スポンサーリンク
全国の美人女医の美容医療に対する想いを掘り下げるインタビュー企画も今回で八回目です。今回は東京港区麻布十番にある麻布ビューティクリニックの中原静子先生です。麻布ビューティクリニックは女医の先生3名による、ボトックス、ヒアルロン酸等の「注入治療専門」クリニックです。中原先生ご自身のことはもちろん、クリニックの方針である注入治療専門を掲げる理念もうかがいました。
麻酔科というのは手術手技も熟知している必要があり、状態に応じて即座に判断して薬剤等を使用して対応する必要があります
Q:医師になろうと思ったのはなぜでしょうか。その想いを教えてください
父親が医師で開業していたので、医師という職業・病院という場所は幼い頃からとても身近な存在でした。
なので、幼い頃から漠然と、医師になりたい、医師になって困っている人を助けたいと思っていました。そして進路を決める時期になってもほとんど迷いなく、医学部を目指しました。
Q:奈良県立医科大学を卒業されていますが、その後の経歴をお聞かせください
当時はまだ大学の各科の医局に入局するのが一般的だったのですが、いろいろな経験をしたくて各科をローテーションでき、救急医療に力を入れている総合病院で研修を受けました。最新の高度医療にも触れることができましたし、離島の病院での研修もあって、当時の経験は医師としての姿勢や考え方のベースになっていると感じます。
その後は麻酔科を専門としてきました。あまり知られていないかもしれませんが、麻酔科というのは手術手技も熟知している必要がありますし、手術中、常に変化する患者様の全身状態に応じて即座に判断して薬剤等を使用して対応する必要があるのです。とても緊張感のある現場です。
Q:保険診療の科目から美容医療に携わろうと思った動機はなんでしょうか
ある時、美容外科の全身麻酔を担当することがありました。
手術により患者様の外観が変化してくるにつれて、服装や表情などがどんどん明るく素敵になってきたのです。その様子を目の当たりにしたことで美容医療への興味が湧きました。もともと外科的な処置などは好きなので、美容外科をやってみたいと思うようになり、大手美容外科に就職しました。
Q:美容医療をされる上での医師としての喜びはなんでしょうか
やはり患者様のお悩みを解決できた時です。今まで抱えていたコンプレックスが当院へご来院いただくことで解決でき、人生がより充実したものになってくだされば嬉しいと思っています。
ボトックスの打ち方ひとつとっても、患者様の状態によって、打つ箇所、深さ、針の向きや打つ量のさじ加減など、とても細かいと思います
Q:中原先生の得意な施術、今まで症例数が多い施術を教えてください
とにかくボトックスの症例数は多いです。とくに小顔(エラ)ボトックスは多いですね。あとは目の下へのヒアルロン酸・コラーゲン注入によるクマ治療も多いです。
Q:美容外科に勤務されていた時は、どのような手術を手がけられていたのでしょうか
二重や目の下のタルミ取りなど顔の手術のほか、豊胸術、脂肪吸引など体の手術も行っていました。
Q:まだ日本では美容皮膚科での治療が完全に浸透しているとは言い切れないと思いますが、今後理解され、浸透していくカギはなんでしょうか
それでも私が美容医療を始めた頃に比べると、かなり浸透してきたと感じていますが、それはメディアによる力が大きいでしょうね。ただその情報を鵜呑みにすることなく、魔法ではなく医療行為であり、副作用の可能性があることや限界もある治療であるということを認識いただくことでより理解を深めていただけると思います。
Q:麻酔の専門家としての面もあると思いますが、施術での痛み対策はどのようにされているのでしょうか
当院では表面麻酔のクリームを数種類ご準備していますので、追加料金なしで使用していただけます。それでも注射の痛みは完全に取れないこともありますが、クーリング機器や振動機械を併用し痛みを最大限感じないように配慮しています。
Q:注入専門のクリニックとして、他の美容皮膚科とはどのあたりに違いがありますでしょうか
当院では患者様おひとりにかける時間を長く確保し、その方にあった注入法を追求しています。そして製剤はもちろん、針へのこだわりも強く品揃えが豊富ですので、最適なものを使用することができます。そしてとにかく医師がマニアックですね。ボトックスの打ち方ひとつとっても、患者様の状態によって、打つ箇所、深さ、針の向きや打つ量のさじ加減など、とても細かいと思います。また後日に完成形のチェックも行わせていただいております。
診察をさせていただいた上で必要と思われる施術を提案させていただきますし、必要のない治療はいたしません
Q:東京港区の麻布十番にクリニックがありますが、患者さんはどのような方が来られるのか、患者さんの比較的多いお悩みを教えてください
ありがたいことですが、全国各地から患者様にいらしていただいています。お悩みはそれぞれ違いますが、当院のコンセプトでもありますが、大きな変化というよりは自然な感じで少しだけ良く変わりたい、というご希望が多いですね。
Q:美容皮膚科の先生の中には、女性は20代後半からアンチエイジングをしたほうがよいという考えもありますが、そのあたりはいかがでしょうか
患者様ご自身が気になれば年齢に関わらずご相談に来ていただきたいと思います。診察をさせていただいた上で必要と思われる施術を提案させていただきますし、必要のない治療はいたしません。20代後半でいらっしゃれば、レーザーや光治療によるスキンケアやホームケアの見直しなどから始めていかれると、今後の状態に差が出てくると考えています。
Q:先生は美容外科での侵襲的治療と美容皮膚科での非侵襲の治療とどちらも豊富に経験されていますが、患者さんはどちらを選択すべきか迷うこともあると思いますが、どのような考えで臨めばよいでしょうか
当院を受診される患者様は基本的に外科的な手術は希望されていないかなと思っておりますが、診察時に適応があると感じた時には、そういった選択肢もあることをお伝えすることはありますね。
私のスキンケア法は、洗顔と保湿だけは丁寧に行っています。そして絶対こすらないこと。
Q:麻布ビューティクリニックには医師が3名いらっしゃいますが、それぞれの先生に得意な治療があるのでしょうか
技術的なことは全員で常に共有するようにしていますので、特別に得意なもの、というのはないかもしれません。ただ性格が三人三様ですし、こだわる所が多少違ったりはするかもしれません。
Q:日々、医療のテクノロジー、技術は進化していると思いますが、たとえばヒアルロン酸、ボトックスなど昔からある注入治療で注入方法や考え方で進化している点を教えてください
以前はヒアルロン酸は製剤の選択肢も少なかったですし、くぼみを埋めるという使用法が普通でした。もちろん現在でもそのような使い方をする場合もありますが、ビスタシェイプやビスタアイと呼ばれる顔全体のバランスを整えながら自然な若返りをもたらす注入法が標準的になってきています。ボトックスもシワ治療だけでなく、マイクロボトックスという方法で首や頬のリフトアップにも使用されるようになりました。
Q:先生自身が実践されている美容法、スキンケアを教えてください
最近なにかと時間がないのを理由にかなりの時短ケアになっています。
その中で洗顔と保湿だけは丁寧に行っています。そして絶対こすらないこと。
それから夏になる前に使用していたトレチノインとハイドロキノンでシミがかなり薄くなったので、紫外線が落ち着く今の時期からまた再開したいと思っています。
Q:麻布ビューティクリニックは今後どのようなクリニックを目指されるのでしょうか
常に技術を磨き、最高の医療を提供できる、患者様と末永くお付き合いのできるクリニックを目指していきたいですね。
Q:いつも最後にお聞きしているのですが、20代、30代で経験した忘れられない恋愛について教えてください
若い頃はとにかく趣味が多かったこともあり、いろんなジャンルの方とお知り合いになることで人生経験を積ませて頂きました。でも結婚してからは全部忘れてしまいましたね……。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
スポンサーリンク
監修:
中原静子 医師
麻布ビューティクリニック
奈良県立医科大学医学部卒業。卒業後は麻酔科医として勤務等を経て大手美容外科を経験後、麻布ビューティクリニックに勤務し副院長に就任。
ボトックス注入の症例数を多く持ち、特に小顔ボトックスには定評があります。それ以外にも目の下のヒアルロン酸注入等の相談も多いそう。麻酔科医の経験から、表面麻酔の使い分け、クーリング機器や振動機械を併用した痛みの緩和など工夫をされています。
日本麻酔科学会専門医
日本抗加齢美容医療学会会員など
奈良県立医科大学医学部卒
大手美容外科
麻布ビューティクリニック
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都港区麻布十番2−14−11 ルート麻布ビル6階
- 最寄駅: 都営大江戸線、東京メトロ麻布十番4番出口より徒歩2分
- 院長: 加藤聖子
- 診療時間: 10:00~17:00(月~土。曜日により終了時間が異なる)
- 休診日: 日・祝
スポンサーリンク