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市販の美白化粧品に使用されている成分にはビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸などがあります。高価なものも多いようですが、あまり変化が感じられないという方も多いのではないでしょうか。また、クリニックで処方されるハイドロキノンは一定の効果があるものの、刺激を感じたり肌が白ぬけしたりする恐れがあるため万人向けとは言えません。そこで注目したいのが、次世代美白成分と呼ばれるルミキシルです。ルミキシルはほとんど刺激がなく、肌トラブルの心配をせずに透明感のある肌に導いてくれる成分として人気があります。ここでは美白成分ルミキシルについて詳しく解説していきます。
【監修医師からのワンポイント】
ルミキシルは朝晩の使用が可能なこと、かぶれにくく敏感肌の方でも使用できることから、リピーターさんが多いアイテムです。私もずっと愛用しています。正しいスキンケアや、美容内服との併用でより美白効果が高まっていきますよ。
目次
- 1. 低刺激の次世代美白・ルミキシル(LUMIXYL)とは
- 1-1.ルミキシルとは
- 1-2.ルミキシルの効果
- 1-3.ルミキシルのメリット
- 1-4.ルミキシルの副作用
- 1-5.ルミキシルの使い方・保存方法
- 1-6.ルミキシルはニキビやニキビ跡に効く?
- 1-7.ルミキシルの種類
- 2.ルミキシルの入手方法
- 2-1.皮膚科や美容皮膚科での処方
- 2-2.ルミキシルと並行して受けたい治療
- 2-3.ルミキシルの口コミ
- 3.まとめ
1.低刺激の次世代美白・ルミキシル(LUMIXYL)とは
1-1.ルミキシルとは
女性なら誰もが憧れる白く透明感のある肌。市販の美白美容液では満足できず、クリニックで処方された美白成分を使用されたことがある方も多いのではないでしょうか。
これまで美容皮膚科では「肌の漂白剤」と呼ばれるハイドロキノンやトレチノンといった成分が処方されていましたが、肌が弱い方の場合、かぶれや炎症を起こすことがあります。またハイドロキノンは人によってはアレルギー症状の原因となることがあります。
これに対してルミキシルは天然由来のアミノ酸で構成されるたんぱく質「ルミキシルペプチド」(Decapeptide-12,デカペプチド12)と呼ばれる主成分がシミの元となるメラニン色素を作り出す酵素「チロシナーゼ」のはたらきを阻害してシミのできにくい肌に導いてくれます。
■しみができる仕組み
人間の肌には紫外線や摩擦などの刺激、ホルモンの変動などの影響を受けるとメラニン色素を増やして肌を守ろうとする作用があります。肌の表皮の基底層になるメラノサイト(色素細胞)はアミノ酸の一種であるチロシンをもとに、メラニンを合成します。このメラニンの合成に必要な酵素がチロシナーゼです。
ルミキシルはアメリカのスタンフォード大学の研究者と皮膚科医によって2010年に開発されたもので、臨床試験における、チロシナーゼの抑制効果は87%とハイドロキノンの17倍もの美白効果が認められています。
それでいて、天然由来のアミノ酸という低刺激な成分であるため、アレルギーを起こす心配もほぼありません。ルミキシルは特許も取得している成分です。
1-2.ルミキシルの効果
ルミキシルには以下のような効果が期待できます。
- ・加齢や紫外線によるしみやくすみ、肝斑の改善
- ・ニキビ跡や炎症後の色素沈着の改善
- ・肌の色むらの改善
- ・肌のブライトニング効果、透明感のアップ
- ・肌荒れや乾燥の予防
- ・肌のキメを整える
1-3.ルミキシルのメリット
ハイドロキノンを初め、これまで美白成分は効果が高いほど、刺激が強いというのが定説でした。低刺激かつ、非毒性で効果の高いルミキシルには以下のようなメリットがあります。ハイドロキノンと比べて制限が少なく、使いやすい印象があります。
- ・敏感肌の人でも使える
- ・顔全体に使用してもOK
- ・夜はもちろん、朝の洗顔後でも使用できる
(ハイドロキノンは紫外線に当たるとかえってしみを濃くしたり、色素沈着の原因となるので朝の使用は不可) - ・常温保存でも酸化しにくい(ハイドロキノンは冷蔵保存)
- ・長期間使用できる
- ・肌が薄くなりにくい
- ・肌が乾燥しない
ハイドロキノンは長期に使用すると、白斑(はくはん)といって肌が白ぬけするリスクが高まるため、3カ月使用したら、2週間から1カ月程度使用を中断する必要がありました。数年前に、日本でも化粧品の成分によって白斑が起こる問題が起こり、新しい美白成分の使用に慎重になっている方も多いと思います。
ルミキシルは連続して長期間使用しても問題はありません。メラニンの生成を均一に抑える作用があるため、部分的に白ぬけするようなことが起こりづらいと考えることができます。
■乾燥と「菲薄化(ひはくか)」が起こりにくい
ピーリングや過剰な洗顔、摩擦や乾燥、加齢などよって肌が薄くなることを「菲薄化(ひはくか)」といいます。「ビニール肌」とも呼ばれ、キメが削り取られて一見、きれいな肌のようにも見えるのですが、このような肌はエイジングが進みやすいのが特徴です。まだ、あまり認識されていませんが、菲薄化を防ぐことはアンチエイジングケアの一環でもあります。一般的に美白成分は肌を乾燥させやすいのですが、ルミキシルは保湿成分が含まれているため、肌が乾燥しにくく、長期間使用しても肌が薄くなりにくいのです。
■効果を実感するまでにどのくらいかかる?
最低でも2~4カ月使用するよう、推奨されています。
1-4.ルミキシルの副作用
ルミキシルの主成分は天然由来のアミノ酸からなるたんぱく質であるため、刺激がなく、ほとんど副作用もありません。あらゆる肌質の方が使用できる安全性の高い成分ですが、使用してみて異常を感じたらすぐに使用をやめるようにしましょう。
また、ルミキキシル以外の成分によって肌が刺激を感じることがあるかもしれません。化粧品でアレルギーを起こした経験のある方は、使用前に全成分をチェックしてみましょう。ルミキシルシリーズのいくつかある商品のなかにはレチノールを配合しているアイテムもあります。
■ルミキシルクリーム(一般的に皮膚科で処方されるアイテム)の全成分
水 アロエベラ液汁 トリグリセリド(カプリル酸/カプリン酸) ペンチレングリコール グリセリン
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール セテアリルアルコール ジメチコン デカペプチド12 ヒアルロン酸Na PCAナトリウム フェニルエチルレゾルシノール アンマロク果実エキス
パンテノール アラントイン カンゾウ根エキス メドウフォーム油 セチルアルコール
リン酸ジセチル セテス-10 リン酸 スクレロチウムガム アミノメチルプロパノール
ブチレングリコール エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム カプリリルグリコール フェノキシエタノール
■ルミキシルは妊娠中も使える?
ルミキシルは妊娠中も使用することができます。妊娠中はホルモンバランスが変化するため、出産後一気にシミが増えたように感じる人もいますが、このようなシミを防ぐために使用するのもおすすめです。妊娠を考えている方や授乳中の方でもOKです。ハイドロキノンやトレチノインは妊娠を考えている方や妊娠中の使用はできません。
1-5.ルミキシルの使い方・保存方法
ルミキシルは朝晩の洗顔後、お手入れの一番初めに肌に塗ります。ポンプ式の容器なので1、2プッシュ分を手に取り、顔全体に伸ばします。肌に浸透させるため、5~10分程度おいてから、化粧水や乳液などのお手入れをしましょう。
■ルミキシルを使用している間、気をつけること
日中は必ずSPF30程度の日焼け止めを使用してください。美白化粧品を使用するしないにかかわらず、日焼け止めは年間を通して使用するべき。また、ルミキシルは他の美白成分に比べると乾燥しにくくなっていますが、保湿はしっかり行うようにしましょう。
■ルミキシルの保存方法
他の化粧品と同様、25度以下の直射日光が当たらない場所で保管します。有効期限内に使い切るようにしてくださいね。
1-6.ルミキシルはニキビやニキビ跡に効く?
ルミキシルは刺激が少ないため、ニキビができやすい肌の方でも使用可能です。ルミキシルの使用を使い続けることでニキビができにくい状態になることも期待できます。ニキビそのものにぬるのは避けるようにしましょう。
ニキビ跡の色素沈着もメラニンが過剰に作られた状態です。できるだけ早い段階でルミキシルを使い始めることでニキビ跡をスピーディーに改善できます。ニキビ治療に力を入れているクリニックではルミキシルとAPPSローションの併用をすすめているところもあります。
ニキビ跡の治療にハイドロキノンを使用すると、炎症が悪化してさらに色素沈着がひどくなることがあるのであまりお勧めできません。ニキビが完全に治ってから医師の指導の下で使用するようにしましょう。
1-7.ルミキシルの種類
■スキンシャイニングクリーム
日本のクリニックで処方してもらうルミキシルといえば、こちら。「ルミキシルペプチド」テクノロジーにより肌に輝きを与え、肌を明るいトーンに導きます。
2.ルミキシルの入手方法
肌に優しい成分で美白できるルミキシルはどのようにして入手できるのでしょうか。
2-1.皮膚科や美容皮膚科での処方
ルミキシルはクリニック専売のコスメなので、基本的には皮膚科の診察を受けてから購入するようになっています。ただし、今のところクリニックで購入できるのはスキンシャイニングクリームの1種類のみになっています。
■エンブレム付き? なしはニセモノ?
スキンシャイニングクリームの価格は30mlのものが11,000~16,500円とかなり開きがあります。通販サイトなどを見てみると「エンブレム付き」となっているものがありますが、これは日本の代理店を通したいわゆる「正規品」であり日本語のパッケージになっています。
これに対して通常より低価格でルミキシルを販売しているクリニックは並行輸入業者を通して正規メーカーである米国Envy社のものを販売している場合もあるようです。患者さんに安くルミキシルを提供するために、このようなルートで仕入れて販売しているクリニックもあるのです。
これに対して、以前よりは少なくなりましたが、通販で販売されているルミキシルは届くまで本物かどうか分かりません。大手通販サイトでも「『エンブレム付き』と書かれているから買ったのに、エンブレムがついていなかった」という口コミが寄せられているものもあります。海外からの個人輸入サイトでも偽物が紛れている可能性がゼロではありません。
できるだけ安く購入したいという方は前述のような安くルミキシルを提供しているクリニックを探してみてください。診察を受ければ院内処方してもらえるはずです。
2-2.ルミキシルと並行して受けたい治療
色素沈着を抑えるルミキシルはレーザー治療やフォトフェイシャル、ケミカルピーリング、トラネキサム酸やビタミンC(シナール)、ビタミンE(ユベラ)の内服、トレチノインの外用などと組み合わせて使用することでより高い効果を得ることができます。
2-3.ルミキシルの口コミ
「もう2年位愛用しています。美白効果が高いと聞き購入してみたのがきっかけで、敏感肌なので最初はとても不安がありましたがブライトニングクリームは全く刺激もなく、今では肌の調子の悪い時こそ使いたいと思えるものです。使い心地はするする伸びて使いやすいです。保湿性にかけてはしまいますがそれでも肌が綺麗になっていくし、使い続けてソバカスもほとんど目立たなくなり、この商品に出会ったお陰で今はノーファンデ肌になれたと思います」(25歳)
「シミは少し薄くなったくらいですが、透明感がでました(*^^*) 朝晩と使っています。肌もサラサラ、ツヤ感も増したと思います。刺激もなく、長く使っているともっと効果が目に見えそうなので、しばらくは使おうと思います(*^^*) 高いですが。。。」(25歳)
「使い始めて2ヶ月です。顔全体に透明感が出てきた様な気がしますがいまいち効果は感じられません(;_;)
しかし唇の色素沈着も気になっていたので同時に使用していたところ、こちらは早く効果が出て薄く綺麗になってきました(o^^o)」(20歳)
「朝晩使用。しみへの効果はまだ無い感じですが明らかにくすみ抜けしてきてレーザーでも無理だった目の下のそばかすがぼんやりしてきてるのが良い感じです。無くなったらリピートしたいです。」(43歳)
ルミキシル塗って3週間。まだシミには変化ないけど、同僚に「白っ」って言われるくらいゴルフ焼けの肌が白くなった。むしろ全体的に白くなったせいで細かいシミが見えるようになったような…
— 菊 (@mtnkmn1981) 2017年3月2日
3.まとめ
低刺激でハイドロキノンよりも高い効果が期待できるルミキシル。長期間、使用を続けても肌トラブルが起こりにくいというのも嬉しいポイントですね。これまでの美白化粧品で満足できなかった方や敏感肌の方、ハイドロキノンが肌に合わなかった方は一度試してみてはいかがでしょうか。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
川北梨乃 医師
みやびスキンクリニック
日本皮膚科学会認定専門医。2022年、みやびスキンクリニック開院。みやびスキンクリニックでは、皮膚医学と漢方内科学に基づいて内側と外側からのトータルケアを行っている。中医アロマセラピストの薬剤師も在籍。
得意施術は美肌治療、エイジングケアなど。
2012年 東京女子医科大学医学部卒業
2012年 順天堂大学医学部附属順天堂医院初期臨床研修医
2014年 順天堂大学形成外科学教室入局
2015年 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター皮膚科後期レジデント
2016年 杏林大学医学部付属病院皮膚科(国内留学)
2017年 東京女子医科大学東医療センター皮膚科(国内留学)
2019年 都内美容皮膚科非常勤勤務
2022年 みやびスキンクリニック 院長
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