいかがでしょうか。
施術を受けるときは「切らない方法だから」「プチ整形だから」といって、価格だけで決めるのではなく、鼻の手術の症例数の多いところを探してカウンセリングを受けるようにしてくださいね。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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